『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』第4話「最後のサッカー」の感想 【優一さんの勇姿を目に焼き付けよ!】

 毎週水曜日夜7時からテレビ東京系列で放映されている超次元おもしろアニメ『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』の感想文。最近どんどん完成が遅れ、お待たせしている感が半端ないのだけど、今回は第4話「最後のサッカー」を観ての感想を書く。前回仲間になった剣城優一(CV:前野智昭)が愛する弟のために取った選択とは……?



 当ブログは、『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


  • 前回の感想は、

『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』第3話「よみがえれ!雷門!!」の感想 【優一さんが無双すぎる件】
 をご覧ください。

 で、一覧表示されます。

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 サッカーの存続を賭けて戦う松風天馬(CV:寺崎裕香)とフェイ・ルーン(CV:木村亜希子)は、円堂守(CV:竹内順子)の雷門中サッカー部設立の歴史を守り、雷門中の仲間たちを取り戻すことに成功した。だがそこには重要な人物の姿が欠けていた。優一の弟・剣城京介(CV:大原崇)の存在だ。

 京介は過去のインタラプト修正を受け、サッカーを捨てる選択をしていた。その選択が自らをサッカー留学させるため、弟の優しい気持ちから表出した嘘であることを知る優一は、弟の本来の姿を取り戻すため、雷門イレブンに協力を依頼する。

 だが本来の歴史を取り戻すということは、イコール自らのサッカー選手としてのこれまでの栄光の歴史を葬ることと同義であった。脚を怪我し、サッカーを断念させられるというのが本来の優一の姿であることを従容(しょうよう)として受け入れ、それでも弟のために尽くしたいと語る優一の決意に打たれ、雷門イレブンも協力を約束する。

 出発の意思統一が図られた段になり、優一は時間の猶予を求める。彼と京介の歴史に関連の深い道標(みちしるべ)「アーティファクト」を手に入れる必要があるからだ。それと合わせて、優一にはやっておきたいことがあるらしい。

 その言葉に納得したキャラバンの操縦士であり、チーム監督でもあるクラーク・ワンダバット(CV:吉野裕行)は1日の猶予を告げる。自らの使命にさっそく動き出した優一のあとを天馬は追う。


 優一の向かった先は、とあるゲームセンターだった。おそらくは入り浸っているのであろう、そこに居た京介に声を掛けようとした天馬は、優一に制される。



 この世界の京介は雷門サッカー部に所属してはいない。もしかしたら通う学校自体も違うかもしれない。まったく面識のない天馬が声を掛けても、事態は混乱するだけだろう。優一は自分に任せて欲しいとばかりに優しく微笑むと、弟のもとに歩み寄る。

 兄に河川敷でサッカーをしないかと誘われた京介は、その誘いを無碍(むげ)に断り、居心地悪そうにその場を立ち去る。その後ろ姿を寂しそうに見つめる優一。仲睦まじいはずの兄弟2人の不協和音を図らずも目の当たりにすることになった天馬も、その後ろ姿を見送るしか無かった。



   オープニング



 天馬と優一は鉄塔のそびえる小高い丘の上で語らう。優一のやっておきたかったこと、それは弟とのサッカーだった。歴史をもとに戻せば、今の健康体の優一はこの世から消えることとなる。脚を怪我した、ベッドの上の生活が待っている。その前に、元気な今のうちに、弟とサッカーがしたかったのだ。サッカー遊びが何よりも楽しかった2人の幼い頃のように……。

 改変された歴史の中では、それは望んでも叶わないのかと寂しそうに笑う優一を、天馬は励ます。それに感謝しつつも、優一はその件は諦めたように明日の話をしながら立ち去っていく。それを見送る天馬は、放っておくわけにはいかないと、ある決断をする。


 ゲームセンターを出る京介に天馬が声を掛ける。不機嫌そうに、お前は誰だと問いかける京介に、天馬は悲しくなる。事前に聞いてはいたが、本当に京介が自分のことを知らないという現状が悲しかったのだ。

 だがここでめげては何をしに来たのか分からない。きっと理解されないタイムスリップの件を避けつつ、優一の気持ちを伝えようとする天馬。サッカーは飽きたと言い張る京介に、サッカーを愛する気持ちは自分と同じぐらい大きいことを知る天馬は、それを認めない。


 天馬「サッカー、やりたいんだろっ!?」


 語気荒く天馬を拒絶し、京介は去ってしまう。だが見知らぬ同齢の少年、天馬の言葉は京介の頑(かたく)なだった心に鋭く突き刺さったはずだ。


 その証拠に、京介は公園に行き、かつて自分がそうであったことを思い出すかのように少年たちのサッカーを見つめる。そして自らの姿に重ね合わせ、過去の楽しかった想い出に浸(ひた)る。



 夕暮れの河川敷、一人で佇(たたず)む優一のもとに、夕日に照らされ、長い影を地面に落としながら現れた人物。それは優一が待望して止まなかった、弟の京介の姿だった。

 嬉しそうな兄に、顔を背(そむ)けながらも上手くプレーできるかどうか分からないとツンデレっぽく返答する京介。その返答を最後まで聞くことなく、優一は強いボールを弟に向ける。京介は見事なボレーでそれを受け止めた。その素晴らしい反応を見て、優一は満足そうに笑う。弟がまだサッカーを好きで、忘れようにも忘れられないのだということまで看破していた。

 そして改めてサッカーに付き合うよう、頼む。弟には聞こえないよう、心の中で


 「俺とお前の、最後のサッカーを」


 とつぶやき、名前通りの優しい笑顔を見せる。その笑顔を見て、断れる京介ではない。しょうがないな、兄のワガママに乗ってやるというポーズを取りつつ、京介は同意する。

 そして2人は昔のように、サッカーに興じ始める。弟の動きを褒め称える兄に対し、弟も吹っ切れたかのようにそのボールでの会話に喜びを隠さない。

 弟にとっては捨てたはずながら、懐かしく忘れられない競技を兄とすることが出来る喜びに満ちたサッカーを。そして兄にとっては、自らが健康体であるこの時間軸のこのタイミングでしか成し得ない、これが最後となる弟とのサッカーを。



 いつまでもいつまでも、楽しそうにサッカーに興じる2人を見つめながら、天馬とフェイは心から嬉しそうに、その最後のサッカーを観戦していた。


 そして翌日、優一は昨日京介とサッカーした時に使っていたボールを持参する。それこそが、兄弟の想いが詰まったアーティファクトなのだ。受け取ったフェイは、それをキャラバンの装置にセットする。



 剣城兄弟を襲ったインタラプト修正はかなり以前のことであり、もはや一刻の猶予もならない。時間が経過すると、時間軸をもとに戻すことが出来なくなってしまうのだ。

 フェイはその場にいる面々に、即時の出発を告げる。だが今この場にはまだ天馬と優一、そして西園信助(CV:戸松遥)と神童拓人(CV:斎賀みつき)の4人しか来てはいなかった。

 やむを得ないと、優一、そして天馬たちは心に期する。彼らだけで歴史の変更を阻止するのだ。ただ居合わせなかった連中は置いてきぼりみたいでかわいそう。出番が無くなるし、優一との最後の共闘も果たせなくなる訳で。個人的にはやはり浜野海士(CV:金野潤)の不在が残念。


 そして一同が乗り込んだキャラバンは、ワンダバの操縦の下、6年前にタイムジャンプする。6年前の優一と京介の姿を認め、本当にタイムスリップを果たしたことに興奮する信助。



 物陰から6年前の剣城兄弟を窺(うかが)う天馬たち。信助と神童はこれが初めてのタイムスリップだから、驚き興奮する気持ちもよくわかる。


 事態の到来を前に、ワンダバが優一に今一度、これで良いのかを問う。京介がサッカーを続ける歴史を取り戻す行為は、優一からサッカーを取り上げるということと同じであることを、ワンダバは示唆しているのだ。だが優一には迷いはなかった。運命を受け入れた上で、乗り越えてみせると強い意志を見せる。また彼は前日の弟とのサッカーを経て、もう思い残すことも無かったのだ。


 優一「もういいんだ。サッカーは京介に返す」


 そうしている間に、運命の時は訪れた。京介(6年前)のミスキックが木の枝に向かう。歴史では枝に引っかかったボールを取ろうとした京介が木から落ち、それを庇(かば)った優一が脚に怪我をするのだ。だがその直前に周囲がモノクロに包まれ、時が止まる。

 そしてそこには、やはりあの男、アルファ(CV:谷山紀章)が現れた。上部組織「エルドラド」の命を受けたアルファは、その歴史を変更しようとする。だがその前に優一が飛び出した。遅れて天馬と神童、信助、そしてフェイがアルファに対峙する。

 フェイと天馬はアルファの正体を知っている。だがアルファの側はやはり時間軸の関係で、フェイたちとは初対面の模様。インカム経由で情報を受け取り、フェイたちをインタラプト修正を阻害する要因、つまり「敵」であることを認識する。

 同じく初対面の神童が、アルファこそが戦う敵なのかを天馬に問う。肯定する天馬。アルファは相変わらずの冷静な口調で、邪魔者を排除すると告げ、あの不思議なボールのスイッチを入れる。「ムーブモード」、光に包まれた一同は、またもどこかに連れて行かれることとなる。



 彼らの到着した場所、それは彼らになじみの深い雷門のサッカー棟の屋内グラウンドだった。そこに現れる、アルファ率いる「プロトコル・オメガ」の面々。

 対抗してフェイがまたも指を鳴らすと、正規雷門イレブンの不在を補うべく、雷門のユニフォームに身を包んだデュプリのメンバーが現れた。



 デュプリファン歓喜。また登場する機会があったデュプリたち。しかも雷門ユニフォーム姿での再登場だ。雷門イレブンが揃わない時には彼らの出番があるということなのだろう。今回の場合、神童と信助、優一ポジションの奴は呼ばなくてもいいんじゃないかと思うけど。


 そして実況と審判役には、もうすっかり酷使される宿命を持った男としておなじみとなってしまったあごヒゲ野郎・矢嶋陽介(CV:佐藤健輔)が10年前の沖縄・海の家から強制連行される。



 また無理やり、しかも無給でコキ使われているのも気づかずに陽気な矢嶋。居なくなった時、嫁が「今日これで3回目」と言っていたので、連行されたのはどれも同じ日だと思われる。変わった点といえば、これまではキャベツを刻んでいたのが、ちょっと進んで焼きそばを炒めているタイミングに連れて来られたのが違うぐらいで後はおんなじ。




 試合開始直前の両チームの布陣。ユニフォームが変わったから当たり前なんだけど、お笑いチーム名「テンマーズ」じゃなくなったんだね……。優一たちが加入したことにより、キモロ(CV:小林ゆう)、ドリル(CV:不明)、ウォーリー(CV:岩崎了デブーン(CV:不明)の3人が初期デュプリから抜けている。


【追記】
             
 デュプリの名前を間違えていました。混乱するので、ここで今一度デュプリ9人の画像を引用。デブい奴が2人いるので混乱するんだよね。それ以外は大体見た目通りの名前してる。


 「プロトコル・オメガ」に対して一度は勝利しているフェイは、自信に満ちた表情で自軍の有利さを誇示する。そのフェイのキックオフで、試合は開始される。天馬のドリブルを阻止しようとする巻き髪のレイザ(CV:藤村歩)を早々に必殺技「アグレッシブビート」で蹴散らす。敵とはいえ、女の子にも容赦ない天馬くん。まぁ第1話ではボコられた相手なわけで、これぐらいはやり返すのもありだろう。

 天馬の新技、そしてその動きの素早さに味方ながら驚く信助と神童。彼らの知る時間軸上の天馬はこんな能力は無かったのだろう。天馬からパスを受けたフェイは、神童を指名してパスを出す。だがそのスピードについていけない神童。フェイからのパスは虚しくサイドラインを割ってしまう。「プロトコル・オメガ」とフェイが最初に戦った際、天馬はしばらくはその動きについていくことが出来なかったが、まさにそれと同じことが今の神童には起こっているのだろう。

 だがさすがは神童といったところを、その次のプレーで出すところに彼の非凡さが現れている。集中した彼は、敵チームのパスを即座にカットして、先ほどのミスを帳消しにする。天馬のように早くもこの戦いのスピードに慣れてしまったようだ。



 そのことを自覚したのだろう、一瞬の笑みを浮かべた神童は、この世界では先輩に当たる優一にパスを送る。優一はそれをすかさず天馬に回す。天馬はそれをダイレクトでシュートするが、それはディフェンスの網に掛かりクリアされてしまう。


 その後も「プロトコル・オメガ」に対して押し気味に試合を進めるチーム雷門。早々にボールを奪った優一の前に立ちはだかるのは、アルファだ。お互い最強の敵とみなす両者(優一は経験から、アルファは未来よりの情報から)、選んだ戦術もそれぞれの最強の技の応酬だったのも当然だったろう。お互いが化身アームドし、激突する。



 この化身アームドを初めてみた信助と神童は驚いていたが、そら驚くよなぁ。


 互角に見えたぶつかり合いだったが、先に弾かれてしまったのは優一だった。優一を阻止したアルファは、捨てゼリフを投げつけて歩み去る。悔しさ混じりなのか、心配して駆け寄った天馬の肩を叩き、優一はこの試合に賭ける自らの強い思いを吐き出す。


 その後も攻める雷門だったが、守りを固めた「プロトコル・オメガ」を攻めあぐねる。ワンダバはその敵の意図を察したらしいが、それをすぐに味方に告げるでもなく、今のところ何のために存在するのか分からない監督という、イナズマ世界の監督業に忠実な態度をとる。


 そして前半が終了する。


 「プロトコル・オメガ」サイドでは、アルファの指示通り守備に専念していたらしい。ハーフタイム、ようやくワンダバから敵の作戦を聞いた信助は、攻撃要員を増やすよう提案する。だが冷静な元キャプテン。神童はそれに反対する。こちらが前がかりになるのを敵は狙っているのであり、そのタイミングでカウンターを仕掛けられることを警戒したのだ。それらを受け、最後は優一が攻め続けることを提示する。そして彼の力で勝利を必ず得ると後輩たちに誓う。これは優一の運命を決する戦いでもあるのだ。天馬たちは力強く、その意気に応える。


 そして後半戦がスタートする。「プロトコル・オメガ」ボールのキックオフ。ボールを奪った天馬が神童にパス。「キャプテン!」では無く「神童先輩!」と言ったのが印象的。天馬自身にキャプテンとしての自覚が根付いている証左だろう。

 神童は前方に走る天馬にボールを返す。絶妙のパス交換だったが、敵もさるもの、天馬に追いすがる妖怪人間ベロ(正式名称ではありません)のスラディングを受け、ボールを奪われてしまう。



 その後も相変わらず守りを重視する「プロトコル・オメガ」の牙城を崩せないまま試合は経過する。倒れ込んだ優一を気遣って天馬とフェイが駆け寄る。攻めあぐねる優一たちに、ようやく監督らしい行動を取るかと思われたワンダバが近寄ってくる。京介のオーラを持ってきたと語るワンダバ。いつの間にそんな機会があったんだと一言どころか五万言ぐらい問いただしてみたいのだが、話は進む。要はこの弟のオーラと優一を融合しようという訳だ。

 この世界の京介はサッカーを長く辞めていた訳で、このオーラを使っても優一のパワーアップに繋がるかどうかは分からないと明るく答えるワンダバだったが、天馬は京介のサッカーにかける愛情を知る者として、きっと効果があると太鼓判を押す。弟と、そして弟のような存在の天馬の意を受け、優一の心も決まった。タイミングを見てワンダバが指示を出すという。その機会が訪れる瞬間を待つ(これってフィールド外からのドーピングじゃ……?)。


 そうしているうちに、残り時間がわずかになる。ここまで守りに徹していた「プロトコル・オメガ」が一転、攻勢に出る。最後まで粘って、時間ギリギリに得点を奪って逃げ切ろうというセコイ戦術だったらしい。次々とパスを回しゴール前のアルファに合わせる。アルファは例の如く化身「天空の支配者 鳳凰」をアームドし、その状態で強烈なシュートを放つ。

 ここで見せ場を意識したのか、ストロウ(CV:奈良徹)とスマイル(CV:折笠富美子)の2人がダブルキックでボールの勢いを削(そ)ぐ。そして信助が久々の必殺技「ぶっとびジャンプ」で迎撃するが、なおもそのシュートは止まらない。だがそのシュートは、マッチョス(CV:泰勇気)の必殺技「エクセレントブレスト」でも十分に止められるほどに勢いが減じられていた。





 4人がかりで、アルファのシュートを阻止! デュプリ3人と新規加入の信助がいいところを見せるという形で止めたことが大きい。


 フェイの指示を受け、マッチョスは前線に大きくボールをフィードする。マント(CV:高垣彩陽)を介し、フェイ、さらに天馬へと通ったボール。そしてそのタイミングでベンチのワンダバが動く。フェイとティラノサウルスを合体させたあの「ミキシマックスガン」を構え、京介のオーラを優一に合成させる(あの〜、だからこれって反則じゃ……?)。




 ゴテンクス……もとい、優一に京介がフュージョン……もとい、ミックスされた状態。お互いの特徴がこんなに出現せんでもええのに……。特にモミアゲがひどい。文句なく今回一番爆笑するシーンと言えよう。


 絵ヅラはひどいが、サッカー能力では最高の選手、それも兄弟の合体だから親和性も抜群の最強の選手が誕生した。合体した優一は勇躍駆け出す。

 昨日の河川敷で兄弟で約束したシーンがオーバーラップする。サッカーをお前に返すと言われ、訳が分からない京介に対し、優一はただ一言「お前はサッカーが好きでいれば良いんだ」とだけアドバイスしていた。

 今こそその約束を果たすときと心得ている優一はゴールに向けて疾駆する。そして天馬も化身「魔神ペガサスアーク」をアームドし、ラストパスを優一に送る。それを受け、優一は京介の得意とする必殺技「デスドロップ」を撃つ。




 兄弟の思いがこもったそのシュートを、キーパーのザノウ(CV:岩崎了)はホントにこれしか無いんかい技の「キーパーコマンド03」で迎撃するが、そんなもので止められる訳もなく……



 そのシュートがゴールネットを揺らした次の瞬間、試合終了のホイッスルが鳴る。この試合も、天馬たちチーム雷門が勝利したのだ。ミキシマックスが溶ける瞬間、優一は自分に力をくれた弟に感謝する。

 そしてまたも敗北を喫したアルファ率いる「プロトコル・オメガ」。敗北の屈辱にいつもの冷静な表情をわずかに崩したアルファは、またもUFOを呼び出して撤退していく。今度失敗すると後がなかったハズなんだけど、大丈夫なのかしら?


 敵の撤退をもって、このミッションも成功に終わったと告げるフェイ。本当の雷門中サッカー部を取り戻すという今回のミッション。成功したということは、これまでのかりそめの現実は現実ではなくなるということだ。つまりそれは……

 役目を終えたと爽やかな口調で天馬に告げる優一の身体が光に包まれる。かりそめの時間軸に生きた彼の役割も、今終わりを告げようとしていたのだ。この世界から消えつつある優一は、それでも笑顔で天馬たちに感謝の言葉を述べる。




 これで良かったはずなのに、天馬の心は晴れなかった。だがそんな心を吹っ切らせるように、フェイはあえて事務的に元の世界に戻るよう促(うなが)す。

 そして戻ってきた現代。向かったサッカー部室には誰も居なかった。すわ、また何か歴史が狂ってしまったのかと思う天馬と信助だったが、そこにユニフォーム姿でやってくるのは、件(くだん)の剣城京介だった。



 思わず間髪いれずに飛びつく2人。このあと自動ドアに激突する。ところで共に行動していた神童は確認せずに帰ったのかな? 神童もこんな風にダイブしてくれたら面白かったんだけど。


 天馬たちの、そして別世界の兄の活躍など知る由(よし)もない剣城は天馬たちの態度をいぶかるが、その剣城がここに居るということは、つまり今回のミッションが成功だったという証でもある。

 説明しても分からない話だろうけど、心から剣城の存在を喜ぶ天馬の笑顔を見て、剣城も知らず笑みが浮かぶ。その顔が兄の優一の見せていた笑顔に重なり、天馬は確認しないといけないことに思いが至る。

 天馬は優一の近況を尋ねる。剣城は嬉しそうに、兄が順調に回復していると語る。脚を怪我した状態に戻った訳だが、優一は自らが言っていた通り、その運命を乗り越えようとしているのだ。淡々と着替えを続ける剣城を見ながら、天馬は優一が最後に言った感謝の言葉を思い出していた。優一の希望通り、弟はサッカーの世界に帰ってきたのだ!


 その頃、なぜか国会では総理の財前宗助(CV:中村悠一)が頭を抱えて悩みの中に沈んでいた。



 一体何があったというのだろうか? その謎はすぐに解けた。翌日の雷門サッカー部室に駆け込んできた火来伸蔵(CV:稲田徹)校長の言うには、サッカー禁止令が国会で可決されたというのだ。サッカーが法律で禁止されるという事態になったという。

 驚く一同。そら驚くわ。これはどう考えても何らかのインタラプト修正が原因であることは間違いないだろう。思いっきり上の方で歴史が変えられてしまった感のあるこの急展開、天馬たちはどうやってこの事態に対処するのだろうか?



 次回に続く。



  エンディング




 残念ながら優一はやはり今回限りの出番だったようだ。剣城兄弟はともに背番号10番ということで、やはり雷門の10番は京介ということなのだろう。ちなみにフェイは11番ということで、倉間典人(CV:高垣彩陽)は合流しても出番がなさそうに思えて仕方がない。

 ただやはり優一のキャラはここで使い捨てするには惜しく、きっとまたピンチの折には登場するのではないかと思う。というか、ミキシマックスで合体したように、今度は優一のオーラを持ってきたとか言って、京介に合体させるとかは十分に考えられる。


 さて今度は「サッカー禁止令」という無茶な設定が登場。「生類憐れみの令」並みに無茶な法律ぜよ。違反したらどれぐらいの罪になるのかなぁ? 子供なんだから、違反しても軽いんじゃないの? とはいえ、学校的にクラブ活動で行うことが出来なくなるだけで驚異だし、そのままにしておくとサッカーという競技が衰退するのは間違いないだろう。エルドラドも正攻法では勝てないものだから、卑怯な搦め手を使う。財前総理が出て来たから、娘の財前塔子(CV:高垣彩陽)絡みなのかもしれない。娘がサッカーで脚を怪我するとか……優一と逆のパターンで。それにしても財前総理も、『ダンボール戦機』では命を狙われたりと何かと気苦労が絶えない。

 それはさて置き、次回は日米親善試合をするという。え? サッカー禁止令は? 来週は『ダンボール戦機W』1時間スペシャルで、残念ながらお休みとなる。待ち遠しい気もするが、ワクワクして待とう。


 あと物語にはあまり関係ないのだが、「プロトコル・オメガ」の女性プレーヤーは2人(人造人間18号とレイザ)だと思っていたのだけど、どうやらあのロボコップ仮面のチビちゃんも女の子のように思える。



 証拠画像。この胸は女の子の証なのではないだろうか?


 あの悪そうだった(実際に悪いが)「プロトコル・オメガ」の11人のうち、3人も女性が居たというのは正直驚いた。アルファを含めて全員女だったというオチだったら驚愕だろうね(あのごっついキーパーも女なの)。これが本当に視聴者を驚かせる日野社長の企みだったとしたら、心底驚かされるのだが……。



  次回「驚愕!サッカー禁止令!!」に続く。



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