『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』第5話「驚愕!サッカー禁止令!!」の感想 【アルファちゃんお払い箱。そしてベータちゃんこんにちは!】

 毎週水曜日夜7時からテレビ東京系列で放映されている超次元おもしろアニメ『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』の感想文。レベルファイブへのおべんちゃらも兼ねてこんな書き出しで今回も始めたい。

 先週は『ダンボール戦機W』の1時間スペシャルのためお休みだった本作、早く続きが観たくて仕方がなかった人たちも多かったのではないだろうか? 私もその一人だが、この話は『ダンボール戦機W』の方もレベルファイブ作品だけにおべんちゃらにならないのが残念だったりする。

 さて、今回はその第5話「驚愕!サッカー禁止令!!」を観ての感想を書く。サッカー禁止令という無茶な法案が可決されてしまったこの世界、一体どうなってしまうのか? そしてその原因は? 松風天馬(CV:寺崎裕香)たちは大事なサッカーを取り戻すことが出来るのか?



 当ブログは、『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


  • 前回の感想は、

『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』第4話「最後のサッカー」の感想 【優一さんの勇姿を目に焼き付けよ!】
 をご覧ください。

 で、一覧表示されます。

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 剣城優一(CV:前野智昭)の弟を思う献身的な努力により、雷門イレブンの最後のキーマン、剣城京介(CV:大原崇)も無事に仲間として取り戻した雷門中学サッカー部。だがそこに血相を変えて飛び込んでくる火来伸蔵(CV:稲田徹)校長。火来校長が言うには、国会でサッカー禁止令が可決され、雷門中学でもサッカー部は廃部されるという驚愕すべき話だった。

 世間でもその動きはすでに始まっていた。号外が配られる。サッカー好きの少年が愛用するボールを奪われ泣きじゃくる中、焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)を思わせるサッカーに対する弾圧が開始される。



 少年の悲痛な叫びの中、サッカーボールは炎に包まれ、灰となって行く。この無念が雪(すす)がれる時は、果たして来るのだろうか?



   オープニング



 その報を聞いた雷門イレブンは意気消沈する。彼らの手の届くレベルの話ではなくなってしまっているのだから当然だろう。フィフスセクターと戦うという時よりも事態はさらに深刻で、おおよそ挽回は不可能だろう。天馬たちは有権者でもないし。

 そのような法律が施行(せこう)された理由が思いつかない天馬と神童拓人(CV:斎賀みつき)、西園信助(CV:戸松遥)に対し、空野葵(CV:北原沙弥香)や瀬戸水鳥(CV:美名)は思い当たることがあった。というか、天馬たち3人以外はみんな1ヶ月前の日米親善試合での日本代表の試合に起因することであることを認識していた。

 だが天馬と信助の知る試合展開と、その他全員の知る試合展開とはまったく違う内容だった。素晴らしい試合だったと胸を熱くして語る天馬たちをしらけた目つきで見つめる一同。顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)が認識の違いをぶつける。実際に会場に観戦に行った天城大地(CV:奈良徹)が言うには、日本代表の暴力行為という卑劣な行為によって試合は中止されたという。

 その試合のせいでサッカーは野蛮で危険なスポーツという認識が国民に広がり、サッカー禁止令へと至ったらしい。その言葉に驚く天馬、そして信助、神童。それは天馬たちの知る親善試合とはまったく意を異(いをこと)にする内容だったからだ。

 こうも不可思議な現象が起こるとすれば、それはタイムジャンプによる何らかの作用であることだということに気付く天馬。そこにいきなり登場したのが、こういう事象に詳しいであろうクマのぬいぐるみ、クラーク・ワンダバット(CV:吉野裕行)だった。

 一度見た存在とはいえ、その異様な姿にどよめく雷門イレブン。円堂守(CV:竹内順子)は少年時代に出会ってるけど、覚えているのかな? ワンダバは一連の事態をサッカーを敵視して未来から歴史に干渉する組織「エルドラド」の仕業だと喝破する。偉そうに言われなくとも、視聴者的にはみんな気づいてたけどね。




 これが初対面となる春奈は、自分に挨拶をしてくるぬいぐるみを見てさすがに顔が引きつっている。声からして中の人が兄の鬼道有人(CV:吉野裕行)だと思って引きつっているのかもしれない。



 その頃、当のエルドラドの議長・トウドウヘイキチ(CV:相沢まさき)はこの成果に満足していた。彼の呼ぶ「プロトコル・オメガ2.0」の暗躍により、歴史はインタラプト修正を受けてしまったらしい。そしてトウドウは、その新チームを率いて成果を出した新たなリーダー・ベータ(CV:伊瀬茉莉也)を賞賛する。



 ベータ。いかにも理知的でたおやかな優しい女性のようだが、試合になると本性を現す(後述)。


 一方の雷門サッカー部室。ワンダバは自らを「決して怪しいものではない」と笑顔で語るが、怪しい奴ほどそう言う訳で、むしろ信用ならない。そのぬいぐるみは傍(かたわ)らの美少年・フェイ・ルーン(CV:木村亜希子)を同じく初対面の春奈に紹介する。

 200年後の未来からサッカーを守るためにやって来たという荒唐無稽な話を、春奈は圧倒されながらも受け入れる。フェイの話を受け、円堂の記憶も蘇(よみがえ)る。ただこのSF的な上、パラレルワールド設定の複雑さに頭の理解度を超えてしまった水鳥が頭を押さえて混乱する。葵も概ねその意見に同意の微妙な笑みを浮かべるが、マネージャー3人娘の中でただ一人、話の内容を理解する山菜茜(CV:ゆりん)。さすがは【SF3級】だ。



 マネ仲間から褒められて、ちょっと得意げな茜ちゃん(右)。


 ワンダバは、再度一ヶ月前の日米親善試合の話に言及する。信助たち3人は試合が見事な展開のまま終始し、3−2で日本代表の勝利という歴史を見ていた。それに対し、天城を始めとする残りのメンバーは全然違うと主張する。春奈の記憶では、10−0で迎えた後半戦、日本代表の暴力行為で試合は中止、没収試合となってしまったという。

 この記憶の齟齬(そご)は何なのか?

 ワンダバはその話を聞き、一層自分の見立てに自信を募らせる。この事象は天馬たちの経験せざる、パラレルワールドなのだ。この世界で決定事項の共通認識となっている試合をビデオで確認する一同。

 そこではどこかで見た連中が、何故か日本代表としてアメリカ代表に対してラフプレーを連発していた。すでに一度本番を観ているのであろう、錦龍馬(CV:岩崎了)や天城、速水鶴正(CV:吉野裕行)といった雷門イレブンは顔をしかめながらビデオ映像に見入る。

 そして天馬とフェイは、そのチームの選手たちの顔に見覚えがあった。それは何度も歴史に介入しサッカーを根絶やしにしようと画策して来た「プロトコル・オメガ」だった。なぜ彼らが日本代表に?

 「プロトコル・オメガ」は本来の日本代表と入れ替わり、試合を台無しにしたらしい。それこそがサッカー禁止令を完遂するための、彼らの作戦、インタラプト修正だったということになる。フェイのその言葉を理解できたのは、相変わらずSF3級の茜ぐらいだったのだけど。


 そこで神童が確信的なことに触れる。他のメンバーと自分たち3人の記憶がどうして違うのかという疑問だ。それに答える人物が、またも外部から現れる。タイムマシンの発明者という触れ込みで現れたその人物・クロスワード・アルノ(CV:楠見尚己)博士は、陽気に自己アピールする。ただ次々とやって来る奇人変人に、春奈や錦の脳では処理しきれない様子だ。




 逆にあっさりと受け入れてしまうのが、やっぱりSF3級の茜。受け入れるのみならず、尊敬の念をもってどう見ても怪しいヒゲのおっさんをキラキラと物理的に光りながら憧れる。


 タイムマシンの発明者だけあって、アルノ博士はその理論について造詣(ぞうけい)が深い。ワンダバの導入から、その話、多重時間理論をわかりやすく説明する。

 時の流れとは本来は一本なのだが、人為的に別の世界・パラレルワールドを作り出すことが可能で、今回の事象はそれにあたる。剣城優一と共に戦った世界もそのうちの一つだったことに言及する天馬。

 パラレルワールドには、増加した平行世界が爪弾(つまび)いたギターの弦のように、再び一つに戻ろうとする特性があるという。そして一つに収斂(しゅうれん)した世界以外は、歴史から消えてしまう。

 そして今回の場合、タイムジャンプして別の世界に存在していた天馬と信助、神童の3人は本来の世界に起こったインタラプトの影響を受けることなく、つまり記憶の上書きもされることなく現在に至ったということだ。



 図にすると、こう。上のオレンジが優一の元気だった世界にタイムジャンプしていた3人。一人ちんまいのは信助だろう。分かりやすいけど、わざわざ小さく描かんでも……。それなら天城もデカく描け。


 かなり分かりやすく説明された訳だが、中学生の、しかもサッカーバカ(褒め言葉)が揃った雷門イレブンには難しすぎたのかもしれない。皆が皆、顔を合わせて分かっていないような表情を浮かべる。やっぱり分かってるのは茜ただ一人で、アルノ博士からその聡明(そうめい)さを褒められる。

 難しい話についにイレブンの中でもとびっきりのバカ(とびきり褒め言葉)の錦が爆発する。サッカー留学してたぐらいで、言葉は日本語・イタリア語・土佐弁トリリンガル(三カ国語)理解できるんだけどね。理系は苦手なんぜよ。

 「どうすればいいんぜよ?」という彼の疑問に、アルノ博士は解決は簡単だと述べる。インタラプト改変の前にタイムジャンプして、それを阻止すれば良いということだ。エルドラドの歴史改変を阻止することが、雷門イレブンの新たな使命となる。

 一ヶ月前の親善試合の前にタイムジャンプするのかと、浜野海士(CV:金野潤)が足りない頭を絞って言った意見を肯定し、自分たちがアメリカ代表と入れ替わってプロトコル・オメガと戦う旨を説明するフェイ。今度は雷門イレブン全員が揃った場面でのタイムジャンプだ。天馬は率先してタイムジャンプすることに同意し、サッカーを守りたい、サッカーのない世界は嫌だと皆に告げる。

 もちろん同じくサッカーを愛するメンバーにその意思は通じ、霧野蘭丸(CV:小林ゆう)や浜野が賛同する。精神的支柱の神童も檄を飛ばし、一同は奮い立つ。ワンダバは監督として振る舞おうとするが、もちろんメンバーは彼らが慕う監督・円堂のもとに集ってしまう。



 ズッコケるワンダバ。何気にてへぺろ状態。


 円堂は新参のフェイにも、メンバーとして参加してもらうと告げる。フェイは元気良く「ハイ!」と返答する。

 新たな戦いを前に盛り上がる一行だったが、そこにアルノ博士が大事な要素として、アーティファクトはあるのかと尋ねる。タイムジャンプには、その場、その時に由来のある物質を道標(みちしるべ)としなければならない。その道標のことを、アーティファクトと呼称するのだ。

 全員がそのアーティファクトの心当たりを探る。そして試合を観に行っていた天城が持っていたチケットの半券の存在を思いつく。それなら大丈夫と思ったフェイは、その同意を得るためにアルノ博士に声を掛けようとする。だがアルノ博士はもうその場には居なかった。ワンダバは博士の多忙を理由にするが、水鳥は納得してない模様。別れに際し一言の挨拶もなく、騒がしい訪問者は舞台を去ったようだ。


 とにかくその半券を使い、キャラバンはタイムジャンプを敢行する。それを一人残って見送る春奈。なぜ彼女は行動を共にしなかったのだろう? 異なる歴史軸に残って、その歴史が元に戻った時の比較証言者として誰かが残る必要があったのかな、と想像する。ただ単に、ジジイとぬいぐるみの言うことを信用しなかっただけなのかもしれないが……。



 春奈の懸念をよそに、タイムジャンプは成功する。ワームホールを抜ける間、物珍しさも相まって、初めてこのキャラバンに乗ったメンバーは戸惑いやら喜びやらを隠しきれない。



 SF3級の茜がすっげえ嬉しそうなのは当然として、葵の後ろで外の景色に見入っている剣城の姿がちょっと面白い。


 落ち着かない水鳥を宥(なだ)めようと、フェイとワンダバが声を掛ける。ただワームホールの説明を聞かされても、水鳥と葵にはちんぷんかんぷんのようだが。茜は大喜びでいつものように写真を撮りまくるが、デジカメでは外の景色は映らないようだ。大声を上げてそのショックを表現する。



 ワームホールとは言わば時空間の狭間のようなものだ。つまりその間の移動中は時間が止まっているも同然で、機械現象が一切作動しないのも当然と言えるだろう。この辺は作中で説明が無かったので、【SF級なし】の当方が勝手に説明させてもらいました。


 そうこうしているうちに、キャラバンはワームホールを抜ける。一ヶ月前の試合会場に到着したのだ。上空から見る限り、試合はすでに始まっているようだ。手遅れだったのか? だが円堂は、試合がまだ終わっていないことを告げ、インタラプト修正阻止にメンバーを奮起させる。



 マネージャーたちがミーハーを装って警備員の目をそらし、その隙に試合会場に潜入する円堂たち。警備員の持つカメラは茜のものだろう。茜ちゃん大活躍の巻。



 試合は日本代表……いや、プロトコル・オメガの一方的な展開となっていた。ラフプレーに痛めつけられたアメリカ代表がピッチに倒れる中、試合展開は8−0という大差が付けられていた。無法地帯と化したその試合、グラウンド上空に設置されたボール状の物体「スフィア・デバイス」から流出する光が会場にいる観客や、果ては審判、実況にまで催眠効果を及ぼし、精神支配状態にあった。つまり誰もこの試合を止める人間は居ないということだ。


 その原理に気づいた天馬たちの前に、可愛らしい声で語りかけてくる人物がやって来た。それは、プロトコル・オメガを率いるベータだった。ベータはすでに情報を得ているのだろう、フェイとワンダバの名前を呼び、自己紹介する。



 これまで実行役を務めてきたアルファ(CV:谷山紀章)の存在が無いことに気づいたフェイはそのことを訪ねるが、ベータは可愛い顔をしたまま「お払い箱」などと前任者を酷評する。顔によらず、ずいぶんキツイ性格のようだ。


 実態はこうだ。前回の失敗を議長のトウドウに叱責されたアルファと仲間の3人は解任され、ムゲンロウゴク(無限牢獄?)送りという処置を受ける。



 解任される4人。覚悟してたのか、それともいつも通り表情に出さないだけなのか、アルファ(左から2人目)だけはクールだが、デブ、人造人間18号、妖怪人間ベロ(全員正式名ではありません)の3人は周章狼狽(しゅうしょうろうばい)してこの措置を嫌がる。ムゲンロウゴク送りが如何に厳しい罰なのかが端的に描かれている。


 捲土重来(けんどちょうらい)のチャンスを、との人造人間18号たちの請願も届かず、トウドウは冷酷にアルファたちを解任し、ムゲンロウゴク送りにする。弁明せず無言で送られるアルファの表情はいつもの無表情だったが、その胸に秘める思いや如何に?

 トウドウは機械的に、メンバーの補充を告げる。ウォード、オルカ、ドリム、そしてベータの4人だ。人造人間18号の代わりにオルカ、そしてベータと2人の女性選手が加わり、新生「プロトコル・オメガ2.0」の女性選手は1人増え4人となった……。


 ベータの可愛い口調にまったく心を動かされることなく、勝負しろと男らしい車田剛一(CV:野島裕史)。この試合の惨状を見れば、ベータの可愛らしさもむしろ不気味に映ることだろう。


 天馬「俺たちは、サッカーを取り戻す!」


 と断言する天馬に対し、あくまでも余裕の微笑で応じるベータ。今この両チームによる戦いが開始される。


 天馬たち雷門の選手たちがアメリカベンチに入ったことに違和感のある実況の角馬王将(CV:稲田徹)だったが、すぐさまスフィア・デバイスの洗脳を受け、何事も無かったかのように実況を再開する。

 角間の頭に雷門イレブンのデータをインプットしたことを告げるベータ。雷門の選手たちは、この試合中はアメリカ代表として扱われることとなる。この原理、試合会場の観客には通用するだろうけど、テレビで観てる人たちにはどう見えているんだろうね?

 そしてもう自分たちの正体を隠す必要も無くなったと判断したベータは、ユニフォームをいつものように戻し、身も心もプロトコル・オメガ(2.0)モードで戦うことを期する。



 左のはみ出したデカイ奴がウォード。その前のピンク髪が女性のオルカ。ベータを挟んで右のグラサンがドリム。後は以前と同じメンバー構成だ。




 試合開始直前の両チームの布陣。チーム雷門はフェイと剣城、そして先発が危ぶまれていた(危ぶんでいたのは私だが)倉間典人(CV:高垣彩陽)のFW3人体制と、今までにない強気の布陣。要のポジションは天馬で、神童は左サイド。その煽りを受けたか、浜野が先発から外れた。他には狩屋マサキ(CV:泰勇気)、影山輝(CV:藤村歩)がベンチスタート。一乃七助(CV:折笠富美子)と青山俊介(CV:高垣彩陽)の座敷わらし2人組も、安定のベンチスタートだ。
 一方のプロトコル・オメガ2.0は縦に長い珍しい布陣。ベータはやはりエースストライカーの位置に陣取り、アルファの上位互換の立場を示す。


 試合は失点をしたアメリカ代表(チーム雷門)のキックオフで再開される。ボールを受けた剣城がドリブルで持ち込むが、ベータの命令を受けたドリムが反則極まりないラリアットで剣城を攻撃する。激しくピッチに打ち付けられる剣城。これはいかなるプレーヤーでも対処のしようもない反則だ。普通ならカードが出る場面だが、前半は審判を洗脳し、反則を取られない設定になってるのだろう(後半試合をメチャクチャにしてサッカー禁止令に繋げるという流れ)。

 何でもありの態度を示すドリムに追いすがる天馬。ひじ打ちの攻撃(これも言うまでもなく反則)に対し、必殺技「ワンダートラップ」で迎撃、見事にボールを奪い返す。

 葵たちマネージャーにとっては初めて見る天馬の必殺技だ。歓声をもって天馬の敢闘にエールを送る。天馬は神童にパス。そこからノートラップパスの高等技術でフェイ、そして錦にパスが渡る。

 錦は大上段に構え、化身「戦国武神ムサシ」を発動、さらに化身必殺技の「武神連斬」を撃ち、先制点を狙う。




 だが恐るべきことに、キーパーのザノウ(CV:岩崎了)はその錦の最強のシュートを、技を出すこともなく胸で受け止めてしまう。ここまでリストラの対象一番手と思われていた(思っていたのは私だが)ザルキーパーのザノウさんとしては、ここで失点したらムゲンロウゴク送りだろうから必死なのかもしれない。ちなみにこの対決、中の人はどちらも同じ人だった。


 ホーリーロード本戦を通じ、一度も止められなかった錦の化身シュートがあっさりと止められ、雷門側に動揺が走る。ザノウは不敵な笑みを浮かべてその動揺を逆撫でする。そしてすかさず前線にボールをフィード、新メンバーのオルカにボールは通る。阻止しようと前に立つフェイに鋭い蹴りを放つ(もちろん反則)。すんでのところでかわすフェイだったが、その隙にパスを回されてしまう。

 同じく鮮やかなパス回しで雷門ゴールに迫るプロトコル・オメガ2.0。ボールはゴール前に詰めていたベータに渡る。そしてベータはそこでついにこれまでかぶっていた可愛い猫を脱ぎ捨て、本性をあからさまにする。





 これまで見せなかった恐ろしい形相で化身「虚空の女神アテナ」を召喚し、さらに化身アームドによってそれを身に纏(まと)いつける。



 化身アームドを知らない、前回の遠征組3人と円堂以外の全員が驚いているのに注目。この辺は芸が細かい。


 ベータは凶暴な形相のまま、シュートを放つ。アームドのシュートを果たして髪型以外は凡人のキーパー・三国太一(CV:佐藤健輔)に止めることが出来るのだろうか!?

 三国は地上波初披露の必殺技「無頼ハンド」で迎撃を図るが、やはりアームドのパワーの前には蟷螂(とうろう)の斧、ゴールを許してしまう。



 映画以外では初の披露となる必殺技「無頼ハンド」だったんだけど、相手が悪すぎた。


 これで、累積した得点は0−9と、またも差を付けられてしまう。あと1点失うと、変えられた歴史通り10点差ということになってしまう。インタラプト修正が現実のものとなってしまうのだろうか?

 得点したベータは化身アームドを解き、今さらのように可愛らしく微笑むが、もう手遅れだろう。シュート時のあの野太い極悪な声を聞かされているからね、こっちは。


 化身を身に纏う化身アームドを解説するワンダバ。鎧状に化身を装備することによって、その能力は飛躍的にアップする。敵のその能力に弱気になる女子マネたちだったが、天馬も化身アームドを発動させたことがあると聞き、俄然(がぜん)元気が出てくる。ただ含みを持った発言で言を左右するワンダバ。天馬の能力に何か懸念でもあるのだろうか?


 試合は再び雷門のキックオフで再開。フィールドの天馬もベータたちに対し、化身アームドで対抗するしかないと思っていた。そこにいい感じでパスが回ってくる。天馬はイメージ通りに化身「魔神ペガサスアーク」を発動させ、さらにアームドを試みる。だがうまくいったかに見えたそのアームドは、何故か身に纏う寸前で霧消して消えてしまう。

 その天馬を体当たりで弾き飛ばすドリム、ボールを奪い取る。これまで出来たことが出来なくなり気落ちする天馬。ワンダバの懸念はこのことだったのだろう。だがその原因が分からない。フェイはそのさまを見て、小声で一言「やっぱり……」とつぶやく。フェイにも天馬の変調の原因が分かっているらしい。

 果たしてその原因とは、何なのか? 焦り悩み、迷う天馬は、その原因を克服することが出来るのだろうか?




 次回に続く



  エンディング




 2週間のご無沙汰でした。恒例のイナクロ感想文をお届けします。

 展開としては、日米親善試合が引き金となってサッカー禁止令という事態にまで至るという内容だった。なるほどね、辻褄は合っている。前回登場した財前宗助(CV:中村悠一)総理が絡んでこないのは残念だったが。

 あとやはりプロトコル・オメガの側に血の粛清があったようだ。失敗は許されないとトウドウが言っていた通り、アルファと他3名が退場させられた。感想文中にも書いたけど、「キーパー・ザノウのザルッぷりがまず粛清対象になるんじゃね?」と思っていたんだけど、そうじゃないの? エルドラドの連中は節穴か? アルファは化身アームドも持っている訳だし、残留させて利用したほうが良いと思うんだけどね。ベータとの間にリーダーシップ的な齟齬が生じることを避けたのかもしれない。まぁザノウはもうバカの一つ覚えのように「キーパーコマンド03」出してる場合じゃないよね。ムゲンロウゴク送りになっちゃうよ。

 次回は雷門サイドもメンバーチェンジするようだ。今回出ていない速水があっちの新型デブ(ウォード)に盛大にぶっ飛ばされているシーンが次回予告で見られたので。



 新種のデブのラフプレーでコマのように飛ばされるほっそい速水くん。



 あと見どころは、てへぺろするベータ。今更こんな風に可愛くされても、化身アームドする時のあの怖い顔は絶対に忘れないんだからね!


 今後の当方の展望としては、ベータちゃんがもう少しお淑(しと)やかになることを希望(笑)。あとこれは実現すると思うんだけど、アルファの復帰も。人造人間18号も好きなキャラだったので、出来れば復帰して欲しい。デュプリたちもラフプレーで痛めつけられた雷門イレブンの代わりに出場機会があって欲しい気がする。


 試合展開としては9点差も付けられ、今のチーム雷門が勝つのは難しいと思われる。ここは意地で1点取って、10−0というエルドラドの作った歴史とは違う結果を出して、その意志を挫(くじ)くというのが私の想像。そのためにも天馬の化身アームドの成功が望まれる。



  次回「壮絶!プロトコル・オメガ2.0!!」に続く。



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