『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』第51話「サッカーが帰ってきた!」の感想 【第2期の最終回】

 毎週水曜日夜7時からテレビ東京系列で放映されている超次元おもしろアニメ『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』の恒例の感想文。今回はその第51話「サッカーが帰ってきた!」を観ての感想を書く。総集編にして、これが最後のイナクロとなる。この物語で繰り広げられた壮大なストーリーを振り返るのも、次回作への期待値を盛り上げるには好適だと思われる。舞台劇のカーテンコールを見送る心境で最後のイナクロを楽しもう。



 当ブログは、『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


  • 前回の感想は、

『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』第50話「最後のタイムジャンプ!」の感想 【時空最強イレブンよ、永遠なれ!!】
 をご覧ください。

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 夕暮れの雷門中学の校門を駆け出してくるのは、キャプテンの松風天馬(CV:寺崎裕香)とその親友の西園信助(CV:戸松遥)だった。2人の健脚(けんきゃく)についていけない同級生のマネージャーの空野葵(CV:北原沙弥香)が後ろから抗議の声を上げる。


 駆ける天馬の脳裏には、あの壮絶な戦いが浮かんでいた……。


 200年後の未来で人類と新たなる新人類「セカンドステージチルドレン」との覇権をかけた戦い「ラグナロク」最終戦。その戦いで【フェーダ】皇帝のSARUことサリュー・エヴァン(CV:岡本信彦)に勝利した天馬たち時空最強イレブンは、人類の未来だけでなくサッカーの歴史をも守ることに成功した。

 そしてその長かった戦いを大団円で終え、天馬はそこまで共に戦った仲間であるフェイ・ルーン(CV:木村亜希子)、菜花黄名子(CV:悠木碧)、トーブ(CV:ゆきじ)、ザナーク・アバロニク(CV:小西克幸)とも別れを告げた。

 虚空に消え去るイナズマTMキャラバンを天馬は笑顔で見送る。サッカーを取り戻す戦いの過程で培(つちか)ったお互いの絆は、200年という時空間の距離があっても決して消えるものではないと確信していたからだ。




 すべての懸念を解決し、ようやくサッカーを戦いの道具ではなく、楽しむスポーツとして接することが可能となった現在、天馬はフェイたちと別れた感傷にいつまでも浸っているわけではなかった。

 冒頭の駆ける天馬たちが向かった先、それは河川敷のサッカーグラウンドであった。すべてを終わらせ、サッカーを取り戻した彼らはまずその事実が既成のものとなっているかどうかを確認したかったのだろう。土手の高台から見渡すサッカーグラウンドを見て3人の顔がほころぶ。



 夕暮れ時の空の状況から鑑みて、フェイたちと別れたすぐ後にここにやって来たと見るのが自然だろう。


 そこでは歓声を上げてサッカーに興じる少年たちの姿があった。天馬たちはこの風景を取り戻すことが当初の目的で戦って来たのだ。それを成し遂げたことをその目で見て、天馬は感無量の思いで涙ぐむ。フェイと別れた時ですら泣かなかったのに。


天馬「サッカーが……戻って……!!」


 感極まった天馬はなかなか言葉を発することが出来ない。それは彼らの戦いが長く厳しいものであったことを強く想起させるものだった。



   オープニング



 天馬たちの見ている前で、少年たちはサッカーを満喫していた。ややぽっちゃり体型の少年が天馬の得意技「そよかぜステップ」を真似ようとして失敗する。それを助けようと駆けつけた少年には失敗して舞い上がったボールが顔面を直撃する。

 見ていたメガネの少女と合わせ、3人は一瞬の間を置いて笑い出す。そして笑顔のままお互いのプレーを検討し合う。サッカーの技術はまだまだ拙(つたな)いものの、心の底からサッカーを楽しんでいるということがよく分かる風景だった。



 この3人はおそらくモデルになった子供たちがそのままアフレコしているんじゃないかな?


 サッカー禁止令という形で現代のサッカー事情に干渉していた【エルドラド】が雷門に協力を願い出たとき、その禁止令は解除したと議長のトウドウヘイキチ(CV:相沢まさき)は語っていた。だがそれを自分たちの目で見るまで、天馬たちは安心が出来なかったに違いない。眼前で繰り広げられる子供たちのサッカーを見て、信助はようやく歴史がすべてあるがままに戻されたのだということに安堵する。

 サッカーが彼らプレーヤーのもとに帰ってきたのだ。天馬はサッカーがこの状態になることをずっと待っていたのだと、またもサッカーを擬人化して語る。


葵「サッカーが喜んでる! だね?」


 と葵に擬人化を茶化すような口ぶりで言われ、ちょっとの間照れた天馬だったが、やがて自信を持って力強くうなづく。



 そんな天馬のもとに、親戚の木野秋(CV:折笠富美子)がやって来る。秋は天馬たちの帰りをねぎらう。長き戦いからの帰還であることを知っている秋は、グラウンドでサッカーが復活している様を見つつ、天馬たちが勝利したことに言及する。

 そしてクロノ・ストーンにされていた円堂守(CV:竹内順子)も元の姿に戻ったと聞き、秋は胸に手を当ててその無事を喜ぶ。インタラプト修正では、円堂は交通事故で死んだとして処理されていたわけだから、秋のその気持ちもよく分かる。

 秋が話すには、少し前になんの前触れもなくサッカー禁止令が解除されたのだという。そのニュースを見て、秋は天馬たちが勝ったのだと確信していた。

 天馬と葵は少しバツが悪そうな表情で、サッカー禁止令の解除は自分たちが勝ち取ったものではないことを正直に明かす。当初の敵だったエルドラドとまさかの共闘、そして本当の敵の登場……という展開を信助に告げられ、秋は驚く。

 それはこの場で語るにはあまりに長い物語である。天馬たちは落ち着いて説明することが出来る場所を探してゆっくりと歩きながら語らうことにした。


 天馬は以前もこれと似た状況があったことを話す。その時もこの河川敷でフェイと天馬が戦いの途中経過を秋に語るということがあった。

 フェイの話が出て、秋は彼が未来に帰ったのかと問う。天馬はそれを肯定し、この戦いがフェイの、フェイ自身を取り戻す戦いでもあったということを思い返す……



 沖縄でアルファ(CV:谷山紀章)率いるプロトコル・オメガの猛攻を受けてピンチに陥った天馬のもとに、緑の髪をツインテールで結(ゆ)わえた少年がさっそうと現れ、救う。それが天馬とフェイの最初の出会いだった。


「サッカーは必要だ!!」
「これは君の言葉だよ、天馬!」


 サッカー大好きのフェイ。まさかこれがフェイの芝居だとは思うわけもなく(実際に芝居ではなく、SARUの能力によって本当の記憶が消された状態だったわけだが)、結果的に天馬たちはSARUの思惑通りに動かされ、エルドラドと戦うことになる。フェイの弁護をするならば、この段階でサッカーに対する思いを消去されてしまえば、天馬たちは死んだも同然となっていたはずであり、例え真の敵の思惑であることに気づいたとしても、ここは乗っておくべきだったということだろうか。


 フェイと意気投合した天馬は、彼のパートナーであるクラーク・ワンダバット(CV:吉野裕行)の操縦するイナズマTMキャラバンに乗り込み、エルドラドとの時空を越えた戦いが始まる。


 最初に訪れたのは11年前の雷門中だった。そこでサッカー部を始めたばかりの円堂と秋に協力し、雷門のサッカーを守ることに成功した天馬たち。エルドラドの策略でサッカー禁止令が発動し、この世で唯一サッカーが出来る地、ゴッドエデンに向かい、そこで果たしたシュウとの運命の再会。そして200年後に乗り込み【覇者の聖典】を奪取して、その著者、マスターDが円堂の祖父、円堂大介(CV:藤本譲)であることを知る。大介から時空最強イレブンの話を聞いた天馬たちは、時空最強イレブンのオーラを獲得するため、果てしなき冒険の旅路に出る。


 時空最強イレブンのオーラを獲得するという明確な目的が定まり、物語はその方向性を見出す。織田信長(CV:千葉一伸)のオーラを求めて戦国時代に向かった時は、お勝(CV:高垣彩陽)や太助(CV:折笠富美子)、木下藤吉郎(CV:古島清孝)といった様々な人物と出会い、そして彼らとの出会いもその後の天馬たちに影響を与えていく。


 中世フランスのジャンヌ・ダルク(CV:寿美菜子)との出会いでは、親友の神童拓人(CV:斎賀みつき)に引け目を感じていた霧野蘭丸(CV:小林ゆう)の才能が一気に開花し、化身を使える存在になり、さらにはジャンヌのオーラを受け継ぐ役割をも果たすこととなった。おそらく作中で一番進化したのは、この時の蘭丸だっただろう。

 信助にはシャルル王太子(CV:鳥海浩輔)が印象に残ったようだ。狡猾で疑い深い性格と言われていたシャルルだったが、ここではサッカーの魅力にとりつかれ、一緒にプレーする程の仲となる。まさにサッカーというものの素晴らしさを体現する人物であったことは間違いない。


 三国志の時代では、劉備玄徳(CV:平田広明)と諸葛亮孔明(CV:沢海陽子)が時空最強イレブンのオーラを持っていた。何といっても驚きは、孔明が女性だったということ。秋はその話が今でも信じられないと語るが、私もそう思う。



 女性だった孔明三顧の礼劉備のパートナーとなる彼女だが、同時期に雷門のメンバーに入った雨宮太陽(CV:江口拓也)とミキシマックスする。しかも強制ミキシマックス


 幕末では坂本龍馬(CV:千葉進歩)と沖田総司(CV:梶裕貴)が時空最強イレブンの対象人物だった。龍馬がフォトショップ修正疑惑を抱かれるほどデブだったことはさておき、日本の未来を考える上で水と油だった両者がサッカーという触媒を得て、お互いが雷門に力を貸してくれるという展開だった。



 ダイエット宣言する龍馬。だがこの一ヶ月後に彼は近江屋事件で命を落とすわけで、ダイエットが成功したとは思えない。


 そして恐竜時代、そこに存在するはずのない人間、トーブに出会ったのはこの世界だった。彼もまたサッカーの楽しさにとりつかれ、遂には時空最強イレブンのメンバーにまでなってしまう。



 野生児トーブ。きっと今でも恐竜たちを相手にサッカーしていることだろう。出てきた時のインパクトは大きかったけど、その後メンバー入りしてからは空気キャラになっちゃった感がある。名前を覚えるのが苦手という設定をもっと生かしてくれたらここまで空気キャラにならずに済んだかもしれない。


 そして次の冒険は時空間だけでなく、リアルとフィクションの壁さえも乗り越える。アーサー王マスタードラゴンの能力を求め、絵本の中の世界に向かった天馬たちの話は、なんでも受け入れるさしもの寛容な秋ねえでさえ、にわかには信じられない話であった。



 アーサー王の娘、メローラ姫の役にはわれらが葵ちゃんが。本物のお姫様役ということで「良いキャスティング」とご満悦の葵だが、これってもしかして馭者(ぎょしゃ)役だった瀬戸水鳥(CV:美名)に喧嘩売ってる?


 天馬は自身とミキシマックスしたアーサー王の思い出がやはり印象に残っているようだ。アーサー王の英邁(えいまい)なリーダーとしての素養は、チームのキャプテンを務める天馬にとって心強い指標となっている。



 稲妻町は海からも近いのだろうか? ヨットハーバーの施設がある河を前にして、天馬たちの冒険話が続けられる。

 聞き役の秋はそれらに感心しながら、天馬たちとそれぞれの時代に存在した人々の間をつないだのはサッカーであったということに気がつく。天馬は嬉しそうに、サッカーが自分たちをつなぐ言葉だったと表現する。一緒にボールを蹴って、走って、笑えば、誰とでも友達になれたと語る。

 それはサッカーに対する概念が違う敵であったとしても……。



 天馬の前に立ちはだかった当初の敵、プロトコル・オメガのアルファ、ベータ(CV:伊瀬茉莉也)、ガンマ(CV:泰勇気)といった、サッカーを戦いの道具としかみなしていなかった彼らも最終決戦、ラグナロクで共に戦ううちにサッカーに対する考えが変わり、最後は団結して強大な敵を打ち倒したのだ。


 そして彼ら以上にひねくれた存在として、ザナークの存在が挙げられる。彼は独立勢力【ザナーク・ドメイン】を率いる一軍の将だったのだが、物語終盤では時空最強イレブンの最後の一人として天馬たちと合流する。



 巨大台風「クララジェーン」とミキシマックスを果たしたザナークは、何度見ても必殺技に見えない必殺シュート「グレートマックスなオレ」を引っさげ、ラグナロクでは大活躍して人類の勝利に大いに貢献する。



 やんちゃ坊主のザナークまで仲間に引き入れ、時空最強イレブンはここにコンプリートする。この、人類が考えられる限り最強の布陣で臨んだのが、SARU率いる【ザ・ラグーン】との最終決戦であった。

 その最大の貢献者は、実はフェイであったことを天馬は語る。恐竜時代、深夜に一人特訓に励むフェイ。そこでサッカーを守りたいと語っていたフェイの目に嘘はなかった。だがそれは本来の記憶を消された、かりそめのフェイの姿だったのだ。


 ラグナロク第1戦でフェイは突如、自陣ゴールにボールを蹴り込む自殺点オウンゴール)を奪う。それはSARUによって本来のセカンドステージチルドレンとしての記憶を取り戻したフェイの、天馬たちへの決別のシュートだった!


フェイ「僕はもう、天馬たちの味方じゃない……」




 ここでCMアイキャッチ。今回は最終回ということで、描き下ろしのアイキャッチで嬉しい。マネージャーの山菜茜(CV:ゆりん)のカメラで撮影されたものであろうか? 中央には本当の母と子であるという事実を知ったフェイが安心しきった表情で黄名子に寄り添って眠っている。黄名子がまた嬉しそうに肩を貸してて……゚(゚´Д`゚)゚ 左上の背番号10のエースナンバーを奪い合うベータとガンマに笑う。コイツらまだ仲が悪いのかよ? 喧騒に加わらないものの、隙を見てエースナンバーを奪い取ろうとしているように見えるアルファも素敵だ。他はそれぞれの時代に縁が深い場面が撮影されている。天馬は本来はアーサー王の写真にいないといけないはずなんだけど、なぜだかジャンヌと蘭丸の仲を邪魔するように写ってる。剣城京介(CV:大原崇)は新選組の衣装が似合ってる。局長の近藤勇(CV:井上優)の表情を見てるとそのまま入隊させられそうで怖い。そしてザナークさんはやっぱりぼっちだった。



 CM明けのアイキャッチ。こちらは雷門の関係者の記念撮影っぽい。茜はカメラマンのくせにやけに写真に写ってるな。これじゃカメラマンじゃなく「カメラに写るマン」じゃないか? そんな中、右下の珍しく照れてる茜が可愛い。後ろの神童が絡んでいそう。ピースサインがはじけてる中、左上の肉体派のキンニカーズたちはその力強さを見せつける。茜ちゃんもフレーム越しに吐き気を催(もよお)したかもしれない。中央の天馬、信助、影山輝(CV:藤村歩)の笑顔は屈託がなくて好きだなぁ。狩屋マサキ(CV:泰勇気)のハイテンションに呆れ顔の蘭丸も好き。ていうかこのアイキャッチ画像、みんな好き。



 アイキャッチの微笑ましさに我を忘れてしまいそうになるが、回想シーンはシリアスだ。天馬たちを裏切ったフェイは説得に耳を貸さずにSARUに従って去っていき、そして天馬が出場する第3試合でフェーダの一員としての牙を剥(む)く。

 敵チーム【チーム・ガル】のキャプテンとして天馬の前に現れたフェイの話を聞き、秋は兄弟のように仲睦まじかったフェイと天馬が戦うという悲しい運命を嘆(なげ)く。

 念動波で天馬たちを苦しめるフェイ。SARUの精神的影響下にあったとはいえ、天馬たちを殺害するという命令にさえ従う。それほどまでにフェイの抱えた心の闇は深かったわけだが、そこにその心の闇を解消することが可能な、おそらく唯一の存在が現れる。

 それは支援者Xという仮の姿でフェーダに潜入し、その実フェイの身を案じていつも見守っていたフェイの父、アスレイ・ルーン(CV:家中宏)だった。

 アスレイは一度はフェイを見捨てたという過去があった。つまりフェイの心の闇を作り出してしまった張本人でもある。そんなアスレイの説得を聞かないフェイを叱りつけたのが、フェイの未来の母となる存在、黄名子なのだった。

 真実を知って狼狽(ろうばい)するフェイだったが、一度裏切った天馬たちに合わせる顔がない。行き場を失ったことに絶望するフェイに、天馬はフェイの安住の場はここだと、自分たちを指し示す。

 天馬たちから赦(ゆる)されたフェイは、一緒にいてくれる仲間と、そして両親の愛情を同時に手に入れて涙ぐむ。そして彼は以後、終世をかけて天馬との友情を貫くことになる。



 時空最強イレブンに復帰したフェイは、自分と同じように憎しみに囚われたSARUたちセカンドステージチルドレンを魂の牢獄から解き放つため、最終決戦に臨んで最初は天馬たちを裏切り、今度はSARUたちを裏切るという汚名にも似た重き十字架をあえて背負って勝利を誓う。


 お互いの矜持(きょうじ)がぶつかり合う壮絶な死闘は、イコールフェーダのリーダーであるSARUの心との戦いであった。「力こそ正義」を唱えるSARUの哲学と、「絆でつながった仲間」こそが大事だと語る天馬の哲学。激しくぶつかり合ったその結末は、一人一人の個の力では劣る天馬たち【クロノ・ストーム】が団結の力で勝利を収めた……。


 その死闘を共に戦い、SARUにも天馬の語るトモダチの素晴らしさ、そしてサッカーの素晴らしさが伝わる。天馬と握手を交わしたSARUは、戦いを通じて自然と芽生えた友達の意識を胸に、人類との和解を果たす。天馬たちの思いは、セカンドステージチルドレンという究極の敵にさえ届かせることが出来たのだった。




天馬「本当のサッカーは楽しいものなんだよ!!」


 笑顔で顛末を語る天馬に聞き入っていた秋は、その試合を見たかったと心から語る。天馬はその戦いにおける大変さや苦しさはほとんど語らず、楽しかったことを延々と語るのだ。秋ならずとも見たくなってしまうだろう。未来人にしか見ることが出来なかったことが惜しまれる。

 天馬の話を聞いた信助は身体がウズウズするのを感じていた。それに同意した天馬は、この冒険で得たものをすべてパワーに変えて、今後もサッカーを続けることを宣言する。サッカー大好き小僧が今さら何を分かりきったことを宣言してるんだと思うのだが、秋はそんな天馬を笑顔で見つめる。そしてまだ幼い頃から天馬を応援し続けてきた葵も、今後も天馬を応援し続けることを誓う。信助も応援してあげてね。


 そんな張り切る雷門中サッカー部の後輩たちに、秋からビッグニュースを告げられる。それはフットボールフロンティアインターナショナル……つまりサッカー世界大会の開催の告知だった。




 それを聞いて興奮するサッカー小僧たち。一瞬で(本当にマッハの速さで)階段を駆け上って葵を呆れさせる。


 天馬と信助は勢い込んでその情報が本当かと尋ねるが、秋は冷静に代表選考が行われる旨を話し、代表に選ばれるために頑張れと2人にエールを送る。

 その壮大で目指しがいのある目標を得て、天馬と信助が燃えないわけが無い。両者とも日本代表に選ばれることを誓い合う。そして身体を動かさずにはいられなくなって走り出そうとする天馬に、秋はさらにもう一つ話すことがあると呼び止める。


秋「なんと今回は、女子も出られるって発表があったの!」

 なにΣ(゚д゚lll)
 ……ということは、これは黄名子再登場フラグだとみなしても良いのか!? そうであってくれやんね!


 それを聞いて天馬たちは驚くが、女子の出場機会が増えるのは良いことだと葵は大喜びでそれを歓迎する。もしかしたら本人もキーパーで出場を狙ってるかもしれないしな(ゲームでは葵はキーパーとしてスカウト出来る)。

 今度のイナズマジャパンは男女混合ということになるかもしれないらしい。葵も代表を目指してみてはという天馬の提案を、葵はやんわりと断ってマネージャーとして参加することを告げる。なんだ、選手として出ないのか。マネージャーになるにも何か選考基準なんかがあるのかしら?


 帰り道、新生日本代表候補がどんなチームになるのかを夢想する天馬たち。天馬は太陽や白竜(CV:福山潤)といった実力ある選手たちは絶対に選出されるだろうと予測する。

 剣城や神童といった自チームからも選ばれて当然と思われる選手たちの名が挙がる。果たして雷門から何人が選出させるのだろうか? 信助は嬉しくて仕方がないといった様子だった。



「今度は世界だ!!」



  終わり




  エンディング




最後の最後を飾るのは「青春おでん」だった!



 今回は総集編。誰も知らない殊勲の勝利を挙げ、サッカーを守った天馬たちの偉業を知る者は、この世界ではほとんど存在しないわけだが、秋はそのうちの一人だ。聞き役として最適ということで総集編にはよくかり出される便利屋的存在だった。

 いろんな思い出がダイジェストに流されて、とても1年の長きに渡って繰り広げられた全貌が見られたとは思えない。だけどとても感慨深いものがあった。総集編だけに感想を書くのは相当難しいんだけど、今回は奇をてらうやり方は諦めました。時間もないし。



 さて、次回から新番組『イナズマイレブンGOギャラクシー』が始まる! 楽しかった思い出はそのままに、新展開に胸を躍らせよう。



 これは代表選出に際してのテストの場面だろうか? 太陽はサッカーを取り戻す戦いが終わったから元の新雲学園に戻ったらしい。神ならぬ紙キーパー・佐田土佐丸(CV:泰勇気)の姿も見えるな。反対サイドにはドラゴンリンクの皆さんが。バグキャラの五ノ神は姿が見えなくて残念。



 この動画は何度見ても爆笑ものなんだけど、最新の配信でこのバグも改善されちゃったらしいね。むしろ改悪なんだけどな。五ノ神なんてこのバグがあるからこそ使われるキャラだったのに。「グレートマックスなオレ」を撃つ顔面グニャグニャの五ノ神くんの雄姿は見ものだ(6分13秒辺り)




 監督がどう見てもアレで怪しいのだが、他のメンバーも知らない顔ばかり。選考会前には信助が代表入りを楽しみにしていたというのにここにいないという……。私が信助だったら号泣する。これは期待して良いのだろうか?



  次回「最悪!新生イナズマジャパン!!」に続く。



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