『ペルソナ4』第20話「We'll all meet at the AMAGIYA Hotel(天城屋旅館で逢いましょう)」の感想

 恒例のテレビアニメ『ペルソナ4』を観ての感想文、今回は第20話「We'll all meet at the AMAGIYA Hotel(天城屋旅館で逢いましょう)」の感想を書きたい。前回の文化祭の雰囲気を持ち越して高校生レベルの健全な温泉気分の満喫という胸アツなギャグパート回。いよいよ物語の終盤へと向かう彼らの青春を笑って堪能しよう。これから先に起こるであろう、苦しみから目を逸らさずに立ち向かうためにも。



 今後のストーリーの根幹に関わる大きなネタバレは避けていますが、少しのネタバレも観たくない方は、閲覧にご注意下さい。


  • 前回の

『ペルソナ4』第19話「It's School Festival Day! Time to Have Fun!(文化祭です!楽しむ時間です!)」の感想
 はこちらから。ストーリー的に前回と繋がっているので、前回を先に観ることを推奨します。


【原作ゲームを含む関連記事】

 物語の主人公・鳴上悠(なるかみ ゆう CV:浪川大輔)が夢の中で訪れる意識下の空間、ベルベットルーム。主(あるじ)のイゴール(CV:田の中勇)がいつものように悠を迎える。

 助手のマーガレット(CV:大原さやか)は悠が新たに手に入れた太陽のアルカナを記録の書に落とし込む。そこまではいつものマーガレットだったのだが、突如暴走を始める。「長い鼻の歌」と称し、自らの主であるイゴールを馬鹿にしたような歌詞の歌を歌い始めたのだ。最近のマーガレットは主人がいようといまいとお構いなしなところが目立ってきた。

 彼女の妹(前作のイゴールの秘書のエリザベス)と共によく歌ったと感慨に浸るマーガレット。姉妹揃って自らを馬鹿にしていたことに苛立つイゴールは、視線だけでマーガレットを睨みつける。



  オープニング



 大成功で終焉を迎えつつあった八十神高校文化祭。出しもの的には失敗した悠たちのクラスも後片付けを完了させる。下級生の巽完二(たつみ かんじ CV:関智一)、久慈川りせ(くじかわ りせ CV:釘宮理恵)、白鐘直斗(しろがね なおと CV:朴璐美)たちも合流する中、祭りの後の打ち上げを提案する花村陽介(はなむら ようすけ CV:森久保祥太郎)。

 りせにたかられそうになるジュネス王子は本日のミスコン優勝者2人の直斗とクマ(CV:山口勝平)に奢り役を転嫁する。コンテストに恥ずかしい意味でトラウマを持ってしまった直斗は顔を赤らめてその件に触れられるのを嫌がるが、その探偵王子らしくない可愛い素振りに、またも完二が魅了されてしまう。



 照れる直斗の図。完二が魅了されても仕方がない可愛さ。


 そこにやって来る悠のいとこの菜々子(ななこ CV:神田朱未)と叔父の堂島遼太郎(どうじま りょうたろう CV:石塚運昇)。高校の文化祭を満喫した菜々子だったが、どうやら悠の女装は見ていないらしい。ちょっと残念。

 その代わりと言っては何だが、菜々子は占い師の店を訪れたという。その店舗の女占い師とは知り合いの悠はたじろぐ。案の定、菜々子は悠に関してとんでもない二つ名を吹きこまれていた。


 菜々子「お兄ちゃんは……ジゴロ!天然ジゴロ!」


 ジゴロという意味の分からないクマと菜々子自身を除いて、気まずい雰囲気がその場に漂う。咳払いをして、堂島が悠に頼みごとをする。仕事の関係で今晩は菜々子の面倒を頼むというのだ。

 菜々子を頼まれてはやむを得ないと、打ち上げの話を諦めて帰宅しようとする悠だったが、りせが不満の声を上げる。りせにとっては打ち上げを一番一緒に楽しみたいのは悠だったから思わず口をついてしまった訳だが、見た目は幼女、中身は大人の菜々子がその空気を察して一人で留守番できると気遣う。

 そこで菜々子に助け船を出す天城雪子(あまぎ ゆきこ CV:小清水亜美)。今晩は自分のウチに泊まりに来ないかと誘う。雪子の自宅は八十稲葉市の老舗旅館・天城屋。妹をダシにして悠を自宅に引っ張り込む作戦だろうか? 表層の笑顔からは想像もつかないものすごい策士だ。

 だがそれを知ってか知らずか、周囲は雪子の旅館で文化祭後の打ち上げをするという話だとみなして勝手に盛り上がり始める。菜々子、そして悠だけを招待しようと思っていた雪子は戸惑うが、喜び期待に目を輝かせる仲間たちには通用しない。結局は雰囲気に押し切られてしまう。

 お兄ちゃんを含め、みんなでお泊りすると聞き、菜々子は大喜びだ。心象風景「花」を咲き散らかせて喜色に染まる。



 一旦帰宅して、改めて天城屋旅館を訪れる一同。出迎える仲居さんに、おそらくは旧知の間柄なのだろう、名前で呼びかける里中千枝(さとなか ちえ CV:堀江由衣)。雪子の親友という設定をこの辺で強調している。

 そして同じく仲居の衣装で一同を迎える雪子。和装の雪子に感激したクマが、若女将と褒め称えるのをやんわりと否定する。本来は彼女も友人たちと寛ぐつもりだったのだろう。だが急な団体客が入ったらしく、家業を優先せざるを得なくなったという。

 そして部屋に案内するとやって来る別の仲居さん。だがその声はどこかで聞き覚えのあるものだった。



 それは中華料理店・愛家の看板娘の中村あいか(CV:悠木碧)だった。急な客の到来とはいえ、バイトに雇うとは……。時々来てもらっているとご都合主義的に話す雪子。

 とにかくあいかの案内で一同は部屋に向かう。男性陣が導かれた先の部屋。そこは雪子の友人ということで無料で泊まれるのがおこがましいぐらい立派な部屋だった。

 全員一緒の部屋でないことを残念がるクマだったが、男女別になるのはやむを得ない。開いている部屋の都合もあり、女子陣は別の階の部屋になってしまったらしい。

 林間学校、修学旅行に続いてまたも夜を共に過ごすことになった因縁を感じる陽介に応じ、これまでの思い出に浸る悠。部屋に就いたばかりなのに、早くも浴衣に着替えて茶をくゆらせる順応ぶりを見せる。

 そこに雪子が夕食の用意が出来たことを告げに来る。

 夕食を堪能した一同だったが、部屋に戻ろうとする悠に、あいかが奇妙なことを聞いて来る。


 あいか「部屋、大丈夫ぅ?」


 なにやら嫌な予感のする悠だった。


 部屋に戻った男性陣。完二が目ざとく、この部屋が空いていたことの異様さに気付く。陽介もそれを受けて疑点を述べる。彼らのいる部屋はかなり上等な部屋で、来客の多いこの時期に空いていたとは思えないのだ。

 よく見てみると、壁に何らかのものを封じていると思えるお札が貼ってあったりして、どうもまともな部屋では無いらしい。知らず沈黙する一同だったが、その静寂を切り裂くように部屋の黒電話が時代遅れのベル音を鳴らす。

 恐れながらも陽介、そして悠に促されて電話に出る完二。緊張して見つめる陽介とクマだったが、それは旅館からの「露天風呂が今なら空いている」というただの連絡だった。

 緊張と恐怖でかいた汗を、この機会に流しに行くことにする男性陣。みんなでお風呂に入るという初体験を楽しみに空想するクマ。クマは以前住んでいたテレビの中では体験できない楽しいことに胸を躍らせる。


 一方その頃、露天風呂では女子陣が、キャッキャウフフのお風呂タイムを満喫していた。なぜか一人離れて入浴している直斗を呼ぶ雪子。なぜか恥じらいながらやって来る直斗だったが、りせを始めとする女子に取り囲まれて肌のなめらかさや白さを褒められる。もちろんおさわり付きだ!



 男性ファン垂涎の本作中、一番エロいシーン。


 同性からのエロいスキンシップから逃れた直斗は菜々子に、外泊することで心細くは無いかと問う。いつも一人の時が多い菜々子は、むしろ楽しいと屈託なく応える。寂しい思いをしていたことでは共通する直斗は、自分よりも前向きな菜々子に感心する。

 菜々子のいじらしさに打たれた一同。楽しい思い出を作ってあげようと、雪子は広い露天風呂で泳ぐことを提案する。この旅館の一人娘の雪子は子どもの頃からここで泳いでいたと菜々子に明かす。



 今も泳いでいるのかを菜々子に問われ、返答に窮する雪子。
 雪子「ええっと……」
 千枝「否定しろよ……」


 みんなで競争して、負けた人が飲み物を奢ることに強引に話を持って行くりせ。だがそこに何かが飛び込んで来る。呆気に取られる女子の前で、その何かは広い風呂に感動して嬉しそうに話し始める。

 それはクマだった。驚く女子たちだったが、そこに追い討ちの様にやって来る陽介たち。健全な高校生の男女としては、出会ってはいけない場所で出会ってしまった。



 男性陣も寝耳に水の不可抗力だった。しかしそんな言い訳は通用しない。こういう場合は女の側が被害者になる理屈だ。激昂する千枝たちは一斉に木製の風呂桶を男たちに投げつける。攻撃を受ける陽介はチームリーダーの悠に作戦を仰ぐ。ここは勇気を振り絞って……



 悠 「この場に留まる!!」
 陽介「おう!!」


 原作ゲームでもこの選択肢はあるのだが、男らしくカッコ良くその場に留まる悠たち。だがその行為は女子たちの一層の反感を買った(当たり前だ)。どこにこれだけの数の桶があったのかと問いたいぐらい大量の風呂桶が投げつけられる。

 この勇気に戦略性の無かったことを認めた悠は、泣く泣く撤退を命じる。呪いの言葉を吐きながら脱衣場に逃げて行く陽介たち男性陣。



 男たちを有無を言わせずに撃退したその攻撃は、菜々子から喝采を浴びる。事態の推移が理解できない菜々子の無邪気さに毒気を抜かれ、彼女たちは笑い合う。そしてそこで雪子が大事なことを思い出す。この時間、露天風呂は男性の入浴する時間帯であったということを……。



 ここでCMアイキャッチ。同じ日なのだから当然と言えるかもしれないが、パラメーター的には前回と変化ない。寛容さが本来の「おかん級」に戻っている。「言霊使い」の伝達力でも、今回の露天風呂での誤解は解けなかったらしいが。


 男たちを冤罪の上ぶちのめしておいて、反省の色なく温泉を満喫した女子陣。また入りに行こうとご機嫌な風で部屋へと戻る。だが先ほどの仲居さんが雪子を呼び止める。彼女が言うには、テレビ局の人間が取材に訪れて来ているというのだが……。


 そして大量の桶をぶつけられ、痛む頭を押さえる男性部屋の惨めな一同。今の時間の露天風呂は男性用だったことを再度確認した陽介が、青タンの出来た顔を俯かせて悔し涙にむせぶ。



 陽介は受けた傷に見合うだけの代償を得たかどうかを一同に確認する。つまり……


 陽介「……見たのか?」


 「何を?」とはあえて聞くまい。だが風呂桶と湯が見事に隠していたらしく、何も見ることが出来なかったと返す完二そしてクマ。得るもの無く痛い目を見ただけという結果に終わったことに対し、復讐に燃える陽介と完二は、ある決意をする。

 遊技場で温泉卓球に興じ、健康的にもやもやを発散させる両者(視聴者的には肩すかしの展開だが)。良い汗をかいた彼らは、改めて露天じゃない方の風呂で汗を流そうとする。だが彼らは大いなる勘違いをしていた。露天が男性用なら、そうでは無い方が女性用になるのは明白。結果彼らは女性客から風呂桶の洗礼を受けることとなる。



 その頃の旅館玄関口。今度は旅館の女将の立場・服装でテレビ局の人間に応対する雪子。一度は断った取材だったが、サングラスをかけたテレビ局のディレクターぽい男は尊大な態度で取材に応じるよう要請する。

 連続殺人事件の被害者が泊まっていた経緯を語り、減っている客を取り戻すために宣伝してやるとまで恩着せがましくいうディレクター。その言動に憤慨しながらも、冷静に対応する雪子だったが、ディレクターはしつこく無礼な言動を繰り返し、勧誘を止めない。

 通りがかる悠たちの前でそのやり取りは続く。毅然とした態度で取材を改めて断る雪子。自分たちがこの古ぼけた旅館を流行らせてやるなどと言って雪子を侮辱するディレクターに対し、ついに見ていた完二たちが怒りを爆発させて詰め寄るが、彼らの出る幕も無かった。侮辱に耐え続けていた雪子が先に、爆発してしまったのだ。

 決然と、きっぱりと、凛とした口調で取材お断りを告げる雪子。その様をカメラに押さえた男がこのことを報道すると脅しをかけるが、雪子は全く動じない。番組に資金提供するスポンサーに抗議すると、テレビ局側が最も恐れる方法で対抗するとやり返す。

 その言葉を聞き、一瞬で不利を悟ったテレビ局の男たちは、すごすごと逃げるように立ち去って行く。スポンサーへの抗議はやっぱり効くらしい。


 男たちが去って、大きく息をつく雪子。侮辱されて怒りのあまりだったとはいえ、あれだけの啖呵を切れた自分自身が信じられないといった風だ。そこに千枝たちも駆けつけて来る。

 マスコミ連中を、雪子がたった一人で追い返したことを聞き、覗きを働く男どもなど頼りにならないと藪蛇を突く千枝。それは、さっき冤罪で裁かれた男たちの反撃を呼び起こすものとなるのだ。

 陽介たちから糾弾され、言葉に詰まる千枝に雪子。謝罪を求める男たち。だが女たちは、見たことは事実というりせの発言を発端に、うやむやにしたまま逃げて行く。

 痴漢の濡れ衣を着せたままにされることを抗議する完二の言葉を聞き、菜々子が痴漢という言葉の意味もよく分からないまま決定的な発言をする。


 菜々子「お兄ちゃんとクマさんも痴漢……なの?」



 「うぎゃああああ〜っ!!!」


 意味が分かっていないとはいえ、菜々子にまでそんな扱いをされたことに激しくショックを受ける2人。このもやもやは、温泉卓球で晴らすしかない! 激しくラリーする2人を見ながら、完二はしみじみと女の怖さを実感するのだった。



 なにか、この日は負けっ放しの気分で部屋で燻ぶる男4匹。打ちひしがれたまま寝ようとする陽介だったが、完二が何かを感じ(←シャレでは無い)、起き上がる。どこかから、何かが聴こえるというのだ。

 耳を澄ましてみると、確かに何かうめき声というか、叫び声というか、不気味な声が聴こえる。空耳としたい陽介はわざと明るく振る舞うが、悠は先ほどのテレビクルーの言っていたことに引っかかりを感じていたことを打ち明ける。

 連続殺人事件の第1の被害者である山野アナウンサーが泊っていたというこの旅館、つまりこの部屋が、まさにその部屋だったのではないか……? 必死で思考から外していたその事実を話してしまった完二を非難する陽介。

 そして悠にはもう一つ、引っかかりがあった。夕食後にあいかが語った「部屋、大丈夫ぅ?」という問いかけ。

 シーズン時とはいえ、そんな部屋に自分たちを泊めた雪子を恨む陽介。そして相変わらず聴こえて来るうめき声に悩まされる男衆は、これまでの恨みを言い訳に、女子が泊っている部屋に押し掛けることに決める。決断したのは、チームリーダーの悠の一言だったが。


 そして目当ての女子部屋の前。なぜか着ぐるみ状態になっているクマが、寝起き実況の素振りで寝室内に突入する。クマに続いて侵入した悠は、ブラシと、そしてそれに纏わりつく長い髪を見て、寝起き実況調に興奮気味に語る。日頃は朴念仁の悠もノリノリのようだ。(この辺の夜這い部分は、淡々と書いていて情けなくなって来る)

 クマは雪子が寝ていると当たりを付けた布団に飛びつく。負けてはいられないと完二も千枝と予測した布団の横に潜り込む。陽介もそこはツッコんだが、直斗狙いじゃないんだ?

 しかしそこで陽介は大事なことに気付く。菜々子を含め、5人いるはずのこの部屋だったが、布団が2組しか見当たらないのだ。そう思っていると、寝ていた人物が物音に気付いて起きてしまう。

 電気を付けたその人物は、彼らが想定していた仲間のものでは無かった……。そこにいたのは、前回の文化祭ミスコンで直斗に敗れたことを儚(はかな)んで、傷の舐め合い傷心宿泊に訪れていた大谷花子(おおたに はなこ CV:阿川りょう)と、悠たちのクラスの担任女教師の柏木典子(かしわぎ のりこ CV:生天目仁美)の2人だった!!

 彼らの侵入を、自分たちの魅力に惹かれた男性の積極的アプローチと都合よく脳内で判断した2人。柏木は顔に施していた不気味な皺取りパックを剥がし、舌なめずりをしながら悠たちに迫る(悠たちの担任なのに……)。

 彼らはお目当ての部屋を間違えていたのだ! 慌てて撤退を指示する悠。今回は露天風呂の時と違って作戦発動に髪の毛一筋ほども迷いがない。



 夢に見そうな両者。悠たちを、作中最大の危機が襲う!


 何とか室外に逃げることが出来た悠たち。命こそ助かったものの、この日の彼らは最後までツキに見離されたようだ。


 そんな喧騒など露知らない女子チーム。千枝とりせは二度目の露天風呂を満喫していた。直斗と菜々子は、すでに夢の中の住人だ。



 一つ上の悪魔たちと生物学上、同じ範疇に属するとは思えないほどに天使の寝顔の2人。


 そして傷心のまま眠る男子チーム。長かった一日も終わろうとしていた。


 眠れないのか、一人自動販売機でお茶を購入する悠。部屋に戻る際、誰もいなくなった深夜の玄関口で、花の配置に思案する雪子の姿を認める。

 遅くまで旅館の女将として働く雪子を労う悠。雪子は資格を取るために勉強していると語り、自分がテレビの中の世界で出会ったシャドウのことに言及する。その経験が自分の手で扉を開き、何でもやってみようと思ったきっかけだったと語る。

 旅館の跡取り娘として定められた運命に反発するように扉を開いたというのに、気が付けば旅館のために働く自分の姿に、自分自身で意外性を感じて驚く雪子。

 それに気付けて良かったとも語る雪子。その表情には、本当に大事なことに気付けたことに対する安堵が浮かんでいた。



 自分の意思でここに留まることを決めた雪子は、それを気付かせてくれた悠に感謝する。その強い意思が淑やかな彼女をして、テレビクルーを追い返す原動力になったのだと思った悠。カッコ良かったと褒める。

 顔を赤らめながら、その評を受ける雪子。悠は持っていたお茶を手渡すが、雪子はラムネが飲みたかったと邪気なく笑う。気が利かなかったと詫びる悠。

 2人きりのちょっと良いムードだったのだが、雪子は悠の「悪い」という詫びの言葉がなぜかツボにハマってしまい、ゲラゲラ笑い出してしまう。ムード台無し。



  エンディング



 エピローグ。雪子と別れ戻った旅館の真っ暗な部屋の中で、封の開いた手紙の様なものを持つ悠。その表情はこれまでに無いぐらい厳しいものだった。10日前の10月20日(木)に悠宛に届いた手紙。住所も切手も無い、宛名だけのその手紙は、その家に悠がいると知っている人物が直接ポストに入れたものと推察される。

 いぶかりながら封を開ける悠。その手紙には、ワープロでただ「コレイジョウタスケルナ」と書かれていた。それは悠がテレビの中に入って被害者を助ける能力を持っていることを知る者からの忠告、そして脅しの手紙だった!




 以下、次回!



 全国のお父さん、お兄さん、お待たせしました。今回は『ペルソナ4』の中でも一番のお色気シーン溢れる温泉シーンが見られる回だよ。その後の夜這いシーンも見ものだよ! ……正体が分かるまでは。

 ここで雪子に語らせて悠との絆を強めたのは、やはり雪子が恋人のルートなのかな? 最後のお茶を手渡すシーンも間接キスだよね? ただ雪子がラムネを欲したのは、遠まわしに間接キスを断ったことに当たるのかもしれない。雪子のペルソナはアマテラスに覚醒しても氷結攻撃が弱点になるという、仲間で唯一弱点が克服できないペルソナなんだけど、アニメではあまり気にしなくてもいいのかもしれない。

【追記】
 通りすがりさんからご指摘がありました通り、クマのペルソナも覚醒しても電撃攻撃に対する弱点相性が消えません。ご指摘ありがとうございました。記事アップ後1時間ぐらいは見逃して下さい、などとは言いません。ちくしょ〜(泣)。


 そしてエピローグが示す通り、次回からは緊迫の真犯人との戦いが始まる。事件は未だ解決してはいないことを改めて思い出させるラストの手紙。不気味な敵のその正体とは……。

 同じくアニメ感想文を書いている『イナズマイレブンGO』と違い、こちらはゲームでラストを知っている分、感想を書くのが難しい気がする。正直、早くネタバレしたい! この逸る気持ちは抑えがたいものがある。早く次回を観たい。



 次回「DON'T SAVE ANYONE ANYMORE(コレイジョウタスケルナ)」に続く。



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