天皇陛下のお話 【この大事な制度を残すべき理由】

 新年あけましておめでとうございます。


 今日は畏れ多くも天皇陛下のお話をします。天皇という制度や歴史に関しては、詳しい方がそれこそものすごく多いので私ごときが書くのも憚られるのですが、当ブログを観に来て下さる人は若い人が多く、天皇制に対してもちょっと前の私と同レベルの認識をされている人が多いのではないかと思い、書くことにしました。本当は昨年の今上陛下の誕生日の12月23日に合わせて書く予定でいたのですが、調べることが多く、また引け目もあって作業が遅れてしまったのが真相です。



 皆さんは天皇という存在がどのようなものなのか、どれぐらい認識されているでしょうか? 昔の私は日本の象徴と日本国憲法の1条に書かれていることぐらいしか知りませんでしたし、日本国民の総意に基づいているということから、国民が退位を迫れば無くしてしまえる程度の軽い存在だと思っていました。

 何度かこのブログで書いたとおり、大学生ぐらいまでの私は左翼にかぶれていて、天皇制など早く廃止してしまえば良いと思っていました。税金が掛かるばかりで都心の一等地に広大な住居を構えて、無駄な存在だと思っていました。正確には小学校の先生にそう習ったままろくに勉強もせず成長していただけなのですが。

 ですが真相を調べるにつけ、天皇という存在はそんなつまらない存在では無いということが分かってきました。歴史的な話は他の方に譲り、私が素直にすごいなぁと思えたエピソードなどを、拙いながらも語ってみたいと思います。



 今現在、地球上で一番の権力者は誰だと思いますか? そうです、アメリカ大統領です。その世界一の権力者であるアメリカ大統領は、自国を訪れた首脳、国家元首を普通はホワイトハウスで待ちます。ですが、正装に着替え、わざわざ空港までお迎えに行く元首が、世界で3人だけいるのです。

 それは、かつての宗主国であるイギリス国王、キリスト教の権威であるローマ法王、そして、日本の天皇陛下なのです。

 かつての宗主国であるイギリスに敬意を払うのは当然で、カナダやオーストラリアなど、旧英国連邦の国は今でも最高の礼義でお迎えするそうです。またアメリカは多文化共有国とはいえ、やはりキリスト教の国です。カトリックの最高権威であるローマ法王に対して儀礼を持って応えるのも理解できます。では、天皇陛下に対する最高級の礼義は何故なのでしょう? 戦争で日本に勝った国でもあるアメリカが、日本の元首に対する最高の礼義は、何と言っても神武天皇以来125代も続いた万世一系の家系に対する敬意でしょう。



 これは日本訪問の折、陛下に閲覧した時のオバマ大統領。天下のアメリカ大統領がここまで深々とお辞儀する相手は世界広しと言えども陛下の他にはいないでしょう。これだけでも、日本人として誇らしいとは思いませんか?


 またこの考え方は、アメリカに限りません。世界の国家元首や首脳が集う晩餐会などが催される場合、天皇陛下は最も上座に招かれます。国際的な序列(元首等が集まる場合の席順)では天皇(皇帝)≧ローマ法王>国王(女王)>大統領>首相の順番となっているのです。



 故ダイアナさんがイギリス皇太子妃の位にあった時に日本を訪問した時の姿。世界に冠たる大英帝国の末裔の家系の方であっても、日本の皇后陛下に拝謁する時はひざを屈した姿を取りました。



 かつての宗主国・韓国の李明博大統領。反日の韓国としては屈服した姿は取れなかったのでしょう。それでも頭を下げています。ですがこの程度でも李明博は帰国後、国民からものすごい非難を浴びました。寝言はオバマやダイアナを見習ってから言えと。



 そんな中、尊大な態度を見せる中国の習近平国家副主席。李明博と共に、特亜の異常性がこんなところでも良く分かります。この男は今年国家主席に就任することが決定しています。この様な態度を取る男が中国の最高権力者になるのです。警戒が必要でしょう。またこの会見は1か月前ルールという原則を破って行われました。中国の尊大さと共に、これをセッティングした小沢一郎という男の責任も問われるべきでしょう。中国人の都合で陛下を勝手に動かすなど言語道断です。小沢は中国共産王朝の方の家来なのでしょう。



 また先の昭和天皇崩御された折、執り行われた『大喪の礼』には世界中から元首や外務大臣、大使クラスの要人が弔問に訪れました。その参列した数は164か国及びEC(現EU)代表という膨大な数に上りました。死してなお、その栄誉は日本の権威を高めて下さっているのです。また以前触れたブータン先代国王の美談が生まれたのもこの時です。

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 内閣総理大臣最高裁判所長官の任命、国会の召集など天皇の国事行為という形で学校では習うのですが、そのほか普段の天皇陛下はどんな仕事をされているかも調べてみました。その結果、あまりの激務の驚きました。おそらく日本で一番多忙な毎日を送っておられる78歳の方だと思います。上記のように国賓が訪れる場合は謁見し、晩餐会のホストも務めます。被災地をご訪問された時の献身的なお姿は、被災した人々を慰め、勇気を与えて下さったでしょう。


 またそれ以外にも普段から天皇陛下は日本国民の安寧を祈り続けています。天皇は「祈る君主」と呼ばれる、祭祀王という立場でもあるのです。五穀豊穣と民の幸福を祈る祭祀は、現代の世界で天皇以外には存在しません。この年末年始も、今上陛下は籠りきりで祭祀されたはずです。ありがたい話ではないでしょうか? 78歳というご高齢の身で、寒い宮中三殿で日本国民の幸せのためにお祈りして下さっていたのです。

 昨年は東日本大震災という未曽有の大災害が日本を襲いました。そのことを思われ、例年より一層の祈りを込めた祭祀をされたことだと思います。



 歴代の天皇陛下が在位されたその長い歴史が、そのまま日本の歴史の長さを実証し、歴史の無いアメリカや中国、韓国、ロシアなど歴史の短い、或いは断絶した歴史しか持たない国が日本に対し一目置かざるを得ない状態にしているのです(中国は4千年の歴史なんて大嘘で、何度も異民族の侵略を受けて王朝は断絶している。秦の始皇帝より始まる歴代中国皇帝などは、王朝が替わる度に一族郎党家臣一同皆殺し、さらには法律や文化まで徹底的に破壊することで前王朝を否定し、現王朝を肯定する「易姓革命」の思想で次代に残されない)。


 この世界的に大事な日本固有の財産を、無くして良いと思いますか? 中国やアメリカが死ぬほど羨ましく思う存在を、日本は当たり前のように保持しているのです。大変なアドバンテージだとは思いませんか? 税金の無駄などとんでもない。日本で最高の外交官の役割を果たされていますし、その存在が国民の安堵に繋がっているのです。

 色々調べた結果抱いた私の気持ちとしては、絶対に無くしてはいけないと思います。そもそも私たちがこれまで生きて来たこの日本の風土風習に沿ったものであるからこそ、現在まで残されて来た訳です。天皇の存在する時間を日本人は長く長く共有してきました。天皇を失った日本人は、日本人ではなくなると思います。


 世界からこれほどまでに認められた日本の国家元首を、日本人はもっと大切にすべきではないでしょうか? 「天皇陛下、ありがとうございます」という感謝の念を持つのは、日本人として至極真っ当な考え方だと思います。



【付記】
 私の杜撰な知識で書きましたので、間違いがあればご指摘ください(敬語の使い方なども)。あと女系天皇などの問題はかなり難解で、未だ考えがまとまっておりませんが、いずれまとめたいと思っています。現在のところの考えでは、私は女系天皇には反対の立場です。色々読んで勉強したいと思います。



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