【ノーベル賞発表時期】 ノーベル症の韓国人 【黄禹錫と山中伸弥教授との間の越えられない差】

 今年もノーベル賞の発表の時期がやって来た。昨日のノーベル医学・生理学賞の部門では、iPS細胞を作製した日本の京都大・山中伸弥教授が有力視されていたが、残念ながら受賞は叶わなかった。


【追記】
 2012年度の発表で、山中教授は見事にノーベル医学生理学賞を受賞されました。

ノーベル賞
医学・生理学賞に仏米の3氏 山中教授は選ばれず
2011.10.3 18:43

 【ロンドン=木村正人】スウェーデンカロリンスカ研究所は3日、2011年のノーベル医学・生理学賞を免疫機能の解明に貢献した、米スクリプス研究所のブルース・ボイトラー博士、フランスのストラスブール大のジュール・ホフマン教授、米ロックフェラー大のラルフ・スタインマン博士(68)の3人に授与すると発表した。

 賞金の1千万クローナ(約1億1千万円)はボイトラー、ホフマン各氏に4分の1ずつ、スタインマン氏に2分の1が配分される。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。

 免疫は生まれながらに備わっている「自然免疫」と、生まれた後にさまざまな病原体にさらされてから獲得する「獲得免疫」に分けられる。ボイトラー、ホフマン両氏は動物の細胞表面にあるタンパク質トール様受容体の研究を通じて自然免疫の機能を解明。スタインマン氏は哺乳類の免疫系の一部を担う樹状細胞を発見し、獲得免疫を研究した。

 同研究所は「3人は免疫のメカニズムを解明する先駆的な研究に取り組んだ」と評価した。

 ボイトラー、ホフマン両氏は大阪大の審良静男教授(58)と3人で国際賞を同時受賞したことがある。スウェーデンの地元紙は新型万能細胞「iPS細胞」を作製した山中伸弥京都大教授が最有力だと報じていたが、選ばれなかった。

 4日に物理学賞、5日に化学賞、6日に文学賞、7日に平和賞、10日に経済学賞の受賞者が発表される。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/111003/scn11100318430005-n1.htm


 確かに残念なことではあるが、これを殊更に悲観する日本人は、おそらくはいないだろう。山中教授はまだ49歳の若さだし、iPS細胞はまだ世に出て5年しか経っていない新しい技術であるのだから。


 今年の日本人候補者としては、他に青色発光ダイオード中村修二・カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授が物理学賞で、「ノルウェイの森」や「ねじまき鳥クロニクル」「1Q84」の著者として有名な村上春樹氏が文学賞で受賞候補とされている。

【追記】

  • 今確認した所、中村教授は今年は受賞できなかったそうです。残念。
  • 村上春樹氏の文学賞受賞も今年はならなかったそうです。残念。


 ノーベル賞はアジアでは日本が最も受賞人数が多く、昨年までの記録では18人(アメリカ国籍の南部陽一郎氏を含む)。他の主な国ではインドは4人、台湾は2人、パキスタンも1人ノーベル賞受賞者を輩出してる。中国はアメリカ国籍の科学者が5人、中国籍では平和賞で受賞した民主化運動家の劉暁波氏が記憶に新しい。

 日本の場合は戦後の1949年の湯川秀樹氏が第1号であるが、それ以前にも北里柴三郎野口英世が候補者になったことがある。ただ黄色人種に対する差別が厳しい時期であったので賞獲得には至らなかったという。

【追記】
 アジア人初のノーベル賞受賞者は1913年のインドの詩人ラビンドラナート・タゴール文学賞。自然科学分野でもインド人のチャンドラセカール・ラマンが1930年にアジア人初の物理学賞を受賞。英国連邦という利点はあったにせよ、インド人は偉大だ。伊達に「ゼロの概念」の創始者ではない。



 おや、世界で20番以内に入る経済力を誇り、先進国に近いと言われていながら自然科学分野でまだ1つもノーベル賞が取れていない国が一つありますね?

 そんな悩みがルサンチマンの域にまで達し、ノーベル賞に選ばれることこそ国家の自尊心と、病的にノーベル賞を追い求める「ノーベル症」といえる国がある。それは、またこの国の話題で恐縮だけど、韓国だ。韓国で受賞したノーベル賞金大中氏の平和賞のみ。しかもそれは多額の金を北朝鮮金正日に賄賂を送って会談をお膳立てしたため、韓国国内からも「金で買ったノーベル賞」と揶揄されている。

 また中国ですら平和賞獲得者が現れた様に、平和賞は時節の動向に敏感に左右されるところもある。元アメリカ副大統領アル・ゴアが2007年、まだ諸説ある地球温暖化問題に関して「不都合な真実」というタイトルの一方的な啓発映画で平和賞を受賞したのも、その政治的な部分が作用したと言われている。また平和賞だけはスウェーデンではなく、ノルウェーの管轄という点も絡んでいる様だ。そもそも選出機関が違うのだから、勢いその受け取られ方もいろいろ出て来ても仕方が無い。



 さておき、自称優秀なウリ民族が、自然科学分野で世界的権威と謳われるノーベル賞を獲得できていないことが耐えられないのだろう。学校教育で「韓国人は世界一優秀でIQも高い」と教えているのに、未だに自然科学分野でノーベル賞がゼロというのは、その主張がウソであるという何よりの証明なのだが、その惨めな現実を国民に認知されてはならじと、韓国では国策的にノーベル賞獲得に血道を挙げている。




 この画像を見て欲しい。これは韓国の学校にあるノーベル賞を取った卒業生の銅像を設置するための土台」だ。実際にまだ一人も取っていないうちからこんな台座だけは用意しているのだ。これ以上の「取らぬ狸の皮算用」を当方は寡聞にして知らない



 その病理の弊害が最大限に発揮されたのが、あのES細胞研究の黄禹錫(ファン・ウソク)の捏造研究発表だった。ファン・ウソクの名の通り、この韓国人研究者はウソを吐くことの天才だった。ES細胞が実現したと吹いた黄の大嘘に韓国は狂喜乱舞、国家予算を大量にそのウソ研究につぎ込み、さらにES細胞の功績の切手まで作って世紀の捏造主を持ちあげた。



 「韓国の自尊心」黄禹錫




 韓国がウソクのウソに浮かれていた頃の動画。なんとレオナルド・ダヴィンチ、エジソンアインシュタインと並ぶ世界の4賢人と紹介。今見たら、他人事ながら恥ずかしい。本当の賢人である他の3人も大迷惑。



 最終的に黄の研究は韓国のテレビ局MBCの報道や米ピッツバーグ大学のジェラルド・シャッテン教授などの指摘によりウソだと分かったのだが、韓国はしばらくは政府ぐるみで黄を擁護して真実を明らかにした韓国MBCを叩くという現実を直視しない異常な行動に出る始末。世界を呆れさせた。

こういった熱狂の渦の中、黄禹錫は国民的英雄に祭り上げられていった。韓国国民はその研究における卵子入手などの倫理問題を指摘した韓国文化放送MBC)の報道調査番組『PD手帳』に対して「国益を損じた」とスポンサーへの不買運動を展開。韓国のインターネット社会ではMBCを「非国民」と断ずる論調にあふれた。結果、PD手帳からすべてのスポンサーが降板、放送休止に追い込まれた。本来こうした倫理問題や論文の真贋性を調査し報道する役割であるはずのメディアは、業界をあげてMBCの報道姿勢とその取材手法に問題を掏り替えてしまった。MBC全体へのデモも無数に行われ、MBCの看板ニュース番組や他の番組にもスポンサーへの不買・視聴拒否運動が拡大し、黄禹錫に対する批判は許さないという風潮が作り上げられていった。この影響でMBCの全番組の視聴率が低下した。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E7%A6%B9%E9%8C%AB

 韓国が自国のペテン師の詐欺に遭って舞い上がり、その後落胆するのは別に鼻で笑えば良いことなのだが、問題はそこで済まなかったことだ。当時ES細胞の研究は世界中で行われていた。黄が「完成した!」などとウソを吐いたせいで、先を越されたと思った世界中の研究者のほとんどがその研究を止めてしまったのだ。おかげでこの分野の研究は2年遅れたという。この研究で救えたはずの障碍(しょうがい)のある人たちに、さらに2年の待機を余儀なくさせたその罪は重い。



 バスに貼られた偉大なるウソ吐きの画像をはぎ取る虚しい作業。



 そんな中、黄のウソに惑わされず研究を続け、受精卵を用いるというES細胞より倫理的にまっとうで拒絶反応も無いiPS細胞の研究に取り組み、実現にこぎつけたのが誰あろう、日本人の山中教授なのだ(ES細胞の場合使用する受精卵は将来ヒトになる細胞なのだから、生命抹殺という見方も取れる。一方iPS細胞は人間の皮膚から採取されるので倫理的にクリアしている。患者自身の皮膚を使えば当然拒絶反応も無い)。韓国人のせいで失われかけた世界中の障碍者の希望をいち早く取り戻したのは日本人だったということを、私たちは記憶に留めておきたい。



 幸いなことに、ノーベル賞を選考する委員会はロビー活動からも、買収工作からも一切影響を受けないようになっている。サッカー競技やフィギュアスケート競技などスポーツ分野での審判買収がお得意の韓国が未だにノーベル賞を取れないことが、その証明になっているとも言えるが。


 大体ノーベル賞というものは、取ろうとして取るものではない。研究者が何か一心に研究し、それが実り、その結果として世間から功績を認められるというのが賞というものの本質である。実際、最近のノーベル賞は20年前や30年前の研究に対して送られている。つまり成果が出ても、数十年経たないとノーベル賞的には認められないのだ。短絡的に賞を追い求めても獲得できるものではない。
 2002年に化学賞を受賞した田中耕一さんは島津製作所のいち会社員であり、会社の業績のために頑張っていたら、ご自分でもビックリの受賞に繋がった。そこにノーベル賞を取ろうなどという発想は無かった。あくまでも結果として評価された訳だ。

 そこを履き違えて、「自尊心のために取りあえずノーベル賞を取るニダ」→「じゃあ、何か研究するニダ」という韓国流逆転の発想をしている限り、韓国は永遠にノーベル賞受賞者など現れないだろう。ましてや黄のように「何だったら、データをでっちあげてでも取るニダ、愛国無罪ニダ」ということまでやらかしているのだから。

 そういった態度を見るにつけ、当方は韓国人は自然科学分野では今世紀中にはノーベル賞を獲得できないんじゃないかと睨んでいる。


 まだ発展途上と言えるインドやパキスタンですら優秀な科学者がノーベル賞を受賞しているというのに、韓国にはいない。韓国の一見高い経済力というのが、お隣のお金持ちでお人よしな国の恩恵のおかげであるということが実によく分かる。お金も技術も気前が良すぎるぐらいもらえれば、そりゃどんな国でも発展するでしょう。

 そういった日本に対するコンプレックスを何としても解消したい……その考えが国策的にノーベル賞を取ろうとする韓国の必死な態度に表れているのではないだろうか。黄禹錫と山中教授の2人の姿に、それぞれの属する国や環境が透けて見える気がする。



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