『イナズマイレブンGO』第12話「化身の脅威!万能坂中!!」の感想 【剣城、そこでデレちゃ駄目だ! デレちゃ駄目だ〜!】

 サッカー女子ワールドカップなでしこジャパンの優勝は時事ネタで触れた。このブームにあやかり、超次元サッカーアニメの方でも女子チームとか出て来たら面白いのになぁ。ゲームの方では、もしかしたらその可能性もあるかも。ただ女子を必殺シュートで攻撃するのは、フェミニズムならずとも、いろんなところからクレームが来そうで難しいかな?


 恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文、今回は第12話「化身の脅威!万能坂中!!」を観ての感想を書く。まだ万能坂中学との戦いが終わっていないから結論めいた感想は保留したいが、脚本的にちょっと整合性の取りにくい展開になってしまっている気がする。具体的にどこが問題なのかは最後の方で触れる。重ねて言うが、その辺に結論を出すのは保留という事にしたい。でも大丈夫かなぁ……。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第11話「剣城の秘密」の感想 【剣城ついにデレ期突入か?】
 をご覧ください。


 それ以前の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 旧『イナズマイレブン』のアニメ感想、及びその他記事は、ココをクリック。


 で、それぞれ一覧表示されます。

 フィフスセクターのシード(監視者)、剣城京介(CV:大原崇)が雷門中学の一員として試合に出場した。彼の狙いはフィフスセクターの指示通り、0-1で雷門が敗れる事。試合開始早々、自陣ゴールにシュートを蹴り込み、試合展開はその思惑通りとなった。

 剣城が試合に参加すると断言した段階で妨害は予測されていたが、まさか自殺点オウンゴール)までしてくるとは思っていなかった一同。後は自分たちが引き受けると剣城に告げる敵チーム、万能坂中のキャプテン磯崎研磨(CV:江口拓也)。自チームの選手と敵チームの馴れ合いという圧倒的に不利な情勢の中、フィフスセクターと戦う事を決意した新入部員の松風天馬(CV:寺崎裕香)は、闘志を新たにして強大な敵に向かう。



  オープニング



 試合は(味方に)先制された雷門中のキックオフで再開されようとしていた。剣城の手段を選ばないやり方に、フィフスセクターの指示に従う事を誓っていたメンバーたちも敵意を隠さない。



 剣城(右)をジト目で睨みつける浜野海士(左 CV:金野潤)。悪感情をあまり表に出さない浜野にしては珍しい表情。


 裏切る事が明白だった剣城を起用した監督、円堂守(CV:竹内順子)の真意が読めないキャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)。そこへ声を掛けてくる倉間典人(CV:高垣彩陽)。自分のサッカーを守るため、最もフィフスセクターの指示に忠実であろうとする彼は、神童に今が指示に従う最後のチャンスである事を示唆する。

 しかしその提案をきっぱりと拒絶する神童。「『ホーリーロード』で優勝して、本当のサッカーを取り戻す!」と言う神童に対し、離反する事を心で誓う倉間。リアリストの彼には神童の言葉はあまりにも理想主義的としか受け取れなかったのだろう。


 一方、味方の剣城のシュートを阻止できなかったゴールキーパー三国太一(CV:佐藤健輔)。悔しがりつつも、これ以上失点しないと力強く言う。必殺技がちょっと貧弱で信頼が置けないんですけど、三国先輩。


 そして試合再開。神童は剣城を一瞥したもののパスは天馬に向けて出す。得意のドリブルで駆け上がる天馬。味方の半数以上が実質敵という状況の中、個人技で切れ上がる事ができる天馬は貴重な攻撃要員だ。ベンチから天馬に声援を送る、スケバンの瀬戸水鳥(CV:美名)と幼馴染の空野葵(CV:北原沙弥香)。



 その声援に気を良くしたのか、ボールを奪いに来た敵選手を必殺技「そよかぜステップ」で吹き飛ばす天馬。だが些(いささ)か気を良くし過ぎたらしい。一瞬の油断で、敵キャプテンの磯崎にボールを奪われてしまう。

 磯崎は味方にパスをする。しかしその弾道は急カーブを描き、フィフスセクターの指示通り試合に積極参加していなかった浜野の胸を襲う。



 シュート並みに強烈なボールが浜野を直撃する。悲鳴を上げて打ち倒される浜野。

 浜野を心配する天馬と神童が駆け寄る中、不敵な笑みを浮かべる磯崎と、その意を汲んでこれまた邪悪な笑みを浮かべる剣城。悪い顔やで……。


 浜野は倒れ込んだまま動かない。人数が11人カツカツで試合に臨んでいる雷門は、怪我で退場者を出すとそのまま少ない人数で戦う事を余儀なくされる。今のところは、フィフスセクターの意向に従うメンバーは居ても居なくても試合展開には影響ないのだけど、三国のように試合中に改心する可能性も無い訳ではない。ここで倒れたのが、特に改心の雰囲気が最もありそうな浜野だし。

 味方の心配を和らげるように、笑顔で無事をアピールする浜野。カットをし損ねたと言いながら、先輩の車田剛一(CV:野島裕史)に助け起こされる浜野。さっきのパスをカットしようとしたのなら、やはり改心の余地ありかな?


 今のパスが単なるパスではなく、浜野潰しを狙ったものではないかと不審がる霧野蘭丸(CV:小林ゆう)と天城大地(CV:奈良徹)。それを聞き、確認するかのように万能坂中のメンバー、そして張本人の磯崎を見やる神童。その視線を感じた磯崎は、その考えが正解だと言わんばかりに邪悪な笑みを返す。

 本気で卑劣なプレーをしていた事を確信し、怒りに燃える神童。


 浜野に当たってラインを越えたボールは、万能坂中のスローインによって試合再開される。ボールを渡された万能坂選手に向かい、ボールを奪いに行く天馬。素早く回そうとしていたその選手は、天馬の動きを見て、悪意に燃える顔つきでその動作を中断する。いち早くその企みに気付いた神童。だが阻止しようにも間に合わない。

 蹴り出すタイミングを故意に遅らせ、天馬にぶつける算段だったのだ。



 「極限まで引き付け、ダメージを最大にする」(剣城さん談)という卑劣なやり方を見て、万能坂中の思惑を理解した神童は味方に注意を喚起する。万能坂の狙いは雷門選手を物理的に潰すつもりなのだ。

 殺人的に強烈なシュートを人間に目がけて浴びせるその様は、剣城が雷門を潰すためにやって来た時のイメージに重なる。


 そんな状況でも臆さずに敵のボールを取りに行く西園信助(CV:戸松遥)に、反則丸出しの肘打ちを食らわせる万能坂の選手。イエローカードが出てもおかしくないプレーなのだが、審判は笛すら吹こうとしない。まさか審判までフィフスセクターの息がかかっているのか?

 審判の節穴ぶりに怒る水鳥。その不可解な現象を、冷静に解説する葵。味方が審判の視線を隠すブラインド役を引き受けていたのだ。葵はサッカーしろうとだったはずなのに、よく気がついたよね。



 図解すると、こう。肘打ちされる信助が痛々しい。昨今のルールだと肘打ちは特に危険な行為として、一発レッドの事もある。よいこはマネしないでね。


 1回戦の対戦相手、ラフプレーで有名な天河原中よりも卑劣なラフプレーをしまくる万能坂中。対戦相手って、こんなのばかりなの? 悪役として、確かに分かり易い敵ではあるけど。フィフスセクターとの戦いが続く間は、こういった展開なのかも知れない。


 親友の信助を汚いプレーで傷つけた事が許せない天馬、その選手に向けて突進するが、パスに見せかけたボールをぶつけられ、返り討ちに遭う。

 その後も万能坂は牙をむき、雷門メンバーに襲いかかる。






 万能坂中「悪い顔」集。


 スライディングタックルを受けた蘭丸、その勢いが余って着地時に足首を痛めてしまう。



 思わず女の子座りしてしまう蘭丸。蘭丸はこの後もピッチ上でずっと女の子座りなので、録画していたら確認してみよう。


 累々と倒される仲間たちの姿に黙って見ていられないキーパーの三国。果敢にオーバーラップを仕掛ける。1-0というフィフスセクターの指示にのっとれば、こちらが同点にでも追いつかない限り万能坂中がこれ以上ゴールを狙ってくる事は無いだろうという判断だ。

 だがやはりと言おうか、想像通りと言おうか、磯崎の強烈なキックで吹き飛ばされ、ゴールポストに激突させられる三国。



 それにつけても悪い顔の磯崎。


 これでピッチ上、立っている雷門の選手は、剣城を除けばその臆病さゆえか、未だ無事な速水鶴正(CV:吉野裕行)だけとなった。震える速水の傍にパスを出し、攻撃のお膳立てをする剣城。そのボールを速水にぶつけ、ダウンさせる容赦のない万能坂の選手。臆病さゆえフィフスセクターの言いなりになっていた速水であっても、雷門の選手という事で制裁されるべき存在なのだ。フィフスセクターの制裁は、誰であれ逃れる事はできない。

 その凄惨な状態に、またもクヨクヨの悪い虫が芽生える神童。「俺が逆らったばかりに……」と後悔し出す。落ち込む神童に対し、とどめとばかりに強烈な攻撃をする磯崎。フィフスセクターに逆らう事は、やはり不可能なのかと吹き飛ばされながら思う神童。




 倒れる神童の表情が、手抜きっぽくて可愛い。上の絵さえ無ければ、まるでひなたぼっこしているかのような平和な表情だ。


 被害が神童に及ぶにあたって、ようやく顔を覆って心配する神童命のマネージャー、山菜茜(CV:ゆりん)。山菜茜、……現金な娘(ガラスの仮面調)。


 剣城以外のすべての選手が卑怯、卑劣なラフプレーで倒され、試合会場は声も無い。いつもはおしゃべりの実況の角馬歩(CV:古島清孝)も沈黙させてしまう、凄惨な光景がピッチ上に広がっていた。

 監督の円堂もその様を無言で見つめる。あなたは無言で見つめちゃダメじゃん。何か策があったんじゃないの? 前監督の久遠道也(CV:東地宏樹)ように、存在感のない空気監督になって欲しくは無いんだけど。存在感あり過ぎて選手のキャラを喰ってしまうのも困りものだけど、この存在感の無さはねぇ……。


 雷門の選手たちの手応えの無さを嘲笑する磯崎。しかしその言葉に歯向かうように立ち上がる選手がいた。天馬だ。不屈の精神力で、磯崎に、万能坂に、フィフスセクターに対峙する天馬。その態度に心を乱され、不快感を隠さない剣城。

 すかさず天馬にボールを蹴りつけ、攻撃する磯崎。ダウンさせられる天馬だが、苦しげながらもすぐに起き上がる。驚愕する万能坂の選手。

 「このガキが!」と怒りの形相で言う磯崎だが、剣城とタメ口で話していた磯崎も中学1年生じゃないの?


 サッカーを守るという強い思いが、何度でも天馬を立ち上がらせる。何度でも起き上がり磯崎たちにプレッシャーをかける天馬。万能坂の選手が堪りかねたかのように攻撃する。一撃必殺のつもりで蹴りつけているのだが、天馬は効いていないかのように何度も立ち上がる。

 そのタフさに、自分が天馬と対峙した時の事を思い出す剣城。あの時も天馬は絶妙な体術で、ボールをぶつけられた時に受けるダメージを最小限にしていた。その天性の素質を、万能坂の攻撃に対しても使っていたのだ。


 何度でも起き上がって来る天馬に業を煮やした剣城は、手ぬるいとばかりにボールを横取りして、自らが天馬にボールを蹴りつける。剣城の凄まじいボールをまともに胸に受けてしまう天馬。

 おいおい、観客を欺(あざむ)く必要は無いの? 味方を攻撃するなんて事したら、何か異常な事態が起こっている事が誰にも丸分かりになってしまうのに。この辺はさすがに脚本的におかしいんじゃないかなぁ?



 剣城さんの暴走に、あっけにとられる万能坂の選手たち。脚本の暴走にあっけにとられた可能性あり。


 終わらせた感を漂わせる剣城の後ろから、「勝たなきゃいけないんだ……」という声が聞こえる。怒りと驚きの入り混じった表情で振り返り、何故立ち上がるのかを天馬に問う剣城。

 「サッカーが好きだから(立つんだ)」と、当たり前のように答える天馬。何故という問いは、確かに天馬に対しては愚問だ。


 監督の意向を確かめ、天馬にボールを渡す磯崎。そしてサッカーを守るため、攻めて来いと挑発する。何かとんでもない事をやらかしそうな雰囲気だ。

 その挑発に乗る天馬。果敢にドリブルで仕掛ける。それはパスを出す相手もいない、孤独な戦いである事を暗示する。

 天馬を邪悪な表情で見つめる万能坂の監督。その意向に従い、スライディングタックルを天馬に仕掛ける選手。その瞬間、万能坂の作戦がどういったものなのかを理解する剣城。万能坂は天馬の脚を狙っている!

 足先をかすめたものの、そのスライディングをすんでのところでかわす天馬。神童や蘭丸といった周りの選手たちにもその卑劣な作戦に気付く。一人気付かない当事者の天馬くん。果敢にドリブルを続ける。


 兄の脚を怪我させてしまい、そのために脚の怪我には誰よりも敏感な剣城にとって、天馬の脚を狙うその行為は絶対に看過できるものでは無かった。万能坂のやり方を、剣城は許す事ができない。


 天馬に引導を渡すべく、磯崎が向かう。




 獲物を狙う猛禽(もうきん)の様な表情で天馬を襲う磯崎。天馬の今そこにあるピンチを救ったのは、何と敵方であった剣城であった。チャンスを邪魔され、剣城に問い詰める磯崎。

 脚を折るという余りにもやり過ぎで卑劣な手法に不快を示す剣城。憎い天馬であろうと、脚を潰すという兄を連想させる行為は我慢がならなかったのだ。

 さっきは手ぬるいと言われ、今度はやり過ぎと言われた磯崎さん。「あんな奴、一生サッカーができない身体になればいい」と、兄思いの剣城に言ってはならない禁句を言ってしまう。車椅子に座る兄を思い出す剣城。優しい兄の置かれた不遇を思い、躊躇(ためら)わずに天馬に再起不能になるラフプレーを仕掛けようとした磯崎を睨みつける剣城。全然事情に気付かない天馬を置いてきぼりにしたまま、いま、剣城の中で何かが切れた。





 雷門ユニフォームで初めて披露された剣城の「デスソード」。


 剣城の必殺シュート、デスソードが万能坂のゴールに突き刺さる。切れた剣城は、フィフスセクターの指示を忘れたのか、命令違反のゴールを決めてしまう。

 同点ゴールに一同は敵味方なく茫然。シードのはずの剣城が万能坂のゴールにシュートする展開など、誰も考えてはいなかったのだ。


 そこで前半戦終了の笛が鳴る。試合は1-1の同点で後半戦に突入する事になった。


 驚愕の同点ゴールを挙げた剣城に、その真意を問い質す神童。こんな腐ったサッカーなど潰してやると、相手の万能坂に対して嫌悪感を丸出しにして返答をする剣城。神童は、円堂がこうなる事を予測して剣城を起用したのではないかと思い至(いた)る。剣城のゴールに満足そうな笑顔の円堂。


 ただこれもねぇ、剣城が万能坂の戦法に嫌悪感を抱くというところまでは、さすがの円堂も読めないでしょう。剣城の兄と事前に出会っていて「京介の事を頼みます」とか言われていて、その時に脚の事を聴き、フィフスセクターに加担する事情に思いが至っていた、と好意的に解釈するしかないか? 今後、剣城の心変わりについて齟齬(そご)の無い、それでいて納得できる展開を期待したい。


 続いて天馬がやって来て、自分を助けてくれた剣城に「ありがとう」とお礼を言う。さっきはものすごい勢いでボールをぶつけられていたのに、屈託ない明るさで素直に礼を言う天馬にやや心を動かされる風な剣城。



 「べっ別にあなたのために助けた訳じゃないんですからねっ!!」ツンデレセリフを言う事もなく、立ち去る剣城。このシーンで心情的にはかなりデレた印象だけど。


 一方雷門中学の理事長室では、剣城のゴールで1-1になったという情報に、理事長の金山郷造(CV:小室正幸)が驚愕していた。シードである剣城が何故ゴールを決めたのか、納得できない金山。理由を激しく問い詰めるが、情報を持って来た校長の冬海卓(CV:四宮豪)にも理解できない事態が起こっていたのだ。

 監督の円堂が何かやらかしたと円堂を逆恨みする金山。これは円堂さん、本当に冤罪。今回は円堂は本当に何もやってないんだもの。



 ハーフタイム、痛めた天馬の足首を冷やしながら、天馬のプレーの無茶を叱る葵。葵の心配をよそに、もっとやれと煽る水鳥。一方同じく足を痛めた蘭丸を介抱する神童。気落ちする神童に対し、「お前のせいで怪我したのではない」と、優しく励ます蘭丸。

 そこに前半戦、万能坂と戦う事を事実上サボタージュした5人(車田、天城、倉間、速水、浜野)がやって来る。代表して車田が、後半も神童たちに協力するつもりは無い旨を宣言する。浜野までもが諦め口調で話すのには残念な気持ち。浜野にはまだ期待しているので。

 車田たち5人を巻き込んでしまった事を詫びつつも、自分の信念を変えない事を誓う神童。「たとえ5人になっても」戦うと言う神童だが、その5人に剣城が含まれているのだろうか? この段階での5人目は蘭丸の事を指すのかな?

 相いれない事を改めて確認し合った両者、お互いの信念はそのままに、後半戦に突入する事となった。



 後半戦開始直前の雷門の布陣。負傷した蘭丸はベンチで、10人での戦いを強いられる。問題は、ピッチに立つ車田たち5人も試合に参加するつもりが無く、タッチライン際に立って不参加を表明した事だ。


 雷門のキックオフで後半戦がスタートした。神童は剣城を見やる。ゴールを決めたとはいえ、剣城を信用し切れない神童。天馬にボールを託す。

 またも得意のドリブルで切れ上がる天馬に、ボールを寄こすよう告げる剣城。天馬から半ば強引にボールを奪い、攻め上がる。たった一人で万能坂と戦おうとする剣城。次々と相手選手を個人技でかわし、攻め上がって行く。その、シードとしての高い能力を敵味方双方にまざまざと見せつける。



 そして一人でディフェンスをかわし、万能坂のゴール前に辿りつく剣城。またも必殺のデスソードを放つ。




 しかしそこで敵キーパーが吼え、オーラと共に化身を発動させたのだ。磯崎だけでなく、キーパーもシードだったのだ。




 化身「機械兵ガレウス」を発動させ、剣城のデスソードを止めるキーパー。化身の使い手としてまだ未熟なところのあるシードなのか、かなり疲弊していたが、見事に止める事に成功した。万能坂に磯崎以外のシードが存在した事に驚く剣城。シード仲間でも、知らない顔があったという事だろうか?


 しかし驚くのはまだ早かった。キーパーから光良夜桜(CV:小平有希)にパスが渡る。そして今度は俺の番とばかり、オーラを発し出す光良。




 化身「奇術魔ピューリム」を発動させ、さらに必殺シュート技「マジシャンズボックス」を放つ光良。三国の貧弱な必殺技「バーニングキャッチ」で果たして止める事ができるのか!?



 やっぱダメでした〜!! ボールごとゴールに突き刺さる哀れな三国さん。ゴールが決まり、得点は2−1。再び万能坂がリードする展開となってしまった。

 光良も化身発動後、息を切らせていたので、やはり連発できないタイプの、まだ未熟な化身使いなのかも知れない。

 この辺の息つく暇なく化身を連発させる演出は素晴らしいと思った。2人ものシード=化身使いを立て続けに登場させ、化身のキーパー技でカッコ良くゴール阻止、そして化身のシュートでゴールという展開は、敵方とはいえ観ていてワクワクさせる。汚い連中がカッコ良く見えてしまうのは何だけど。


 自分たちを(シード的に)裏切った剣城に「お前の言う本当のサッカーを見せてみろ!」と大見えを切る磯崎。このキャプテンの磯崎は、まだその化身を見せていない。まさか万能坂所属シードのリーダー格として化身を出せない訳は無いだろうし。


 この大ピンチの展開に、行けると思っていた神童たちも声が出せないでいた。



 3人の強力な化身使いを相手に5人で戦う事を余儀なくされた雷門中。勝利に向けて、この上なく巨大な存在が立ちはだかる。



 次回に続く!



  エンディング



 今回の剣城の心変りはちょっと違う気がした。兄の脚の怪我と絡めての展開という事は理解しているのだが、ここでフィフスセクターに逆らえば、肝心のその兄の治療費が出なくなるという事ぐらいは容易に想像できる。その辺の葛藤もなく天馬サイドに付いてしまって、果たして良かったのだろうか? 上記で予測したように、兄と円堂の思惑が絡んで来るという展開もあり得るが、もしそうなったとしてもこの時点では剣城はその事など知らないだろうし、この先を考えない行動には疑問符が付く。

 次回で整合性の取れた展開になる可能性があるので、脚本批判は避けたいが。


 あと、化身の連発はヤバい。何がヤバいって、三国先輩の非力さが際立ち過ぎる。「相手のシュートは止められない」「相手には化身を使えるキーパーが居る」では、三国の面目丸つぶれでは無いですか!

 今回、母は観に来てないの? 勝利の女神をこの際三国の化身にして、磯崎辺りの化身シュートを豪快に阻止する方向で行って欲しいなぁ。このままだと、5〜6点は取られそうで。


 それから、せっかく仲間になった蘭丸がいいところを見せる間もなく負傷退場してしまったのは残念。ただその美貌から「ベンチの華」っぷりが並みでは無かったので、ちょっと確認してみよう。



 「あれ、マネージャーいつの間に一人増えたの?」と言ってしまうほどに女子力の高い蘭丸さん(一番右)。このシーンが初見だと、全員女子マネージャーに見えるだろうなぁ〜。違和感が無さ過ぎ。


 次回では、3年生の車田、天城が天馬の味方として行動しているような止め絵があった。仲間が増えてくれるのは嬉しいけど、2年生たちはやっぱりこのまま抜けてしまうのだろうか? 浜野と速水が好きなので、そうなると残念(倉間はもう諦めてます)。



 次回「雷門の覚醒!?」に続く。



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