『イナズマイレブンGO』第43話「壮絶!最後の聖戦!!」の感想 【壮絶な化身合戦!】

 恒例のアニメ感想文。今回は『イナズマイレブンGO』第43話「壮絶!最後の聖戦!!」を観ての感想を書く。決勝戦の相手、聖堂山中学の選手が全員入れ替わるという驚愕の展開。だが驚くのはまだ早かった。最強の敵「ドラゴンリンク」の脅威は、これまでの敵全てを凌駕(りょうが)するものだったのだ!



 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第42話「出現、最強の敵!ドラゴンリンク!!」の感想 【真の敵現わる!】
 をご覧ください。「ドラゴンリンク」登場の経緯が描かれています。


 それ以外の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 で、一覧表示されます。


 なお、『イナズマイレブンGO』をよく知らない方のために登場人物紹介のページを設けました。順次更新していきますので、目を通していただくとキャラクターのことが分かり易くなります。さらっとウソ情報が散りばめられていますので、あまり信用しないで、軽い感じで読んで下さい。

 ホーリーロード決勝戦、雷門中学対聖堂山中学の試合は後半、聖堂山のサイドの選手が全て入れ替わるという異常事態。フィフスセクターのゴリ押しに加え、新たな敵チームの名「ドラゴンリンク」はフィフスセクターの秘密のコードネームと同一のものだった。



 後半開始早々、ドラゴンリンクはその正体を明かす。前衛の4選手が一斉に化身「精鋭兵ポーン」を発動させ、雷門の度肝を抜く。これまでに無い強大な敵に対し、雷門は果たして勝利を掴み、少年サッカー界に革命という名の風を吹かせることが出来るのだろうか? これが彼らの最後の聖戦だ!



  オープニング



 いつの間にか錦龍馬(CV:岩崎了)からボールを奪ったドラゴンリンクFW選手が、早速化身の能力を活かしたままシュートする。雷門のゴールを守るのは化身が使えない三国太一(CV:佐藤健輔)ということで、これは厳しい。しかし三国は必殺技「フェンス・オブ・ガイア」で阻止しようとする。

 そして、何と他の選手の手を借りずに自力で止めてしまう三国さん。化身のシュートを自分の能力だけで止めたのは初めてじゃなかったっけ? 化身の中では量産型でしょぼそうな「精鋭兵ポーン」だからこそ阻止できたのかもしれない。先輩の意外な奮闘に、ベンチで観戦していた影山輝(CV:藤村歩)と西園信助(CV:戸松遥)も大喜びだ。

【訂正】
 コメント欄にて雄吉さんより、三国の化身のシュート阻止は前例があるとのご指摘がありました。確認したところ、第20話の海王学園戦にて確かに止めていました。訂正してお詫び致します。特にボンクラ扱いしてしまった三国太一さんには重ねてお詫び申し上げます。ごめんなさい。


 だが化身を4体出したというのは、攻撃がそこでは終わらないということだ。2体目の化身使いのFWがこぼれ球を押さえ、すかさずシュートする。1回目のシュート阻止の喜びに浸る間もなく、再度「フェンス・オブ・ガイア」で迎撃する三国。

 今度も何とかゴールは免れたが、「フェンス・オブ・ガイア」の牙城は崩され、そのダメージを受けた三国は激しく地面に落ちる。そして容赦のない3体目の化身使いのシュートがゴールを襲う。倒れたままの三国では技発動に間に合わない!

 それを救うのはDFの天城大地(CV:奈良徹)だった。対幻影学園戦で会得したディフェンス技「アトランティスウォール」で三国とゴールの前に立ちはだかる。



 化身のシュートはその硬い壁すら貫き通してしまう。だが天城の努力により勢いを失ったそのシュートは、技を出す間も無かった三国にも十分止められるほど弱まっていた。パンチングで逃れる三国。この試合が公式戦最後の試合となる3年生2人の決死の努力でゴールを守る。



 だが、息をつかせないドラゴンリンクの攻撃はまだ終わらない。4体目の化身使いがそのボールをシュートする。もはや技を出すタイミングも精神力も無いまま、三国はこれしかないとばかりに身体でそのシュートに向かう。ものすごい勢いでゴールポストに叩きつけられる三国。負けられないという執念で敵の4度に渡るシュートを阻止し続け、最後はゴールを割らせないために敢えてその身をゴールポストに激突させた三国だったが、そのプレーの代償は大きかった。

 駆け寄る仲間をよそに、頭をしたたかに打ち付けた三国の意識は戻らない。担架に乗せられ、試合会場を去ってしまう。監督の円堂守(CV:竹内順子)は、名誉の負傷の三国に代えて、控えのGK・信助をピッチに送り出す。

 改めてドラゴンリンクの攻撃力を脅威に感じる雷門。この試合で久々に先発出場した速水鶴正(CV:吉野裕行)は早くも逃げ腰で、いつもの情けない弱気メガネをひけらかす。

 その速水ほどでは無いだろうが、チーム全体に動揺が走っているのは確かだ。そしてそれを収めるのは、チームの支柱であるキャプテンの仕事だ。キャプテンの松風天馬(CV:寺崎裕香)は自分の作戦を披歴(ひれき)する。相手のFWに化身を使わせないよう、こちらも敵陣に踏み込んで戦おうというのだ。

 常識的に考えれば、この作戦は無謀だ。自陣のディフェンスラインを押し上げて戦う分、一度ラインを抜かれてしまうとゴールまで無防備となってしまうからだ。案の定、その作戦を疑問視する剣城京介(CV:大原崇)や霧野蘭丸(CV:小林ゆう)、狩屋マサキ(CV:泰勇気)から懐疑的(かいぎてき)な意見が出される。言葉に詰まる天馬だったが、その天馬を後押しする声が上がる。

 3年生の車田剛一(CV:野島裕史)だった。天馬の作戦を後押しする車田は、率先してキャプテンの決めたことに殉じる姿勢を見せることで他の選手たちの不満を抑える。作戦を決めておきながらその意見が割れてしまうのは、ある意味無策よりもたちが悪い時がある。ここで見せた車田のこの態度は、天馬の立てた作戦が正しいかどうかはさて置き、チーム内の分裂を防ぎ意思統一を図るという面で重要だった。

 そして不安を無くすべく、抜かれたとしても自分たちDFの選手がカバーして見せると胸を叩く。そしてその態度はチーム内に上手い具合に伝染し、全員が前向きになる(あの弱気メガネさえも)。

 車田の力を借りたとはいえキャプテンの資質を示した天馬の姿を、剣城は少し認めたように笑みを浮かべて見つめる。


 試合が再開されるが、雷門のピンチはまだ続いている。三国ごとゴールラインを押し出されたボールは、ドラゴンリンクのコーナーキックとなるからだ。

 ユカイな髪形のFW・後藤結界(ごとう ゆかい)に渡ったボール、化身を発動させる暇を与えないように前に立ち塞がる蘭丸。だが切り返しからの個人技で蘭丸を抜き去ってしまう後藤。化身の能力を抜きにしても素晴らしい身体能力を見せる。



 だが抜いた後の隙を逃さず、車田がボールをクリアする。ボールを拾った速水を先頭に、一転反撃に転じる雷門。速水から倉間典人(CV:高垣彩陽)に送られたパスだったが、相手の強気メガネくんの合川賢(あいかわ まさる)にカットされてしまう。

 しかしそれを拾うのは雷門の浜野海士(CV:金野潤)。上手い具合に天馬の作戦は破綻(はたん)せずに続いている。ボールを持ったのが「ピンチの起点」と揶揄される(揶揄しているのは私だが)浜野なのがやや不安だが。


 一方、この試合の様子をテレビで観戦する前キャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)は、雷門のこの動きを見るだけで天馬の考案した作戦を見抜く。さすがは前キャプテンだ。


 浜野は珍しくボールを奪われること無く、剣城にパスを送る。そして剣城からパスを受ける天馬。自分の作戦が上手く行っていることに自信を深め、前を塞ぐ護巻徹郎(ごまき てつろう)を最強の初期必殺技「そよかぜステップ」で吹き飛ばす。

 そしてついに敵ゴール前に駆け込んだ天馬は、自らの化身「魔神ペガサスアーク」を発動させ、勝ち越しのシュートを狙う。



 だが相手ゴールを守るのは、この最強のチームを率いるキャプテンの千宮路大和(CV:早志勇紀)だ。彼は拳を突き上げ、背中からオーラを発し始める。ドラゴンリンクはキーパーも化身使いだったのだ!



 千宮路大和の化身「賢王キングバーン」。チェスのキングがモチーフ。王の名にふさわしい威容だ。



 化身技「キングファイア」はシュートされたボールを燃やしてしまうという荒技! ボールが消し炭になって霧消する。心象風景的表現なんだろうけど、どう見ても燃えてるよね?


 FWの4人だけでなく、キーパーまでもが化身使いということに驚愕する天馬たち雷門イレブン。だが天馬の言葉を聞き、不敵に笑う千宮路大和。ここで恐ろしい現実をカミングアウトする。何とドラゴンリンクは11人全員が、化身使いだというのだ!!

 キャプテンのその言葉を聞いて、出さんでもいいのに律義に化身を出して手の内を見せ始めるドラゴンリンクの皆さん。特にFWのお前らはポーン出さんでももう知ってるし。



 「番人の塔ルーク」


 「魔女クィーンレディア」。チェスのクイーンがモチーフ。


 「魔宰相ビショップ」と「鉄騎兵ナイト」。ナイトは対木戸川清修戦で既出。


 勢ぞろいの図。あまりに出し過ぎでグラウンドが見えない。これはひどい


 11人全員が化身使いという、本当に反則と思える強力な敵に萎縮する雷門の選手たち。こうしてビビらせることで戦意を喪失させようというのだろう。速水は手の施しようのないぐらい弱気になるし(笑)、自らも化身使いの錦ですら敵の陣容に驚いて気圧(けお)されてしまう。

 ドラゴンリンクの秘密を掴み、円堂にそれを伝えるために会場にやってきた基山ヒロト(CV:水島大宙)と緑川リュウジ(CV:小平有希)は、自分たちの情報が手遅れだったことに落胆する。


 天馬が動揺を抑えきれず呆然とする中、千宮路大和は天馬目がけてボールを蹴りつける。天馬の危機を最初に指示したのは剣城だった。ハッとなる天馬だったが、千宮路大和の蹴った剛球はかわしきれそうにない!



 その天馬を庇(かば)ったのは、何と倉間であった。以前はあれ程までに天馬と衝突し、天馬を悪し様に罵(ののし)っていた倉間が、ここで身を呈して天馬を救った!

 短く悲鳴を上げて倒れる先輩を気遣う天馬だったが、卑劣なやり方とはいえ試合はすでに再開されている。倉間に当たって転がったボールを化身を発動したまま雷門の選手たちに強烈に蹴り付ける護巻。流れ弾をさらにシュートで蹴り返す五味清栄(ごみ せいえい)。化身のシュート力を使って雷門の選手たちを痛めつけるそのプレーは、まさにこれまでのフィフスセクターのしもべたちがやって来た、汚い卑劣なサッカーそのものであった。

 シュートの威力を持ったままパスを続けたドラゴンリンク。FWの聖城将護(せいじょう しょうご)は受けたパスを雷門ゴール目がけてシュートする。信助は化身「護星神タイタニアス」を持ってそのシュートを阻止に掛かる。

 化身技「マジン・ザ・ハンド」で迎え撃つ信助だったが、シュートチェインのようにシュートを繋いできたドラゴンリンクのシュートを止めることは出来なかった。それは「護星神タイタニアス」が初めて力押しで敗れた瞬間だった。



 後半戦、ついに均衡が崩れた。得点は2−3となり、雷門は1点のビハインドを背負う。全員が化身使いという敵チーム、そしてそのチームを作り、率いる千宮路大悟(CV:川島得愛)に戦慄する雷門ベンチ。


 観客席では、円堂に情報を伝えられなかったことを悔やむヒロトたちに、思わぬ再会が訪れる。10年前のイナズマジャパンでチームメイトだった、そして今では共にレジスタンスとしてフィフスセクターと闘う同志の不動明王(CV:梶裕貴)、風丸一郎太(CV:西墻由香)、壁山塀吾郎(CV:田野めぐみ)の3人だ。彼らはサッカーの未来が懸かったこの試合をその目で確認するためにこのアマノミカドスタジアムを訪れていたのだ。




 ……で、吉良瞳子(前列左 CV:北西純子)の横で、何故か当たり前のように観客席に座ってこの試合を見てる聖堂山中の関係者の皆さん。何がどうなって何でこうなってるの? おめーらの試合じゃん。おそらく千宮路、フィフスセクターの指示でこちらに追いやられたのだろうけど、ドラゴンリンクに酷い目に遭わされていなかっただけでも良かったと見るべきなのだろうか?


 反則ではないもののマナー違反の卑劣な行為をされ、あまつさえ失点したことを悔しがる天馬。だがその天馬を救った倉間が今度は立ち上がれない。その様子を見た円堂は、倉間と同じポジションの輝に交代を命じる。

 浜野と速水という仲の良い2人に肩を借り、痛々しく退場する倉間に何と声をかければ良いのか分からない天馬。それを見て、そんな顔をするなと倉間は気を遣う。そして真剣な表情でこの試合の後を託し、ベンチへと下がって行く。



 完全にデレた倉間。


 完全にデレた倉間の思いに応えるためにも負ける訳には行かない。だが現状はかなり厳しい状況だ。11人全員が化身を使うという、攻防共に全く隙の無い敵を相手に、1点のリードを許す展開。その力を見せつけられ、いつもは強気の狩屋ですら戦意を失いつつある。八方塞がりの雰囲気の中、自然、選手たちはある一人の選手に視線を向ける。期待のこもった視線の先にいるのは、こういう場面で事態を打開し、それを選手たちに指示する役割のキャプテン、天馬だった。

 天馬もその責任を感じ、何とかしなくてはと必死で打開策を考える。そして彼が思い至った結論は、相手の化身には自分たちの化身をぶつけるという「目には目を、化身には化身を」作戦だった。化身を使えない選手たちは懐疑的だったが、天馬は化身使いの剣城、錦、信助にこの作戦を提示する。他に代案がある訳でもなく、彼らもその作戦に同意する。


 試合は失点した雷門のキックオフで再開される。だが早々に伍代慎吾(ごだい しんご)が化身の力で輝からボールを強引に奪い取る。攻防に化身の力は圧倒的だ。後藤が化身を出したままドリブルで攻め上がって来る。天馬は今こそ作戦実行の時と、剣城に化身を出して対応するよう指示する。



 剣城は化身「剣聖ランスロット」を発動させ、後藤の「精鋭兵ポーン」に文字通りぶつける。病室の神童はその様子を息をのんで見守る。

 化身対決は、量産型には負けない剣城の化身が勝利する。だがそのクリアボールを拾う五味も化身「魔宰相ビショップ」を出しながら突進してくる。それに錦を対応させる天馬。錦は同じく化身「戦国武神ムサシ」を発動させて立ち向かう。



 この攻勢も防いだ。考案した作戦が真に当たり、天馬は嬉しそうに錦を称える。だがこの作戦には大きな欠点があることを、テレビ越しに神童は気付くのだった。その誤謬(ごびゅう)を天馬に伝えたいが、入院中の自分が直接声をかけることが出来ない。神童は決然と、病室に置かれた金属製の松葉杖を見やる。

 ナースセンターで雑事をこなしていた看護師の久遠冬花(CV:戸松遥)は杖をつきながら外出しようとする神童を認め、慌ててそれを止めようとする。だが神童は天馬にどうしても伝えたいことがあると言って聞かない。己の身を顧(かえり)みず、天馬を、そしてチームを思う神童の真剣な表情に接し、冬花は心を動かされる。仲間のために動くという神童を見て、冬花の知っているかつてのサッカープレーヤーたちを思い出したのかもしれない。



 そして病人の神童に付き添うという形で、自らも試合会場に向かうと告げる。以前の面会時間の時といい、太陽の時といい、今回といい、冬花はまっとうな看護師としては失格だと思う。今回は仕事サボリだしな。でもこれで春夏秋冬、かつての雷門女子マネージャーが同じ場所に集うことになる。


 試合では、剣城がシュートチャンスを迎えていた。仲間の信助にしか止められたことの無い化身シュート技「ロストエンジェル」を撃つ剣城に、千宮路大和は天馬の時と同じ技「キングファイア」で迎撃する。




 コイツ、一体ボールを何個消し炭に変えるつもりだ?(心象風景ですよ)


 剣城の現状持つ最強のシュートも千宮路大和の前では全く歯が立たない。邪悪な笑みを浮かべた千宮路大和は、強烈なキックでボールを蹴りだす。猪狩強利貴(いかり ごうりき)を経て、FWの伍代はシュートを放つ。だが今度は先ほどの様なシュートチェインではない。信助は今度こそ化身技「マジン・ザ・ハンド」で止めて見せる。



 信助が前線に送ったボールは、またも化身同士の奪い合いとなる。合川の「鉄騎兵ナイト」と錦の「戦国武神ムサシ」は力が拮抗するものの、攻勢を阻止することには成功している(……かに見える)。



 上手く機能している化身作戦に、ベンチのマネージャーの空野葵(CV:北原沙弥香)と瀬戸水鳥(CV:美名)からも歓声が上がる。だが日頃カメラ娘として被写体をよく観察するクセのついた山菜茜(CV:ゆりん)は、攻められっぱなしのこの状態が思わしいものでは無いことに気付いていた。

 またも敵の化身を利したシュートが来る(というか、ドラゴンリンクのシュートは全て自動的に化身絡みとなってしまうのだが)。キーパーの負担を軽減するため、天馬も化身「魔神ペガサスアーク」で対抗する。



 だが天馬のキックは弾かれてしまう。勢いを落とすことには貢献出来たはずなのだが、信助の3度目の「マジン・ザ・ハンド」はそのシュートをキャッチすることが出来ず、ボールはサイドラインを割ってしまう。信助は化身の使い過ぎで疲弊していたのだ(ゲームで言うところのTP切れ)。

 その疲れは錦や剣城、そして天馬自身も同様だった。化身を使い過ぎて肩で息をする4人。剣城がようやく、この作戦に対する不安を天馬にぶつけるが、自らの作戦に自信を持つ天馬は笑顔で作戦続行を告げる。自分たちだけでなく、攻勢に出ているドラゴンリンクもきっと疲れが出て来ると楽観的だ。剣城は不安を抱えながらも天馬の意思を尊重し、それ以上何も言わなかった。

 ドラゴンリンクのスローイン。ドレッドヘアの神山豪之伸(かみやま ごうのしん)の入れたボールを受け、すぐさま御戸翔(みと しょう)が化身「精鋭兵ポーン」を発動させる。天馬の指示に従い化身を出そうとする剣城だったが、オーラは途中で消えてしまい、形を成すことが出来なかった。

 疲れがピークに達し、膝をついてしまう剣城。絶叫するようにもう一度「剣聖ランスロット」の名を呼ぶ剣城だが、またも具現化することなく消えてしまう。と同時に倒れ込んでしまう剣城。

 剣城をカバーしようと錦が化身を出し、御戸を止める。だが御戸は錦の様子を見て笑みを浮かべる。錦の体力も限界に来ていることが、一太刀して御戸にも伝わったのだろう。



 錦は天馬に詫びを入れながら、体力の限界を告げる。化身の無くなった錦を蹴散らし、御戸は前進を再開する。11人の化身に対し4人で対抗するには、やはり無理があったのだ。

 御戸はそのままシュートする。天馬は化身で対抗しようと「魔神ペガサスアーク」で何とか止めるが、そのこぼれ球は合川の元に。そのシュートを今度は化身を持たない天城と車田が何とかしようと立ち向かう。天城の「アトランティスウォール」を車田が後ろから支えるという、その場で考案した彼らなりの化身対抗策だ!



 おそらく雷門で1位2位のパワーを持つであろう肉体派の両者。化身のパワーに生身で立ち向かう。


 2人は化身のパワーに弾き飛ばされてしまうが、ボールはゴールバーを叩き、何とか失点することだけは免(まぬが)れる。だがその跳ね返りを再びシュートする五味。今度は蘭丸が身体をぶつけてそのシュートを防ぐ。身体に直撃されながらも、踏ん張ろうとする蘭丸の足により、グラウンドには轍(わだち)が尾を引く。そしてそれをサポートする狩屋。およそ肉体派では無い彼らが泥臭く身体を張って必死にシュートを阻止しようとする。



 「狩屋!?」
 「俺だって、やる時はやるんですよ!!」


 その2人も最終的には耐えきれずに飛ばされてしまう。蘭丸が命がけで止めようとしたボールはまたもバーを叩き、ゴールだけは阻止することに成功した。身体を張ったプレーで何とか失点を凌(しの)ぐ雷門の選手たち。だがやはり身体を張って守るという行為は無事で済むものでは無い。強烈なシュートを身体に受けた選手たちは満身創痍(まんしんそうい)だ。ふと天馬が気付いた時には、周りを倒れた味方選手が取り囲んでいた。

 まだ元気な輝が涙声でキャプテンの天馬に指示を求めるが、天馬は自分の作戦がもたらしたこの事態に混乱し、返答することが出来ない。作戦の落とし穴に気付き、天馬は動揺する。神童がテレビで一目見ただけで気付いた作戦の誤謬は、最悪の形で現実のものとなってしまった。

 そこにやって来る千宮路大和。自陣ゴールをがら空きにして前線まで上がって来た彼は、これがお前たち雷門のサッカーなのかと嘲笑(ちょうしょう)する。そしてフィフスセクターの管理サッカーの優位を示し、自らの父の思想に反逆する雷門にとどめのシュートを放つべく化身「賢王キングバーン」を召喚する。

 天馬は気を取り直し、気力を振り絞って「魔神ペガサスアーク」を呼び出すが、千宮路大和は構わずシュートする。化身同士の戦いで力負けし、天馬は輝と共に吹き飛ばされてしまう。2人の後を受け、浜野と速水がゴールを守ろうとシュートされたボールに対峙する。だが化身も無い彼らでは、鎧袖一触(がいしゅういっしょく)の感で弾き飛ばされる。

 もはやゴールを守るのは、キーパーの信助のみだ。信助も最後の力を振り絞って化身「護星神タイタニアス」を発動させる。だがやはり気力不足で具現化を続けることが出来ない。信助の横を通り抜け、千宮路大和のシュートが雷門ゴールネットを激しく揺らす。

 これで得点は2−4となった。1度のプレーでは追いつくことすら出来ない2点差を付けられ、雷門はいよいよ窮地に追い込まれた。彼我(ひが)の実力差、そして満身創痍の雷門の状態を思えば、この2点差を挽回することは絶望的といえる。



 雷門勝利が絶望視される展開に、我らの壁山さんも頭を抱える。ちなみにこの中で壁山が一番貫禄あるが、実は最年少。


 最後の抵抗もむなしくゴールを許した雷門。倒れ込み、動けなくなった仲間たちを見て、天馬は言葉を失う。化身に対抗して化身をぶつけるという自身考案の作戦が結果的にこの事態を招いたとして、作戦ミスを犯した自分を責める。



 傷つき倒れる雷門の選手たち。どうしても浜野の四つん這いシーンが観たいというリクエストがあったので画像追記。僅か1秒ほどの場面なのに見逃さないのは凄い。


 そして的確な判断と適切な指示で自分たちを率いた前キャプテン・神童のことを思う。その神童と比較して自分の判断の稚拙(ちせつ)さがより惨めに思える。この大事な場面、天馬は仲間たちを奮い立たせることも出来ず、涙を流してただただ立ちすくんでしまう。



 既知の仲である天馬に地獄を体験させた上に決定的な点差を付け、余裕の千宮路はベンチで自分の思想への揺らぎを見せた聖帝・イシドシュウジ(CV:野島裕史)に対し、フィフスセクターのサッカーこそが正義だと得意げに語る。無言の上、一切の感情を出さずにその言葉を聞くイシド。その心境やいかに?


 そのフィフスセクターのサッカーに仲間をボロボロにされ、自らの心をズタズタにされた天馬。ついに敵に屈するかのように膝をつき、四つん這いで悔し涙にむせぶ。


 そこに聞き慣れた懐かしい声が天馬の耳に届く。


 「天馬〜!!!松風天馬〜っ!!!」


 見上げた観客席。そこに、天馬は絶対の信頼を置く前キャプテンの神童の姿を認める。



 病院からこのアマノミカドスタジアムに向かっていた神童がようやく到着したのだ。彼の到着が、果たしてこの試合の趨勢(すうせい)に影響を及ぼすことが出来るのか? 神童の到着は、果たして手遅れになってはいないのか? 全ては次回、明かされることとなる。



 次回に続く!



  エンディング


 今回は放映初期を思い出させるほどのシリアス回で、感想文にもあまりふざけて笑いを取る文章が書けなかった。ある意味こちら泣かせな内容。また化身が盛り沢山で見応えはあったけど、感想を書くには大変な内容だった。「え、これでやっと前半パート終わり?」とは、本当に書いてる最中に私の口から出た言葉。


 何と「ドラゴンリンク」は選手11人全員が化身使いという反則的に極悪なチームだった。まぁ前回のコメント欄で教えてもらってたから知ってたんだけどね(笑)。チェスがモチーフになっているという点もポーンが4体出てきた段階で予測した通り。

 ただ「11人が化身使い」ということは逆に控えの選手は化身使いでは無いということだよね? 要(かなめ)になりそうな選手をラフプレーでつぶせというフラグ? となると一番憎たらしい千宮路息子は標的ナンバーワン? 白恋中学の石岩次郎のようにキーパーつぶせば有利になるんじゃね?

 ……などと卑怯なことを考えてはいけません。雷門はそんな卑劣なことはしません。正々堂々と勝つのです。『イナズマイレブンGO』はよいことよい大人のためのアニメです。


 さて、雷門の選手たちはここまでボロボロにされて反転攻勢は可能なのかと思ってしまうが、神童の到着が手遅れでは無かったことに期待したい。ヒロトたちがすでに手遅れだった訳で、神童まで手遅れだったらこのお話は「惜しかったね」の一言で後々まで語り継がれてしまうバッドエンディングになってしまう。

 これがゲームだったらタイムを取っておにぎりとかおでんを食べさせて回復させるんだけどね。


 次回でこの死闘にも終止符が打たれるらしい。まるで最終回の様なタイトルだけど、第2期の放映が決まっているそうなので安心しよう。いずれにせよ、次回で決着、そしてフィフスセクターとレジスタンスの戦いも終わる。その辺の後始末などが描かれて、1期は終わるのだろう。3年生は引退・卒業となり、天馬たちは2年生に進級。新入生など新キャラも登場するのかな? この辺は気が早いので、またその時にでも書こう。



 次回「天まで届け!みんなのサッカー!!」に続く。



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