『イナズマイレブンGO』第32話「革命(かぜ)の軌跡」の感想 【回想編・レベルファイブにおべんちゃら】

 今日12月15日はゲーム版の『イナズマイレブンGO』【シャイン】【ダーク】が同時発売される日だ。早速プレイしている人たちもいるだろう。当方は残念ながらまだ未入手。友人が【ダーク】に興味を示しているようなので、こちらは【シャイン】を買う事になりそう。



 恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文、今回は『イナズマイレブンGO』第32話「革命(かぜ)の軌跡」を観ての感想を書く。いろいろあったこれまでを振り返る、回想編のお話。日頃詳細な感想文を書いている身からすれば総集編はひどい仕打ち。何も書くことが無いぜよ。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、

 をご覧ください。


 それ以外の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


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 なお、『イナズマイレブンGO』をよく知らない方のために登場人物紹介のページを設けました。順次更新していきますので、目を通していただくとキャラクターのことが分かり易くなります。さらっとウソ情報が散りばめられていますので、あまり信用しないで、軽い感じで読んで下さい。

 うららかな晩秋の空のもと、いつものようにサッカーの練習を積む2人の1年生部員、松風天馬(CV:寺崎裕香)と西園信助(CV:戸松遥)。そしてそれに付き合うマネージャー3人娘の空野葵(CV:北原沙弥香)、瀬戸水鳥(CV:美名)、山菜茜(CV:ゆりん)。


 女子マネ陣の作って来た美味しそうな昼食を取りつつ談笑する5人。天馬たちの食べっぷりを見て、作って来た甲斐があったと喜ぶ水鳥だったが、スケバンの彼女も腕をふるったらしい。

 特に信助は天馬が呆れるほどたくさん食べ続ける。おにぎりを10個平らげる信助。このちっこい身体のどこに蓄積されているのだろう? あまりの健啖(けんたん)っぷりに葵が心配するが、信助は平気な顔をして、このおにぎりパワーで化身を出してみせると得意顔だ。そのあまりの論理の飛躍に驚く一同。




  オープニング



 オープニングまたぎで「おにぎりを食べたぐらいで化身は出せないんでちゅよ〜」と信助の無謀ぶりを幼児に諭(さと)すような口調で諌める一同。おにぎりで出せるぐらいなら、日本人は全員化身持ちだしな。それにこちらには信助が誰かの化身のように見えるんだけど。

 だが信助は錦龍馬(CV:岩崎了)が染岡竜吾(CV:加瀬康之)から貰(もら)ったおにぎりを食べて「戦国武神ムサシ」が出せるようになったという話を持ち出して、おにぎり=化身発動食を譲らない。

 相関関係は無いと言い聞かせる天馬と葵。もしあるとすれば、ヤクザの染岡が握ったおにぎりだったから効いただけのかもしれない(手のひらに付着した覚醒剤的な意味で)。


 信助は化身を諦めきれない。フィフスセクターとの闘いに於いて、化身を駆使して華麗に活躍する天馬や錦、キャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)などに引けを取らない活躍をするには化身が欠かせないという。

 そのためにおにぎりを大量に食べていたという信助の子供っぷりが可愛いエピソードだが、話がここに及んで、一同は「そもそも化身ってなんなのか?」「はたまた化身とはどうやって出せるものなのか?」という疑問に行きあたる。水鳥がこの中で唯一化身が出せる天馬にそのことを質問する。


 水鳥「アレ(化身)、どーやって出してるの?」


 いきなりの質問にたじろぐ天馬。茜や葵もそのことは知りたいらしく、興味しんしんだ。化身を出すコツを知りたいと信助も目を輝かせる。

 みんなの期待を一身に受けた天馬。だがその原理は使っている彼にもよく分からないらしい。出した答えが……


 天馬「何か、ピカーッと光るというか、ガーッと熱くなるっていうか……」




 なんか分かるような、分からんような説明をする天馬。


 結局良く分からなかった。使用者が原理を分からなくても出せるという不思議な現象だということだけは分かった感じだ。


 剣城京介(CV:大原崇)は化身を出せるが、それは彼が元シードで、フィフスセクターで訓練を積んで出せるようになったという前提があった。逆に言うと、フィフスセクターの人間でも無いのに化身が使える天馬や神童、錦といったタイプの選手の方が特殊な存在だ。剣城が化身を出した時は、都市伝説的な扱いだった訳で。今、毎試合の様にバンバン出て来ていることが逆に驚愕の状態のはずなのだ。慣れきっていて鈍感になっているけど。


 考えれば考えるほど、化身というものが謎めいて来た。こういう時は考えるより、身体を動かした方が良いとばかりに信助が立ち上がる。練習を積んで頑張って、化身を会得することが出来ればそれが化身を理解することに繋がると前向きな信助。その意気に同調した天馬は、サッカーボールを手に練習再開に付き合うことにする。


 練習を再開する2人。激しくボールを奪い合うが、食べ過ぎの信助は身体が重く天馬の動きに付いていけない風だ。そこに現れたニヒルに笑うイケメン男が、信助に送られたボールを横から掠(かす)め取る。それは彼らのキャプテン・神童その人だった。



 このシーン、まず茜がカメラを手に駆けつけなければならなかった。


 自分たちと一緒に練習をしに来てくれたのかと思う天馬。だが私服の神童はそれをやんわりと否定する。それでも代わりに彼が語った言葉は、サッカー界の革命を目指す天馬たちにとっては良いニュースだった。

 水鳥に促されて語る神童。彼が言うには、ホーリーロード地区予選で雷門中学と戦った天河原中学と万能坂中学の両キャプテンから、フィフスセクターの管理サッカーのくびきから離れ、雷門の革命に賛同するという連絡が入ったという。

 天河原との戦いは

 を参照。

 万能坂との対戦は

 を参照。

 喜ばしいニュースだが、天河原の喜多一番(CV:金野潤)は仲間になりそうなナイスガイだったのでこの展開も納得だけど、万能坂の磯崎研磨(CV:江口拓也)はバリバリのシードで、天馬を再起不能にしようとまでした悪いヤツやったでぇ? 本当に改心したのかな? 試合直後の反省シーンも無かったけどなぁ(化身が使えなかったから、扇動型のシードだと推測)。


【参照で、両キャプテンの顔】

 澄んだ瞳が未来の仲間を思わせた喜多一番。爽やかだぜ。


 一方、性格が悪い顔に出ている磯崎研磨。エグいプレーやで。



 まぁ逆に考えれば、あれほどの悪だった磯崎ですら改心するほど、雷門の起こす革命(かぜ)は熱く衝撃的なものなのだろう、と好意的に解釈する。

 自分たちの行動が確実に良い効果を挙げていることを知り、喜びとともに達成感を抱く一同。そしてこの革命に雷門を導いた指導者・円堂守(CV:竹内順子)に思いを馳せる天馬。円堂もきっとどこかで自分たちの革命を見守っていてくれている……。

 革命という名の風、それを最初に雷門に吹かせたのは天馬だと、神童は感謝を込めて言う。天馬の座右の銘「なんとかなるさ(スペイン語でケ・セラ・セラ)」の通り、フィフスセクターの管理サッカーが完全支配に入りつつある中、逆転など不可能と思われた状態からなんとかしてしまった彼を信助も称える。

 雷門と対戦した相手チームにまで、その効果は波及している。雷門と戦った後に灯(とも)された火は、どんどん広がりを見せている。天馬の起こした風は、いつまでも吹き続けているのだ。天馬が雷門に入学したその日から。


 雷門中学に入学した天馬は、いきなりフィフスセクターの管理サッカーの洗礼を受ける。シードとして雷門に送り込まれた剣城と、そしてフィフスセクターの実働部隊である黒の騎士団との闘いを経て、天馬は雷門サッカー部を何とか救う。必死で闘う天馬の姿は、神童の化身を目覚めさせるという副産物を産み出す。



 だが神童を始め、フィフスセクターへの反抗を示し得た訳では無かった。部員たちが続々と辞めていき、名門だった雷門中学サッカー部の存続は風前の灯に追いやられる。理想とかけ離れてしまった今のサッカーに天馬と信助を近づけまいと入部テストで辛く当たる神童だったが、それを乗り越えて見事に入部を果たす両者。


 しかし天馬が本当の意味でフィフスセクターと闘うのはそれからだった。サッカーの勝敗まで管理するフィフスセクターの指示により、八百長で敗北することが課せられた雷門と、それを見て激しく憤(いきどお)る天馬。神童たち既存のメンバーも決して従容として従っていた訳ではないが、そもそも理不尽な指示に反抗する意思も、闘う意思も示せてはいなかった。

 神童の見せた反抗一つで監督・久遠道也(CV:東地宏樹)の首が飛ぶというフィフスセクターのその恐ろしいまでの権力を見せつけられ、神童は責任を感じて一旦は退部を決意する。そんな時に次期監督として雷門に赴任して来たのが、いずれは彼らをまとめ上げ、一丸となって革命に突き進ませるカリスマを持った男、円堂であった。



 雷門伝説の先輩である円堂の指導のもと、選手たちは徐々に闘う勇気を持つことが出来るようになって行く。




 CMアイキャッチは、なんとなでしこジャパン澤穂希(さわ ほまれ)選手!



 そして迎えたホーリーロード地区予選の初戦、対戦相手は上記の天河原中学。雷門が負けるようフィフスセクターから勝敗指示が出される。ほとんどの選手がその予定調和に動く中、反旗を翻したのが神童であった。そしてその意気に動かされ、キーパーの三国太一(CV:佐藤健輔)までがフィフスセクターの指示に逆らい、全力でプレーすることで雷門勝利に貢献する。ホーリーロードという表舞台で堂々とフィフスセクターに逆らう意思を示した雷門。

 次戦の万能坂中学戦、敵はチーム内にも存在した。シードとして赴任していた剣城の存在だ。しかし苦しい闘いを続ける天馬たちの姿を見て、さらに水鳥の厳しい叱咤の末、目覚めた他の雷門の選手たちが闘うことを決意した。剣城(と、日和見の速水鶴正(CV:吉野裕行))を除き、ほぼ全ての選手が一丸となった試合であった。

 そして次の準決勝の試合は天王山、10年来のライバル校の帝国学園戦だった。現・雷門監督の鬼道有人(CV:吉野裕行)が率いる帝国学園は4人のシードを抱える強敵だったが、兄・剣城優一(CV:前野智昭)の手術費を盾に脅迫されていた剣城が、そのことを知った兄からの叱咤を受け、そして和解することでフィフスセクターと決別することを決意した剣城の活躍により、勝利を収めることが出来た。そして雷門は、剣城という強力な戦力を仲間に迎えることになった。



 ようやく様になって来た、剣城の雷門ユニフォーム姿。


 地区予選決勝の相手は、全員がシードという海王学園が相手だった。最強の敵を相手に、(日和見の速水を含めて)チームが一丸となった雷門も必殺技のオンパレードで対抗する。そしてその試合でついに天馬にも化身「魔神ペガサス」が現出する。



 キーパーまで務めた天馬の攻守に渡る大活躍により、雷門は勝利を収め、ホーリーロード全国大会への出場切符を手に入れる。



 ここで唐突に回想シーンをぶった切り、天馬が神童に、化身について質問する。剣城にも同様の質問をしたことがある天馬だったが、剣城はシード時代のことは語らないらしい。その辺の過去は、12月23日から始まる映画「劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン」を観てのお楽しみということだろうレベルファイブにおべんちゃら)

 フィフスセクター側に付いた勢力の人間(主にシード)は、これまで続々と化身を発現させてきた。万能坂中学のキーパーと木戸川清修中学のキーパーが同じ様な量産型の化身を使っていたこともあるし、やはり化身を身に付ける何らかのドーピング的な行為がフィフスセクター内部では行われているのではないだろうか?


 そしてまたも回想シーン、全国大会の初戦は、かつての仲間だった南沢篤志(CV:梶裕貴)の在籍する月山国光中学が相手だった。スタジアムの竜巻というギミックや、敵のオッサンキーパーの化身などに苦しめられながらも、雷門は辛くも勝利を得る。この試合を通じて、一度は雷門を見捨てた南沢を始め、月山国光の監督や選手たちにも雷門のサッカー革命は理解されることになる。

 2回戦は「絶対障壁」という難攻不落の必殺タクティクスを得意とする白恋中学が相手。フィフスセクターに扇動された白恋中学を破ることで、白恋コーチの吹雪士郎(CV:宮野真守)と白恋エースストライカー・雪村豹牙(CV:寺島惇太)との痴話ゲンカをも解決するという意外な効果をも発揮させた。



 だが吹雪のもたらした情報により、円堂は雷門の監督を辞してまで「せねばならない何か」の使命を帯びることとなる。円堂が去った後を襲ったのは鬼道。正反対のタイプの監督を戴き、最初は混乱した雷門だったが今は鬼道のもと、ほぼ再結集されることになった(天城大地(CV:奈良徹)を除く)。

 激動の雷門だが、何も現れるのは敵ばかりでは無い。DFとして狩屋マサキ(CV:泰勇気)、FWの影山輝(CV:藤村歩)が新規に入部して来た。そしてイタリア留学から、母校の危機のために駆けつけたMF・錦といった頼もしい仲間も増えることとなったのだ。彼らとともに、革命の風を絶やさず起こし続けることが今の雷門の使命だ。



 これまでを振り返り、改めて今後の闘いに身が引き締まる思いの天馬たち。ここまで30分近く話して来たものの、結局結論は「化身って、なんなんだろう?(神童・談)」というものだったが、化身の秘密を突きとめることが、フィフスセクターの狙いへと迫るカギになるのではないかと、天馬は探究心に燃える。

 信助が化身を望むように、水鳥も化身を出したいと無邪気に語る。ホントに出せたら女子と言えども、マネージャーから一気にサッカー部レギュラーになれるよ。水鳥はマネ以前の居候だから、大出世かも。

 それを受け、葵は化身を望まないが、茜も誠に無邪気に欲しがる。茜は神童に対する憧れもあるのかもしれないが、2年生女子はなかなか野心的でよろしい。



 神童が蹴り上げたボールを熱心に追う天馬と信助。それを頼もしく見つめながら、神童は理由を告げずに姿を消した円堂前監督に思いを馳せる。円堂がどこかでサッカー界のために闘っているように、自分たちも使命を果たす、それが円堂を信じる神童の出した結論だった。

 そしてその思いは天馬も同じだった。革命の風を円堂に届けるために、闘い続けることを誓い、その思いを結晶させるようにゴール目がけて強くボールを蹴る。





 そしてその思われ人、円堂は断崖に立ち、一つの島を見つめる。そこに何が待っているのかは分からないが、厳しい表情の円堂を見れば安易に事は進まないことを暗示していた。ちなみにその島も、12月23日から始まる映画「劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン」に関係しているのかもしれない(レベルファイブにおべんちゃら)




 次回に続く!



  エンディング



 今回はやはり懸念していた通り、化身の話にかこつけた、これまでの総集編だった。いつも詳細に感想を書いている立場としては、こう言う回は困るんだよね。


 レベルファイブめ、このブログつぶしか?」


 とか思ったりした(ンな訳ないが)。書くことがないなりに、どんな内容で書くべきか、その準備がいつもよりずっと時間が掛かった。今までのあらすじを省みるいい機会ではあったと思う。いち視聴者目線としては。この回はぜひ、これまで観ていない層の方に観てもらいたかったと思う。それだけ分かり易くまとめられていたから。


 次回はほぼ順調な雷門チーム内の喉元に刺さった棘(とげ)の様な、天城のチーム不信、監督不信をなんとかする回だと思われる。天城の過去にも話は及ぶらしい。そしてついに、旧四季マネージャーでまだ登場していなかった彼女が登場する。彼女は話にどう絡んで来るのだろう? ゲーム版【ダーク】では円堂の嫁になる人なのだけど……。



 次回「謎の敵!幻影学園!!」に続く。



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