中国高速鉄道事故に見る中国の人命軽視の恐怖 【早くも運転再開!絶好調】

 中国で高速鉄道が事故を起こした件は、連日大きくニュースで取り上げられている。中国共産党の創立90周年記念大会に箔を付けるためだけに突貫工事で間に合わせた報いだとしか思えない。いつか事故が起きるだろうと思っていたが、まさか開業わずか23日でこの様な多数の犠牲者を生みだす大事故が起こるとはさすがに思わなかった。


 日本の新幹線やドイツのICEの技術供与を受けながら、

( `ハ´) 「コレ全部中国が作ったアルヨ。美国(アメリカ)で特許取るアルヨ。勝手に使ったら訴訟するアルヨ」


と世界一の盗人猛々しいセリフを吐いた中国だけに、今回の事故に対しては当方も同情しにくいところがある。

 犠牲になったのは共産党の幹部では無く中国の一般人だという事は理解しているが、あの動画を観るとやはり漢人に対する同情心は薄れる。中国共産党の面子のために命を奪われたという事については一定程度に憐みを感じるが、博愛主義になり切れない自分が居る。悪いけど。

【参照記事】
ウイグル人の子供を暴行する中国人(漢人)の動画を観て許せないと思う当然の気持ち

 また事故後も、さすがは中国というぐらいの、日本人には思いもつかない行為を相次いで行っている。どう見ても証拠隠滅にしか思えない、事故車両を穴を掘って埋めるという事をし始めた。

 その言い訳がまたすごい。


痛いニュースさんより引用

国鉄道部は、列車衝突事故の現場で運転席車両を粉砕して埋めた件で
NYtimesの取材に「運転席には国家機密レベルのテクノロジーが詰まっており
これが漏洩するのはまずいので現場で破壊して埋めた」と回答

The Railway Ministry said the trains contained valuable “national level” technology
that could be stolen and thus had to be buried ― even though foreign companies have
long complained that the technology was actually stolen from their trains.

http://www.nytimes.com/2011/07/25/world/asia/25train.html(リンク先は英語)




 中国鉄道省の言い分ではブラックボックスは回収していて事故究明に支障は無いと言うが、これは到底納得のいかない言い分だ。事故は机上の論だけで解明できる訳は無く、その瞬間の車内の物理的な現象や、機材の耐久度、乗っていた乗客の乗車位置に対してそれぞれ受けた衝撃の度合いなど、実際の事故車両が無いと測り知れないモノがたくさんある。

 言い訳として大変稚拙だし、今後の事故対応に何も活かすつもりが無いのも明白だ。大体機密だというならそれこそ埋めずに回収すべきだろう。一目見ただけでどんな機密なのかが分かる、単純な構造の機密なの? そうだとしたら、別の意味(手抜き的な意味)での「国家機密」だろう。


 また、恐ろしい事に事故の犠牲者の数をごまかすために、死体を数える事もなく一緒に埋めてしまっているという情報もある。中国の隠蔽体質や人権軽視を考慮すれば、十分にあり得る話だ。


読売新聞より引用

「遺体どこにもない」鉄道事故家族…死者40人
読売新聞2011年7月26日(火)08:38

 【温州(中国浙江省)=角谷志保美】新華社電によると、中国浙江省温州で23日夜起きた高速鉄道の追突、脱線事故による死者は25日夜までに40人となった。

 当局は「これが最後の数字ではない」としており、行方不明の乗客も多いため、犠牲者はさらに増えそうだ。

 「市内の病院は全部回った。遺体もすべて確認したが、どこにもいない」「列車とともに地下に埋められたらたまらない」。温州市内の遺体安置所には、不明乗客の家族や友人ら約20人が集まり、担当者にすがりついて訴えた。テレビのインタビューに涙を浮かべながら答える者もいた。

 鉄道省は、24日深夜の記者会見で死傷者数を公表したが、不明者がいるのかどうかについては説明がなく、疑心暗鬼を生んでいる。

 また、妊娠7か月の妻(28)と義母(52)ら家族5人を亡くした浙江省の男性は、「政府は生命よりも運行再開を優先した」と声を荒らげた。男性の家族が24日夜、運行再開のために高架から落とされた車両の中で発見されたためだ。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20110725-567-OYT1T01087.html

 (赤字は引用者)


列車を埋めようと転がしたら、死体が飛び出てきたので回収 (メディアの目もあるのでしぶしぶ)


中に生存者がいるかもしれないけど、面倒なので車両を高架橋から落とす様子


 上記キャプションは2ちゃんねるのままだけど、その上の新聞記事と合わせて見れば決してオーバーな表現ではない事が分かるだろう。実際にどこに行っても家族の死体が見つからない人が居るのだから、メディアの監視の及ばないところで死体をこっそり埋めていると見て間違いない。行方不明者として処理すれば、遺族に賠償金を支払う必要もなくなる。


【追記動画】

 
 死体を載せたまま穴埋め処理していたという確たる証拠と言える動画がありましたので、紹介。最初の足は金属が曲がった物のようですけど、18秒辺りに映る犠牲者の手は本物でしょう。かなり衝撃的な画像なので、覚悟してご覧下さい。

 動画のうP主は、香港のケーブルテレビを観ての投稿らしいです。

このビデオを2chやニコニコに転載してください、日本の方にお願いします。
From HK iCable TV(香港)

 なんにせよ、こういった事故処理、遺体処理をする国は、世界で中国だけだろう。そして案の定、事故調査を全くしていないと評してもよい状態のまま、運転を再開した。事故からわずか1日半である。中国は何度世界を驚かせれば気が済むのだろう?


産経新聞より引用

早くも運転再開! 別の車両の解体作業も開始
2011.7.25 12:51

 中国浙江省温州市で起きた高速鉄道の列車追突事故で、中国当局は25日までに高架橋から落下した追突車両の最前部を破壊し現場付近に埋めた。同日午前、落下した別の車両の解体作業も始めた。インターネット上では「事故原因の隠蔽ではないのか」との批判が高まった。

 新華社電によると、中国鉄道当局は25日午前、事故で不通となっていた同省寧波−温州間の営業運転を早くも再開した。

 現場では事故翌日の24日朝、落下した追突車両の最前部を油圧ショベルで破壊。同日夜の鉄道省の記者会見では埋めた措置を疑問視する質問が出た。25日朝も立ち入り禁止が続いており、現場に近づこうとすると警備担当者に止められた。高架橋の上からは残骸が取り除かれていた。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110725/chn11072512520007-n1.htm



 25日午前、中国浙江省温州市で起きた列車追突事故の現場を通過する高速鉄道列車(共同)


 日本の福知山線事故の時は、運行再開は事故の55日後だった。それでも早過ぎるとの批判がたくさんあったものだ。1日半で再開する中国共産党のその神経はナイロンザイル並みだ。ただそれは批判を一切寄せ付けない、事故が再び起こっても責任は取らないという意思の表明に他ならない。

 中国は全てこの調子である。人命よりも面子を大事にする国であり、こちらもそういうメンタリティの国なんだと納得する必要がある。理解しようとしてはいけない。中国とは飽くまでも対岸から見つめ、その上で納得するべき国なのだ。彼の国と海で隔てられているという事が、日本にとって如何に幸運だったかは言を待たない。


 近いうちに今回の様な事故が必ず起こるだろう。それは100%人災であり、中国高速鉄道とはハッキリ言って、乗る側の自己責任と断言してもよいレベルの怪しい乗り物と言える。「走る棺桶」に乗るなら、やはり自己責任としか言いようがない訳で。悲劇は、これに乗るしか移動手段の無い立場の人だろう。

 今回の事故は最も利用客数が多い、北京〜上海間の事故では無かったが、全線安心できるものではないだろう。統括、運営しているのはどこも中国鉄道省な訳だから。どうしても中国国内で遠距離移動が必要なら、飛行機の方がまだ安全だろう。


 こういった対応をする中国に対し、ビジネス関係ならともかく、旅行で中国に行くという行為は全くお勧めできない。行方も知れない状態で中国の畑の土になりたいというなら止めはしないが。本音を言えば、こんな国とビジネスですら関係を持つな、とも言いたくなる。



 そんな中、台湾発の良いニュースがあったので紹介。


朝日新聞より引用

「うちは日本製ですから」台湾新幹線、安全性を強調

 中国温州で起きた高速鉄道列車事故を受け、台湾高速鉄道台湾新幹線)が25日、桃園駅近くの施設で一部メディアに対し、運行システムの説明会を開いた。

 技術担当者は「中国の事故はまだ原因不明だ」と直接の論評を控える一方、「我々は日本と同じシステムを使っている。あのような事故はありえない」と自信をみせた。

 台湾新幹線は2007年初めに開業。台北―左営(高雄)間345キロを最速96分で結ぶ。ピーク時は1時間に6本が走る。導入時に複雑な経緯をたどったため、独、仏製品が交じっているが、車両は700系新幹線をもとにした日本製、安全確保の中核となる自動列車制御装置(ATC)も日本製だ。

 この日は訓練用の模擬運転装置を使い、追突を防ぐ仕組みを解説した。最高速度の時速300キロで運転中、前方に止まったままの列車があるとの想定。警報が鳴りATCが作動、ブレーキがかかり1キロ手前で完全停止するまでの様子が公開された。

http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY201107250623.html?ref=goo

 (赤字は引用者)


 もともと台湾の高速鉄道がフランスのTGVタイプから新幹線タイプに変更になった経緯も、台湾の親日さが理由の一つでもあるのです。中華系の国に旅行に行くなら、ぜひ台湾に行きましょう。安全な日本製の高速鉄道に乗り、親日の国、台湾を満喫する事をお勧めします。



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