『イナズマイレブンGO』第3話「崩壊!雷門サッカー部!!」の感想 【ピカチュウの化身現る!】

 恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文、今回は第3話「崩壊!雷門サッカー部!!」の感想を書く。『ポケモン』のピカチュウの化身の様ないでたちの新キャラが登場して来て、深刻な印象のタイトルとは裏腹に、面白くなりそうな展開。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第2話「これが化身だ!」の感想 【シルバーチャリオッツ?】
 をご覧ください。


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 で、それぞれ一覧表示されます。

 前回、サッカー管理組織、フィフスセクターより送りこまれて来た「黒の騎士団」と名乗るチームと行きがかり上、戦わざるを得なくなった雷門中学サッカー部。黒の騎士団の圧倒的な力の前にチーム崩壊の危機の中、チームメイト達を救うため、キャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)は秘められた自らの力、化身を具現化して黒の騎士団の新入生、剣城京介(CV:大原崇)に対抗する。



  オープニング



 化身を出した両者の、特にキャプテンの神童の尋常ではない様子に思わず止めに入る主人公、松風天馬(CV:寺崎裕香)。だが冷静さを欠く神童はそれを振り払って戦闘モードに入る。



 キャプテンとして、みんなを、サッカーを守らないといけないという感情が暴走している様に見える神童。自分ひとりですべての責任をしょい込み過ぎる嫌いがあるようだ。ベンチの山高帽の男、黒木善三(CV:加瀬康之)に目配せして許可を得た剣城は、神童に攻撃を仕掛ける。化身の力か、互角の勝負をする両者。



 噂レベルでしか知らなかった化身が2体も現れ、しかもその2体が眼前で闘いを繰り広げるという仰天の展開に、すべての雷門関係者が驚愕の表情で事の成り行きを見つめる。誰も立ち入る事ができないのだ。

 ただ一人、この成り行きに満足した男、黒木がその争いを制する。潰そうと思えば可能だった雷門サッカー部を見逃して、黒木は去っていく。「化身を持つ者がいた事が、結果的に雷門サッカー部を救う事になった」と、謎めいた言葉を残して。

 圧倒的な力を見せつけながら、何かのきっかけで試合を放棄して見逃してくれるという展開は、前作『イナズマイレブン』の冒頭の対帝国学園戦を彷彿とさせる。強大な敵を認識させるやり方は、ゲームを原作とする作品の常套手段でベタな展開だと思うが、物語を盛り上げていく王道展開でもある。個人的にはこういうのは好きだ。「化身システム」には、未だ不安が残っているのだけれど。


 黒の騎士団が去っていくのと前後して、神童が叫び声を挙げながら倒れる。使いなれぬ能力を使用して、体力が消耗したと思われる。精神的支柱のキャプテンが倒れ、残されたメンバーは、とてつもない敵を目の当たりにした事を思い返し、どうしようもなく委縮していく。

 天馬も落ち込みながらも、幼馴染の新入生、空野葵(CV:北原沙弥香)に入学式の事を聞かされ、慌てて式次第に間に合わせるため駆けて行く。さっきまで死闘を繰り広げた舞台に立っていたというのにコミカルな天馬のその姿を楽しそうに見つめるスケバン、瀬戸水鳥(CV:美名)。神童を「シンさま」と呼んで心酔する不思議ちゃんの山菜茜(CV:ゆりん)と共に、2人はサッカー部に興味を持ったようだ。



 フィフスセクターのボス、聖帝。黒木から事の顛末を報告され、何を思うのか?


 入学式、理事長の金山郷造(CV:小室正幸)の挨拶が続く中、天馬の隣の席に座っている小柄な少年が声を掛けてくる。



 どう見てもピカチュウと血の繋がりがあるとしか思えないその少年は、黒の騎士団と渡りあった天馬を憧れ混じりに褒め称える。サッカー部志望のその少年、西園信助(CV:戸松遥)も、さっきの騒動と試合を見ていたのだ。



        比較対象。


 同級生の2人。信助は自己紹介が終わったと思ったら、もう天馬を呼び捨てにしている。2人は共にサッカー部への入部を希望する者同士で、仲の良い親友になりそう。



 無頼っぽい剣城も真面目に入学式に出てて、何か笑った。


 その頃保健室では、倒れた神童が目を覚ましていた。ずっと付き添っていた霧野蘭丸(CV:小林ゆう)に事情を聞く。化身を出した事も含めて、天馬に胸を掴まれて声を掛けられた以降の事を覚えていないらしい。剣城に雷門サッカー部の象徴の旧部室を破壊された事を思い出し、激昂して起き上がろうとする神童と、それを止める霧野。メチャクチャ腐臭ただよう展開の中、メンバーを集めるよう霧野に命じる神童。




 アニメスタッフ狙い過ぎ。何人の腐女子を萌え死なせるつもりなのか。


 入学式も終わり、天馬と信助はサッカー部に向かう。今朝の騒動の事もあり、天馬が心配で気になるヒロインの葵も付いてくる。幼馴染の男女は、だいたい女の子の方がお姉さんぽい感じになるよね。



 ピカチュウ……もとい、信助はちっこいなぁ。この可愛いフェイスで、2mぐらいあったりしたら怖いけどね。


 理事長室では、剣城が金山と冬海卓(CV:四宮豪)校長に、乗っ取り計画の変更の経緯を説明する。ものすごく年長の理事長を相手にしてもタメ口の剣城くん12歳・一介の新入生。フィフスセクターの威光、権力が如何に強大なものかを暗示している。



 化身の使い手が現れた事で、剣城の任務は対象の監視に変更になったらしい。久遠道也(CV:東地宏樹)監督の排除は変わらず実行すると聞き、納得の面持ちの金山と冬海。


 入部するためにサッカー部を訪れる天馬たち。しかし、2軍のメンバーが出て来て、サッカー部に入部するなと言う。サッカー部はもう終わりだ、と。

 納得行かずに部室に乗り込む天馬。そこで彼が見たものは、フィフスセクターの脅威に怯え、部を辞めるという意見を苛立ちと共にキャプテンにぶつける部員たちの姿だった。

 捨て台詞を残して去っていく部員たち。数人の残留メンバーが説得しても聞く耳を持たない。



 ファースト(1軍)の彼らも辞めると宣言する。やはりこの2人、オープニングアニメに存在しないだけあって、辞めるという前回の当方の予想は当たった。


 内申書目当てでサッカー部に在籍した選手たちは、サッカーにこだわりがない分、当然の如く躊躇なく辞めて行く。不甲斐ないその態度に怒りを爆発させる3年生の車田剛一(CV:野島裕史)。だがキャプテンの神童は、引きとめる事なく、退部を許可する。敵の強大さを実感する彼としては、他のメンバーにいばらの道を強要する気にはなれなかったのだろう。



 代わりに彼らを止めようとしたのは、天馬だった。サッカー部を潰したくないとの思いから、必死で説得しようとする。だが、サッカーへの情熱を語る天馬を、残留メンバーも含めて嘲笑する。結果、去ろうとする彼らを説得する事は出来なかった。5人もいた女子マネージャーたちも、全員が去ってしまう。

 神童が内心、残留を期待していたであろう、セカンド(2軍)のリーダー格、一乃七助(CV:折笠富美子)も退部を告げ、部室から出て行く。退部を認めながらも、寂しそうな神童。

 後ろ髪を引かれながらも去ろうとする一乃と同僚の青山俊介(CV:高垣彩陽)を「敵前逃亡」と罵倒するスケバンの水鳥。さらにやって来た久遠監督と顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)に、申し訳なさそうに頭を下げて逃げ出す一乃と青山。


 残っているのが、たった9人という事に愕然とする春奈。新入部員の天馬と信助の、合計11人という最低人数で再始動する事になるのかな?

 残留を決めたメンバーも、所詮内申書を気にしているメンバーがちらほら。いつ辞めてもおかしくない雰囲気が漂う。



 天城大地(CV:奈良徹)、倉間典人(CV:高垣彩陽)、南沢篤志(CV:梶裕貴)。この辺がやる気の無い、内申書重視組。さっき退部組と共に天馬を嘲笑したのも、青髪の倉間。


 こんな最悪の雰囲気の中、サッカー部への入部を希望する天馬と信助。沈みかかった船に乗ってくれるという新入生に喜ぶ浜野海士(CV:金野潤)。ただ可愛い天馬たちをフィフスセクターの脅威に晒したくないと思う神童は、「お前たちはもう来るな」と突き放す。

 それを救ったのが、顧問の春奈だった。明日の放課後に行われる入部テストをクリアすれば、入部を認めてくれるという。天馬はすでに入部したつもりだったので、がっかり。朝の活躍を見れば、無条件入部だと思うよね、そりゃ。


 そして帰宅する天馬たち。明日の入部テストを控え、やや落ち込む天馬と信助。葵もマネージャーとして入部する事を宣言する。先にいた5人のマネージャーが総退部したのは、葵が入部する伏線だったんだろうな。



 入部宣言する葵。聞いた天馬はそっけなくて、女心を分かっていない。信助がフォローしていたのが微笑ましかった。


 葵と別れ、天馬は信助を自宅に招く。何度見ても「めぞん一刻」の一刻館のような「木枯らし荘」。これが仕事の都合で親と離れて暮らす天馬の今の家だ。そこに帰って来る管理人で大家さんの木野秋(CV:折笠富美子)。前作『イナズマイレブン』で、春奈と同じくマネージャーを務めていた彼女だ。なんと、天馬の親戚に当たるという事が判明。




 ようやく登場した、秋。第1話でも後姿だけで登場していたけど。


 信助に、天馬のお母さんと勘違いされて、ちょっとむくれる秋。アパートがボロと言われるよりも、お母さんと間違われた事が不満のようだ。いくら秋が所帯染みているとはいえ、24歳にして12歳の少年の母親扱いは確かにひどい。親戚のお姉さんと慌てて釈明する天馬。「秋ねえ」と呼ぶ間柄。秋が叔母だとしたら、無理矢理「おねえさん」と言わされているのかも知れない。



 部屋にいた犬、サスケを可愛がる信助。まるで小動物が動物を可愛がっているようだ。天馬と秋よりもピカチュウと信助の方が血の繋がりの濃い親戚だと思えてならない。ちなみに部屋はフローリングで現代風。一刻館ぽいのは外見だけのよう。


 部屋に飾ってあったサッカーボールから、昔話になる。材木に挟まれて動けなくなっていたサスケを助けようとして、自分も材木の下敷きになりかけた事、それを救ってくれた謎の男の事、材木を弾き飛ばす時に蹴られたボールが、その雷門のマークの入ったボールだという事。天馬が雷門中学を志したのも、そのボールのマークの為だった。



 秋ねえお手製のクッキーに舌鼓を打つ天馬と信助。入学式の雷門中学で起こった波乱万丈の一日の様子を夢中になって秋に話す天馬と信助。平和な雰囲気のまま、夜はふけて行く。



 そんな時も、陰謀は進行している。聖帝は化身を発動させた神童、そして雷門中学の処遇を黒木に沙汰する。なにやら謎めいていて、今のところ真相は不明だが、化身の力を何かに利用する意図らしい。


 そんなことは露とも知らない天馬くん。サスケを連れての朝の散歩を終えて、木枯らし荘に帰って来る。朝食の用意は、秋が務めているらしい。お母さん代わりなのは確か。



 天馬の「アメリカから連絡は?」の問いに顔を赤らめる秋。これってもしかして、アメリカにいるというのは円堂守で、秋と良い関係になっているという事なのかな? 前作のファンにとって、これは意味深なシーンだ。

 命の恩人のサッカーボールに、今日の入部テストの合格を誓う天馬。


 その日の早朝、自分たちのサッカーをプレーする意義まで揺らぐ中、入部希望者を待つ雷門1軍のメンバー。残った9人で部を立て直すつもりの神童。そこに素早い動きで神童の蹴ったボールをキープする影が。




 影の正体はサッカー部をこんな状態にした張本人、剣城だった。まるで神童からのパスを受けて、チームプレーを示唆するかのようにゴールにシュートを蹴り込んだ。昨日あんな事件を起こしておきながら、新入部員だと自己紹介する剣城。理事長の意向が絡んでいるだけに、神童といえども却下する事はできない。


 天馬が入部テストに来る前に、フィフスセクターの深淵なる陰謀がサッカー部を覆い尽くそうとしていた。



 次回につづく。



  エンディング



 ピカチュウの化身とか、秋のアメリカの誰かさんとか、話が面白い方向に動き出した感じ。剣城はしばらくは獅子身中の虫的な存在でストーリーが進展するのだろうか? 味方になれば、これ以上ない戦力だろうけど、協調性は皆無だろうし……。

 何にせよ、次回も楽しみだ。



 次回「天馬の入部テスト!」に続く。



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