『イナズマイレブンGO』第16話】「戦慄!帝国学園!!」の感想 【馴染みたくなかったけど、馴染みのネットカフェよりお送りします】

 恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文、今回は第16話「戦慄!帝国学園!!」を観ての感想を書く。雷門中学と帝国学園との優勝候補同士の戦いがついに開始された。かつて同じ信念を持ってともに戦った友人が敵チームの監督に回るという情勢の中、雷門を率いる円堂守(CV:竹内順子)は、かつて友と呼んだ鬼道有人(CV:吉野裕行)との戦いに望む。サッカー界の将来のためにも、そして雷門中学の未来にとっても負けるわけには行かない。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第15話「鬼道有人との再会」の感想 【書きました】
をご覧ください。


 それ以前の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 旧『イナズマイレブン』のアニメ感想、及びその他記事は、ココをクリック。


 で、それぞれ一覧表示されます。

  キャプテン、神童拓人(CV:斎賀みつき)の「神のタクト」が冴える中、1人少ないながらも攻勢をかけた雷門中学。だが鉄壁の守備を誇る帝国学園ディフェンス陣はフィニッシュホールドを持たない雷門フォワード、倉間典人(CV:高垣彩陽)のシュートをあっさりと止めてしまう。

 一瞬で攻守を入れ替え、今度は帝国のキャプテンのディック・ザ・ブルーザー並みの生傷男、御門春馬(CV:早志勇紀)にボールは渡る。序盤にして雷門は早くもピンチを迎える展開となる。


 弟、剣城京介(CV:大原崇)の属する雷門中学のピンチを病室のテレビで観戦する剣城優一(CV:前野智昭)。この大一番の試合に弟の京介が試合に出ていない事を不審に思う。



  オープニング



 キャプテンを中心に攻め上がる帝国に対し、マンマークで対応する雷門ディフェンス陣。だがやはり1人少ない状況ではノーマークの選手が出て来てしまう。マークから外れた選手がドリブルで持ち込むが、そこで頑張ったのがわれらが主人公、本来は攻撃的ミッドフィルダー松風天馬(CV:寺崎裕香)。必死のスライディングで、ボールをラインアウトさせ、ピンチをカバーする。

 このシーンのちょっと前の全体図の止め絵で、ちゃんとゴール前に疾駆する天馬が小さく描写されているのが細かい。



 天馬くんの活躍に顔をほころばせるマネージャー陣。神童命の山菜茜(右 CV:ゆりん)が疾駆する天馬を「まるでつむじ風」と好意的に評していたのが印象的。


 やはり数的不利を自覚する雷門の選手たち。守備的に戦う事で活路を見出そうと考えるが、その考えは前回同様、キャプテンの神童が却下する。勝利するには練習では結局完成図を描けなかった必殺タクティクスの「アルティメットサンダー」を使うしかないと断言する。技を繋げるに当たり、数的不利は運動量でカバーすればいいじゃない、とまるでマリー・アントワネットのような説明で済ませる神童。


 練習で無理だった「アルティメットサンダー」を、しかも1人少ない状況で使おうという神童の作戦は一同から猛烈に反対される。しかし神童は譲らない。ボール奪取後はすぐに「アルティメットサンダー」に持ち込む事を念押しする。頑固なまでのリーダーシップだが、活路は確かにそれしかないのかも知れない。

 誰が蹴るのかを神童に問う倉間。言い出したからには責任を取るつもりの神童は、迷う事無く「俺が蹴る」と力強く告げる。その心意気に触れ、反対意見のようだった倉間は二の句を告げない。


 ゴールキーパー三国太一(CV:佐藤健輔)が「ゴールは任せろ!」と気休めのような事を言って攻める前衛たちを鼓舞する(三国さんにそう言われても、ぜんぜん気が休まらないが)


 帝国学園のスローインで試合は再開される。

 腑に落ちないといった表情でその状況を観る優一の前に、件(くだん)の弟、京介が見舞いに現れる。優一は弟が試合に出ないだけでなく、そもそも試合会場にすら行っていなかった事を知る。

 試合に出ずに、なぜここに来ているのかと当然のように問う優一。返答の言葉に詰まり、思わず目をそらせる剣城。



 試合はその間も激しく動いていた。

 速水鶴正(CV:吉野裕行)が珍しく積極的なプレーで帝国からボールを奪い、神童に託す。神童はすかさず「アルティメットサンダー」の起点となる浜野海士(CV:金野潤)にパスし、自らは後方に向けて走り出す。

 神童の指示は「アルティメットサンダー」要員にのみ向けられた訳ではない。その後のポイントゲッターとして天馬と倉間に敵陣深く上がる事を命じる事も忘れない。


 そしていよいよ「アルティメットサンダー」に向けてパスを繋げる一同。浜野から速水、霧野蘭丸(CV:小林ゆう)、天城大地(CV:奈良徹)と練習どおりにパスは渡って行く。

 解説の角馬歩(CV:古島清孝)をはじめ、それを見つめる誰もが後方にパスを送り続ける雷門の戦術が理解できなかった。ただ試合観戦に会場を訪れていたかつての雷門サッカー部の一員、一乃七助(CV:折笠富美子)と青山俊介(CV:高垣彩陽)の2人は、雷門が何をやろうとしているのか、その意図が掴めていた。



 その異質なプレーにやや警戒感を持って見つめる帝国の監督、鬼道。


 ラストパスが天城から神童に向けて送られる。全力でもってそのボールを前に蹴り出そうとする神童。4人のパワーがこもったボールを集積して必殺のタクティクスとして結実させるには、相当のキック力が要される事は練習時に触れられている。本来パワータイプではない神童では成功しなかったのはそのためだ。




 そして神童の頑張りの甲斐なく、今回も「アルティメットサンダー」は失敗に終わる。だがここで神童は単なる泣き虫ではないところを見せる。失敗に終わった事を悔やむ間もなく、倒れたままでラインを割っていないボール確保に指示を出す。この辺は頼れるキャプテンシーぶりを発揮していて、地味ながら彼がなぜ2年生にしてキャプテンを務めているのかがよく伝わってくる名シーンだ。


 神童の指示に答え、ボールをキープした天馬。ボールを奪いに来る般若の面のような形(表情ではなく、形)の顔をした帝国選手を、必殺技「そよかぜステップ」で思いっきり後方に吹き飛ばす。




 飛ばされる「般若」の図。


 そして得意のドリブルで攻め上がるが、帝国も自慢のディフェンス陣が待ち構える。冒頭で倉間のシュートを止めた鉄仮面が天馬に向かう。天馬にパスを求める神童。「アルティメットサンダー」の失敗で激しく吹っ飛んでいた神童だが、この素早さを見る限り、そのダメージも大きくないようだ。

 2人のワンツーパスの連鎖が華麗に決まり屈強な帝国ディフェンス陣を次々と抜いていく天馬と神童。神童はともかく、最近までドリブルしか出来なかった天馬くんはものすごい進歩だ。


 そして天馬からラストパスを受け、神童は必殺シュート「フォルテシモ」を放つ。だが帝国のキーパー雅野麗一(CV:美名)は、気合一閃、なんら技を出す事も無く簡単にそのシュートをキャッチしてしまう。あまりにもそのスタイリッシュな振る舞いは、こちらの三国さんに爪の垢を飲ませたいぐらいに鮮やかだ。



 神童のシュートを受けた雅野が評して曰く、「この程度か……」。

 必殺技を使う事無く、「フォルテシモ」を止めた雅野。当方も止められた事自体は驚かないけど、神童が必殺技を駆使したというのに、必殺技で対抗する事も無く止めた事には驚いた。底知れない能力を思わせるキーパーであり、1点を取る事が非常に難しいと最初のプレーで思わせる演出だった(この後の話を観ている今の立場から言えば、実はそうでもなかったんだけど)。


 神童のシュートが止められた事に、解説の角馬もびっくりの絶叫で実況する。必殺シュートが止められただけでなく、そのシュートを酷評されて怒りをあらわにする神童。雅野と睨み合う。

 そのプレーを観て、神童さえ抑えれば雷門は無力化できると言う参謀のアイパッチ、佐久間次郎(CV:田野めぐみ)。それを受けて、雷門サイドをかく乱するよう指示する鬼道。一気に攻めつぶすのではなく、このような戦術を取る真意は、作戦を受ける帝国の選手たちにすら理解できないものだったが、果たして鬼道の考えている事は何なのだろうか?


 「オペレーション・Δ3(デルタスリー)」と名づけられた帝国の作戦は雷門の度肝を抜いた。帝国はフィールド中央をがら空きにして左右に選手を振り分けるという大胆な布陣を敷いたのだ。確かに大胆すぎて気持ち的にかく乱されるわ。


 キーパー雅野から右サイドの龍崎皇児(CV:前野智昭)にパスが渡り、帝国の攻撃が開始された。ディフェンスを固めて得体の知れない戦法に備える事を指示する神童。

 雷門の守備を翻弄するように、サイドから反対側のサイドへロングパスを送りながら前進する帝国。神童を前線に上げると、雷門は中盤のゲームメーカーがいなくなり、反撃を受けた時に防戦一方となってしまう。その事を事前に研究していた帝国側の対雷門用のシフトだったのだ。

 帝国のフォワード、逸見久仁彦(CV:古島清孝)がゴール前のハイボールに反応して高くジャンプする。あまりのその高さに霧野や天城は反応できない。ジャンプ力では雷門イチの西園信助(CV:戸松遥)が練習の成果を胸に、逸見の高さに果敢に挑む。

 だが信助のジャンプ力を持ってしても逸見に競り負けてしまう。



 逸見はそのままヘディングシュートを放つが、ボールは危うくポストを直撃し、ゴールは割らせなかった。信助の頑張りが微妙にシュートコースを変えた可能性はある。

 身体を痛めながらも立ち直った信助の前に立ちはだかって、自信満々の表情の逸見。ジャンプでの競り合いで逸見に負けてしまった信助にとって、身体的ダメージよりも大きな精神的ダメージを負ってしまう。


 その後も流れなのか鬼道の戦術の妙なのか、帝国側が一方的にボールを支配し、雷門を攻め立てる。雷門は「アルティメットサンダー」の完成どころではない。防戦一方に追い詰められる。

 しかしこの状況を打破するには、やはり「アルティメットサンダー」しかない。少ないチャンスでボールを奪うと、「アルティメットサンダー」のフォーメーションを仕掛ける。仕掛けるのだが、やはり成功しない。


 ボールデッドの隙に作戦を練る雷門イレブン。だが人数不足では守りきれない、「アルティメットサンダー」も成功しないという感じで進退窮まった感がある。現状打破に向けての妙案は誰からも挙がらなかった。



 一方の病院では、優一が剣城に試合に向かわなくてよいのかと問い質(ただ)す。雷門のこのピンチに弟が動かない事が不思議でたまらない優一は重ねて問おうとするが、それを静止するかのように声を荒げる剣城。

 だがそれは兄の不信感を増幅することにしか繋がらなかった。それ以上の追求を避けるために、剣城は理由をつけて病室を出る。しかしその弟の姿にただならぬものを感じた優一は、意を決したように車椅子を見つめる。



 試合は依然、帝国ペースで進んでいた。ドカベン岩鬼っぽい葉っぱをくわえた選手から、またも逸見にハイボールが送られる。帝国と逸見は、よほど空中戦に自信があるのだろう。

 今度こそ、と挑む信助だが、やはりボールは奪う事が出来ず、逸見に余裕のプレーをされてしまう。

 逸見が余裕を持ってパスした先は、生傷男のキャプテン、御門であった。霧野と天城のスライディングタックルによるディフェンスでボールを奪い、車田剛一(CV:野島裕史)が何とかタッチラインにボールを蹴り出して帝国の猛攻から逃れる。

 満身創痍で守る先輩たちを見て、自分の不甲斐なさを悔やむ信助。


 このピンチに、監督である円堂からの指示を求める浜野と速水。だが円堂は、まるでかつての恩師、久遠道也(CV:東地宏樹)が乗り移ったかのように何も言わず沈黙状態。その様を不安そうに見つめる顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)。


 このつかの間の作戦タイムからは、雷門を苦しめている側の帝国サイドも、実は意思疎通が上手くいっていない事が明らかになる。鬼道監督からの指示のぬるさに辟易していた武闘派のキャプテン御門と、総帥(鬼道)の思惑の忠実な遂行者を自称する冷静なキーパーの雅野との間にいさかいが起こる。帝国側も決して一枚岩ではないようだ。



 攻守の要(かなめ)たる両者の争いを静かに見つめる鬼道。その表情は読めない。


 観客席でも心の動きがあった。苦戦するかつての同僚たちを観て、一乃が「辞めてよかったのかな?」と部を辞めた事を後悔するような発言をする。言われた青山は「今さら言っても……」と返したが、未練たらたらの彼らが復帰するフラグはこの試合でほぼ立ったと思われる。そう考えると、剣城が来ないまま10人で戦って苦戦する現状も、良い点があったと言えるかも知れない。負けちゃったら駄目なんだけどさ。


 ピッチ上では天馬が鬼道の事を考えていた。尊敬する円堂監督の親友である鬼道がフィフスセクターの手先で、自分たちの理想とする本当のサッカー実現の前に敵として立ちはだかっているという現状がどうしても納得いかない。鬼道が本当のサッカーの素晴らしさを思い出してくれる事を望む天馬。


 試合は車田がタッチラインに出したボールを帝国がスローインすることで再開される。いや、いろんなところの人間心理を追いかけていただけあって、長いタイム状態だった(概算で2分あまり)。

 本当のサッカーを守るため、張り切る天馬だったが龍崎に振り切られてしまう。全員で防御に回る雷門イレブン。龍崎からノーマークの御門にパスが渡る。こんな危険人物、守備人数が少ないからといってノーマークにして良い訳が無いんだけど……。再開して早々、早くも大きなピンチ再来だ。

 御門のノーマルシュートがゴール隅に放たれるが、三国が必死のパンチングでゴールを阻止する。しかし跳ね返ったボールはゴール前で高く高く浮き上がる。そのボールを見て、自慢のジャンプ力でまたそのボールを制する事が出来なかったらと、責任感で押しつぶされそうになる信助。


 その信助を救ったのは、ベンチからの力強く頼りになる声であった。

 久遠状態が直った円堂監督の
 「相手に向かってじゃない、
  空に向かって飛べ!!」

 の一言で気負いの全てが無に帰し、信助は決然と空に向かってジャンプする。ディフェンスにも使える必殺技「ぶっとびジャンプ」で空中高く舞い上がった信助は、これまで翻弄されていた帝国の高飛び屋の逸見を上回るジャンプをして、見事ボールを奪取する。





 信助の見事なクリアに沸く雷門ベンチ。空野葵(左から2人目 CV:北原沙弥香)と手を取り合って喜ぶスケバンの瀬戸水鳥(同3人目 CV:美名)が可愛い。姐御(あねご)口調とこのポーズのギャップが笑える。


 練習時と違った緊張感の中、実力を発揮できなかった信助を一言で救った円堂を見つめ、改めてその器のデカさを思い知る春奈。「成長させようとしている。久遠監督のように……」って、やっぱり円堂には久遠がうつってるんだ。久遠が直った訳じゃあ無いのね?

 信助の頑張りに報いようと、神童も張り切る。巧みに相手選手をかわしてドリブルで攻め上がる。

 そして信助の頑張りに触発された選手がもう1名。これまで新入部員たちを軽蔑し、ウザがっていた倉間が信助の意気に答えようと、自らが未完成の「アルティメットサンダー」を蹴る役を志願する。アウトサイダーのその心境の変化に、倉間まで天馬のそよかぜに吹かれたかと嬉しそうに(それでいて自嘲気味に)笑う神童。

 もちろん倉間のその気持ちに答えるべく、「アルティメットサンダー」のフォーメーションに突入する雷門。



 一方病院では、剣城が悩んでいた。のどが渇いたという嘘のアリバイのため購入した「サイダー状のなにか」を持ったまま、思いにふける剣城。



 「サイダー状のなにか」


 そこに、試合に出ない事を兄とは別の意味で質すため、山高帽の黒ずくめの男、フィフスセクターの使者、黒木善三(CV:加瀬康之)が声をかける。



 黒木は剣城に対し、試合に出て(フィフスセクターの指示通り)雷門を敗北に導く事を求めるために現れたのだ。中庭に場を移し、改めて剣城に質す黒木。自分が手を下さなくとも、雷門は帝国に敗れると答える剣城。剣城としては、数的不利を作り出す事で、消極的に雷門敗北の協力義務を果たしていると釈明しているのだろう。


 その頃試合会場では、雷門が倉間をキッカーとした必殺タクティクス、「アルティメットサンダー」を発動させようとしていた。しかし黙ってそれを見過ごしてくれる帝国ではない。




 龍崎が発現させたディフェンシブな能力を持つ化身「竜騎士テディス」の能力で倉間を吹き飛ばし、ボールを奪い取ってしまう。せっかく倉間が前向きになってくれたというのに……。雨降りの心配だけでなく、今ここにある失点の危機の心配までしなければならなくなってしまった!


 そしてこれまで雷門の実力の様子を測っていたかのようだった鬼道が、ついに指令を下す。「雷門を破壊せよ」と。

 「オペレーション・α1(アルファワン)」という名の総攻撃指令が佐久間を通じて帝国の選手たちに通達される。生ぬるい方針に焦(じ)れていた御門が嬉しそうに笑う。容赦の無い攻撃が始まろうとしていた。



 場面は再び剣城の病院へ。強豪帝国学園との戦いで自分が参加しないことにより雷門に対して数的不利を背負わせ、最低限の義理を果たしたというつもりの剣城。ただ剣城は万能坂中学戦で一度フィフスセクターを裏切っているだけに、黒木の追及も厳しいものがある。もし雷門が勝つようなことがあれば、優一の脚の手術費用は諦めてもらうと通牒する。その言葉を聞き、「サイダー状のなにか」を握り締めて動揺する剣城。

 だが、黒木の言葉にもっと動揺している聴き手がその場にはいた。弟の様子がおかしいと車椅子で優一が追って来ていたのだ。物陰で弟と黒木の会話を聞いてしまった優一の心境は!?



 ついに弟の秘密を知ってしまった優一。



 試合会場に舞台は移る。

 帝国は新しい作戦になって見違えるようなパスサッカーを見せ、雷門陣に切れ込んで来る。そして帝国のキャプテン、御門がいつかどこかで見た動作、指笛を高らかに鳴らした。かつて鬼道や佐久間の得意としていた必殺シュート、「皇帝ペンギン」の合図だ。





 帝国学園の選手にとっての伝統技と言えそうな(帝国だけに皇帝)、「皇帝ペンギン7」が雷門ゴール目がけて撃ち込まれる。信助が止めに入るが、ペンギンたちに纏(まと)わりつかれながら突破を許す(文章だけ読んでいると牧歌的で微笑ましそうな描写だが、映像コミだと信助の顔が苦しそう。痛々しくもちょっと笑える絵ヅラだが)。


 残された最後の砦、三国が、まぁ一応「バーニングキャッチ」で迎え撃つ。これまで欠かさず『イナズマイレブンGO』を観て来たよいこのみんななら、誰もがもう駄目だと思うシーンだ。




 やっぱ駄目でした〜!! もう何度目の「やっぱ駄目でした」なのか覚えていないが、やっぱ駄目でした。雷門の最大の弱点、ゴールキーパーは未だ改善が無く辛いところ。

 鬼道を見つめる円堂に、不敵な笑みを返す鬼道。対照的なベンチの表情そのままに、勝利の天秤は帝国側に大きく傾き出していた。


 大事な先制点は、ついに帝国が挙げる事に成功した。「何とかなるさ」が持ち味の天馬ですら、辛そうな表情を浮かべる。人数も少なく、必殺タクティクスの「アルティメットサンダー」も成功のめどが立たない中、雷門に勝機は果たして訪れるのであろうか?


 そして黒木の暗躍に流される、剣城兄弟の明日はどっちだ!?



 次回に続く。



  エンディング



 ついにフィフスセクターと剣城との繋がりが兄の優一の知るところとなった。優一の説得、そして剣城のフィフスセクターとの決別という展開は想像したとおりになるのだろう(2週遅れの感想文なので、実はもう知っているんだけど)。
 残された問題は鬼道と円堂との意見の違いの総括だ。鬼道は本当にフィフスセクターの尖兵なのか? 聖帝、イシドシュウジ(CV:野島裕史)と鬼道との繋がりは?

 聖帝が豪炎寺という予想が実は当たりで、鬼道と共に円堂にドッキリを仕掛けました〜♪ サプラ〜イズ〜♪ というサプライズパーティー的な展開になったら笑うんだけど、そうはなって欲しくない自分がいる。クールな2人のイメージも崩れるしな。面白いけど、止めてね。


 次回はいよいよ帝国との決着の回。ただ個人的には、もうその次の回に心は動いてるんだけどね。円堂の嫁がいよいよ登場する訳で、いよいよ度で言えば、アルティメットサンダーや帝国ですら霞んでしまう。


 次回のエピソードで唯一霞まないのは、剣城の本当のデレ期突入ぐらいか。



 次回「炸裂!アルティメットサンダー!!」に続く。



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 ↑ 最後まで読んでくれてありがとう。「わざわざネカフェでも書いただけ、高く評価されるはずだ!」(今日の格言・円堂風。自宅で落ち着いて書けないというのはホントにやるせないです……)



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