『桃太郎電鉄2012(仮)』の製作中止

 昨日のゲームの話に関連した話。『桃太郎電鉄』(ハドソン)の作者として有名な、さくまあきらさんが自身のブログ上で、最新作の開発中止を発表したという。


痛いニュースより引用

「被災地に物件ないのは悲しすぎる」「桃鉄」2012年Wii版が製作中止
東日本大震災の影響でゲームソフトの発売延期や中止が相次ぐなか、人気すごろくゲームシリーズ「桃太郎電鉄」(ハドソン)の最新作の開発中止が明らかになった。

作者のさくまあきらさんが2011年4月15日、ウェブ上の日記で明らかにした。東日本大震災の影響で「描きづらい」というのがその理由で、「東北が復興し始めたとき」に仕切り直したい考えだ。

「いままでの物件が堂々と登場するのも変だ」
桃鉄」として知られる桃太郎電鉄シリーズは、プレイヤーがサイコロを振って全国各地を回って物件を買い集め、資産の合計額を競うゲーム。第1作は 1988年に発売され、これまでにスーパーファミコンプレイステーションニンテンドーDSWiiなど様々なゲーム機器向けに発売されている。 2011年2月17日には、iPhone(アイフォーン)向けの「桃太郎電鉄JAPAN+(プラス)」の配信が始まったばかりだ。

製作中止が決まったのは、Wii向けの「桃太郎電鉄2012(仮)」。さくまさんの日記では、その経緯を「東日本大震災で、三陸沖が被災してしまったこともあって、描きづらいので、正式に製作中止となった。被災地に、物件がないのは、悲しすぎるし、何事もなかったように、いままでの物件が堂々と登場するのも変だ」と説明している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110417-00000002-jct-soci


 残念な話だけど、これもやむを得ないと思う。日本全国を巡るすごろくゲームという形式の『桃鉄』としては、不測の災害が起こった場合、開発やゲーム性そのものの展開に、実際の環境の影響が避けようもなく訪れるのはやむを得ない。当方個人の記憶としては、阪神大震災以降、それまでゲームに登場していた「大地震カード」というものが無くなったという事が思い出される。

「『桃太郎電鉄2012(仮)』は、Wiiで作る最後の作品になるとおもうので一生遊べるような内容にしたい」


 というさくまさんの言(震災前の日記。記事中には「10年1月23日付けの日記」とあるが、「11年1月23日」の間違い)からも、今回の開発中止(正確には、開発延期とするべきかな)も当然だと思われる。Wii最後の『桃鉄』に相応しい、面白さが際立ったゲームをみんなに遊んでもらいたいと思っているはずだから。今回の経緯は残念な事だが、さくまさんとハドソンの開発部には、一層練り込みと面白さに磨きをかけた、素晴らしいゲームを作って頂きたい。

 そのゲームを遊べる頃には、きっと東北にも復興の兆しが見え、ゲーム中でも仙台では以前からの定番「ずんだ餅屋」や「牛たん屋」、福島ではリンゴ農園などが物件として購入できるようになっているのだろう。シリーズのファンとして、楽しみにしている。「2012」という数字にはこだわらず、じっくり待ちたい。





 あと知事選の話題でちょっと触れながらも埋もれていた、足立区のブログ炎上議員の三原まさつぐ氏、当選したようです。今回の選挙戦で問われたのは、震災の影響と、民主党の失政に対する審判であって、やはり東京都青少年健全育成条例は争点にはならなかったようですね。圧勝した石原慎太郎都知事と同じ意見だった訳だし。

 ブログ炎上の後の対応のまずさも含めて、議員として相応しいかどうかの資質面の部分を判断されて欲しかったな、とは思いました。まぁ個人的には残念だけど、仕方がない。条例の施行の行方には今後も注視しようと思います。


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