都知事選の結果とかプロ野球開幕とか桜とか

 東京都知事選挙は大方の予想通り、現職の石原慎太郎氏が圧倒的な強さを見せつけて4選を果たした。東京都青少年健全育成条例の施行から来るアニメ、マンガ、ゲームの表現の規制に懸念を持っている当方としては、この条例に賛成……というか、まさにこの条例の責任者として推進してきた石原氏の当選は、条例反対派として残念な結果ではあった。出版業界や、漫画家など表現者の多くも無念に思うところがあるのではないだろうか。

 ただ今回の候補者の訴えを見比べたら、やはり都民の選択はこうなるのだろうという達観はあった。当方も石原氏の意見に関しては、総論賛成・各論反対といった立場だから、氏の当選は痛し痒しなところもある。当方の視点から言うと、東京都青少年健全育成条例は明確に反対。オリンピック誘致、新銀行東京の失敗は追及されなければならないと思うし、天罰発言に代表される失言は石原氏をして、ゆめ自戒せねばならないとも思う。


 良きにつけ悪しきにつけ、直情径行なところが氏の特徴であり、カリスマ性を高めるある種の魅力だけど、その良い点が出たのが当選直後のインタビューで語った「自販機とパチンコ店の電力はムダ」という発言。これは石原節炸裂というか、有力候補の中では、おそらくこの人しか言えなかった事だろう。

 当方は以前の記事で書いたけど、計画停電よりも、パチンコ店舗やアミューズメント施設の営業を停止して必要電力を確保する事が先決だと主張して来たので、この方針は大賛成だ。個人的にパチンコの電力だけの言及で良かったと思うのだけど、自販機の電力と合わせると今回震災で稼働・供給の見込みがなくなった福島の原子力発電所の賄ってきた電力に匹敵するという事を誰かから聞き知っていたのだろう。当選直後に言及したのだから、選挙戦中から構想にあったはずで、いわば当選後の最初の公約だと言える。

 不要不急といえるこの2つの節電から考える事で、計画停電で他に及ぼす影響を最小限に抑えるというこの考え方は、それら業界の関係者以外は誰も反対する理由の無い良案だと思う。

 年齢から考えて、今期が石原氏の最後の知事任期となるだろう(本来は3期をもって引退のはずだった様だし)。強引な氏の手法は全面的に応援しかねる部分もあるが、都民の絶大な選択が良い選択であったと後世言われる様な運営を期待したい。最後にひと暴れしてもらいたいものだ。例の条例だけは手を抜いてもらって。



 話は変わるが、今日からプロ野球がセ・パ両リーグで開幕を迎えた。震災で開幕が遅れていたプロ野球であるが、楽しく見ごたえのあるプレーで被災された方のみならず、日本中の人々の心を鼓舞し、元気にして欲しいものだと思う。

 ちなみに当方は長年のオリックスファンを今年で辞めます(理由は言わなくても、分かる人にはお分かりでしょう)。今年は東北楽天イーグルスを応援します。16年前の阪神大震災の折、イチロー率いるオリックス・ブルーウェーブ(当時の名称)が快進撃を演じ、被災地の人たちの心の支えになった事をよく覚えている。同じ様に、今年は楽天が希望の星になってもらいたい。また、阪神大震災の時にオリックスを応援してくれた東北の方たちも居たであろう。その恩返しの意味も込めて、今年は楽天を応援したい。



 最後に綺麗な絵ヅラが欲しかったので、家のすぐ前の桜の画像を掲載。早くも散り始めています。今の季節の2週間ほど、見る人を楽しませるために、残りの350日間ほどは余り存在感の無い桜。それだけに記憶にとどめたいと強く思わせるものがあります。桜餅の好きな当方は、この後の葉桜も好きですが。



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