「たかじんのそこまで言って委員会」に出演した2人の在日韓国・朝鮮人を見て思った事

 本題に入る前に、少し余談を。先々週の「たかじんのそこまで言って委員会」に関しても言いたい事があったんだけど、時宜を逸してしまった。4大新聞紙の社説とコラムに関しての議論だったんだけど、後半のコラム論はブログを書いている人間には、必見モノだった。ある程度の文章で「読ませる」ものを書くという意味合いに於いて、コラムとブログは相似形だと思うからだ。勿論数百万人の読者に向けて書かれる一流のコラムと自分の駄文を同列に語る暴挙を言いたい訳ではない。あのレベルの高みを仰ぎ、少しでも近付きたいと思う事、それだけでも意味があると思いたいじゃないですか。

 天声人語のバカっぷリは省みるのも御免こうむりたいけれど、読売新聞のあのコラムは素晴らしかった。あれだけで、読売新聞に注目せざるを得なくなる。4コマ漫画は何? 「コボちゃん」? もうちょっと面白そうな漫画が載っていたら、選択肢に入るんだけどねぇ。



 さて昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」、冒頭のテーマで民団の反日工作員の朴一(パク・イル)が出ると聞いてテンションが3割ほど低下したんだけど、一緒に出演した李英和(リ・ヨンファ)氏のおかげで、ずいぶんと面白いものになった。李氏は朴一とも仲が悪そうで、それだけである程度信頼に値する良い人という気がする。

 在日参政権問題では李氏の意見に全く共感はしないのだが、北朝鮮絡みの朝鮮半島情勢の話になると、この人はがぜん面白い、傾聴に値する意見を言う存在になる。日本で選挙に立候補出来ない事を逆手に取る様な感じで、北朝鮮最高人民会議代議員選挙に立候補しようとする態度は突飛な行動でありつつも、意表を突いた行動で、実に面白い(それも金正日の選挙区というところが、素晴らしい)。勿論不受理が前提だけど、自分の親戚を北朝鮮に残していながらそこまでの行動を取る態度には、問題提起以上の信念を感じ、一定の敬意を表したい。くどいようだが在日参政権に関する李氏の意見には賛同しないけどね。

 本来北朝鮮絡みの話題で呼ぶのは李氏だけで十分なのだが、朴一が出てくる事で朝鮮有事が起こった時の日本の取るべき行動と、それに対する南北朝鮮の思惑がともに顕在化していたのが印象的だった。日本の行動に関しては遅きに失しているので、早く議論すべきだけど、菅首相がバカげた発言をした事を逆手にとって、一気に憲法を改正し、その方向に持って行けないものか? 

 2人の在日学者の意見としては、北も南も自衛隊が出てくる事には絶対反対の立場だった。ただ李氏は一刻も早く北の体制を崩壊させたい立場なので、有事が起こって欲しいと考えているのに対し、朴一はそれにも絶対反対。ソフトランディングが望ましい旨を明かしていた。

 朴一は韓国の絶対的代弁者だと言い切って良い。在日であるという事で韓国でも差別されたとか言っているが、出鱈目な事ばかり言う彼がこの件で真実を言っているという保証も無い。日本人に一定の同情、信頼を得る為のポーズだと観るべきだろう。むしろこれまでの言動から、今回の朝鮮半島情勢に於ける彼の見識、言い分は、イコール韓国政府、一般的韓国人の意見と看做して良い。その上で判断すると、韓国は北朝鮮と統一する事を望んでいないという事が分かる。経済規模が違い過ぎる現状で統一したら、韓国経済は崩壊し、アジアの最貧国になるという試算もあるから、戦争による統一、北朝鮮の自壊による統一、その他「統一」に行きつく未来には何であっても絶対反対なのだ。

 韓国は戦う事そのものを恐れているという事は以前指摘した。さらに言えば、その戦いの後始末、彼らの好きな言葉で言えば、朝鮮半島の同族同士の争いの末に訪れる、「過去の清算」をも恐れているのだ。統一は韓国民の悲願などという意見をよく聞くが、殆ど嘘っぱち。自分たちの生活水準を下げるぐらいなら、現状維持を望み、同胞が飢餓で死んでいく事の方を選択するのがより正確な彼らの像なのである。

 勿論、韓国人は未来永劫に分断国家である事を望んでいる訳では無い。自分たちの生活水準さえ落ちなければ、統一は大賛成なのだ。その為に北の水準を可能な限り、上げる事が条件になる。その為に彼らが望む事は「日本よ、金を出せ」なのだ。これは延命を望む北の金王朝の思惑とまさに一致している。今回の「たかじん」の番組中、李氏が自分を日本、朴一北朝鮮に見立ててその件を喝破していた。著書を読んだ限り、歴史的な問題では李氏の意見は半島寄りの様だが(日韓併合や、その後の朝鮮人差別問題など)、政治的な面に於いて、北朝鮮を崩壊させる為に、一切の援助をするべきでないと首尾一貫して主張している。

 韓国の支配階層=為政者階層の悪辣なところは、日本に統一の金銭を出させる為、つまり自分たちの尻拭いの為に、日本の植民地支配のせいで朝鮮半島は分断されたというデマを国民に周知させているところ。整合性を取る為にウソを教えているのだ。そして国民の多くもそのデマを信じている。事実は日本が連合軍に降伏した時点で朝鮮半島は連合軍の支配下に入り、以後の朝鮮民族のバカげた行動は日本が関知するところでは無い(日本の主権が及ばない場で起こった事象に対して、どうして日本に責任が発生するのか?)。

 話が逸れるけど、知らない人が居ると思うのでこの辺を詳述する。アメリカ傀儡の初代大統領、李承晩が悪名高い済州島四・三事件を経て李承晩ラインの一方的宣言、日本から竹島の奪取画策と併せて、対馬を取ろうと南に軍を集結させている間に、北から金日成の共産軍に攻められたのが、朝鮮戦争、そして南北分断の真相であり、日本は一貫して無関係、ないしは被害者である(多くの済州島難民(=現代の在日の大半。強制連行などで日本に来た朝鮮人など居ない。徴用されたのは、朝鮮人の味方の朝日新聞の報道ですら245人)の受け入れ、竹島周辺での日本人漁師の殺害、逮捕など)。

 韓国は建国してしばらくは北朝鮮よりも発展が遅れ、それは李承晩の反日的政策のせいだという説もある。現に後の第5代大統領の朴正煕は日韓基本条約を結び、そこで得た日本からの無償・有償の援助金で漢江の奇跡という復興を成し遂げ、韓国と北朝鮮との発展状況を逆転した。朴正煕は日本統治下に於いて、「高木正雄」の名で満州国軍中尉の立場であり、日本統治下時に亡命していた李承晩と違い、日本統治下の事を内部から見る者の目線でよく知っていた。

 こういう事は、日韓問題を取り上げた基本中の基本の「マンガ嫌韓流」に載っている。韓国の対日政策のごく一部、というか、初歩の初歩の知識だけど、韓国人は日韓基本条約という議論の前提すら知らないし、日本人も議論する事自体が悪と思わせる工作員の扇動に流されてよく知ろうとしない。植民地支配した日本が悪い、で思考停止してる人が大半だ。当方も昔はそうだったから、偉そうなことは言えないんだけどね。

 そう言えば、この「マンガ嫌韓流」に対する反論本を書いていたのも、工作員朴一だったね。全く反論にもなっていない、つまらない駄本だったけど。

 対北政策に関しては、韓国人の工作員の扇動に乗せられてはいけない。李英和氏の主張する「一切の援助をせずに、崩壊させる」という手段を取るのが日本にとって最も国益に敵う方針だという事は間違いない。拉致被害者の方々さえ居なければ、出来れば完全ノータッチでいたい連中なんだから。北も南も。


 北朝鮮国籍を持っていて、かつては朝鮮総連にも属し、北朝鮮に留学した経験もある李英和氏がリアルな目線で北の崩壊を望み、韓国国籍を持ち、民団に属し、韓国に留学した経験を持つ朴一が願望目線であのならず者国家の当分の間の存続を望む(統一に要する費用は日本が出すニダ)。実に分かり易く、かつ興味深く、面白い組み合わせだった。勝谷誠彦氏が言っていた様に、漫才コンビを組めば良いのにね。勿論、朴一がボケ担当で。コンビ名は、「朴・李(パクリー)」で。


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