日本一怖いホラーゲーム『零 〜刺青の聲〜』の感想

 今回はテクモ(現コーエーテクモ)製作の日本一怖いホラーゲーム『零』シリーズの中の『零 〜刺青の聲〜』(ぜろ しせいのこえ)の感想文を紹介したい。真冬に怖いゲームの感想文を挙げる事は出来るだけ避けようと思っていた。【ゲームクエスト】に投稿したのも8月のお盆の時期という、ホラーゲームの話をするにはもってこいのタイミングだっただけに、当ブログでもそのタイミングまで温存したかったのは事実なのだが、個人的には思い入れが深い感想文で、このブログを始めた時から一刻も早く取り上げたいと思っていた感想文なのだ。拙いながらもプレイして抱いた感慨など、言いたかった事は大体込められている内容だと思う。掲載サイトのお盆休みもあって、【ゲームクエスト】トップページの一番上に長期間に渡ってこの感想文タイトルが掲載されていたというのも良い思い出だ。

 当方の場合、過去に書いた感想文に対する想いは2種類あり、読み返すのが楽しいものと、苦痛に感じるものとに分けられる。文章の出来の良し悪しで決まる感覚では無いのが我ながら不思議だし、面白いと思う。本作は、読み返すのが楽しかった感想文。……ゲーム自体は楽しいというより、怖くて仕方なかったんだけどね。

 では、出来れば今年の夏の猛暑を思い返しながらお読みください。ほんの少しだけ、ごく一部だけネタバレしている部分がありますので、ご注意。


 前々作の『零』の感想文は、こちら。
 次回作の『零 〜月蝕の仮面〜』の感想文は、こちら。

 

甘茶さん の「零 刺青の聲」 (プレイステーション2)
女がね、怖いんですよ
甘茶さんは、Wii版も人気のホラーゲームの感想です。「リング」の貞子しかり、「呪怨」の伽椰子しかり、恐ろしいキャラは女性が多いですよね。怖さと興味をそそる感想ですね。Wii版を購入したらそちらの感想もぜひ!

甘茶
女がね、怖いんですよ(2008.08.12)
 夏といえば怪談。夏といえば怖いゲーム。
 Wiiで零シリーズ最新作『零 〜月蝕(つきはみ)の仮面〜』が発売されたというのに、Wiiを持っていない当方は仕方なく前作『零 刺青の聲』の感想を送る事にする。『月蝕の仮面』のテレビCMを見た感じでは物凄く怖そうなので、いつかプレイしてみたいと思っている。

 『零』のシリーズは無印『零』、『〜紅い蝶〜』、今作『〜刺青の聲〜』と、三部作通してプレイしているが、どれも大変面白かった。……というのはクリア後のお話で、プレイ中は恐ろしくて恐ろしくて、他人には見せられない表情で霊との闘いに必死だった事を記憶している。当方ホラーモノのゲームは大好きで多数プレイしているが、ゲームをプレイしていて怖さのあまり悲鳴を上げた回数は『零』シリーズでの経験が一番多い。

 この恐怖感覚、どう表現すれば良いのだろう……。ビジュアルの怖さや、通常時から緊迫時におどろおどろしく切り替わるBGMといった、恐怖として分りやすい部分は勿論の事ながら、それだけではなく舞台背景の秀逸さにも実に感心させられるのだ。舞台である廃墟の日本屋敷や廃村の雰囲気がいかにも何かが起こりそうな感覚を持たせて想像をそちらの方向へ誘導せしめ、それら恐怖の全てを増幅して醸し出す役割を果たしているのだ(ホラーゲームには当然押しなべて使われている効果だが、『零』シリーズは中でも圧倒的に上手い)。有り体に言えば「何も起こっていないのに、そこにいるだけで何かが起こりそうで怖い」のである。

 そんな精神状態に陥ったプレイヤーは、予定調和的にこのゲームの恐怖に絡め取られてしまう。ビクビク怯えながら探索している時、不意に怨霊に襲い掛かられたとしたら、「気を付けていたのに」というより「(必要以上に)気を付けていたからこそ」心に深く恐怖が刻まれる事になってしまう。プレイ中怯え続ける事により、実際に起こった怖い事以上に心にトラウマを来たす訳だ。製作側は緊張の糸というものを張り詰めさせた末にかき鳴らす術に長けていると感心する。

 怖いゲームをプレイするというのは、怖い事が起こるのを望んで代価を支払い、かりそめの恐怖を楽しむという所がお化け屋敷に入場するのと良く似ている気がする。ただ、時にはその軽挙を深く後悔する事がある。無印『零』をプレイ中、当方は深く後悔した。「こんなに怖いとは……(泣)」と。性質(たち)の悪い事に、クリア後の満足感が極めて高かった事から、二作目『〜紅い蝶〜』、三作目『〜刺青の聲〜』とプレイする事になってしまった。

 驚くべき事は、シリーズを経る程その恐怖も強くなっている事である。インパクトで一作目を上回る事が出来ないのが続編の宿命と思っているのだが、『零』シリーズは実に巧みに前作を上回る恐怖感を味わわせてくれた。「恐怖表現」というものもインパクトの一つであるし、ましてや零シリーズはホラーゲームの範疇であるから「恐怖表現」は正にキモの部分、エッセンス部分なのである。その困難さもより大きかっただろうと推察される。前作の表現を乗り越えるのに要した製作者の努力とセンスの良さには脱帽したい。


 前フリが絶望的に長くなってしまったが、ここから三作目『〜刺青の聲〜』のプレイ感想を書こうと思う。感想を書くにあたって嫌々ながらリプレイしてみた。何故に嫌々かというと、昔のクリアデータが見つからず初期状態でのリプレイになるからだ。周回プレイで強化された射影機を使わずに、またあの「怖い怖いゾーン」に足を踏み入れなきゃならないのかと思うと正直うんざりするが、久々に初期状態でプレイする事によって、初プレイ時の新鮮な気持ちで感想が書けると割り切って臨みたい。


 主人公「黒澤怜(くろさわれい CV:皆川純子)」が撮影の仕事で訪れた廃屋で、かつて死別した婚約者「麻生優雨(あそうゆう CV:黒田崇矢)」の姿を目撃する所から話は始まる。結局それは彼女の白昼夢、それも悪夢だった訳だが、この体験が「もう一度恋人に逢いたい」という今後の彼女のモチベーションとなる。これぐらいの意気込みが無ければあんな「怖い怖いゾーン」に挑もうとは思えないだろうから、この設定は良かったと思う(死んだ恋人を探し求めるという設定に『サイレントヒル2』を連想してしまうが)。

 話が進むと分かって来るのだが、怜が見る悪夢はだんだん現実世界まで侵食し、見ている人間はそのうち帰って来られなくなるという……恐怖。最初のうちは怜と同じくこの悪夢に取り込まれた女性を救おうと奮戦したりするのだが、そのうちその女性にも襲われたりして(襲撃時の顔がまた、それこそ悪夢かって言う程怖い……)、もはや自分ひとり助かるのが精一杯という気に早々になってしまう。

 暗がりで琴を奏でるいかにも怪しい女性を後ろから撮影した途端、目の前(カメラを構えているので本当に目の前)にその女性怨霊がどアップで現れた時など、叫び声とともに感動とは違う涙が一滴、頬を伝ってしまった(放心している間に霊に好き放題攻撃されて大ダメージ)。見目麗しい四人の少女巫女(うち一人は心強い味方だが)も、ストーリー進行上無害な時点から儀式の楔打ちの音をキンキンと響かせてこちらを怖がらせる。「儀式の楔打ち」がどんなものかは、それまでにムービーで散々見せつけられているので恐怖に身震いしてしまう。見た目は可愛い少女が笑いながら襲い掛かって来る様の恐怖はひとしおだ。

 そして初登場からムービーでビビらせ、ゲーム中も表現し難い恐ろしい声を発し、こちらの攻撃が効かない最大の恐怖キャラ、「刺青の巫女(しせいのみこ)」。この方に追いかけられる恐怖は言葉で表せない程である。鬼ごっこのみならず、ストーリー途中で操作出来る「天倉螢(あまくらけい CV:織田優成)」でのかくれんぼ時の緊張感は全ホラーゲーム中随一だと思う。
 
 女がね、怖いんですよ。
 確かに男の怨霊も現れるが、殆ど怖さを感じない。鉈(なた)を持って突進してくる強敵がいるのだが、あまり感慨も無くクールに撃退出来てしまう。可愛い女の子が中原麻衣の声で「はう〜〜♪」とか言いながら鉈で襲い掛かって来たら、こちらも相当怖いと思えるのだけど(違うゲームになってしまうが)。人間の生前の恨みが具現化した怨霊(実体の無い霊に「具現化」という表現はおかしいと思うが)の持つ恐ろしげな雰囲気という点では女の怨霊に分があると思う。

 とどのつまり、恨みや怨念を含めて「想う事」の強さは女性の方が上なのかと。プレイヤーサイドの怜、そして「雛咲深紅(ひなさきみく CV:わくさわりか)」の二人の女性がそれぞれ亡き恋人、行方不明の兄を想う気持ちも作中強く感じる。怨霊の背景設定を知る事が出来る資料をゲーム中入手する事があるのだが、そこにも女性の霊により同情すべき、感情移入すべき要因が見受けられる。刺青の巫女や「髪を梳かす女(かみをくしとかすおんな)」の抱く悲恋は勿論、少女巫女の中でただ一人味方になってくれる「雨音(あまね)」が何故プレイヤー(深紅)に協力したのかが分かった時は、そのいじらしさに感動してしまった。このゲームは怖さだけではない。登場人物に込められた様々なその裏設定はゲームクリア後の充実感にプラス作用の役割を大いに果たしていると思う。

 本編のストーリーとは少し外れた、サブ的な部分に恐怖があるのも『零』シリーズの特徴だが、今作は夢と現実を分けた所から新しい恐怖の素地を開拓した。ストーリーが進むと現実世界にも浮遊霊が現れたり(心霊写真も撮れてしまう)、何か得体の知れないノイズ音が屋根裏から流れたり、霊界からとしか思えない地獄の恐怖電話がかかって来たりするのだ。ストーリー開始時は安穏と過ごしていた安全なはずの自宅が、だんだん油断のならないものになっていく恐怖。これらは直接危害を及ぼすものでは無い。無いのだが、無害かもしれないが不安を感じるという心霊現象や都市伝説的怖さといった雰囲気を十全に醸し出していて、そこから受ける印象は見事という他ない。仏間や洗面所、ベッドの下や、机の下など、行きたくも見たくもなくなってくる。暗がりがデフォである現像室に至っては、「主人公はカメラウーマン」という設定を心底呪わしく思う。

 怨霊にも、中には戦わなくて逃げてもよい怨霊というのも居るのだが、これがまたホントに戦わず、恋人だの兄だの姪だのといった甘っちょろい感傷など全てを放棄して、裸足で逃げ出したくなるくらい怖いのが居る。プレイヤーキャラ中、小柄な深紅のみが通れる床下がある。廃墟の狭い床下という段階で既に怖いのだが、ここで出て来る「四つん這いの女(よつんばいのおんな)」は心底怖い(名前だけでも十分怖さが伝わると確信するが)。一度見るとトラウマになる事請け合いだ。床下は絶対に通らないと話が先に進まない為、ここが周回プレイの妨げになっていたりする。……二度と見たくないのよ。

 あと、緊張と緩和の呼吸感では無いだろうが、恐怖の合間の、自身が安全な時(例えば『バイオハザード』のセーブゾーン的安全地帯に居る時。この場合は夢から覚めた現実世界の時)につい笑えてしまう展開も無きにしも有らず。兄の事を思い出してしまい、落ち込んでいる深紅に心霊写真の調査を強引に押し付ける怜とか断らない深紅とか。両者天然なんだろうけど、ちょっと笑えてしまい、和ませてもらった。


 さて、たった今エンディングを迎えた。
 天野月子のエンドテーマ曲「聲」が心地良く響く。過去何度もプレイしたのにこんなに恐怖に夢中にさせてくれて、ラストではこんなに感動させてくれるなんて……、改めて感心した。『零 刺青の聲』は暑い夏にプレイするには持ってこいのゲームだと思う。ただ前作にあたる『零』や『紅い蝶』のキャラや舞台設定などを織り交ぜつつストーリー進行するので、三部作を順番にプレイするのが正しい楽しみ方だ。実際その方が楽しいし怖いしね。二周目プレイで追加される面白色っぽい着せ替えも見どころで大いにやりこみ甲斐がある。零シリーズは是非ホラー嫌いな人にもお勧めしたい。是非この怖面白(こわおもしろ)さを味わって欲しい。そしてクリア後の何とも言えない開放感も味わって欲しいと思う。

 プレイする場合、一つ注意事項を……。このゲームを夜中にプレイしていて最も驚かされる事は、実は家族の生活音だったりする。冷蔵庫を開ける音やトイレの水を流す音には心底仰天させられるので、そういうのに驚かされたくない方にはヘッドホン着用を推奨したい(本編の方がより怖くなってしまう弊害はあるが……)。
 
 『刺青の聲』をクリアした現在、新作『月蝕の仮面』がプレイしたくて堪らない。環境が整えば、また買った事を死ぬ程後悔しながら、それでもクリアまでプレイする事になるんだろうな、と苦々しく忌々しく、そして待ち遠しく思っている。

 以前言及した【ゲームクエスト】投稿者の花丸110さんの『サクラ大戦』の感想文タイトルが「女がね、強いんですよ」だったので、それを読んでオマージュ(パクリ?)を込めて使ったフレーズが「女がね、怖いんですよ」だった訳です。【ゲームクエスト】担当さんが、殆どの場合こちらの思い通りのタイトルを付けてくれなかったという話は以前述べたけど、これはその数少ない例外。狙い通りのタイトルだった。ただそれに対するレスポンスは全く無く、その辺が残念だったな、と。【ゲームクエスト】は個人ブログじゃない訳で、仕方ないんだろうけどね。

 あと知っていないと分かり難いネタのフォロー解説。「『はう〜〜♪』とか言いながら鉈で襲い掛かって来る、中原麻衣の声の可愛い女の子」とは、『ひぐらしのなく頃に』に出てくるヒロインの一人「竜宮レナ」の事。これもタイプは違うが物凄く怖いゲームで、いずれ感想文を書きたいと思っている。同人ゲーム版の方は選択肢すら無いノベルの様な印象だったけど、ファーストインパクトも相まって、『ひぐらし』は同人版が一番怖かったと記憶している。原作者の竜騎士07氏の絵も、今見ると味わい深くて良い。

 『零』シリーズは今回の感想文執筆時点では未プレイだった4作目の『零 〜月蝕の仮面〜』も、Wiiを購入後プレイして、4作を全てプレイしている。どれも素晴らしい怖さ、面白さで、2作目の『零 紅い蝶』以外は既に感想文を書いて【ゲームクエスト】にて発表している(【ゲームクエスト】が存続していれば、暑い季節に『紅い蝶』の感想文も送る予定でいた)。その辺も今後、未執筆の『紅い蝶』も含めて、ここで改めて紹介して行きたい。なお、感想文の構成上、タイトルの数字順では無く、感想文の発表順に紹介していく事にしたい。




 本作をプレイした外人さんの反応。心霊現象にいちいち反応している。あまりにも怖がり連中なので、失笑しまくってしまう。感想文でも触れた、「四つん這いの女」も出て来るので楽しんで観て欲しい(4分47秒辺り)。ニコニコ動画からの転載らしくって、文字が邪魔かも知れませんが、消せませんので悪しからずご了承下さい。

 4人で遊んでるらしいのだが、ホンっとにヘタレばかりで、プレイヤーはすぐにメニュー開いて現実逃避するし、後ろで見ていたブラッドは部屋から逃げ出して帰って来なくなるし……(4分47秒辺り。なんだ、やっぱり「四つん這いの女」のところじゃん)。

 とにかくゲームの怖さを打ち消して余りある爆笑動画。画像が出て来るので、ある意味これ以上無いネタバレになっていますが、雰囲気を知る為にも是非観て欲しいのが本音。勿論ビビりの外人さんを観て笑って欲しいのも本音。最後の最後まで笑えます。

 未プレイの人は、最初の2分ぐらいを観るのが良いかと。それで興味を持って、是非プレイして欲しいな。逆に本作をクリアした人は、最後まで絶対に観る価値有りの動画です。

 「何故デブを慕わない?」(3分42秒辺り)




 エンディングテーマ曲「聲」。ゲームのイメージ画像の壁紙をバックに。ゲームの雰囲気を伝えつつ、尚且つ一番ネタバレにならなそうな動画だったので、これを選択しました。

 本来は難しいゲームをクリアした後、感動のエンディング中に流れて来るので、涙が溢れる程ぐっと来る曲。前作『紅い蝶』でも、次回作『月蝕の仮面』でも、エンディングで歌う天野月子の歌声は素晴らしい。ゲームの主人公の心情を見事に歌いあげている歌詞にも注目。


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[追記](激しくネタバレなので、詳しく知りたくない方は読まないで下さい)
 ネットを検索している時に見つけた意見で「怜と深紅に刺青が出るのは何故だろう?」という意見があった。怜と深紅に浮き上がる刺青(いれずみ)は、死者に対する負い目が顕在化したものだろう。

 自分の運転ミスで恋人を死なせてしまったという思いを断ち切れない怜。同じく無印『零』で兄を助けられなかったという思いから逃れられない深紅。その心情が作中登場する刺青の巫女とシンクロ(刺青の巫女に触れられる描写がある)した事で、彼女たちの身体にも刺青が現れたのだろうと思う(刺青の巫女の刺青の理由は、物語の根幹に関わる事なので、ここでの説明は略す)。怜より前にこの夢の世界に引き込まれた「飛行機事故で唯一の生き残りだった女性(彼女もただ一人生き残ってしまった事に負い目を感じていた。そして彼女にも刺青が現れ、現世からこの世界に完全に取り込まれてしまう)」。彼女の存在で、その辺は事実上説明されている。刺青こそ確認されなかったが、同様の理由でこの世界に引き込まれた霊もいた訳で、この夢の世界はそういう心情の人間を引き寄せる磁場があったのだろう。そう考えると、怜、深紅、螢が同じ夢を見た事の説明にもなっていると思う。

 ラストで怜の刺青が優雨の身体に移った理由もそこから理解出来る。あの場面、彼女は負い目から解き放たれたのだ。自らが無意識に課した咎(とが)から。つまり怜は、赦されたのだ。

 呪いから解き放たれ、生き延びた事だけが勝利では無かったのだ。負い目から解き放たれ、今後の人生を前向きに生きて行く事が出来るようになったという事も、彼女たちにとっての勝利だった訳だ。むしろ恋人の死に因り生きて行く気概を失いかけていた怜にとっては、こちらの方が重要な勝利だったのかも知れない。


 今回のエントリーを書くに当たり、参考にする為にいろいろネットを見て回ったけど、ストーリー面での評価で本作を不当に低く採点しているサイトやブログを結構見かけた。残念だねぇ。本作は『零』三部作の最後を飾るに相応しい物語だと、素直に感心したけどね、当方は。上記の[追記]部分以外では、結局どこのものも参考にしなかったよ(世間の評価が腹立たしかったので、全て太字で表してみました)。




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