『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』第11話「探し出せ!時空最強イレブン!?」の感想 【クロノ・ストーンの意味がようやく発覚】
更新が遅れて申し訳ない。ツイッターの方で予期せぬトラブルが生じ、そっちに手を取られ、更新が遅れてしまったというのが真相。この話題の詳細はまた別の機会に。
さて本題。毎週水曜日夜7時からテレビ東京系列で放映されている超次元おもしろアニメ『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』の恒例の感想文。今回はその第11話「探し出せ!時空最強イレブン!?」を観ての感想を書く。前回予想した様々な仮説が軒並み外れていて、私は悲しい……というか、それ以上に恥ずかしい。
今回もまた加筆修正すると思います。また今回に限らず感想文は毎回書き足しや書き直しをしていますので、しばらく時間を置いて再度読んでもらえると非常にありがたいです。
当ブログは、『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。
- 前回の感想は、
『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』第10話「衝撃の再会!円堂大介!!」の感想 【やはり円堂の血筋は熱かった!】
をご覧ください。
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最強のサッカーチーム結成の秘密が書かれた「覇者の聖典」の暗号(実は悪筆)を読み解くため、松風天馬(CV:寺崎裕香)たち雷門中学サッカー部の一行は著者であるマスター・Dこと円堂大介(CV:藤本譲)の生存している時代、場所に向かう。
だがそこで覇者の聖典を追って現れたベータ(CV:伊瀬茉莉也)たちプロトコル・オメガ2.0の挑戦を受け、サッカー対決に持ち込まれてしまう。
雷門は圧倒され、頼みの天馬の化身アームドも不発のまま、0−2で前半戦を折り返す。苦しい試合展開にうつむいていた一行を叱咤激励するのは、一度は覇者の聖典の解読を断った大介その人だった!
空野葵(CV:北原沙弥香)の説得を受け、さらに天馬たちの澄んだ目を見た大介は、彼らに協力することこそが正義だと確信したのだろう、想像以上のとんでもないことを言ってのける。
大介「この試合、儂(わし)が監督になる!!」
最強のサッカーチームの話はさておいて、今は目前の敵に勝つことを至上命題に、大介は勝利の秘訣を伝授する。
オープニング(情熱で胸アツ!)
後半戦が始まろうとしていた。フェイ・ルーン(CV:木村亜希子)を始めとする各選手たちは大介の言っていた「3D」の言葉の意味を考える。詳しい戦法は教えてくれなかったのだろう。各自が試合中に模索するしかない。
考えがまとまらないまま後半戦がスタートする。まずはパスを受けた神童拓人(CV:斎賀みつき)が、「3D」を空の空間も使うという意味ではないかと仮想する。
だが試合中に考え事をするのは基本的に良くない。相手はしかも強敵、プロトコル・オメガ2.0なのだ。ベータが神童を嘲(あざけ)りながら挑みかかる。
神童は危うくボールを奪われそうになりながらも天馬にパスを送る。それを受け得意のドリブルで前進する天馬だったが、そこでハタと思いつく。「3D」の「D」の一つはドリブルの意味なのではないかと。だがやはり考え事をしているとその動きは鈍くなってしまう。スライディングを受け、ボールをサイドラインに押し出されてしまう。
再開され、ボールは剣城京介(CV:大原崇)がキープ。彼の「3D」に対する認識は飛び出すもの=化身であるというもの。中の人が同じクオース(CV:大原崇)が迫る中、剣城は化身「剣聖ランスロット」を召喚し、一気に化身アームドしようとする。
だが思いも虚しく、まとわりついた化身は雲散霧消、技の硬直時間を突かれ、クオースにボールを奪われてしまう。
西園信助(CV:戸松遥)の「3D」への解釈はディフェンダーらしく、ディフェンスのことを意味するとみなす。スマイル(CV:折笠富美子)のマークを受けたレイザ(CV:藤村歩)がボスであるベータにパスを送る。ここまではチームA5だけで試合を回していたのに、この場面では素直にリーダーにパスをした。
ベータの通常シュートが迫る中、信助は久しぶりに見せる必殺技「ぶっとびジャンプ」で迎撃する。通常のシュートに対する必殺技だというのに信助は押し込まれ、何とか阻止するという状況。
ただ攻守は入れ替わり、今度はフェイが敵陣を切れ上がる。ネイラ(CV:佐々木日菜子)に進撃を阻まれ、パスコースを探すフェイ。天馬はドリム(CV:不明)のマンマークを受けており、パスが出せない。
そこに駆け込んでくるのは錦龍馬(CV:岩崎了)だった。フェイのバックパスを受け、錦はサッカーバカの彼なりに考えた、これが精一杯の思考を披露する。
「大胆に!」
「ドーンと!」
「出たとこ勝負!!」
……絶対違うと思うが、これが錦考案の「3D」だった。だがバカとハサミは使いよう。錦の放ったミスキックは思わぬ怪我の功名(けがのこうみょう)となる。空に浮かんだミスキックにプロトコル・オメガ2.0の選手は瞬時に反応できない。
天馬はそれに素早く気づき、錦を踏み台にして空中のボールに飛びつく。だが惜しくもオルカ(CV:不明)によってシュートは阻まれてしまう。阻止されて残念そうな天馬だったが、惜しかった展開に錦の表情は明るい。
天馬に踏んづけられたのに笑顔で応じる錦はなかなか男前ぜよ(バカだけど)。
天馬の話を聞き、ボールが想定外の動きをした場合、プロトコル・オメガ2.0の選手は対応が遅れるという意外な穴に気づいた神童。そこから大介の唱える「3D」の言葉の意味が芋づる式に連想される。そしてそれは監督の座を奪われ、ここまで立場のなかった鬼道有人(CV:吉野裕行)も同様だった。
鬼道は雷門の選手たちにバラバラの点として行動し、フィールド上のすべての空間を使うことを指示する。一瞬にしてその指示を理解する天馬たち、そして唱えた言葉の意味を自分たちの頭で理解した天馬たちに対し、大介は満足そうな笑みを浮かべ、新たな弟子たちの活躍を見つめる。
突如雷門の動きが変わる。中央をがら空きにしてレイザの突進を流す。レイザも雷門の動きを不審に思うが、時すでに遅し、ブラインドから地を這うようにして神童がスライディングでボールを奪う。
そして奪い取ったボールを高く蹴り上げる。それに反応するのはチーム1のジャンプ力の持ち主・信助。信助が飛び上がると同時に、天馬たち残りの選手は確認もせずにフィールドの各方向に走る。デュプリたちも含め、雷門全員の攻撃がフィールド上のすべての空間をフルに使用して行われていく。
その状況にプロトコル・オメガ2.0は戸惑う。剣城からのパスの着地点に走るのは、錦と天馬。高く飛び立った天馬と、地面をスライドする錦の両者の足の裏が合わさり、2人の脚力でさらに天馬が宙高く飛び上がる。ここまでの一連の雷門のパス攻撃を、新必殺タクティクス「3D・リフレクター」と総称する。
これこそが大介が今の雷門に直伝したかった必殺タクティクス「3D・リフレクター」だ!
そして高く舞い上がった天馬は化身「魔神ペガサスアーク」を現出し、さらにそれをアームドする。その姿には、さすがの大介も仰天する。彼の時代には無かった概念なのだからそれも止むなしだろう。
天馬は空中にいるまま、化身アームドシュートを放つ。ガウラ(CV:佐藤健輔)が怒りの形相で立ち向かうがアームドした天馬のシュートを止められる訳がない。キーパーのザノウ(CV:岩崎了)も一歩も動けないまま、シュートはゴールネットを揺らす。
ついに雷門が得点を上げ、1点差に追いすがる。一度は成功しなかった天馬の化身アームドによる得点という事実は、彼らに大きな自信を与えたという面も大きい。そしてこの作戦を唱えた大介への信頼も高まる。自らを賞賛する鬼道の言葉にとぼけつつ、実は第一印象からチームを鋭く観察していた大介。
強敵を相手に萎縮(いしゅく)していた彼らを前向きにさせるには、お為(ため)ごかしの助言などではなく、自信を持たせること、それだけだということも分かっていた。さすがに最高の指導者として200年後にまで名を残す存在だけのことはある。
ルートエージェントの誇りと、自身の実力に絶対の信念を持つエイナム(CV:野島裕史)は雷門の作戦を苦し紛れのものと切り捨てる。勝利のためか、前半では反目していたベータからの指示に素直に従い、勝利への執念を見せる。まぁもしこの任務に失敗したら、今度こそムゲンロウゴク送りになることは必定(ひつじょう)だからね。
ただ失点に対する動揺だったのか、それともやはりベータちゃんは嫌いだったのか、そのパスは横に逸(そ)れてしまい、フェイのもとへ。フェイはこのチャンスを一気に自軍への追い風にしようと、ミキシトランスで以前のティラノサウルスとの合体姿を再現する。
ミキシトランス。一度ミキシマックスしたことがあるものとはミキシマックスガンの力を借りずとも再現できるらしい。フェイの固有能力かな? 天馬がいつでもシュウ(CV:沢城みゆき)との合体姿を再現できたらキモイもんね(ひどい)。
フェイはその地上最強の捕食獣のパワーで防御に来たオルカとドリムを鎧袖一触(がいしゅういっしょく)で蹴散らし、この姿の時のフェイバリットシュート「古代の牙」を撃つ。ムノウ……もとい、ザノウさんにこれが止められる訳もなく……
豪快にゴールが決まり、これで得点は2−2のイーブンに。むしろ追い上げて追いついた雷門に流れは来ている。だがさすがは未来のエリートたち。プロトコル・オメガ2.0はよく守り、特に決定力のあるフェイと天馬にはまともにボールが渡らないよう、鉄の守りで対抗する。エース2人をマークされ、雷門は追加点を奪うことが出来ない。
そうなれば、彼ら以外にも決定力を持つ必要があるのは必然だ。剣城が再度、化身アームドを試みるが、やはり失敗に終わる。彼のアームドには、やはり何かが足りていないのだ。そしてまたも技の硬直を新種のデブに潰されてしまう。
ガウラが残留したので、メタボ率も高いプロトコル・オメガ2.0。
「トンガリ頭! どうにもならんのなら、化身を喰ってしまえ!」
化身アームド獲得に迷いを見せる剣城に、大介は彼らしい助言を送る。その言葉の意味を咀嚼(そしゃく)しきれず戸惑う剣城に、大介は自信たっぷりの笑顔で拳を握り、親指を立てるポーズを示す。
その人ったらしの笑みは、剣城に考える余裕を与える。さっきはじき飛ばされた新種のデブを華麗にかわした剣城は、今一度、化身を召喚し、アームドを狙う。大介の言葉の意味を、化身を自らの身にまとうのではなく、自らの内に融合し同化してしまうことと解釈した剣城は、その思いを強く込めながら、アームドの掛け声を上げる。
ランスロットは主人のその思いに応え、剣城は見事に化身アームドを成功させる。2人目の化身アームドの使い手誕生に、意気上がる天馬たち。
剣城はその勢いで、シュートする。いつもの如く「キーパーコマンド03(ドーンシャウト)」で迎撃するザルウ……もとい、ザノウさん。だが剣城の晴れ舞台である化身アームド後の初シュートがこんな何回も打ち破られた必殺技で止められるはずがない。
3人目の決定力を持った選手の誕生により、得点は3−2と、ついにこの試合初めて雷門がリードを奪う。ふくれっ面のベータがなんだか可愛い。ただまだ猫かぶってるだけなので注意が必要。その怒りの大きさ故(ゆえ)か、早速化けの皮が剥(は)がれる。
ベータ「ざけんじゃねえぞ!!」
この試合展開にベンチの女子マネージャー陣も大喜び。空野葵(CV:北原沙弥香)や瀬戸水鳥(CV:美名)は勝利を確信するが、この場の誰よりも多くの試合を見てきた経歴のある大介はその意見に賛同はしなかった。
主審兼実況の矢嶋陽介(CV:佐藤健輔)が残り時間があと僅かだと告げる中、プロトコル・オメガ2.0のキックオフで試合が再開される。これまでの敵だったらこの試合展開で勝利は動かなかっただろう。だが敵はベータ率いるプロトコル・オメガ2.0なのだ。
ベータはこれまでの可愛らしい言葉遣いが嘘のように自らを「俺」と呼称し、オラオラモードでエイナムをあからさまに格下に扱いつつ指示を出す。言うが早いが、彼女は赤紫の光条を発し、部下である他の選手たちに力を分け与える。
これが「ゴーストミキシマックス」だ! ミキシマックスという概念(がいねん)はクラーク・ワンダバット(CV:吉野裕行)の専売特許じゃなかったという訳か? 200年後のテクノロジーでは通常運用されているということなのかな? ミキシマックスガンも含めて、クロスワード・アルノ(CV:楠見尚己)博士の発明だと思っていたんだけど。
ベータの号令一下、攻め上がる「ドーピング」プロトコル・オメガ2.0。エイナムのドリブルを天馬と剣城というチームの2柱が止めにかかるが、エイナムはまったく何事もなかったかのように2人をはじき飛ばしてしまう。神童とチビットがフォローに向かうが、同様に吹き飛ばして前進を続けるエイナム。これぞベータの力を分け与えられた「ゴーストミキシマックス」の真髄(しんずい)、誰にも阻止することが出来ない。
そしてエイナムは忠実にベータに最終パスを送る。受けたベータはもはや手加減も遊びもない。最強の能力をいきなり発揮する。化身「虚空の女神アテナ」をアームドし、必殺化身アームドシュート「シュートコマンド07(ダブルショット)」を放つ。
ゴール前には信助が陣取り、化身「護星神タイタニアス」を出して抵抗しようとする。あわよくば信助にも化身アームドが……? と思わせるシーンだったが、ハッキリ言ってその隙すらなかった。
信助用にアームドの変身中のエフェクトが流れる時間なんてまったく無かったことは、キーパーのマッチョスが一歩も動けなかったことからも明らかだ。
これで雷門のリードはつかの間、あっさりと同点に追いつかれてしまう。倒れる信助の前で仁王立(におうだ)ちになって嘲(あざけ)るベータちゃんがまんま女王サマっぽくて恐ろしくも惚れてしまう。
ゴーストミキシマックスで仲間10人に力を分け与えているはずなのに、このものすごい力は一体何なのか……!? 底知れないベータの能力に、天馬や剣城は慄然(りつぜん)とする。だがそうなってしまってはもう勝ち目はない。大介が与えた自信などどこ吹く風で、以後は「ドーピング」プロトコル・オメガ2.0によるエクストリーム公開処刑ゲームとなってしまう。
エイナムにあっさりシュートを決められ再逆転、さらにダメ押しとばかりに追加点を奪われ、残り時間あと僅かという状態から立て続けに3失点を喫し、終わってみれば3−5と完敗の結果に。
天馬が化身アームドを会得し、そして剣城も化身アームドに成功したという試合展開、さらにマスター・Dこと大介の指揮の元、新しい必殺タクティクスまで駆使したというのに最後は惨敗に終わってしまった。天馬たちがうなだれ、ピッチに崩れ落ちてしまうのも無理はない。プロトコル・オメガ2.0の強さを嫌になるほど味わわされたのだから。
そしてベータは勝者の権限を主張する。円堂守(CV:竹内順子)を捕らえた時に使用したボールを、今度は大介に向かって蹴りつける。強力な吸引力で大介をも捕らえようとするが、大介はこれが病床にあった老人のパワーかと思ってしまうぐらい、頑強に抵抗する。精神力で抵抗しているのだ。
大介を助けようと天馬が走り寄るが、間に合わない! エネルギーのぶつかり合いの後、ものすごい光を発し、天馬たちはそれを直視できない。光の収まった時、大介の姿は六角形の琥珀色(こはくいろ)の物体に変質していた。
と同時に、なぜか葵の持っていたノート(覇者の聖典)までもが宙に浮く。だからそれを持って避難しておけと口酸っぱく……。
大介を石に換え、覇者の聖典も取り戻したベータたちは任務を完遂させたことに満足し、現れた時と同様、UFO状の乗り物に乗って早々に去ってしまう。ここで完敗に落ち込んだ天馬たちの洗脳までされなくって良かったと思うけど、ベータたちも詰めが甘い。
大事な人物と聖典を失った天馬たち。天馬はその場に残された六角形の石を拾い上げる。それはクロノ・ストーン現象だとフェイは語る。それが何なのかを唐突に現れた甲高い声の老人が説明し始める。それは神出鬼没のアルノ博士だった。
封印の力と、歴史から消されまいとする精神力とが拮抗(きっこう)したとき、大介の存在が時空の矛盾点となってしまったと語るアルノ博士。つじつまが合わなくなった大介の意思は圧縮され、クロノ・ストーンという物質に転化されたらしい。
人が石にされてしまったと聞き、天馬は焦る。元に戻す方法を尋ねるが、アルノ博士はまたもや神出鬼没性を発揮し、その場から姿を消していた。すぐ隣にいたというのに、目ざとい鬼道ですら気づかない見事な撤退行だった。なぜこんなにすぐに姿を隠し、天馬たちに適切なアドバイスをしてくれないのかはまだ謎だけど。
肝心なところでいなくなるジジイを非難する水鳥だったが、それに同意するジジイの声が響き渡る。それはまごうことなき大介の声だった。そしてその声が自分の持つ石から聞こえてくることに天馬は気づく。慌てて石を放り投げる天馬くんだったが、石は宙に浮かびながらその態度を叱りつけ、駄目出しする。
この姿になっても大介は生きていた。そして意思の疎通も出来るようだ。大介の精神力の強さが作用していると、ワンダバは感心する。ただいつまでも大介を石のままにしておく訳には行かない。それにはやはりプロトコル・オメガ2.0を倒すしか策はないとフェイが言う。
天馬は同意する。そしてそのためには大介の書いた覇者の聖典の内容を知るのが絶対条件だ(もともとはそのためにこの時代にやって来た訳だし)。だが大介(ストーン)は、その中に記した11人の最強のイレブンについて、話しても無駄であり、集めるのは絶対に不可能だと以前病室で話した時と同じように口を濁(にご)す。
だがそれでも聞きたいと明言する天馬の意思を受け、大介は意を決して11人の選手の条件を述べ始める。
まず1の力。チームのゲームメーカー。モデルは戦国の姦雄、織田信長。
2の力。鉄壁のカリスマディフェンダー。おそらくモデルはジークフリート。
3の力。未来を見通すミッドフィルダー。おそらくモデルは三国志の諸葛亮孔明。
4の力。鉄壁のキーパー。おそらくモデルは同じく三国志の劉備玄徳。
5の力。海の心を持つトリッキーなミッドフィルダー。おそらくモデルは坂本龍馬。
6の力。電光石火のスピードを持つストライカー。おそらくモデルは新選組の沖田総司。
7の力。空を制するディフェンダー。モデル不明。
8の力。ダイナミックな力を持つミッドフィルダー。モデル不明。フェイ?
9の力。野生と知的頭脳を合わせ持つリベロ。モデル不明。
10の力。キングオブ・ミッドフィルダー。円卓と聖杯が出てたので、おそらくモデルはアーサー王。
11の力。灼熱の熱風と雷鳴を思わすオールラウンドプレーヤー。モデル不明。
これが大介の考えたドリームチームだという。確かにこんな人材、探し出してすべてを揃えるのは不可能事に近い。手がかりを尋ねる天馬に対し、大介は1の力が当てはまる具現者は戦国時代に実在した織田信長だと答える。
大介が実現不可能だと言っていた理由もこれで分かろうというものだ。現代人でもなくサッカー選手でもない信長をチームメートにする方策などある訳がない。ただし、それには「現代の科学力では」という注釈がつくが。
最強のチームが夢で終わりそうな状態を憂(うれ)える天馬にフェイが助け舟を出す。その時代に赴き、ミキシマックスガンでその人物のデータを取れば、その人物の能力を使うことが出来ると笑顔で話すフェイ。
そんなテクノロジーを知らなかった大介は大いに驚く。おのれの夢がまさか実現するとは思ってもみなかったのだろう。神童がそれを受け、いただいた能力を自分たちにミックスすれば、自分たちがそのまま最強の選手になれると理解する。
先に一筋の光明を見出した気持ちの天馬は、明るい表情でなんとかなりそうな手応えを感じていた。ケセラセラのフレーズがようやく天馬の口からついて出たことに、信助と剣城が笑顔で歓迎する。
時空を越え、最強の選手たちを揃えることが出来れば、プロトコル・オメガ2.0を打倒することも可能になるはずだ。それだけでなく、単に最強イレブンへの興味も湧き、一同は気持ちを新たに、次の目的に向かって動き出す。
現代に戻り、別のルートから円堂を救う方法を探ると告げる鬼道と別れた天馬たち。また子供たちだけになってしまったが、まずは信長の時代へ向かうためのアーティファクト探しのための調査を開始する。
インターネットや図書館の書物などに当たり、信長の基本情報を探る一行。だが信長と直接繋がるアーティファクトが何なのか、その辺の見当はまったくつかないままだ。困る天馬だったが、図書館の一角に置かれたチラシに葵が目ざとく気づく。
チラシによると、織田信長の刀がイナズマ城にて展示されているという。信長に繋がるアーティファクトはそれしかないだろう。
かくしてイナズマ城の展示室にやって来た天馬たちだったが、ガラスケースの向こう側に展示された大事な文化財をどうやって借りれば良いのか、その策がまったく思いつかなかった。その考えも無くやって来ても意味がないのだけど……。なんとかなるの精神だったのだろうか?
諦めきれず、何時間も刀の前に居座る天馬たちに、その展示室の管理者である女性が話しかけてくる。長時間同じ展示品の前にいた天馬たちに関心を抱いたのだろう。またその女性博物館員が話しかけてきたのはそれだけが理由ではなかった。
だがそんなことなど知らない天馬は大胆に単刀直入(たんとうちょくにゅう)に、刀を貸して欲しいと頼む。刀だけに単刀直入にな。
驚く女性に対し、真剣な表情で刀の必要性を訴える天馬だったが、その理由を尋ねられ、口ごもってしまう。まさか「タイムジャンプして信長の時代に行って、ミキシマックスガンで信長の能力をもらってきて、それで自分たちを強化してサッカーを取り戻すんです!」などと言う訳にも行かない。真面目に言ったりしたら黄色い救急車がやって来るだろう。
それでも最後の部分は言っちゃった天馬くん。サッカーを取り戻すという言葉は、今のサッカー禁止令がまかり通っている現代では禁句で、サッカー復活に協力するなど、出来ようはずがないのだ。協力などしたら違法行為に当たる訳だから、それこそ司直の手が回る可能性もある。協力を頼む場合、サッカーのことは言うべきではないのだ。
天馬の失言に信助と葵が慌てて注意する。だがその女性はむしろその言葉で態度を軟化させる。彼女は天馬たちの素性を知っていた。なぜなら彼女も元はサッカー関係者、それも女子サッカー代表のキャプテンを努めていたという経歴の持ち主だった。
声を潜めて自らの経歴を語る女性館員。女子サッカー代表のキャプテンということは、澤穂希(さわほまれ)選手がモデルなのかもしれない。そういえば、外見がちょっと似てる。
彼女はサッカーを愛する者に対する理解者だった。天馬たちの決勝の試合も見ていたらしい。サッカー禁止令によって自らも愛するサッカーを奪われてしまったことを悲しみ、憤(いきどお)る彼女は、天馬たちに協力することを告げる。サッカーを取り戻すという天馬の言葉、ただそれだけを信じて。方法なども聞かず、刀とサッカーとの因果関係すら聞かずに。
刀を貸してくれると聞き、天馬たちは喜びを爆発させる。何とか信長の時代に繋がるアーティファクトを入手したのだ。そしてワンダバの操縦の元、メンバーを載せたキャラバンは、一路信長の時代に出発する。
過去へと向かうキャラバン内で、天馬は必ず最強の11人の能力を集め、円堂を、大介の姿を、そしてサッカーを取り戻すことを強く誓う。そしてワームホールを抜け、キャラバンの正面に時代を感じさせる城郭が現れる。
そこが信長の居城、清洲城とその城下町なのであろう。彼に出会い、その能力を受け継ぐこと、それがここに来た目的だ。城を望む風景を前に、天馬は気持ちを引き締める。
次回に続く
エンディング
遅れてしまってごめんなさい。あとがき部分を追記します。
今回は本当に驚かされる展開だった。大介の夢見たオレブン(俺様イレブン)が全員架空というか、実在のサッカー選手ではなく、歴史上の人物だったという点がまず一つ。信長とか三国志キャラとか、話が変わってしまうぞ。超次元サッカーアニメじゃなかったのかよ?
てっきり名作映画「フィールド・オブ・ドリームス」みたいに、過去の名選手が一斉に集結するという展開だと思ってたからさ……(「フィールド・オブ・ドリームス」は野球だけど)。
仮定の話で続けさせてもらうと、きっとアレぜよ、錦がミキシマックスするのは坂本竜馬のはずぜよ(笑)。孔明が神童で、劉備がキーパーの信助かな? 後半の恐竜と映るシルエットの選手などはどう考えても架空の存在のはずだよね。ちなみにジークフリートはドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」の主人公。アーサー王伝説はイギリスの物語。
孔明と劉備は同時代の同国人、坂本龍馬と沖田総司も同時代の人間と、スカウトに行く時はこれらのキャラの場合は一気にストーリーを進めるのではないだろうか?
11番の選手の説明に使われている「熱風」と「雷鳴」がそのまま次のゲームのサブタイトルになるらしい。これはネットで調べてみた。つまりこの11番に当たる選手がこのドリームチーム中、一番強力な存在となるのではないだろうか? 「ネップウ」だと豪炎寺修也(CV:野島裕史)で「ライメイ」だと鬼道かなぁ?
ここで言い訳しておくけど、上記人物の予測が外れていても、あまり責めないでね。公式の情報などをあえて仕入れないまま、仮定で話してる訳だから。情報を仕入れてガッチガチに書いても良いのだけど(社会派ネタの場合はそうする)、それだと私自身が作品を楽しめないので嫌なんだよね。申し訳ないけどその点はご容赦を。
またこの回で大介が石にされるという展開を持って、クロノ・ストーンという本作のサブタイトルの意味がようやく明かされることとなった。人間がクロノ・ストーンになるのね。しかもそれが大介だったとは……。ひょっとしたらこの姿でいる限り、大介の寿命も伸びるんじゃないかな? 石に死ぬ時なんて無さそうだし。まさかイナクロでは爺ちゃんが円堂よりも出番が多くなる展開になりそうとはね。
次回は信長の時代にタイムスリップしてからのお話。当時の装束に身を包み、信長と接触するという展開になりそう。こんなのサッカーアニメじゃねえ。
一行の前を走る飛脚。髪型からしてコイツは確実に車田剛一(CV:野島裕史)の先祖だと思うのだけど、どうだろう?
ストーリーはかなりの超絶展開になるようだが、みんな着いていこうぜ。
次回「来たぞ!信長の町!!」に続く。
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