『ペルソナ4』第11話「Catch Me If You Can(捕まえられるものなら、捕まえてみな?)」の感想

 恒例のテレビアニメ『ペルソナ4』を観ての感想文、今回は第11話「Catch Me If You Can(捕まえられるものなら、捕まえてみな?)」の感想を書きたい。



 今後のストーリーの根幹に関わる大きなネタバレは避けていますが、少しのネタバレも観たくない方は、閲覧にご注意下さい。


  • 前回の

『ペルソナ4』第10話「Real Me Doesn't Exist(本当の私はどこにもない)」の感想
 はこちらから。


【原作ゲームを含む関連記事】

 例の如く、主人公・鳴上悠(なるかみ ゆう CV:浪川大輔)が夢の中で訪れる意識下の空間、ベルベットルーム。助手のマーガレット(CV:大原さやか)が悠の獲得した新たなアルカナ・恋愛のタロットを記録書に落とし込みながら強大な敵に打ち克(か)った悠を称える。久慈川りせ(くじかわ りせ CV:釘宮理恵)とのコミュを築き、さらに力を得た悠。

 恋愛というアルカナ名に引っかかるところがあるマーガレット。適度な恋愛の摂取はともかく、過剰な摂取は良くないと釘を刺す。


 マーガレット「刺さるわよ❤」


 マーガレットから向けられたその視線が、まさに刺さるように鋭いものであることに戦慄する悠(描写は無かったが、ビビったはず)。マーガレットの視線は、嫉妬に燃える女性のそれを思わせる。



  オープニング



 7月10日(日)。りせや天城雪子(あまぎ ゆきこ CV:小清水亜美)のピンナップ写真が壁一面にベタベタ貼りつけられた暗い部屋に響くゲームの電子音。りせは元アイドルなので写真が出回るのは理解できるが、雪子の場合は一般人であって、その写真は隠し撮りでもしない限り入手できないものだ。事実数多(あまた)ある写真の中でカメラ目線の雪子は1枚も無く、隠し撮りを強く想起させる。

 PCのモニターの発する光以外は闇の部屋で、一人の男が呪いの言葉を呟きながらゲームに興じている。異様な光景の中、ゲームをクリアして、その閉じた世界の中だけの万能感に浸る男。ドラゴンを倒した戦士の名は「ミツオ」と明記されていた。

 そこに響いてくるパトカーのサイレン音。一瞬緊張の表情を浮かべる男だったが、厚いカーテン越しに見るパトカーが自宅前を走り抜けるのを確認し、邪悪な笑みを浮かべる。実は彼の歪んだ万能感は、悪い方向で外の世界にまで影響を与え始めていたのだ。


 パトカーが多数集まる住宅密集地。悠の叔父の刑事・堂島遼太郎(どうじま りょうたろう CV:石塚運昇)とその部下の足立透(あだち とおる CV:真殿光昭)が事件現場を見上げる。給水タンクの柵に、八十神高校教諭の諸岡金四郎(モロキン CV:龍谷修武)の哀れな死体が吊るされていた。極めて猟奇的なその晒し方は、これまでアンテナや電柱に吊るされた連続殺人事件の死体を連想させた。

 平和だった稲葉市を震撼させる連続殺人事件がまたも起きてしまったことに、担当刑事でもある堂島は舌打ちして悔しがる。


 そしてその無念の思いは、悠たち連続殺人事件特別捜査隊の面々も同様だった。テレビの中の世界に入れる彼らは、彼らにしか解決できない事件だと思って事に当たっていた。それだけにその失望感も大きかったのだ。中華料理店・愛家に集結した一行。巽完二(たつみ かんじ CV:関智一)がテーブルを叩いて悔しさを表現する。



 彼らの落胆にはもう一つ理由があった。モロキンの死が、彼らのこれまで立てていた推理を根底から覆す内容のものとなってしまったからだ。これまでの被害者は、行方不明になる前に必ずテレビに映っていたという共通点があった。だが今回の被害者のモロキンは、それまで一度もテレビに映ったということが無かった。つまり被害者=テレビに映った経験者という推論が見当違いであったということになるのだ。

 分かった様な気になっていながら実は何も分かっていなかった……残念さの上に情けなさも込み上げてくるのだろう、いつも元気な里中千枝(さとなか ちえ CV:堀江由衣)も落ち込んでしまう。因果関係としてテレビというキーワードは間違いないと確信する悠であったが、なぜモロキンが殺されたのかを詰問する花村陽介(はなむら ようすけ CV:森久保祥太郎)の言葉の前に二の句を継げない。陽介もイライラして悠を問い詰めたことを詫びる。捜査隊の雰囲気は最悪の状況だ。

 弱気になる陽介を、完二が叱咤するが、彼らの意気は上がらない。そこに唐突にテーブルに置かれる巨大な丼。本来は雨の日だけの愛家の特別メニュー、スペシャル肉丼だ。

 注文していない意外な物体に驚く一同。愛家の看板娘・中村あいか(なかむら あいか CV:悠木碧)は「サービス」と無愛想に告げる。きっと覇気の無い彼らを元気づけようという愛家のマスターからの粋なサービスなのだろう。



 ちなみにスペシャル肉丼は原作ゲームでもあるメニュー。雨の日限定で3000円なり。完食すれば寛容さ・知識・勇気・根気が大きく上がる。でも常人には無理。


 スペシャル肉丼の圧倒的な量に気圧される悠。だが、これを完食すれば様々なパラメーターが上がると直感的に思った悠は、敢然とその物体にチャレンジする。肉大好きで、3度の飯より肉好きの千枝は心象風景・花を咲かせて大喜びだ。

 だが食べ続けても底が見えない。今の彼らにはあまりにも巨大すぎる相手だったようだ。大柄の完二や、3度の飯より肉好きの千枝ですらその量にダウンする。


 悠 「でも進み続ければ、いつかは辿りつく」


 スペシャル肉丼を今の彼らの状況に例え、事件解決に気を新たにする一同。だが悠だけは、まんま現状の丼の底が見えてこないことを言っていたと発覚し、陽介から心底呆れられる。だがこれでメンバーの心機は一転された……かに見えたが、あいかから驚愕のセリフを聞かされる。


 あいか「1人3000円〜」

 陽介「!? サービスじゃねえのかよ!?」


 良いシーン、台無し。



 体よくボッタくられ、財布が軽くなった一行はジュネスに向かう。事件にテレビが関係しているかどうかを、テレビの中の住人・クマ(CV:山口勝平)に聞いてみようということになったらしい。前回の闘いで身体がペラペラになったこともあり、その確認も兼ねて。

 テレビ売り場の前では、数人の店員がなにやら会話をしていた。不穏な空気を感じた陽介は、ジュネスの店長の息子という立場を利用して、彼らに事情を聞く。店員が言うには、陽介の連れとして「熊田」という人物がやって来ているという。

 言われるままに向かうと、そこではクマがマッサージチェアに座って寛(くつろ)いでいた。テレビの中の住人のクマが、こちらの世界に来ていたのだ。



 クマは悠たちと出会い、自分の存在を考えるうちに色々なことに興味を抱き出したらしい。そしてテレビの外に出るという、出来るけどやろうと思わなかったことにも挑戦してみたという。

 そこで話題を強引に戻す陽介。場所を屋上のフードコートに移して、クマに事件のことに関して問うた。テレビの中には、ここ数日誰もやって来なかったとクマは答える。それが事実なら、やはりモロキンはテレビの中には入れられていないということになる。モロキンはこちらの世界で殺され、そして給水タンクの柵に吊るされたのだ。

 悠たちの活躍で、雪子、完二、そしてりせを救ったことにより、テレビの中に入れても殺せないと犯人が判断したのではないかと推測する雪子。十分に想定される話だ。


 7月の暑い気候に、着ぐるみ状態のクマは耐えられずに頭を取ろうとする。だが中身が空っぽなことを知っている陽介は慌ててそれを制する。衆人の目(特に、いたいけな子どもの視線)がある中で、そんな姿を晒させる訳には行かない。だがクマはもう空っぽでは無いと宣言し、強引に頭を取り去る。

 中から現れたのは、流れる汗もキラキラしい美少年であった。



 驚く一同を尻目に、千枝と雪子を逆ナンするために「生やした」と恐ろしげなセリフを吐くクマ。頑張ったことで体内に人間が生えて来たらしい。素直に驚く千枝と、逆ナンをいつまでも引っ張られて不快な雪子。

 着るものを要求するクマ。着ぐるみの中のクマは産まれたままの姿(全裸)だったのだ。慌ててジュネスの洋服コーナーにクマを連れていく千枝と雪子。


 一方の警察署。堂島が事件の資料を読み耽(ふけ)っていた。連続殺人事件と、連続して起こる行方不明事件とに関連があるはずだと刑事の勘で見当をつける堂島。足立がもたらした切れ者の少年探偵の話にも興味を示さない。いや、むしろ子供のお遊びと批判的な堂島。


 他方、冒頭に描かれていた不審な男、久保ミツオ(CV:高橋剛)。



 光彩が無く、開かれた瞳孔で散歩するその姿はやはり異様な雰囲気を漂わせる。躓(つまづ)いたゴミ袋を執拗に踏みつけるその様は、正常な精神状態では無いことを示唆していた。


 再び捜査隊。商店街の惣菜大学前。お色直しを終えたクマが、改めて一同の前に現れた。



 あの着ぐるみからは想像がつかないぐらい洗練されたイケメンとして現れたクマに、陽介も驚きを隠せない。ただ中身はそのままらしく、女性下着売り場で大暴れしたというから、やはりクマはクマだ。

 着ぐるみのクマの頭をジュネスに忘れたままにしていたことに気付く悠。白目を剥いたクマの頭部は、子供たちの恐怖の的になっていた。早く回収しないと!


 ジュネスの食料品売り場にやって来ていた悠のいとこの菜々子(ななこ CV:神田朱未)。父の好物であるたくあんに手を伸ばすが、それを遮って横から奪い取る男がいた。ミツオだった。

 女性や子供など、弱い相手を威嚇するこの態度は許せるものではない。菜々子に食ってかかるミツオは、今にも菜々子に危害を加えそうだ。恐怖のあまり立ちすくむ菜々子。



 菜々子のピンチだというのに、悠長にCMに行ってる場合か!? ……さておき珍しいことに、前回と寸分変わりないパラメーター。成長していないという事だろうか? やはりスペシャル肉丼完食失敗が響いたか?


 怯える菜々子に救世主が現れる。頼れるお兄ちゃん、悠が菜々子の前に立ち、ミツオと対峙する。悠を見た途端、怯(ひる)んで後ずさりし始めるミツオ。捨てゼリフを残して逃げていく。やはりこういったタイプは自分より明確に弱い対象にしか強く出られない。安堵する菜々子の頭を優しく撫でてあげる悠。



 菜々子からの問いかけで、ジュネスに何をしに来たのかを思い出す悠。クマの頭を回収に来たのだった。何故か食材の特価売り場の棚に置かれて、相変わらず子供の恐怖の対象となっていたクマの頭部を回収する。

 怖い体験をした菜々子を家まで送り、陽介たちの元に戻る悠。クマに頭を返す。クマは感謝するが、相変わらず自分が何者なのかが分からないと悲しそうに言う。悠はクマの悩みを一緒に解決しようと告げ、優しくクマを勇気づける。

 陽介も大人な行動に出る。完二に千円札を手渡し、アイス(ホームランバー)を買ってクマと分けるよう指示する。さすがジュネス王子、太っ腹だ。千枝がその態度に便乗して、陽介に言いにくいことを白状する。クマの高価な私服の代金は陽介にツケられているということを。

 当然ながら巻き起こる陽介と千枝の喧嘩を尻目に、アイスを買いに向かう完二とクマ(クマが原因の喧嘩なのだが)。その前に、クマはりせの分のメガネを悠に手渡す。テレビの中の視界を晴らす、例の謎のメガネだ。

 他のメンツを残し、りせの元へ向かう悠と雪子。りせの実家、丸久豆腐店の前には、事件捜査中に何度か出会った帽子の少年が佇(たたず)んでいた。



 帽子の少年は、悠たちがここを訪れることを予知していたかのように接する。白鐘直斗(しろがね なおと CV:朴璐美)と自己紹介した彼は、職業を探偵と語る。堂島が煙たがっていた、例の少年探偵とは彼のことであろう。

 専門家として、連続殺人事件を捜査しているという直斗。モロキンがテレビでこれまで報道されていないという点を疑問点として挙げる。つまり直斗は独自の捜査で、被害者の共通点として悠たちと同じ所に目を付けていたのだ。

 ただ直斗は悠たちを同志とは観ていない。疑うような視線を送りつつ、カマをかけるかのような質問を繰り返す直斗を見れば、そのことは明らかだ。むしろ直斗は悠たちを、怪しい容疑者としてみなしているようだ。今後も悠たちを注目すると言い残し、直斗は去って行く。


 近くの稲荷神社に場所を移し、新たな仲間となるりせと再会する一行。残念ながら、りせも犯人の顔を覚えていないという。助けてもらったことを皆(特に悠)に感謝するりせ。陽介はファンだったりせちーからの感謝の言葉に大喜びだが、りせの目には悠しか映っていないように見える。悠に向かって、自分の能力が必要かを問うりせ。それに応え、クマから預かっていたメガネを手渡す悠。



 ここでりせのキャラクター紹介。久慈川りせ。1年生。元アイドルという誰も勝てない様なものすごいプレミア経歴を引っ提げ、美人が多い八十神高校に殴り込みをかける。雪子や海老原あい(えびはら あい CV:伊藤かな恵)を抜いて、現状人気ナンバーワンだろう(この後さらに恐るべきカルト的人気を誇ることとなる女性が転入してくることを、今のりせはまだ知らないが)。千枝や雪子よりも男性慣れしているせいか、主人公に積極的に、大胆にアプローチする。それで女性陣をやきもきさせるのが特技。実家は地味な丸久豆腐店。商店街仲間ということで、完二とは仲が良い。アイドルだけに頭の出来は良くは無く、不良の完二とともに夏休みの補習候補。主人公に影響を及ぼすアルカナはラバーズ(恋愛)。「JOJO」でいうところのスティーリー・ダン


 メガネを掛けて、仲間ということを意識するりせ。そのりせの可愛い仕草がたまらん陽介。今まさに、彼のバラ色の青春時代が幕を開ける、らしい。



 翌、7月11日(月)。学校では当然ながら、モロキンが殺害されたことによる噂で持ちきりだった。もっとも男子生徒には、ウザい教諭よりもアイドルのりせちー転入の話題の方が大事なようだったが。

 悠たちのクラスに、胸をやたらと強調させた挑発的な服装の女教師が入って来る。モロキンの不幸を嘆くでもなく、フェロモンを発散させまくりながら新たな担任になったことを告げる、女教師の柏木典子(かしわぎ のりこ CV:生天目仁美)。



 妖艶な外貌だが、騙されてはいけない。実は彼女はオーバーフォーティー。熟女好きには堪らないコンテンツかもしれない。


 柏木から期末テストが近いことを告げられ、本分は学生である悠たちは暗澹たる気持ちに陥る。帰宅する4人の前に、またも立ちはだかるのは、ミツオであった。第2話でもあった通り、彼は雪子を一方的に恋慕っているストーカーであった。雨中、傘もささずに雪子を待ち伏せしていたのは、このミツオだった。

 現実と仮想の区別がつかなくなっている彼は、強引に雪子を連れ去ろうとする。千枝が即座に助け出すが、ミツオのあまりの突飛な行動に唖然とする千枝以外の一同。雪子はミツオのことは全く記憶に残っていなかった。それだけの男という評価だった訳だが、ミツオはその扱いに逆切れする。

 危険な兆候だったが、そこにやって来たのが完二だった。大柄でいかにも不良然とした完二の姿に動揺するミツオ。どう見ても物理的に自分より強い、彼のようなタイプが一番苦手な存在なのだろう。ミツオはまたも捨てゼリフを残して逃げていく。



 翌、7月12日(火)。またも閉じられた暗い部屋(壁に新たに貼られた完二の写真は穴ぼこだらけ。写真にしか反撃できない弱さが暗示されている)。2ちゃんねるを思わせる匿名掲示板に、自分こそ稲葉市の連続殺人事件の犯人だと書き込んで悦に入るミツオ。

 だが誰も真剣にその書き込みに取り合わない(当たり前なのだが)。自分の渾身の書き込みがログで流されていくのを堪えられない思いで見つめるミツオ。ネット住人が信じないなら実行して証明してやるとばかりに、はた迷惑な決意をして雨中、街中に飛び出していく。向かった先は、警察署、であった。



 時間は一気に飛んで、期末テスト後の7月23日(土)。ジュネスフードコートの特別捜査本部に終結した一同。期末テストの結果にボロボロの心境の陽介。りせも憤懣やるかたない様相で、英語の悪口を言い募る。



 テストの出来の良しあしと、彼らの姿勢は比例します。悠と雪子は優等生。


 クマの動静が気になる雪子。クマは陽介の家に住み込むことになった。そしてクマの着ぐるみを活かし、ジュネスでサンドウィッチマン的な役どころで働くことになったらしい。マスコットとして、子供たちに風船を配る人気者となっていた。着ぐるみということで、却って目立たない存在として現実世界に居着いたクマ。

 クマの脳裏に染み付いた逆ナンという言葉にかこつけて、3対3の合コンに持ち込もうとする陽介だったが、千枝から意図もあっさりと却下される。そういう男女の交遊を喜々として取り締まっていたモロキンの話に及んで、彼らはまたしんみりとなる。

 彼らにとって生活指導のモロキンは目の上のたんこぶの様な存在であって、決して好ましい存在では無かったが、それでも(完二以外は)担任教諭としての付き合いがあった。見知った人物が無残に殺されて落ち込むのも無理は無い(林間学校ではゲロを引っ掛けられた相手だったが)。

 モロキンの無念を晴らすためにも、犯人を自分たちの手で捕まえようと提案する悠。だがそんな彼らのやる気に水を差す発言をする人物が現れた。直斗だった。


 警察の動向を知る直斗は、容疑者が特定されたことを告げる。事件はもう解決に向かっているから、悠たちの遊びも終わりだと木で鼻をくくったような態度で語る直斗。遊び扱いされたことが納得行かず、反論する悠。りせも怒り心頭で直斗に食ってかかる。想い人や担任教諭といった関係者を殺害されている陽介も直斗への非難に加わる。

 直斗は自分の行動の方が真剣味が足りないという非難をあっさりと受け入れる。容疑者が固まった以上、もう彼の役割は終わりを告げているのだ。

 それだけを告げて、直斗は悠たちの元を立ち去る。事件はこれで終わってしまったのかと力が抜ける一同。自分たちで解決すると誓ったばかりなのにこれでは、怒りや悲しみ、その他の感情の持って行き場が無くなってしまうだろう。自分たちが集まることは、もう無くなるのかと自分語りに語る雪子の言葉を聞き、悠はうなだれる。



 さらに3日後、7月26日(火)。雨の中を登校する悠たちだったが、やはり事件の終わりを感じて意気消沈していた。もはや自分たちに出来ることは無い……


 悠 「……まだだ!」


 驚く一同。発言した悠自身も驚いていた。それでも雨が降る中、マヨナカテレビの確認を続けるよう皆に告げる悠に、一同も賛同する。



 彼ら連続殺人事件特別捜査隊の胸の火はまだ消えてはいなかった。



  エンディング



 エピローグ。発言通り、その夜のマヨナカテレビを確認する悠。深夜0時に映し出された画像は、事件が未だ終わってはいないことを悠たちに告げる。映し出されたのは、あの男、ミツオだった。



 ミツオ「(僕を)捕まえてごらんよ!」


 狂気に自我を奪われたミツオが、挑発的に自分が事件の犯人であることを示唆した映像。それは他ならぬミツオ自身が、テレビの中の世界から、事件が未だ継続中であることを告げていた。陽介からの連絡を受けた悠は、メガネを手に取り、敢然とテレビの中に向かう。



 以下、次回!



 クマがついに現実の世界にやって来た。人間の姿を得たクマは、今後いろんな行事に顔を出して楽しい狂言回しを演じることとなるので、楽しみだ。あのイケメンの人間体を初めて見た時はビックリしたっけなぁ。山口勝平ボイスもそのまま合ってる。頑張って生やしたという表現は、これもたまげたけどね。



 前回で達成されていたと思われる、クマのアルカナ、スターを入手する悠。クマコミュは、原作ゲームだと結構後回しなのだけど。


 事件は急展開、真犯人であっても全く違和感の無いミツオというキャラクターが現れた。だが彼が犯人だとすると、彼をテレビの世界に入れたのは誰なのか? その辺に謎が残る訳だが、次回以降に明かされることになるだろう。ミツオがかつてのネオ麦茶や秋葉原殺傷事件の犯人のように、2ちゃんねる(的な掲示板)に書き込んでいたのはショッキングな映像。実際、ネットの世界のヤバい人はこんな感じなのだろう。あまり挑発しない方が良さそうだ。




 次回「It's Not Empty At All(俺は空っぽじゃない)」に続く。



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