『イナズマイレブンGO』第26話「立ちはだかる白い悪魔!」の感想 【画面真っ青、今の季節には涼しすぎる試合】

 今日は文化の日。祝日なので、いつもより早めに恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文を書きたい。今回は第26話「立ちはだかる白い悪魔!」を観ての感想を書く。雪と氷のフィールドということで、ほぼ画面は水色一色だった。涼しげな画面を観ながら、暑い暑い夏場にこの試合を観せて欲しかったと何度も思った。灼熱ゾーンでの試合は、ぜひとも真冬に放映して下さい。



 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、

 をご覧ください。


 それ以外の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


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 なお、『イナズマイレブンGO』をよく知らない方のために登場人物紹介のページを設けました。順次更新していきますので、目を通していただくとキャラクターのことが分かり易くなります。さらっとウソ情報が散りばめられていますので、あまり信用しないで、軽い感じで読んで下さい。

 ホーリーロード2回戦、雷門中学の対戦相手は北海道の名門、白恋中学だった。フィフスセクターの陰謀で白恋中のコーチを追われた吹雪士郎(CV:宮野真守)は、雷門の勝利のために協力する。白恋中の無敵の必殺タクティクス「絶対障壁」を打ち破るための特訓を経て、試合当日についに「絶対障壁」に対抗する必殺タクティクス「ダブルウィング」を編み出した松風天馬(CV:寺崎裕香)ら雷門の選手たちは、勇躍白恋中との戦いに臨む。


 試合会場への専用列車に乗り込む両チーム。またもあの気まずい睨み合いの空間へ。対戦相手同士を向かい合わせる形式はやはりフィフスセクターの策略に思えてならない。今回は元白恋中コーチの吹雪以外は対戦相手に思い入れがない分、まだマシだけど。

 誤解から生じた確執を持ち続ける白恋中のエースストライカー、雪村豹牙(CV:寺島惇太)と無言の再会を果たした吹雪は、真の敵を見誤っているかつての教え子に目で訴えかけるが、その意思は伝わらない。

 そうしている間に、列車は今回の対戦会場に到着する。


 試合会場への扉が開いた瞬間、猛烈な冷気が両チームを襲う。ユニフォームの選手たちはともかく、11月放映のアニメだというのに未だに半袖の制服姿の女子マネージャーたちは、その冷気に思わず震え上がる。



 震える様も可愛い3人娘。瀬戸水鳥(左 CV:美名)、空野葵(中 CV:北原沙弥香)、山菜茜(右 CV:ゆりん)。設定ではホーリーロードはまだ夏の大会なんだろうね。


 開いた扉の向こうを見て、驚愕する雷門選手一同。そこは氷に覆われた洞穴の様相だった。扉を開けた時に感じた冷気、異常なまでの寒さは空調の設定異常なのではなく、まさにそれこそがこの会場「スノーランドスタジアム」の恐るべきギミックだったのだ。




  オープニング



 試合前の両チームの練習が始まる。しかしフィールドすらも凍りつき、アイスバーン状になっていてとにかく滑ってしまう。とてもではないがサッカーなど脚を使った細かい球技など出来そうにないと思われる悪条件だった。余談だが、サッカースパイクは靴裏に鉄製の鋲(びょう)は打たれていない(野球スパイクは鉄鋲)。


 足元もおぼつかず、練習にならない雷門選手たち。派手にコケてしまい、これでサッカーが出来るのかと不満タラタラの浜野海士(CV:金野潤)だったが、そんな雷門を尻目に氷上とは思えない動きを見せる白恋中の選手たち。北国代表だけあって、この氷のスタジアムをものともしない。滑り易いフィールド、そして寒さ、共にその性質に熟達する白恋中に有利に働く条件となる。白恋中の監督・熊崎が悪い笑顔で自信を見せる。滑り易いフィールドに慣れた相手との対戦に、厳しい戦いとなることを覚悟する雷門監督の円堂守(CV:竹内順子)と、それに同意するコーチの鬼道有人(CV:吉野裕行)。


 そこに朗報を持って走って来るサッカー部顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)。サッカースパイクより滑り易いヒールを履いているであろう春奈がコケるのではないかと懸念されたが、残念ながらそういう「転んでパンチラ」的なファンサービスは無かった。

 春奈が持って来た朗報とは、前回部内で話題となった錦龍馬(CV:岩崎了)がイタリアからのサッカー留学を終え、帰って来たというものだった。しかもこの試合に参加すべく会場に向かっているらしい。貴重な戦力の復帰という朗報に一同の表情も明るくなる。

 「彼がいれば心強いです!」
 「力強いシュートでゴールを奪ってくれるぞ!」
 「イタリアで鍛えたプレーが見られるんだね!」


 などなど、来る前からそのポテンシャルのハードルを上げられまくる錦さん。これで大したことなかったら、その期待外れから来る落胆も大きそうだ。


 でもいきなり参加なんて出来るものなのかしら? 選手登録とか、どうなってるの? 円堂が春奈に確認したところ、追加の選手登録は可能らしい。こういった細かいところで脇が甘いフィフスセクターの管理。そういうの無しにしとかないと、きっとその選手の活躍でまた雷門が勝っちゃうよ?



 その頃、件(くだん)の錦は自転車で試合会場に向かっていた。自転車で、というところがイタリア帰りっぽいんだけど、間に合うのかいな? しかも試合前にかなり体力を消耗しそう。



 これは帰国早々、過酷な状況ぜよ。古株さん(CV:麻生智久)運転の移動バスで迎えに行ってあげなよ。



 そしていよいよ試合が開始される。当然の如く間に合わない錦。

 向かい合う両チーム。雷門をつぶす意図を明示する白恋中のキャプテン・白咲克也。シードである彼はフィフスセクターの指示に忠実に仕事をこなそうとしている。その様な意図を実現させてはならじと、こちらも戦う気を漲(みなぎ)らせて対抗する雷門のキャプテン・神童拓人(CV:斎賀みつき)。本当のサッカーを取り戻すために、負けられない理由を心の中で再確認する天馬。




 試合開始直前の両チームの布陣。錦の選手登録は行われたはずだが、写真が無いからかここには表示されていない。そして「絶対障壁」を単独の力技でぶち破ってくれると個人的に期待していた車田剛一(CV:野島裕史)は残念ながらベンチスタート。白恋中の5番・真狩銀次郎はメガテンシリーズの悪魔「セタンタ」のようなマフラー姿が印象的。実はコイツが「絶対障壁」の要役(かなめやく)なのだが。あと意外なのは白恋中のリザーブに、前回クマ監督と共にフィフスセクターから送り込まれた描写があった16番の凶暴ヅラがいること。てっきりレギュラーとして最初からピッチに立つと思っていたから。もしかして敵の秘密兵器だろうか?


 試合開始前の雷門ベンチでは、部外者ながら当たり前のようにそこに座りながら雪村に思いを馳せる吹雪がいた。白咲らの扇動に騙された雪村の憎悪は何とかしなければいけない。だがそれには、この試合に雷門が勝つことによって目覚めさせるしかないのだ。


 両者の思惑をはらんだまま、雷門のキックオフでいよいよ試合が開始される。しかしやはりスリッピーなピッチに悩まされる雷門。ボールを持っていた倉間典人(CV:高垣彩陽)がドリブルをミスし、ボールはキタキツネがその名前のモチーフであろう、白恋の木瀧常緒(きたき つねお)の手に渡る。



 すぐさまスライディングタックルで奪回を図る倉間だったが、ボールはサイドラインを割ってしまう。その後のスローインを機敏な動きで奪取する神童だったが、そのパスを受けた速水も簡単にラインを割り、マイボールを失ってしまう。ボールの転がり方も平常のピッチとは全く違う状態だ。その感覚が測れず、戸惑う雷門。その様子を解説するベンチウォーマーの一乃七助(CV:折笠富美子)と青山俊介(CV:高垣彩陽)。圧倒的に不利な戦いを強いられる先輩たちを見て、これがホーリーロードで戦うということの本質ということを思い知る新入部員の影山輝(CV:藤村歩)。


 天馬のキープするボールを奪いに挑みかかる雪村。取られないつもりの天馬だったが、やはり氷に足を取られてしまう。その隙を突き、ボールを奪い取る雪村。敢然と雷門陣地に進撃する。そして速水の横を猛スピードで駆け抜ける。瞬発力なら速水も負けないと思われるが、いかんせん足場が悪い。対応できずに抜かれてしまう。



 ドリブル系の必殺技っぽく見えるんだけど、技名が出なかったのでそうではないらしい。


 二の矢として雪村に対応する霧野蘭丸(CV:小林ゆう)。この動きなら足を取られることの無いとばかりにスライディングタックルでボールを奪取する。

 そのボールがまたもラインを割り、試合が中断する。その合間に、雷門ベンチから自分に向けられた視線に気づく雪村。視線の先にあるのは、もちろん吹雪だ。そして雪村は、そのかつて恩師だった男との出会いの頃を回想する。



 かつての雪村は、いつでも全力でプレーをするという信念を練習時にも通し、その乱暴なプレーも相まってチームメイトから疎(うと)まれる、チーム内で浮いた存在であった。



 自らの信念を信じ、一人で練習する雪村の前に現れた青年、それが吹雪だった。自分の考えを認め、よき理解者となってくれた吹雪を、雪村は師として慕うこととなる。


 深い雪が降りしきる中、子弟の練習は続けられた。ドリブルの切り返しで自分を抜いて見せたり、強烈なシュートを放つ弟子の成長を、目を細めて喜ぶ吹雪。吹雪の指導に感謝する雪村にとっても、吹雪の存在は、ようやく信じられる指導者に出会えたという気持ちだった。

 伝授された必殺技「エターナルブリザード」を会得した雪村に対し、さらに独自の必殺技を編み出し、師である自分を越えるよう指示する吹雪。その暖かい笑顔に強く惹かれる雪村だったが、ここで2人に予期せざる悲劇が訪れることとなる。



 試合は雷門が一方的に押される展開となっていた。まともに走ることもままならない状況ではどうしようもない。監督の円堂にも打つ手が無い。

 転倒して雪村にボールを奪われた天馬だったが、すぐに追い縋りその行く手を阻む。奪い返したボールを前線の神童にパスする天馬。受けたボールを神童は、ヘディングで剣城京介(CV:大原崇)に託す。しかし元シードでテクニシャンの剣城ですら、このフィールドには対応しきれない。トラップミスを突かれ、戻っていた雪村に再度ボールを奪われてしまう。

 素早いドリブルで切れあがる雪村に、浜野、そして天城大地(CV:奈良徹)も翻弄され、止めることが出来ない。そしてゴール前、雪村が吠える。




 吹雪から伝授された「エターナルブリザード」に独自の改良を加えた新必殺シュート「パンサーブリザード」を放つ雪村。吠えたてるユキヒョウ(豹の英訳はパンサー)をバックに、猛烈なスピードでゴールに向かうシュート。三国は自らの必殺技「フェンス・オブ・ガイア」を発動させようと飛び上がるが、技発動よりも前に到達してしまう雪村の必殺シュート。



 未だ無敗の「フェンス・オブ・ガイア」が正面切って破られた訳ではないが、技の大仰なエフェクトの隙を突かれて押し込まれるという、ある意味正面切って破られるよりも恥ずかしい形でゴールを許してしまう三国。先制点は、このフィールドを得意とする白恋中が挙げる。


 雪村の自らを越えたシュートを目の当たりにした吹雪。それに対し、どうだと言わんばかりに得意げな表情で見やる雪村。



 再び2人の回想シーンに場面は移る。

 頑張るものの、吹雪を越える必殺シュートをモノにすることが出来ない雪村。くじけそうになる雪村を励まそうとその肩に手を伸ばす吹雪だったが、今の彼に必要なのは安易な優しさではなく、彼の信念を呼び戻すための厳しさであった。

 「これぐらいで諦めるのかい?(爽)」


 雪村のために敢えて非情に突き放した言い方をする吹雪(それでも爽やかな口調になってしまうのだが)。その態度に反発するかのように、続行を志願する雪村。吹雪の指導は正しかったのだ。揺らぎかけた雪村の信念が元に戻ったことを見てとった吹雪は、明日またここで一緒に頑張ろうと声を掛ける。嬉しそうに答える雪村だったが、まさにその夜、あの悲劇が吹雪を襲った。フィフスセクターの使者、黒木善三(CV:加瀬康之)により吹雪はコーチを解任され、白恋中から放逐されてしまうのだ。

 そうとも知らない雪村は、翌日の朝から晩まで、寒いグラウンドでじっと吹雪を待ち続けた。そしてそれ以来現れることの無いままに姿を消した吹雪に失望し、雪村は吹雪を憎悪することとなる。ここでは描写されなかったが、おそらく白咲を始めとするフィフスセクターの扇動にもハマってしまったと思われる。だけど吹雪も、黙って去らないで雪村に電話の一つでもすれば話はこじれなかったんじゃないのかなぁ?



 雪の降る寒い中、ずっと待ちぼうけを喰らった恨みは相当重いらしい(気持ちは分かる)。雷門と共に吹雪を打倒することに使命を燃やす雪村は、再び雷門ゴールに迫る。

 これ以上の失点を避けるべく、蘭丸は後輩の狩屋マサキ(CV:泰勇気)を引き連れて阻止に向かう。蘭丸に声を掛けられた狩屋が「ハイ!」と素直に返事したのが不気味だ。

 スパイクのエッジ部分で滑るように移動して蘭丸を簡単にかわす雪村。そして同じ様に狩屋をもかわそうとする。しかし雷門イチの身体能力を持つ狩屋は滑りながらも体勢を立て直し、再びアタック。またもかわす雪村だったが、狩屋はその抜群の観察力でエッジで体勢をコントロールする術(すべ)を見抜き、見よう見まねで立ち向かう。



 そして見事にその技術を会得し、雪村の攻めを止めることに成功する。スパイクの縁(ふち)を使ってスケートのように滑って動きをコントロールすることに気付いた狩屋を褒め、仲間の皆にも伝える蘭丸。狩屋を手放しで褒める蘭丸が不気味だ。

 狩屋の活躍により、氷上の戦い方に気付いた雷門。これでようやく互角の戦いが期待される。



 一方その頃の錦さん。試合会場へ向かう専用列車の駅ホームに辿り着く。しかし列車は試合開始前と終了後にしか稼働していないことを駅員から聞かされ、慌てる錦。結局会場まで人力で向かうこととなってしまう。



 まだ合流できない錦。真打ちは後から現れるのが常だが、気を持たせる。



 試合会場。スタジアムのギミック抜きの、本来の能力で戦うことが可能となった雷門は、パス、ラン、ドリブルなどで敵を上回るスピードを見せる。身体能力で秀でる雷門は、白恋中を徐々に押し始める。



 当方イチオシの浜野も必殺技「なみのりピエロ」で軽快に木瀧を抜き去る。波の水分が凍ってしまうのが心配されたが、大丈夫だった様だ。


 浜野から天馬にパスが渡る。身体もデカイが鼻もデカイ、背番号2番の鼻大(正式名ではありません)がその前に立ちはだかる。だが氷上でも変わらず出せるようになった必殺技「そよかぜステップ」で鼻大を後方に吹き飛ばす天馬。



 そよかぜステップ」出しかけの図。


 そして前線の倉間にパスを出す。倉間は受け取るなり、必殺シュート「サイドワインダー」を放ち、同点ゴールを狙う。敵のキーパー、キャプテンの白咲も黙ってはいない。必殺技「クリスタルバリア」で迎撃する。




 残念ながら倉間のシュートは止められてしまう。またも阻止される「サイドワインダー」。倉間さんのシュート成功確率がまた下がってしまって、悲しい……。

 シュートこそ阻止されたものの、圧倒しているのは明らかに雷門。ベンチのムードも上昇して来た。何もしないうちに選手たちがコツをつかみ、優位に立ってしまう今の雷門。監督とコーチは喜んでいる場合では無い気もする。そう思ったのか、円堂が選手たちに檄を飛ばす。

 円堂「さぁみんな、攻めて行けっ!!」
 一同「ハイ!!」



 円堂の檄に負けないぐらい元気に返事し、さらに攻めモードの雷門。神童からのパスを受け、攻め上がる剣城。だが押される自チームを前にして、熊崎は余裕の表情を浮かべ、白咲に指示を出す。そして白咲からさらに真狩に命が下る。

 真狩の指揮の元、6人の選手たちが集結する。事前にミーティングで警戒していた6人の必殺タクティクス「絶対障壁」の発動だ!




 割と目立たない選手たちで構成された「絶対障壁」。鼻大も何気にメンバーに入っている。


 ついにベールを脱いだ白恋中最強の技に驚く一同だったが、剣城は突破するつもりで挑みかかる。だがその行為は無謀だった。



 堅い氷柱に激突したかのようにダメージを負いつつ弾き飛ばされる剣城。熊崎の余裕の表情は、この絶対的な壁が自チームに存在しているからであった。この絶対の壁を抜けない限り、得点は不可能であり、先制点を奪われた雷門にとってそれは即(すなわ)ち、敗北を意味していた。

 自分が在籍していた頃より一層の完成度を誇る必殺タクティクスに、敵ながら感嘆の声を上げる吹雪。


 神童はそこで天馬と剣城を呼び寄せる。

 「『ダブルウィング』で攻めるぞ!」


 ネーミングに全く関わっていない神童が当たり前のように技の名前を口にした! 神童さん、前回のバス内の会話をちゃんと聞き耳立てて聞いていたんですね? 前回こうあって欲しいと想像したこの辺りのシーンが再現されていたことは、今回観ていて一番嬉しかった。


 とにかく「絶対障壁」の堅牢さを目の当たりにした今、アンチ「絶対障壁」として誕生させた「ダブルウィング」で攻めるのは当然の道理だ。パスを回しつつ倉間を先頭にしたフォーメーションで攻め込む雷門。

 これまでに無いパターンの攻撃に警戒の色を見せる熊崎と白咲。だが「絶対障壁」に自信を持つ白恋中は、やはりその無敵の必殺タクティクスで迎え撃つことを選択する。


 倉間からのバックパスを受け、構築された氷の壁に向かう剣城と天馬。何度も激しく横パスをやり取りしつつ、さらに2人の前方に神童、浜野、速水、狩屋が壁となり、左右どちらにボールがあるのか分からない様にする戦法だ。



 吹雪がスパイとして「絶対障壁」に対する対抗策を伝えたと邪推する雪村。この場合は邪推でも無く、正解なのだけど。


 「ダブルウィング」を発動させて壁をすり抜けようとする雷門。だが「絶対障壁」の司令塔・真狩は冷静にボールの位置を見破る。

 「左だ!」


 真狩の指示の下、壁は左に移動する。



 バレた瞬間。弾き飛ばされる天馬たちがチマチマしてて笑える。速水(左)の胴体がなんだかヤケに長い。


 白恋中の最強の技「絶対障壁」は「ダブルウィング」ですら破ることが出来なかったのだ。その後も何度も挑むが、そのたびに絶対の壁に弾き返される双翼(そうよく)の羽根。

 その理由として、剣城からのパスに対して、天馬からのパスのスピードが遅いという点に気付く鬼道。そのために壁の司令塔の真狩はどちらにボールがあるのか、確実に見極めることが出来た。その意味で「ダブルウィング」は完成してはいなかったのだ。

 さらにこの氷のフィールドが白恋中に味方していた。滑る氷の上の移動なら、ラストパスを見てから壁を動かしても十分に間に合ってしまう。


 「絶対障壁」のために攻める手段を失った雷門に対し、再び攻勢に出る白恋中。雪村がまたも必殺シュート「パンサーブリザード」を放つ。

 今度こそはと、早めに飛び上がる三国さん。「フェンス・オブ・ガイア」を間に合わせ、見事に止めて見せた。「フェンス・オブ・ガイア」無敗伝説は継続中(さっきの失点はノーカウントでお願いします)。



 2点目を与えることは阻止したのだが、弾いたボールはまたも雪村がキープする。そして気合い一閃、雪村の背中からオーラが巻き起こる。



 これは化身発動のエフェクト! 驚きつつも警戒する、共に化身持ちの神童と天馬。



 雪村の化身「豪雪のサイア」。おそらく雪の女王がモチーフの女性化身。


 雪村が化身を発動させたことに驚きを隠せない吹雪。彼の知る雪村にはそんな能力は無かったのだろう。



 吹雪に対する憎悪の強さゆえだろうか? 必殺シュート後に息つく間もなく化身シュートを放とうとする雪村。その執念の化身シュートは、「絶対障壁」を打ち破ることが未だ出来ていない雷門にとっては致命的と思える2点目を奪われかねない迫力を持って、今まさに放たれようとしていた。


 次回に続く!



  エンディング



 ここまで無敵を誇ってきた三国の「フェンス・オブ・ガイア」なんだけど、無敗伝説は次回早々に終わりそうなヒキだったねぇ……。さすがに化身シュートはどうしようも無さそうに思える。常人の限界を見るようで切ないが。逆にこれを止めちゃうと、雪村の化身がしょぼく感じられてしまうだろうし。


 残念ながら今回も錦は間に合わなかった。次回予告では元気に走り回っていたので、次回登場していきなりキーマンになりそうな雰囲気。おそらく天馬の代わりに「ダブルウィング」要員になると思われる。ただこれまで共通の練習をしていない分、参加できてもしばらくはチームプレーは難しいかもしれない。「ダブルウィング」はかなりタイミング重視の複数プレーの技だし。

 次回は錦の他に車田が満を持して登場。そして期待の新人、輝が公式戦デビューを果たす様だ。可能性として「ダブルウィング」のは錦では無く、剣城と天馬のプレーを観察し続けていた輝が天馬の変わりを務めるという展開もあり得る。

 雷門もメンバーチェンジが当たり前になって来て、それだけ選手層が厚くなったと言える。ただ、一乃と青山……。

 敵チームからも、あの秘密兵器の凶悪ヅラが出て来る様だし、次回も楽しみだ。あと最後の今日の格言で、敵である雪村の言葉が採用されていたのは驚いた。これもまた、雪村味方になるフラグの一つと予想する。


 最後に今回どうしても気になったのが、CMアイキャッチの「12/23」で、まだ本編に出て来ていない一之瀬が出て来たこと。



 これは秋ねえの恋人登場という日常パートが確定したと見てよいのだろうか? むちゃくちゃ期待させてもらう。アイキャッチに出して来た製作サイドの掌の上で踊らされてる印象だけど、それでもいい。



 次回「氷上の激闘! VS白恋中!!」に続く。



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