『イナズマイレブンGO』第46話「TV局が来た!」の感想 【ブロガー殺しの総集編】

 二週間のご無沙汰の、恒例のアニメ感想文。今回は『イナズマイレブンGO』第46話「TV局が来た!」を観ての感想を書く。第2期に移行するに当たり、これまでの物語を振り返る総集編的位置づけの内容となっており、いつも詳細に感想を書いている当方的には書くことに困るという、感想ブロガー殺しの展開だ。他の感想ブログの人たちはどうやって処理しているのだろう?


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第45話「未来(あした)へのパス」の感想 【ファン応募キャラ登場】
 をご覧ください。


 それ以外の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 で、一覧表示されます。


 なお、『イナズマイレブンGO』をよく知らない方のために登場人物紹介のページを設けました。順次更新していきますので、目を通していただくとキャラクターのことが分かり易くなります。さらっとウソ情報が散りばめられていますので、あまり信用しないで、軽い感じで読んで下さい。

 ホーリーロードの激闘を勝ち抜き、優勝した雷門中学。世間の耳目がこの中学校最強のチームに集まるのは自明だ。マスメディアももちろん放っては置かない。テレビで特集されることになった。


 女性アナウンサーが語る中始まったその番組を、固唾(かたず)をのんで見守る雷門選手一同。すでにテレビ局側からは取材された後らしい。自分たちの特集されたテレビを、サッカー部室で期待に満ちた表情で観ていた。



 松風天馬(CV:寺崎裕香)や西園信助(CV:戸松遥)がはしゃぐのはなんか分かる。ただこういうのは興味無さそうな剣城京介(CV:大原崇)も斜(しゃ)に構えながらも注目しているのはちょっと微笑ましい。後ろの木野秋(CV:折笠富美子)は部外者だけど、天馬の親戚だし雷門マネージャーOGということでの参加なのだろう。用意したクッキーやケーキなどのお菓子も、料理が得意な彼女の持ち込みらしい。


 そこに遅れてやって来る1年生の狩屋マサキ(CV:泰勇気)と影山輝(CV:藤村歩)の2人。彼らもこの番組を楽しみにしていたらしく、慌てて席に着く。2人は本編のスタートには間に合って、一安心の様子を見せる。



  オープニング





 今回のオープニングは特別仕様。ゲーム版のオープニングをそのまま流用している。テーマ曲「打ち砕ーくっ!」がメチャクチャカッコ良い。ラストの敵「ドラゴンリンク」の姿は演出で表情が見えない様にしているんだけど、アニメではもうバレバレな訳で、ちょっとちぐはぐ(笑)。



 テレビは優勝した雷門の強さの秘密を3つのカテゴリーで分析するという形で進行する。

  • その1「河川敷は努力の聖地!」

 少年サッカー界に革命という名の風を起こした雷門。その快進撃は日本中のサッカー少年少女たちの心を熱くし、さほどサッカーには詳しくなさそうなアナウンサーさんまでファンになってしまったという。

 特にミーハーでイケメン好きそうな彼女、ごひいきはやはり神童拓人(CV:斎賀みつき)らしく、彼を紹介する時は声が1オクターブ高くなっていた。そしてそれを聞き、神童ストーカーとしてマネージャーに潜入したその道の大先輩、山菜茜(CV:ゆりん)が満足そうに笑う。


 茜「あの人、分かってる♪」



 河川敷を主な練習拠点とする稲妻KFCの選手たち。前回小学生時代の天馬が不合格になったチームだ。左の指導者っぽいのは、もしかして半田真一(CV:下野紘)とOGの如月まこ(CV:倖月美和)かな?


 河川敷で子供たちに取材する。ちびっこたちは、さすが見た目の派手さだけで好きな選手を口走り、大人的配慮などかけらも見せないで天馬や剣城の名を挙げる。天城大地(CV:奈良徹)が好きというマニアックな子はゴーグルをアゴに巻くという、天城さんの用途間違いまで忠実にコスっていた。

 誰も自分の名を呼んでくれなかったメンツにどす黒い思考が芽生える。浜野海士(CV:金野潤)は、可愛いと言われた信助をからかう。そして狩屋は悲しみのあまり激しく落ち込む。



 雷門の選手たちの練習は校内だけで行われたものではない。この河川敷を舞台に、様々な必殺技が誕生したのだ。むしろここで生まれたドラマの方が多かったと言えるだろう。

 サッカー部を辞めようとしていた神童を留めるため、天馬が必殺技の「そよかぜステップ」を会得したのもここ、河川敷だった。そんな私闘の場面だったはずなのに、何故かVTRでそのシーンが再現される。テレビ局の要請で、天馬と神童が実際に再現してみせた「やらせ疑惑」が浮上する。引き立て役をやらされた神童は面白くなかっただろう。

 そして信助の必殺技「ぶっとびジャンプ」もここで生まれた。このシーンも再現されていたが、3年生と信助がテレビ局にやらされたのかもしれない。

 天馬と剣城の合体技「ファイアトルネードDD」も河川敷で練習が積み重ねられた(この場で完成はしなかったが)。この練習シーンでは、剣城まで再現VTRに協力していた。

 そして円堂守(CV:竹内順子)が監督に就任した当時、雷門の選手たちとの絆を強めたのも、この河川敷だった(唯一来なかった南沢篤志(CV:梶裕貴)を除く)。


 河川敷には雷門の選手たちの思いと、血と汗と涙がこもっているのだ(涙は主に神童のものだったが)。



 このアナウンサー、よく見たらちゃっかりと9番、神童のユニフォームを着ている。

  • その2「選手を支えた女神たち!」

 雷門の選手たちの頑張りがホーリーロード優勝に繋がったのは確かだが、その原動力となったのは、影から彼らを支えて来た女神と読んでも過言ではない彼女たちの協力があってこそのものだった。

 その第一として、雷門サッカー部マネージャーがテレビで紹介される。



 自分たちの特集に興奮し、思わず天馬を押しつぶして身を乗り出してしまう瀬戸水鳥(CV:美名)。彼女は当初はマネージャーでは無かったのだが、なし崩し的にマネージャーになっていたのだろう。


 水鳥と茜、そして空野葵(CV:北原沙弥香)の3人の献身的なサポートが選手たちに力を与え、また安息の場を提供していたことは事実だ(……その辺の正規のマネージャー業は主に葵の仕事で、茜は専属カメラウーマン、水鳥はハートマン軍曹ばりの暴力担当だったけど)。

 そしてサッカー部顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)、料理は殺人的ドヘタだったが円堂の妻として精神的サポートを果たした円堂夏未(CV:小林沙苗)、天馬の親戚として、親代わり、姉代わりの相談役になった木野秋(CV:折笠富美子)の、旧マネージャー娘たちも、大人になってもそれぞれの立場から雷門を支え続けた(久遠冬花(CV:戸松遥)も入れてあげて欲しかったが、看護師の仕事上、取材の都合が付かなかったのかもしれない)。

 お互いの姿がテレビで紹介され、秋は雷門優勝を共に祝えることがウソのようだと語るのに対し、常に第一線に居続けた春奈は、この日が来るのをずっと夢見ていたと語る。そして2人は改めてこの幸福を噛みしめるように笑い合う。


 そんな大人の姿を見て、自分たちも10年後はそんな風に雷門の勝利を喜べる大人になれるのだろうかと葵が瞳を輝かせる。水鳥と茜が同意する。そこに口を挟む信助、自分が円堂のように雷門の監督になっているかもしれないと語るが、即座に「それはない」と3人娘に打ち消される。円堂と同じキーパーで、似たようなバンダナしてるからといって簡単に監督業は務まらないのは分かるが、前途ある中1に少しは夢を見させてやれよ……。

  • その3「雷門魂!」

 代々伝わるこの精神を持ち続けているのが、勝利の要因の3番目ということらしい。この雷門魂を持つ歴代の選手たちには現監督の円堂を始め、前監督にしてコーチだった鬼道有人(CV:吉野裕行)、桃色極道の染岡竜吾(CV:加瀬康之)といった、世界を舞台に戦う錚々(そうそう)たるメンバーが居る。なお鬼道はホーリーロード終了後、もう一つの母校である帝国学園の総帥に復帰し、サッカー部での選手育成に尽力しているという。


 強さの秘密番外編として「必殺技大図鑑!」という形で選手たちの必殺技が紹介される。ようやく浜野や速水鶴正(CV:吉野裕行)、車田剛一(CV:野島裕史)たちに見せ場がやって来て良かったという感じだ。特に最後の一乃七助(CV:折笠富美子)と青山俊介(CV:高垣彩陽)の「ブリタニアクロス」は涙なしでは見れない。

 ……というか、やはりここでも特集を組まれるのが化身持ちの天馬、神童、剣城、信助の4人になってしまうのがなんともはやだが、活躍したのも事実だから仕方が無いか。錦龍馬(CV:岩崎了)なんて剣城とチーム得点王を争うほどの実力者のはずなのに、ここで紹介されないのが不思議だ。河川敷でのリサーチで子供人気がなかったのが致命傷?



 この頃の剣城はまだフィフスセクターの手先だった頃なんだけどね。反抗期のこのシーン、元はテレビで映されていたはずも無く「この制服を着て悪い顔で演じて下さい」とテレビスタッフに再現シーンを要請されたのかもしれない。


 そして必殺タクティクスの紹介。チームプレーであるサッカーで、もっともそのチームとしてのカラーが出るのはこの必殺タクティクスだろう。

 やはり「神のタクト」を見せられると、雷門は良きにつけ悪しきにつけ、神童のチームだということを思い知らされる。彼の指揮のもと、全ての選手が最高の形でその実力を発揮するシーンは圧巻だ。キャプテンがチームの戦力を何倍にも増している。

 そして「アルティメットサンダー」は、チームプレーでありながら、最後に蹴る選手のキック力という個人の技量に左右される技。これを蹴ることが出来るのは、チーム内でも剣城しかいなかった。

 そして「ダブルウイング」。これは抜群のパスのスピードが無いと相手に見切られてしまうという特性を持つ。剣城のパススピードに合わせられたのは、一目見るだけでその動きを把握し再現して見せるという天才的能力の持ち主、輝にしか出来ない芸当だった。

 そして練習シーンもなしに、いきなり使っていた謎の必殺タクティクス「フライングルートパス」。これはいつの間に会得したんだと各方面に何度でも問い質(ただ)したい技なんだけど、ピッチダウンを起こすウォーターワールドスタジアムでは効果的な戦術だった。


 そしてテレビは優勝チームのキャプテンである天馬へのインタビューに移る。アナウンサーの質問に応える天馬はガッチガチの状態で、いつものKYとも言える天真爛漫さが全くなく笑えた。



 勝利の秘訣を問われ、チームワークだったと答える天馬。最初はフィフスセクターの嫌がらせを受け、崩壊寸前だった雷門サッカー部。だが「サッカーが大好き」というメンバー全員の意思でその危機を乗り越え、また一つにして見せたのは触媒役を果たした天馬のお手柄だっただろう。



 ただテレビ出演に緊張して、そのアップアップな口調を狩屋に馬鹿にされる天馬くん。狩屋は自分が目立てていない鬱憤(うっぷん)を天馬イジメで晴らしている風でもある。


 来年も連覇するという意気込みを(緊張しながら)語り、天馬のインタビューは終了する。

 この番組は2回編成らしく、次回は円堂がまだ選手だった頃の歴史から振り返るという構成になるらしい。意外な早さの終了に、やや肩透かしの一同。信助などは、自分が受けたインタビューが編集されていたことを残念がる。

 だがそれ以前にインタビュー自体を受けていなかった狩屋はショックを隠し切れない。意外なことに、目立ちたい精神はチーム一だった狩屋くん。テレビ局のインタビューのタイミングで狩屋はどこかに行ってしまっていたらしい。彼の不真面目さがこの悲劇を及ぼしたようだが、それは自業自得。


 天馬はテレビの取材をきっかけに、改めて自分たちが高みに到達できたのは、見守ってくれ、応援してくれたたくさんの人たちのおかげだと思い返す。春奈や元監督の久遠道也(CV:東地宏樹)と出会った頃のこと。落ち込んだ時に励ましてくれた秋ねえのこと。敵として出会いながら、正々堂々と対決した天河原中のキャプテン、喜多一番(CV:金野潤)のこと。剣城の兄、剣城優一(CV:前野智昭)との出会い。帝国学園で革命の同志として出会った雅野麗一(CV:美名)のこと。同じアパートの住人・秋空チャレンジャーズとの試合。最後まで敵として立向い、フィフスセクターサイドのプライドを示した海王学園のキャプテン、浪川蓮助(CV:峯暢也)のこと。後に信助の化身を発動させるために協力してくれた月山国光中のキャプテン、兵頭司(CV:三戸耕三)のこと。そしてかつては仲間でありながら、袂(たもと)を別(わか)った南沢のこと。円堂の友人として雷門の勝利に協力してくれた吹雪士郎(CV:宮野真守)のこと。吹雪の弟子として雷門と戦った白恋中のエースストライカー、雪村豹牙(CV:寺島惇太)のこと。雷門の永遠のライバル・木戸川清修中のキャプテン、貴志部大河(CV:小野友樹)のこと。天城の旧友であり、その試合をもって友情を再開させた幻影学園のキャプテン、真帆路正(CV:堀江一眞)のこと。決勝戦の前半で雷門と清々(すがすが)しい戦いを演じた聖堂山中のキャプテン、黒裂真命(くろさき まこと・CV:加藤奈々絵)のこと。天馬の公私に渡る最強のライバルであり、新雲学園のキャプテンでもある雨宮太陽(CV:江口拓也)のこと。そして幼い頃の自分の命を救ってくれた恩人、サッカーとの出会いを演出してくれた大恩人の豪炎寺修也との運命的な出会いのこと……。


 それらの人たちとの出会いのきっかけとなったのも、全てがサッカーという存在が元となっていた。天馬はサッカーに心から感謝する。


 「サッカーありがとう。こんなにもたくさんの出会いをくれて……!!」



 次回に続く!



  エンディング



 今回はエンディングも特別仕様。いつものオープニングのテーマ曲の元、最後の方では映画キャラである白竜が一瞬映るというサービスぶり。

【追記】
 白竜だけでなく彼と対となるキャラ、シュウの姿もオープニングに登場しています。星立さん、情報ありがとうございます。


 オープニング直後には女子マネ3人娘の雷門ユニ姿も披露されていた。良く似合ってて可愛い。少なくとも、着始めた当初の剣城よりはずっと似合っている。おそらくゲームでは選手として使えるのだろう。


 全体としてはテレビ取材にかこつけた総集編だった訳だけど、テレビカメラの無かったはずの場面も放映されていたので、無粋(ぶすい)なツッコミをさせてもらった。だっておかしいもんね。本当に彼らが「やらせ」をさせられていたら面白いだろうなぁ。

 次回もテレビ局の取材という形で総集編ぽい感じ。今回回想シーン以外では出番の無かった円堂など旧雷門の選手たちを特集するという形で進行するらしい。これは2期に繋がる伏線の可能性もありそうだ。


 第1期最終回の次回は、絶対に観ておかないといけないだろう。



 今回のキーワードクイズは、今までよりやや難易度が上がっている。引っ掛け問題に騙されるちびっこ続出の予感……。



 次回「これが雷門サッカー部だ!」に続く。



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 ↑ 最後まで読んでくれてありがとう。今週はキーワードクイズに入れ込み過ぎたのだろうか、「今日の格言」が無かった。これは「今日の格言」を毎回もじってここで使う当ブログに対する究極の嫌がらせだと思うのだが、どうだろうか? 先週のスタッフへのお礼の言葉は取り消させていただく(笑)。……という訳で(どういう訳だ)、記事が面白かったと思われましたら、クリックして頂けるとありがたいです。

【追記】
 BSの方でこの46話をご覧になった霧野林檎さんからの情報で、BS放送では「今日の格言」を言っていたそうです。霧野林檎さん、情報ありがとうございます。……という訳で「イナGOありがとう、同志ファンの皆さんとのたくさんの出会いをくれて」。記事が面白かったと思われましたら、クリックして頂けるとありがたいです。毎日クリックしてくれると私の化身が発動します(本当)。

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