『イナズマイレブンGO』第4話「天馬の入部テスト!」の感想

 日本の多くの地域が梅雨入りしたという。平年よりずいぶん早い梅雨入りで、5月の爽やかな気候が1年で1番好きな当方的には、残念な気がする。温度や湿度の急激な変化に、体調を崩されない様、お気を付け下さい。台風も接近しています。未だ被災地で不便な生活を送っておられる方は、特にご注意を。


 今日は恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文をお送りする。今回は第4話「天馬の入部テスト!」の感想を書く。前向きな主人公に対してネガティブな部員たちという構図は前作『イナズマイレブン』を思い起こさせるが、キャプテンがあまりに後ろ向きなのがちょっともどかしい。主人公に引っ張られていずれ変わって行くのだろうと思うんだけど。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第3話「崩壊!雷門サッカー部!!」の感想 【ピカチュウの化身現る!】
 をご覧ください。


 それ以前の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 旧『イナズマイレブン』のアニメ感想、及びその他記事は、ココをクリック。


 で、それぞれ一覧表示されます。

 部員たちが次々と辞めて行き、崩壊寸前の名門、雷門中学サッカー部。理事長の金山郷造(CV:小室正幸)の後押しによって否応なく入部が決まった剣城京介(CV:大原崇)。サッカー部を崩壊に導くためにフィフスセクターから送り込まれた剣城は、キャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)の屈辱に震える手から渡されたユニフォームを払いのけ、残された9人の部員たちの失われつつある尊厳と気概に追い討ちをかける。



 思わず殴りかかる神童を止める上級生の三国太一(CV:佐藤健輔)。暴力に訴えるのは、事態をさらに悪化させる以外の何物でも無い。受けた侮辱に対して何もできない神童。残された部員とユニフォームを一瞥する事も無く、理事長と共に去っていく剣城。



  オープニング



 先輩部員たちが屈辱にまみれている事など知る由も無い主人公、松風天馬(CV:寺崎裕香)。早朝6時半、地面のタイルをポールに見たて、ドリブル練習しながら友人の西園信助(CV:戸松遥)を待つ。入部テスト当日の朝、登校前に2人で練習するため待ち合わせしていたのだ。少年時代、一度入部テストに落ちた事を信助に明かす天馬。一人練習しかしていなかったのは、そういう理由らしい。今度は2人で合格しようと明るく誓いあう2人。


 一方、剣城の入部に1人悩む神童。



 相変わらず1人ですべて抱え込んでしまう性格が災いしている。腐臭を漂わせながら、それを心配そうに見つめる霧野蘭丸(CV:小林ゆう)。小学生の頃からの付き合いらしく、神童の性格を熟知している故、的確な心配りだが、神童から相談を持ちかけられない限り、彼にもどうする事もできない。

 3年生も今朝の剣城の行為を許せない気持ちは一緒だが、強大な権限を持つ理事長、そしてフィフスセクターの前に為す術が無い。車田剛一(CV:野島裕史)、天城大地(CV:奈良徹)、三国の3人が勝敗まで管理されるサッカーへの違和感、不満を口にする中で、一人達観した口調で、長いものには巻かれろと割り切る事を主張する南沢篤志(CV:梶裕貴)。



 声優が梶裕貴だからなのか、シニカルな性格の南沢クン。


 一方、先輩の苦悩を露とも知らない天馬くん。授業も上の空で、心はすでに放課後に飛んでいる。休み時間も信助と共に入部テストを想定しての練習に余念が無い。張り切る天馬を見て顔がほころぶ幼馴染の空野葵(CV:北原沙弥香)。そこにやって来たのが、前回のサッカー部騒動で奮闘した天馬を気に入った上級生のスケバン、瀬戸水鳥(CV:美名)。恋のライバル登場に、少したじろぐ葵ちゃん。



 合格したいという思いが気負った天馬のキックが大きくなってしまう。しかし、脅威のジャンプ力でボールに飛びつく信助。彼のサッカー部入部の思いが分かると共に、その潜在能力の高さも描写されたシーンだ。伊達にピカチュウには似ていない。

 そんな2人を教室から眺める諸先輩たち。



 天馬たちを見つめる2年生。左の浜野海士(CV:金野潤)は嬉しそうで好感触。真ん中の倉間典人(CV:高垣彩陽)は前回も天馬に反感を抱いていただけに「ウザい」の一言。右のメガネくんの速水鶴正(CV:吉野裕行)は、性格的にネガティブで駄目そうな発言。


 神童はキャプテンの腕章を持って苦悩する。先輩の三国に、剣城の挑発に乗ってしまった事を詫びる。そして1年生なのにキャプテンを任された時の話に及ぶ。なるほど、神童が新2年生でキャプテンを務めているのは、三国たち3年生からの推挙があったからだったんだ。いつか自由にサッカーができるようになったその時に、神童のチームをまとめる才能を見越して、三国はキャプテンマークを託したのだ。オーケストラのタクトの様に……って、そうそう神童拓人(しんどうたくと)だけにね。まさかのダジャレ。

 先輩たちのその期待を裏切るような結果になった事を改めて詫びる神童。「それでもお前を信じる」と笑顔で答える三国。後輩思いのいい先輩だね。眉毛も太くて、男っとこ前だ。


 昼休みが終わろうとしていた。練習を切り上げ、教室に向かう天馬たちの前に、携帯で何者かと連絡を取る剣城の姿が。天馬は近づき、サッカー部に入る事を剣城に告げる。勝手にしろ、と歯牙にもかけない剣城。

 化身など、底知れぬ能力を持つ剣城に臆する事無く宣言したこの態度は、大事なサッカー部を守る為の、天馬からの宣戦布告だったのだろう。


 告知板に貼り出されたサッカー部の入部テストの用紙は、すでに部を去り、辞めて行った元部員たちの心をも揺るがす。事情を知らずにサッカー部に対して好き勝手な批評をする一般生徒たちに怒りを募らせる、元部員の一乃七助(CV:折笠富美子)と青山俊介(CV:高垣彩陽)。2人の本音は後ろ髪を引かれての退部で、心残りがあるのは間違いない。



 悔しそうな一乃(右)と親友の青山(左)。一度は逃げた彼らが部の汚名をそそぐ日は来るのか?


 いよいよ、待ちに待った放課後が訪れた。入部テストに走る天馬と信助。同時期、顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)にマネージャーとしてサッカー部への入部希望を口頭で告げる葵。少し戸惑いつつも2つ返事で歓迎する春奈。心配していたマネージャーに対する入部テストは無かったらしい。




 横からカメラで撮影された事に気が付く葵。先に入部していたのだろう、不思議ちゃんの山菜茜(CV:ゆりん)が笑顔で自己紹介する。春奈の戸惑いは、おそらくサッカー部崩壊の危機にも関わらず、2名もマネージャー希望者がいた事に対してのものだろう。


 そして入部テストが始まった。天馬たちを含めても、僅か5名という参加者の少なさに落胆する三国。



 人数に関わらず、三国以上に落ち込み、将来を悲観するキャプテンの神童。誰が何をしても無駄だと厭世的になっている。

 ベンチから天馬に声援を送る新マネージャーの葵。同じく天馬を応援するスケバンの水鳥。葵の預かり知らぬうちに彼女もマネージャーに就任したようだ。天馬を気に入っての入部は間違いなく、葵もうかうかしていられない。

 さらに天馬からの入部宣言を気にしてか、それともフィフスセクターのシードとしての任務からか、入部テストの視察に現れた剣城。



 入部テストは、5人でチームを組んで上級生のチームのゴールに攻め込むという実戦形式のもの。合格に前向きな天馬を見て心を苛立たせる神童。今の天馬は、彼の厭世感を逆なでする存在でしか無い。

 また天馬と信助以外の3人は、サッカーをしたいという動機から入部を希望しているのではない事も描かれる。あくまで彼らは内申書目当てだったのだ。

 その邪(よこしま)な思惑を、稚拙なプレーの責任をお互いになすり付けるという醜い行動で現し始める有象無象の3人。入部希望者が量だけでなく、質までここまで落ちぶれた事に嘆息する車田。情熱無き精神の堕落ぶりを見て、他のメンバーも残念そうに顔を歪める。

 そんな中、彼らとは思惑が違う天馬は明るく元気はつらつに声を出す。サッカーに対する情熱は天馬クラスの信助が、簡単なトラップをミスして落ち込んだ時も、明るく励ます天馬。



 ピカチュウを励ますサトシ、ではない。
 
 
 そして天馬自身が得意のドリブルで切れ込む。あの「黒の騎士団」をもきりきり舞いさせた自慢のドリブルだ。個人技で浜野を抜き去る天馬。抜かれた浜野は昼休みから好感を持っていた天馬に抜かれて、テストだというのに何だか嬉しそうだ。

 しかしそこに立ちふさがる、神童。誰も合格させるつもりの無い彼は、天真爛漫に入部する希望を口にする天馬を見て、入部テストにおよそ相応しくない全力のショルダーチャージで吹き飛ばす。入部を諦めさせる、彼なりの強引な手法なのだろうか。



 神童をよく知る蘭丸、三国もその何者をも拒絶するかのような神童の態度に驚く。

 好きなサッカーに裏切られるという悲しい思いを、自分と同じくサッカー好きの天馬にさせたくないという神童の思いを感じる。

 しかしそんなキャプテンの親心が通じない天馬くん。内申書目当てでやって来た連中が諦めムードの中、何度阻止されても「諦めなければなんとかなる!」と、明るく再チャレンジする。





 天馬の頑張りに、一度は消沈していた信助も触発されて神童に挑みかかる。諦めない入部希望者が増えた事に不快感を隠さない神童。

 夕刻になっても彼らの意地の戦いは続く。天馬と信助の前に大きく立ちはだかり続ける神童。傷だらけになりながらも励まし合い、挑み続ける天馬と信助。自分の心を理解しようとしない彼らに苛立った神童は、競り合いにかこつけ、サッカーボールごと天馬を蹴り飛ばす。

 それでも前に向かう天馬、神童からボールを奪い、信助にパスする。パスを回し、お昼休みに見せた脅威のジャンプ力で神童を上回る信助。



 しかし只者ではない神童。とっさの判断のオーバーヘッドキックでボールを奪い返す。努力や頑張りではどうにもならない事があるという事を教えようとする神童。それを否定する天馬に、怒りのシュートをぶち当てる。



 神童の加減無き強烈なシュートをまともに受けたものの、それでも立ちあがり、ボールを動かそうとする天馬。だがすでに体力の限界が訪れていた。力尽きながらもあくまで前向きに、うつ伏せに倒れる天馬。心配のあまり、天馬に駆け寄る葵と信助。




 そんな時でも冷静な口調でテスト終了を告げる監督の久遠道也(CV:東地宏樹)。天馬が倒れた事を確認し、その能力の低さに呆れた笑みを浮かべる剣城。今の天馬は、果たして彼の買いかぶりだったのだろうか。


 結果発表。合格者は、天馬と信助の2名だった。容赦ないプレーで全員不合格にしたつもりの神童は驚く。



 自分たちも納得行かなかったのだろうか、お互いの頬をつねり合って、これが夢では無い事を確認する天馬と信助。


 喜び勇んで、先輩達に入部の挨拶をする2人。意地悪な青髪の倉間、達観さんの南沢、神童の心の理解者で心情的女房役の蘭丸の3名を除いては、おおよそ歓迎ムードの先輩諸氏。



 入部テストの結果に納得の行かない神童は、監督の久遠を詰問する。「あの2人でなければならない」と、答えにならない答えを返す久遠。「答えになっていません!」と、当然の反応の神童。「今に分かる」と言い残し、天馬と信助の入部方針を変える事無く去って行く久遠。厭世的な思考回路に嵌ってしまっている神童には、久遠のその意図が理解できない。


 キャプテン神童の苦悩を残しつつも、雷門サッカー部は新たな2名の部員を加え、新しい出発を迎える。不安と期待が入り混じるその行く手には、一体何が待ち構えているのか?



 次回に続く。



  エンディング



 ようやく主人公のサッカー部入部が叶い、物語はサッカー部を中心に動く事になりそう。今回はキャプテンの態度が個人的にはもどかしくって。神童はオープニングでも泣いていたし、どちらかと言えばクヨクヨ悩むタイプなんだろうなぁ。責任感に押しつぶされないよう、頑張って欲しい。次回は初の対外試合らしく、面白い展開になりそうだ。メガネの目金欠流っぽいキャラの姿もあったし、期待したい。

 今回に限っては『ダンボール戦機』の方が面白かった印象。『ダンボール戦機』の方がストーリーが進んでいる分、こなれていて当然でもあるんだけどね。


 次回「仕組まれた試合」に続く。



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