『イナズマイレブンGO』第1話「雷門に吹く新しい風！」の感想【新章突入】

　シリーズ新章『イナズマイレブンGO』の第1話が放映された。テレビ東京系では5月4日に特別番組が放送されたらしいけど、なんでテレ東だけなのよ？　大阪在住の当方も見たかったのに。

　さておき、今回はその第1話の感想を書く。ゲーム版はいつ発売されるのかな？　相変わらず、『イナズマイレブン』に関しては殆ど下調べをしないので分からないんだけど。ゲームの方も同時進行でプレイする事も、今回からは可能な訳で、できれば狙って行きたい。

　当ブログは、『イナズマイレブン』、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。

　前回を持って終結した『イナズマイレブン』の感想は、
【円堂守編・ここに完結】『イナズマイレブン』第127話「明日へのキックオフ！」の感想【大団円の最終回】
　をご覧ください。円堂守編の終了、そして松風天馬編の始まりへと続く最終回の感想です。

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　『イナズマイレブンGO』のその他の感想は、こちら。

　この物語の10年昔、「イナズマジャパン」の優勝で幕を閉じた第1回フットボールフロンティアインターナショナル世界大会。その活躍により、日本中のサッカー熱が上昇し、特に多数の選手をイナズマジャパンに排出した雷門中学は、以来サッカーの名門と呼ばれるようになった（かつての帝国学園的な感じかな）。

　かつての英雄たちの多くが在籍していたその雷門中学で、新たな物語が今始まろうとしていた。

　ステンドグラス煌めく教会の聖堂、何やら怪しげな謎の男が神父に願いを告白する。「時は満ちた。私がサッカーを支配する！」怪しげな宣言の余韻を残し、場面は転換する。

　主人公、松風天馬（CV:寺崎裕香）の住むアパートを見て、ぶっ飛んだ。これは懐かしの「めぞん一刻」の「一刻館」ではないか！？　「めぞん一刻」を知らないちびっこや若者は、今すぐググって調べるように。

　部屋数こそ多いけど、管理人さんが門前を掃除しているところとか、犬を飼っているところとか、一刻館のオマージュに違いない。

　「めぞん一刻」オープニング。名作。

　今日は雷門中学の入学式、真新しい制服を着てウキウキする新入生の主人公、松風天馬。憧れの、雷門サッカー部に入部する事を夢見る、元気でまっすぐな少年だ。犬に顔を舐められるのは、元気ボーイの証。

　ちなみにこの管理人さんの後姿は、もしや……。

　雷門中学までランニングして到着する天馬。雷門中学でサッカー出来る事の喜びに打ち震える。走って来たせいか、入学式よりもずいぶん前に来てしまったらしい。見学する事で時間を潰す事にした。

　そして見つけたサッカー部のあまりのオンボロさに驚く天馬。名門になったのに、まだこのボロい部室を使っているのかと、こっちも驚いたんだけど、実はこれは記念に残しているだけらしい。

　天馬の後ろから声を掛けてきた女性。それはかつて雷門中学サッカー部マネージャーを務め、現在は教師兼サッカー部顧問の、音無春奈（CV:佐々木日菜子）だった。前回で夢として語っていた教師とサッカー部の顧問を実現させたんだね。伏線だったという予想は当たった。

　大人っぽくなった春奈。10年後という事で、23〜24歳かな？　知ってるキャラが出てくると、やっぱりテンションが上がる。

　崩壊寸前のボロ小屋はオブジェとして残しているだけの部室だと天馬に教え、現在使用しているサッカー部の本拠に招く春奈。巨大な屋根付きサッカー場に連れて行かれ、驚愕する天馬。さすがサッカーの名門。私立なんだろうけど、中学でサッカー場を持っているなんて、相当金持ちの学校なんだろうな〜。

　お互い自己紹介する2人。そこで最高のええ顔で、サッカー部への入部を希望する天馬。

　　オープニング

　その時、雷門中学理事長室では、サッカー部監督の久遠道也（CV:東地宏樹）が現理事長の金山郷造（CV:小室正幸）に叱責されていた。古い体質の指導を改めない限り、辞めさせると強要する理事長。10年前の理事長の雷門総一郎（CV:坂口候一）や娘の雷門夏未（CV:小林沙苗）はどうしたのだろう？

　口髭がダンディな道也にイヤミに絡む、冬海卓（CV:四宮豪）校長の図。冬海も前作から引き続き出ているけど、この人にはワクワクしないなぁ。

　そこにグラウンドでサッカー部に大変な事が起こっているという報告が入る。冷静な顔のまま、そちらへと向かう久遠。

　天馬と春奈にシーンは変わる。サッカーに情熱を燃やす天馬を見て、昔の知り合いを思い出す春奈。春奈は誰の事を思い出したのだろう？　おそらく、円堂守（CV:竹内順子）なんだろうね。

　サッカー部の練習を見学したいという天馬を連れて、図らずも問題のグラウンドに向かう春奈。しかしそこでは、信じられない光景が広がっていた。

　たった1人の男に倒され、制圧された雷門サッカー部の姿がそこにあった。剣城京介（CV:大原崇）と名乗る男は新入生、つまり1年生という事だが、その実力は凄まじい。「アンタが久遠か……」と、弱冠12歳にしてダンディな大人の久遠を呼び捨てにするその精神力も凄まじい。もし仮に、この後仲間になるとしても、この性格ではレギュラーは無理じゃなかろうか？

　サッカー部を破壊しにやって来た、剣城。その真意は？

　そこにやって来る春奈と天馬。グラウンドの惨状を見て驚く。剣城はシュート一発でその場にいた全部員をノックアウトしたという。名門の雷門サッカー部が、たったひとりの新入生に熨（の）されたのだ。

　何故こんな事をするのかとの問いに、「サッカーは必要ない、だから潰す」と返事になっていない返事をする剣城。サッカー部の廃部を宣言し、サッカーボールをゴミ箱に蹴り入れて侮辱する剣城に、ビビりながらも反発する天馬。

　ボールを天馬にぶつけて挑発する剣城。サッカー部の命運を賭けて、勝負する事を天馬に提案する。後に引けず、己の実力も顧みずに思わず勝負に乗る天馬。成り行きを心配そうに見つめる春奈。そして止められそうなのはこの人だけなのに、じっと黙って天馬を見つめる道也。

　入学式にやって来た他の生徒たちも見つめる中、2人の私闘が始まろうとしていた。

　剣城からボールを奪えば勝ちという、かなり天馬に有利なルールとなる。しかし提案者は他ならぬ剣城自身だ。よほど自信があると見える。

　そこにやって来る金山理事長と冬海。勝負を止めてくれるよう頼む春奈の意向を無視して、勝負を認めると言う。久遠の方針に異を唱える金山理事長としては、ここで監督含め、サッカー部の体制を一新したいという腹づもりらしい。また剣城を「フィフスセクター」なる謎の組織からの刺客だと判断した金山理事長。その組織と何らかの協調関係にある様だ。腹黒いタヌキの様な姿に相応しい悪役みたい。

　いきなり理事長にサッカー部の運命を任されて戸惑う天馬。そりゃそうだよね。一介の新入生が理事長に声を掛けられるだけで縮みあがるだろうし、サッカー部存続を賭けた大役でもあるし。

　サッカーに関しては一人練習しかしていない事をさらっと明かす天馬くん。小学生の時は、サッカー部に在籍していなかったのかな？　「ダメだこりゃ」と、トレードマークの赤いメガネをずらして落胆する春奈先生。

　「ダメだこりゃ」の図。

　しかし天馬は「何とかなるさ」とほっぺを叩いて気合を入れる。言葉の意味は良く分からんが、とにかくすごい自信だ。

　いよいよ対決が始まった。だが2人のその実力差は明白で、どうしても剣城からボールを奪えない天馬。トラップすらできない事を、早々に見抜かれてしまう。

　どっちも描きにくそうな髪形をしている。
　

　諦めない天馬に、強烈なシュートをぶつける剣城。それでもたちあがる天馬に容赦なくボールを浴びせる。観ているサッカー部員たちも諦めムードの中、ひとり天馬だけが諦めない。

　勝負にケリを付けようと、サッカー部員たちを粉砕した必殺シュート「デスソード」を放つ剣城。

　ここで天馬の回想シーン。サッカーをする事を決めた理由が回想で語られる。小さい頃、倒れてくる木材の下敷きになりそうになる天馬をサッカーボールで救ってくれた謎の男。その男の様になりたい、それが天馬のサッカーをする動機だった。

　この犬は朝の登校時に天馬の顔を舐めた犬だよね。

　冒頭も出てきた（？）この謎の男、声優が（エンディングから）野島裕史という事で、「スケバン刑事」の暗闇指令なみに正体がモロバレなんだけど、とにかくカッコ良い。

　サッカーに対する情熱が顕現し、凄まじいオーラを放つ天馬。そのまま無意識的にボールに飛びつき、ヘディングで見事に必殺シュートを止め、更にボールの奪取にも成功する。

　観ていた全員、そして取った天馬でさえも信じられない結末。勝負は天馬の勝ちだ。喜ぶ春奈、そして天馬。その態度に逆ギレした剣城は、卑劣にもボールを天馬に蹴りつける。すわ命中か、と思われた時、誰かが横からサッカーボールを蹴り込んで剣城のボールを逸らし、天馬の窮地を救う。あたかも幼少時、木材から救われたのと同じ様な展開で。

　そのボールを蹴り込んだのは、サッカー部キャプテンの神童拓人（CV:斎賀みつき）だった。超スピードのボールにピンポイントで命中させたのだから、その腕前は相当なものだろう。剣城のお目当ても、実はこの男だったらしい。