【国外】オサマ・ビンラディン殺害と食中毒ユッケに関しての雑感【国内】

　今日は子供の日。このゴールデンウィーク中の一番のビッグニュースと言えば、何と言ってもオサマ・ビン・ラディンがパキスタンの潜伏地でアメリカ軍に射殺されたというニュースだろう。

　世界中を駆け巡ったこのニュース、未だ不確定な部分の多い話とはいえ、ビン・ラディンの率いていた国際的テロ組織、アルカイダが否定せず、アメリカも公開していないとはいえ、顛末を全て収めた画像を持っているという事から、殺害は決定的だと思う。報復テロの発動は未遂を含めて確実だと思うし、これを持ってアメリカの勝利とは言えない展開ではある。

　ビン・ラディンともアルカイダとも911テロとも直接の因果関係を持たない日本人の当方からすれば、アフガン戦争勃発から今回のビン・ラディン殺害まで、ちょうど10年経ったというのが印象的だった。10年もの間、世界一の軍事力と情報把握力を持ったアメリカから逃れ続けてきたビン・ラディンに驚嘆するとともに、現地パキスタンの反米感情の強さにも思いが至る。情報提供に関してものすごい額の懸賞金が掛かっていたのに、10年もの間匿われていた訳だから。

　ビン・ラディンと協力関係にあるアフガニスタンのタリバン。その主構成民族たるパシュトゥン人と同族である多くのパキスタン国民の反米感情は10年前から悪くなりこそすれ、少しも良くはなっていないことは間違いない。それだけでなく本来なら同盟国であるパキスタン政府も、今回の事前通告なしのアメリカ軍の攻撃に、態度を硬化させているらしい。前途はまだまだ順風とは言えないだろう。

　翻って日本国内。個人的に国内でのニュースとして強く印象に残るのが、生肉のユッケを食べた小学生が2人亡くなるという痛ましい事件が起こった事。最新の記事では40代の女性も亡くなられたという事で、被害者は3人になった。加害者である株式会社フーズ・フォーラス「焼肉酒家えびす」の社長の、あのエキセントリックな逆ギレ謝罪会見は忘れようもない。

　この責任転嫁、往生際の悪さ、あたかも被害者ヅラ、そして会見全般の態度の異常さには度肝を抜かれた。こんな社長に従う従業員がよく居たものだ。船場吉兆のあの「ささやき女将」以来、というか、あれを越える異常会見。死者が3人も出たという事で、悪質度は船場吉兆の比では無い。

　勘坂康弘社長の近影。勘坂社長は事情聴取されたそうだが、この顔と言動からして、薬物の方の鑑定もしておくとよい。

　この事件、規模は広がる一方で、今のところ収まる兆しも見えない。

毎日新聞より引用

焼き肉店集団食中毒：３人目死者、富山の４０代　患者「疑い例」含め６６人
　焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒で、富山県は４日、溶血性尿毒症症候群（ＨＵＳ）を発症し入院した県内の４０代女性が死亡したと発表した。同チェーン店の食中毒での死者は富山、福井両県の男児計２人に次いで３人目。発症は疑い例も含めて６６人に上り、富山、福井両県警は同日、業務上過失致死傷容疑で合同捜査本部を設置。チェーン店の会社や流通の関係先の家宅捜索など、強制捜査を視野に調べを進めている。
　富山県によると、女性は４月２３日、県内の店で家族数人とユッケなどを食べ、腹痛で２７日から入院。Ｏ１１１やＯ１５７などの病原性大腸菌は検出されなかったが、同じ店でユッケを食べた人に感染者がおり、食中毒と判断した。富山県警は今後、店を経営する「フーズ・フォーラス」（本社・金沢市）の各店に肉を納入していた東京都板橋区の卸売会社からも衛生管理状況などを聴く。
　一方、国立感染症研究所は、問題があったチェーン店の生牛肉の提供方法や患者の状態などの調査を開始した。【橘建吾、大森治幸、佐々木洋】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110505ddm041040083000c.html