『イナズマイレブン』第123話「頂上決戦!! リトルギガント・前編」の感想

 昨日の毎日新聞朝刊の社会面に書かれていたのだけど、今被災した小学生たちが一番欲しいものは、ゲーム機だという。電力が必要なものである分、難しいし大変な事であろうとは思うけど、子供たちの心のケアにゲームが果たせる事があるのなら、何とかならないものだろうか、と思う。


 震災の件で書くべき情報がどんどん入って来るのだけれど、当ブログの通常時の運営を行う事も大事だと思うので、今日は恒例のアニメ『イナズマイレブン』の感想を書く日。

 今回は第123話「頂上決戦!! リトルギガント・前編」の感想を書く。友人の家のDVDプレーヤーのデータが全部飛んでしまったらしく、前回までの録画分が全て無くなってしまった。過去の回を確認する事ができなくなってしまったのは痛い。過去の感想文は情報不足の中書いているので、追加すべき事が多数ありそうなんだけど、仕方が無い。自分で録画しなかったツケともいえる訳で。


 なお、当ブログは、『イナズマイレブン』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回の感想は、
 【ついに決勝戦だけど】 『イナズマイレブン』第122話「イナズマジャパン最後の戦い!」の感想 【来週はおやすみ】

 をご覧ください。いよいよ始まった決勝戦の導入部の模様に触れています。


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 アニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、こちら。


 いよいよ始まった第1回フットボールフロンティア・インターナショナル決勝戦、日本代表「イナズマジャパン」対コトアール代表「リトルギガント」。互角の展開になるかと思いきや、リトルギガント側が決勝まで封印してきた必殺技を解禁したうえ、課してきた重き枷である20kgものおもりを外したことにより、段違いのスピード、パワーを見せつけ、イナズマジャパンを圧倒する展開になった。

 イナズマジャパンのゴールを守る主人公、円堂守(CV:竹内順子)も、新必殺技の「ゴッドキャッチ」を未だ完成させられていない状況では、リトルギガントの必殺シュートを止める事は到底不可能であった。リトルギガントの染岡さんの異名を持つ(呼んでるのは当方だが)いかつい顔のFW、ドラゴ・ヒル(CV:阪口周平)の必殺シュート「ダブル・ジョー」がネットを揺らし、止められなかった守はシュートの衝撃で地面に撃ち倒される。

 試合開始早々、先制点を奪われたイナズマジャパン。リトルギガントの圧倒的な身体能力の前に、意気消沈し、声もない。フィールド上の選手だけでなく、テレビの向こうや観客席でイナズマジャパンを応援する人間すべてが静まり返る。

 だが守の心は死んでいなかった。新必殺技をモノにできていない状況という全く精算の無い中、理屈を抜きにして、2点目は絶対に失わない事を強く誓い、立ち上がる。




 イナズマジャパンボールで試合が再開される。先制点を挙げた事で、自信満々のリトルギガントのメンバー。染岡竜吾(CV:加瀬康之)がドリブルで攻め上がるが、そこに追いすがるドラゴ。基山ヒロト(CV:水島大宙)にパスを回す染岡さん。

 パスが繋がり攻勢に出るイナズマジャパンを満足そうに見つめるのは、敵チームの監督である円堂大介(CV:藤本譲)。勝利する事はもちろんだが、最高の舞台で、最高の対戦相手と、最高の試合をしたうえでの結果を求めているのだろう。


 「先制点を奪ってからが、本当の試合だと思え」

 試合前にリトルギガントのメンバーに予言めいた指示を出していた大介。キャプテンであり、最強のキーパーであるロココ・ウルバ(CV:甲斐田ゆき)の能力を絶対的に信頼する一同は、先制点を取れば、イコール勝利だと笑って取り合わない。慢心とも思える、そんなムードに厳しい喝を入れる大介。ただ試合前のその時点では、大介の言がピンと来ないロココたちであった。


 風丸一郎太(CV:西墻由香)のオーバーラップから、ラストパスが染岡さんに通る。ゴール前、染岡さんの必殺シュート。ドラゴンブレスがバックに轟く「ドラゴンスレイヤーV3」を放つ。



 ドラゴンスレイヤー」は本来「ドラゴン殺し」の意味なのだが……。


 前回、豪炎寺修也(CV:野島裕史)のシュートをあっさりと片手でキャッチした必殺技「ゴッドハンドX」を再び披露するロココ。不敵な表情で、これもあっさりと止めてしまう。こめかみをヒクヒクさせ、怖い顔をさらに怖くして悔しがる染岡さん。




 シュートが決まらなかった惜しさ、残念さよりも、ロココの能力の絶大さの前に消沈してしまうイナズマジャパンのベンチ。控え選手もマネージャーも声が無い。


 ロココからのパスをカットして、風丸が見せ場を作る。「風神の舞・改」でグラサンを付けた相手選手を空中に放り投げる。竜巻に巻き込まれ、空高く消えていくグラサン。笑ってしまったんだけど、これ、反則じゃないの? 空気投げの様なもので、触れていないから反則じゃないのかな?



 飛んでいくグラサン選手。いつの間にか、何事も無かったかのようにピッチに戻って来ていたが……。


 風丸からヒロトにパス。ヒロトが必殺シュート「流星ブレードV3」を放つ。エフェクトがキレイなだけでなく、シュートの軌道が光り輝く流星の様で、ド迫力のシュートだ。だが、やはりロココには通用しない。三たびゴッドハンドXがイナズマジャパンの同点機を阻む。

 諦めないイナズマジャパン。飛鷹征矢(CV:峯暢也)が「真空魔V3」でボールを奪い、アイパッチが似合う佐久間次郎(CV:田野めぐみ)を経て豪炎寺へ。ここは前回同様のホットラインだ。

 必殺技「真・爆熱スクリュー」を再度ロココにぶつける豪炎寺。その挑戦を真っ向受け止めるロココ。4度目のゴッドハンドXは、やはり鉄壁であった。イナズマジャパンの3人のストライカーの自信とプライドを撃ち砕くかのように、余裕の表情で。

 最強のチームを誇らしげに語るリトルギガントの控えメンバーたち。だが監督である大介だけは、その完璧さゆえ、彼らに足りないモノに気付いていた。それが何かはまだ明かされないが、付け入る隙はそこにしか無いだろう。


 攻守ところを変えて、今度はリトルギガントの猛攻が始まる。素早い攻撃から、1点目を挙げたドラゴにボールが渡る。得意の必殺シュートを再びイナズマジャパンゴール目がけて放つ。ゴッドキャッチで迎え撃つ守。だが必殺技は未だ発動し切らない。辛うじてゴールは阻んだが、衝撃で吹き飛ばされた守はゴールポストに身体を打ち付けられてしまう。身体を痛めつつも、大丈夫だとアピールする守。

 コーナーキックからピンチは続く。2人で放つ分身シュート「デュアルストライク」を止め切れなかった守のフォローに身体を張る壁山塀吾郎(CV:田野めぐみ)。渾身のヘッドでボールをゴールマウスから押し出す。

  再度、コーナーキック。綱海条介(CV:阪口周平)のカットから吹雪士郎(CV:宮野真守)がクリア。したかに見えたが、あのドラゴが嫌な感じで再カット。すかさず必殺のダブル・ジョーを放つ。守はまだこのシュートを止める事ができないというのに、容赦が無い。

 必殺技がまたも発動せず、絶体絶命の中、ピンチを救ったのは染岡さんだった。FWの彼が捨て身で身体ごとボールにぶつかる事で、失点を阻止したのだ。漢気あふれるそのプレーの代償は大きく、染岡さんは負傷退場する事になる。

 代わりにピッチに入る宇都宮虎丸(CV:釘宮理恵)。イナズマジャパン監督、久遠道也(CV:東地宏樹)は一つの作戦を虎丸を介してメンバーに伝える。


 三度目のコーナーキックからも、リトルギガントの猛攻は続く。必死でゴールを守る守たち。キーパーだけでなく、全員で防御する。ドラゴのボールを、虎丸を囮に風丸鬼道有人(CV:吉野裕行)が奪う。3人がかりのボール奪取だ。

 11人全員が守を取り囲む形で、必死に防御する。それはキャプテンの守に、新必殺技の会得の時間を与えるための、メンバー全員の思いやりであった。監督、道也の采配が冴える。

 イナズマジャパンは進化し続ける「円」のチーム。その円の中心にいるのはキャプテンの守。円堂守を信頼する監督以下チーム全体が、守の覚醒を信じて助ける。

 対するリトルギガントは、それぞれが完成された「点」の選手の集まったチーム。個の力では敵わないが、円として纏まったチームが100%の力を発揮すれば……。組織で戦う事を求められる現在の日本代表と世界のサッカーの現実を垣間見る様な印象を受ける。

 全員防御の指示は、リトルギガントの能力に呑まれ、自分たちの本分を見失っているイナズマジャパンのメンバーにその事を気付かせるための時間稼ぎでもあった。守に己のキャプテンマークを自覚せよとサインを出す道也。

 キャプテンである事を省み、自分のために身体を張ってくれているメンバーを見て、守の中に何かが芽生える。道也の真意と守の変化に気付いたのは、皮肉にも祖父であり敵チームの監督である、大介だけであった。

 またも点取り屋のドラゴが切れ込む。シュートと見せかけてフェイント。ディフェンス陣が騙され翻弄される中、ひとり動じない守。そしてフリーのドラゴから、三度目のダブル・ジョーが放たれる。



 今までとは明らかに違う守の雰囲気。己を取り戻した絶対の自信から放たれたゴッドキャッチがついに発動し、今まで止められなかったドラゴのシュートを完全にキャッチして見せた。みんなが待ち望んでいた瞬間であった。大歓声に包まれるタイタニックスタジアム。



 ようやくモノにした新必殺技「ゴッドキャッチ」発動!


 遅ればせながら誕生した新必殺技を、これまで苦楽を共にしてきたメンバーから祝福される守。全員で守ったボールを、今度は全員で攻める事を誓う。

 最強のライバルがついに覚醒した事に、武者震い的な笑みを浮かべて歓迎するロココ。そう、この完璧のキーパーを撃ち破らないと、イナズマジャパンは得点する事ができないのだ。


 ここにイナズマジャパンの大反撃が始まる。壁山さんを始め、選手全員が攻撃に参加する。「後ろは必ず俺たちのキャプテンが守ってくれる」という、守に対する絶対の信頼からなせる戦法だ。

 ここで鬼道がドラゴをかわした技は、ゲーム中に無い技なのだろう、名前が出なかった。これはかつてフランス代表だったジネディーヌ・ジダンが得意としていた「マルセイユ・ルーレット」だ。実物のサッカーファンも楽しめる演出に感心した。





 ジダンマルセイユ・ルーレット。鬼道もお手本にしたであろう、逸品です。


 この試合中にも進化し続けるイナズマジャパン。あたかも守の成長にチーム全体が呼応しているかのようだ。未完成だからこそ、進化し続ける事ができるイナズマジャパンを見つめる、イタリア代表、チーム「オルフェウス」のフィディオ・アルデナ(CV:下野紘)とケツアゴ(CV:佐藤健輔)。

 ヒロトがドラゴに妨害され、攻撃が途絶えたかと思われた時、思わぬ選手がドリブルで攻撃を継続する。キーパーの守だ。キーパーの攻撃参加という戦法に、さすがのロココも驚く。そして守のラストパスがヒロトに通る。

 一度ロココにシュートを止められたヒロト。今度は違う必殺技「天空落とし」を放つ。5度目のゴッドハンドXで迎え撃つロココ。イナズマジャパンメンバー全員の思いがこもったそのシュートに初めて顔を歪めるロココ。徐々に後ずさりし始め、ついに鉄壁が崩れ落ちる。



 ついに失点したロココ


 同点に追いついたイナズマジャパン。ゴッドハンドXが破られるのを初めて目の当たりにして動揺するリトルギガントのメンバーたち。その雰囲気を変えたのが、破顔一笑する監督、大介。「これでこそサッカー。面白いだろう?」と一同に訴えかける。その言葉で、サッカーの根源的な楽しさ、そして最強の対戦相手との戦いに喜びを思い出して、立ち直るロココ

 そこで前半が終了する。1対1の同点でハーフタイムを迎える壮絶な戦いは、後半戦にその勝負の趨勢が持ち越される事となった。進化するイナズマジャパンが、得点でも、試合展開でも、心の持ちようでも強大なリトルギガントに追いついたという展開。にらみ合う両チーム。全ての決着は、後半戦だ。


 以下、次回に続く。




 今回はスポンサーであるショウワノートがCMを自粛していたのが印象的だった。子供の笑顔を取り戻すためには、一刻も早い通常運営が望まれるが、震災の影響はかつてない状況で、冒頭のゲーム機の話と合わせて、何が最善かはまだ意見が分かれるところだろう。


 先週は『ダンボール戦機』のスペシャルで1回おやすみだった『イナズマイレブン』。次週もなにかの特番で時間が潰れるらしく、緊迫の後編は4月6日までお預け。本当にちびっこの頃に戻った様に大人げなく、じらされている気持ちだ。


【追記】
 ただ今確認しましたが、『イナズマイレブン』でイナズマジャパンの土方雷電の声優を担当していたタレントの「桜塚やっくん」が準強姦容疑で書類送検されたそうです。なんてバカな事をしてくれたのか……。今後は起用されるべきではないでしょう。(この辺の意見は、とりあえず保留します)


【再追記】
 上記の「桜塚やっくん」ご本人が、自らのブログで一連の報道を「事実無根」と否定しています。


桜塚やっくん公式ブログより一部引用

ご報告

この度の僕に関して報道されています一連のニュースに関して、正直驚いております。

事実無根の内容が一部報道されていて、ショックを隠し切れません。

僕が犯罪を犯したという事実は一切無く、今後一切僕が逮捕される事や起訴されることもありません!

天地神明に誓って、僕は清廉潔白です!

本当にこの酷い誤報道にはものすごく残念に感じております。

またそれを信じてしまうであろう方々には非常に悲しい思いで一杯です。

(引用ここまで)


 最初のソースは警視庁の発表であって、にわかには誤情報だとは信じがたいのですけど、ご本人がこれほどハッキリ潔白を主張しておられるので、真相の方はしばらくは留保する必要性がありそうです。ご主張通り事実無根の報道であったならば、名誉棄損なのは明らかなので、裁判などでハッキリさせてもらえればと思います。



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 今回の記事が面白かったら、どうか押して欲しいっす(壁山さん調)。



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