【訃報】 「スケバン刑事」の作者和田慎二さん死去の報を聞いて

 暑くて何もする気が起こらない嫌な季節になりました。昨日は帰宅後テレビを点けたんですが、スイッチの横の端子に指が触れたらしく、ビリビリ痺れました。これって、感電?

 「テレビ痺れて」の回文を体験するとは思いもよりませんでした。指先に付いた汗のせいだったと思われます。普段は帰宅後すぐに手を洗うのだけど、「世界ふしぎ発見」が気になって、とりあえず点けたんですよね。生まれて初めての感触でした。

 これからの季節、汗をかいた手で電気製品を扱う時は注意が必要なようです。というか、帰宅後は手を洗いましょう。


 暑さのせいというのもありますが、最近はゲームの方もおろそかにしていて、なかなか新規の感想文も書けていません。積みゲーは増えているんですけどね。『イナズマイレブン ストライカーズ 特典 お母さんのためのイナズマイレブンガイド付き』が当方が確認した時、なぜか特典なしのバージョンよりも安かったので予約しています(今は値段が変わっているようです)。届いたら、この感想も書きたいと思っています。

 5回で止まっているニンテンドーDS版の『イナズマイレブン』の続きも早く再開させたいと思っています。ゲームの感想は全く人気が無い様で、閲覧数がアニメの感想の時とマジで2桁違う時があるので、ちょっと残念に思えたり。ゲーム感想文も面白くなる様に書いているつもりなんですけどね。



 本題。先週一番驚いた話題を取り上げます。7月5日、漫画家の和田慎二さんが虚血性心疾患で亡くなられました。現在も連載を抱えておられる中での、あまりの突然の急逝だったようで、当方もにわかには信じられませんでした。

スケバン刑事」漫画家…和田慎二さん死去

 スケバン刑事」などの作品で知られる漫画家の和田慎二(わだ・しんじ、本名岩本良文=いわもと・よしふみ)さんが5日午前、虚血性心疾患のため東京都西東京市の自宅で死去した。61歳。広島県呉市出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 1971年、大学在学中にデビューし、少女漫画誌で活躍。代表作「スケバン刑事」は累計750万部を売り上げ、斉藤由貴(44)や南野陽子(44)、浅香唯(41)らの主演でシリーズ映像化もされ、人気を集めた。ほかの作品に「ピグマリオ」「超少女明日香」など。月刊漫画誌ミステリーボニータ」(秋田書店)で「傀儡師(くぐつし)リン」を連載中だった。

 斉藤由貴(「スケバン刑事」第1シリーズ主演)スケバン刑事という、私にとって、とても大きな作品の原作者である和田慎二先生は、(作品)同様にとても特別な存在でした。スケール感があり、なおかつドラマチックな物語は読み手をいつも強く引きつけてやまない、そんな作品を描き出された方でした。心からご冥福をお祈りいたします。

 南野陽子(「スケバン刑事2」主演)先生と、作品との出合いがなかったら、私は存在しなかったでしょう。謹んでご冥福をお祈り致します。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/07/07/kiji/K20110707001161340.html

               
   ドラマCDの挿絵より。第2部の準ラスボス・鳴海碧子との最終決戦シーン。


 「スケバン刑事」「ピグマリオ」が代表作の和田さんの漫画は、リアルタイムでは読んでいませんでした。文庫版「スケバン刑事」の巻末解説で、原作漫画の連載が美内すずえさんの「ガラスの仮面」と同時に始まった(1976年)というのを読みました。お二人の合作漫画はめちゃくちゃ面白かったなぁ……。


 「スケバン刑事」はドラマ化、「ピグマリオ」はアニメ化され、それぞれ多くのファンを獲得しました。実は当方もドラマで「スケバン刑事」の存在を知りました。ドラマの再放送に於いて、俳優の大根役者具合がクラスで話題となるというネガティブな理由で観る事になった訳ですが、その後、原作の漫画を読んでその面白さに夢中になりました。

 主人公、麻宮サキが数十万匹のミミズにミミズ責めにされたり(超グロ)、敵が硫酸で溶け死ぬ(正確には溶けながらもまだ生きていたが)など、少女漫画とはとても思えないハードな展開もあり、感情移入していたキャラクターがあっさり死んでしまうなど、予想を裏切られる事も多かった作品でした。

 第1部、第2部の構成は和田さんの創作上のご都合があったそうなのですが、第2部再開後もその展開の齟齬を感じさせず、最後までどうなるか分からない目が離せない内容でした。第1部最後の敵の海槌麗巳(みづち れみ)が物語的にあまりにも出来すぎた強大な悪役で、これを越える展開にするのは難しいと思えたのですが、その困難を第2部で克服しているところが名作の由縁でしょう(和田さんのお気持ちとして、麗巳が最高の敵役だという考えに変わりは無かったでしょうが)。

 色褪せない名作だと思いますので、未読の方にはお勧めしたいです。


 40年の長きに渡って漫画家として第一線で活躍されていた方の突然の訃報には、驚きと無念さで言葉もありません。漫画家のお仕事とはかくも激務なものなのでしょう。遺された多くの作品が偉大な漫画家が存在した事を巷間の記憶にとどめる事だと思います。


 謹んで、ご冥福をお祈りします。



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