「ドロロンえん魔くん」のリメイク 「Dororonえん魔くんメ〜ラめら」の話
なんでもPlayStation Networkが大変な事になっているらしい。当方はプレステ3を持っているのだが、ネットには繋がずに内弁慶プレイに徹していたので、影響は皆無だった(勝ち組)。
ソニーとしては、顔面蒼白モノの失態だけど、日本の経済が大変な折、日本を代表する有名企業として、しっかりと責任を果たし、信用を取り戻すよう全力を挙げられる事を祈る。こういうときの対応が、企業の分水嶺となる例を何度も見ているから(よい例:パナソニック、トヨタ 悪い例:船場吉兆、東京電力)。
今日は祝日なので夜更かししてブログを更新しようと思い、BGMにと何気なくテレビをザッピングしてたら「ドロロンえん魔くん」が放映されていて驚いた。「Dororonえん魔くんメ〜ラめら」という名のリメイク版らしい。
http://www.starchild.co.jp/special/dororon-enmakun/
雪子姫(右)は新作でとても可愛くなったけど、実は一番可愛くなったのは、河童のカパエル(左)だったりする。前が不細工すぎたのだけど。
深夜帯+原作が永井豪という事で、想像通りエッチな展開だった。思わずザッピングがそこで止まってしまったんだけど(アホな理由だけど)、あまりにエッチ過ぎる内容に、いい大人の当方がドギマギしてしまった。エロス供給の役どころの雪子姫の声優さんが能登麻美子という事で、エンジェルボイスの能登さんに、こんな役やらせて良いのかな? と思ったり……。当方大好きのホラーゲーム『零 〜月蝕の仮面〜』でも清楚で可憐な主人公を演じていたというのに……。
狼藉を働く側のえん魔くん役が山口勝平なのは、まさに天職で水を得た魚状態だったので、何も不満は無い。旧作で野沢雅子の演じた元気な少年役の主人公を、違和感無く演じていた(ちょっとエロ過ぎだったが)。
今さらなんだけど、今回はもう第4話らしい。この時間帯のアニメは基本的に観なかった(最近観ているのは「カイジ」ぐらい)。昔、といっても本放映では無く、(うろ覚えの記憶では)夕方やっていた再放送の旧「ドロロンえん魔くん」を子供の頃観ていたので、ザッピングを止めたのは、エロだけでなく懐かしさもあったからだと思う。放映される事を事前に知っていれば、第1話から観ていたかも知れない。
肝心の内容だけど、永井豪作品のパロディが随所に出ていて、永井豪ファンとしてとても面白く視聴できた。「デビルマン」のシレーヌとか、マジンガーZとか。最後の謎のキャラは、どう見ても「けっこう仮面」だよね(笑)。
原作者の永井豪自身も、作中に他作品のパロディキャラをよく出していた。「けっこう仮面」が「月光仮面」のパロという事は誰でも分かるけど、「月光仮面」の敵役【サタンの爪】を、「けっこう仮面」では【サタンの足の爪】として出したりして、そのふざけ具合もスゴかった。川内康範が生前知ったら、さぞかし激怒した事だろう。
【追記】
調べたところ、なんと川内康範は、パロディとしての「けっこう仮面」を了承していたという。永井豪が連載前に川内康範に許可をもらいに行ったら、快く許可したという事だ。調べずに書いてしまって申し訳ありません。森進一の「おふくろさん」騒動は、川内先生が全面的に正しかったと思えてしまうエピソードだ。耳毛はともかく、度量の広いその態度は尊敬に値する。
そもそも「ドロロンえん魔くん」も水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」のパロだ。人間の味方で、妖怪アンテナがビビビと立つえん魔くんは鬼太郎だし、妖怪に詳しいナビ役のシャッポじいは目玉おやじ。雪子姫は猫娘で、すぐ裏切るダラキュラがねずみ男。
今回を観た限りでは、基本は明るいお色気もので、それにアクションがちょっとありといった感じで、旧作とはかなりイメージが違う。旧作でもお色気シーンはあったけど、雪子姫が超強くて、ほぼ男どもに手痛いしっぺ返しがあったから。
また旧作はそもそも暗く、怖いアニメだった(「妖怪人間べム」的な怖さ)。旧作は、観るとトラウマになりそうなお話が幾つかあって、本当に怖かったのだ。同じ時間帯でアレをやられると、おそらく朝まで寝られない事になるだろう。
旧作は捕まえた妖怪を改心させるべく、満月の扉の向こうの地獄に送り返すのがえん魔くんの役どころだったんだけど、今回は撲殺していたのね。妖怪を倒す時のハンマーが「勇者王ガオガイガー」のゴルディオンハンマーっぽかったんだけど、それは監督の米たにヨシトモやキャラクターデザインの木村貴宏といった「ガオガイガー」スタッフの影響かな?
あとオープニングとエンディングの曲が今風過ぎて、ちょっと違和感。旧作のファンとしては「えん魔くん」の歌は中山千夏がおどろおどろしく歌わないとウソだ。せめてエンディングだけでも、昔バージョンで観たいなぁ。
旧「えん魔くん」のオープニングとエンディング。エンディングは2種類。背景の絵がとにかく怖い。作中の怖さがよみがえって来る秀逸のエンディングだった。実写取り込みの恐怖ゲーム『学校であった怖い話』や『かまいたちの夜』などは、ここからヒントを得ているのかも知れない。
【追記】
前の動画が削除されていたので、別の動画を挙げます。HDで綺麗ですけど、残念ながらエンディングは1種類だけになっています。まぁ、絵は殆ど同じものだったのですけどね。
今日はそもそも、アニメ『イナズマイレブン』最終回の感想を書こうと思っていたんだけど、ブログの枕がこんな始まり方では、ちびっこに悪影響を与えそうなので、諦める事にする(おかげで「アニメ」という新しいカテゴリーを設けざるを得なかった)。都条例とかも気になるし。
『イナズマイレブン』の感想は、明日挙げる事にします。ちびっこは、明日観に来てくれよな! 昭和の日の今日に、まさかこんなエントリーを挙げる事になるとは……。「えん魔くん」恐るべし。
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