【永き闘いに】 『イナズマイレブン』第125話「ついに決着!世界一!!」の感想 【終止符が!】

 恒例のテレビアニメ『イナズマイレブン』の感想。今回は第125話「ついに決着!世界一!!」を観ての感想を書く。タイトルを読んで字の如く、ついにフットボールフロンティアという世界のサッカー界の頂きに登りつめるチームが決定するという、物語のクライマックスの話だ。


 当ブログは、『イナズマイレブン』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回の感想は、
 『イナズマイレブン』第124話「頂上決戦!! リトルギガント・後編」の感想

 をご覧ください。決着に至るまでの壮絶な戦いの模様を、拙いながら描写しています。


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 アニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、こちら。


 進化する両チームの死闘は続く。監督の円堂大介(CV:藤本譲)のアドバイスから心のおもりを外し、常道からの囚われを排した「リトルギガント」のゴールキーパーロココ・ウルバ(CV:甲斐田ゆき)の意表を突くオーバーラップからのシュート。それを真っ向迎え撃つ「イナズマジャパン」のキーパー、円堂守(CV:竹内順子)。




 必殺シュート「XブラストV2」を放つロココ。「ゴッドキャッチG2」で迎え撃つ守。ここまでは前回の再現だ。




 ただロココのシュート、守のゴッドキャッチは共に1段階の進化で、両者ともに無進化の時はロココにゴールを決められている。等分に進化した力関係を考えると、守のゴッドキャッチは押し切られる可能性が高い。

 果たして押し切られそうになったのだが、ボールはゴールバーを叩いて跳ね返り、何とかゴールされる事だけは免れる事ができた。ただ大きく跳ね返ったボールは再びリトルギガントが制し、眠たそうだった吹雪士郎(CV:宮野真守)似のバンダナくんが目覚めた顔して必殺「ジグザグスパーク」でDFの壁山塀吾郎(CV:田野めぐみ)を攻撃して横を抜ける。前回「ヒートタックル」で吹っ飛ばされたのを含め、壁山さんは災難続きだ。



 これで壁山さんが痺れる。壁山さん受難の戦い!


 シュートをパンチングで弾き返す守。ただそのこぼれ球はまたもリトルギガントがセーブ。1度はロココを使うトリックプレーを見せた技に、警戒する守だが、ロココはいつの間にか自陣ゴール前で不敵な笑みを浮かべて戦況を見つめている。さっきゴール前でシュートしたばかりなのに、戻るの速ええ!

 今度はトリックでは無く、そのまま打ってくる。「デュアルストライク」の進化系「デュアルストライクV2」だ。



 ボールが2つに見えるという点が、相変わらず「トリック」だが……。


 ポストに激突! 痛そうな守。


 ロココに気を取られていた分、ゴッドキャッチを発動する暇が無い体勢でそのシュートを受ける守。ゴールポストに身体を撃ち付ける事で、何とかゴールを割る事だけは防ぐ。落としたボールをクリアし、痛めた守を気遣う吹雪。

 クリアしたボールは、リトルギガントの司令塔、マキシ・クゥ(CV:加藤奈々絵)の元へ。ドリブルで駆け上がるマキシを見て、一斉に守備に戻るイナズマジャパンのメンバー。リトルギガントの攻勢が続く。

 イナズマジャパンが守を中心にしたチームなのと同様、リトルギガントもロココを軸にまとまったチームである事を喝破する、観客席のフィディオ・アルデナ(CV:下野紘)。



 精神面に於いても「軸」のロココ


 ワンツーで綱海条介(CV:阪口周平)を軽くスルーするマキシ。この決勝では守備面での貢献が目立つ吹雪が必死にクリアするが、こぼれ球を拾うリトルギガントの攻勢はなおも続く。個人レベルの力の差が見えてきた様な印象。アフリカのチームを相手にする日本代表の如く、個々の基本能力では、イナズマジャパンはリトルギガントに敵わないと思われる。

 本来ならば攻撃の選手たちまでが守備に回って懸命に耐えるイナズマジャパン。残り時間の少ない試合展開で、お互い、次の1点が勝敗を決する事を熟知した上での戦いだ。

 なんとか凌ぎ、アイパッチの佐久間次郎(CV:田野めぐみ)にパスを回すハードモヒカンの不動明王(CV:梶裕貴)。ようやく攻守交代かと思われた時、またも意外なプレーがその展開を打ち砕く。



 ロココがまたもオーバーラップ。そのままドリブルで駆け上がり、一気にXブラストV2を放つ。このシュートを止めなければ、イナズマジャパンの敗北は必至だ。

 4人がかりで止めに入るが、全く止める事ができない。



 またも受難の壁山さん……。


 守のゴッドキャッチは、変わらずG2のまま。これでは止められないのでは!?

 やはり阻止できず、弾き飛ばされる守。すわ決勝ゴールか!?

 ゴールに吸い込まれようとするボールを、本来ストライカーの2人が止める。豪炎寺修也(CV:野島裕史)と宇都宮虎丸(CV:釘宮理恵)だ。執念の守備で、何とかコーナーキックに逃れる。

 コーナーキック後も変わらず攻勢のリトルギガント、守勢一辺倒のイナズマジャパン。反則的な「ヒートタックル・改」で吹き飛ばされる鬼道有人(CV:吉野裕行)たち。「ジグザグスパークV2」で痺れる基山ヒロト(CV:水島大宙)たち。相手の必殺技のオンパレードに、痛めつけられまくるイナズマジャパン。




 一つの言葉でチームを活性化させる大介に感心する響木正剛(CV:有本欽隆)。ただ自らがイナズマジャパンの監督に据えた久遠道也(CV:東地宏樹)の手腕を信じる響木は動じない。

 今まで冷静に試合展開を見つめていた監督、道也がピッチに向けて、メンバーに最後の指示を出した。娘の久遠冬花(CV:戸松遥)ですら見た事の無い父のその姿に驚く。

 「思いっきり、楽しんで来い!」と、たった一言の指示を出す道也。大介の「心のおもりを外せ」と同様、いや、よりストレートなサッカーへの根源的な思いを喚起せしめるその指示とも呼べない励ましに、メンバー全員が力強く「ハイ!」と返答する。ここの挿入歌がまた視聴者のムードを盛り上げる!(にわか厨なのでタイトルが分からない)


 そして監督の一言で、イナズマジャパンの全てが変わる。ボールこそ奪えないが、懸命でひたむきなプレーでリトルギガントを脅かす。そしてそれらプレーを最後方から見つめ、そのプレーに報いる声援を送る、キャプテンの守。キャプテンから心のこもった言葉をかけられ、よりガッツ溢れるプレーで応えるメンバーたち。いま彼らは確かにサッカーを楽しんでいるのだ!

 そしてついに吹雪が相手キープのボールに触れる。こぼれ球を取りに行く鬼道と豪炎寺。だがここでまたもロココがオーバーラップ。2人を一気に抜き去り、ボールをキープする。



 一人で守備陣をごぼう抜きにし、一気にゴール前へ。守との一騎打ち状態に持ち込む。ストライカー・ロココとキーパー・守との、雌雄を決する瞬間が訪れた。

 さらに進化した「XブラストV3」を放つロココ。今までのゴッドキャッチでは粉砕されるのは間違いないだろう。




 CMをまたいで緊迫のシーン。守が雄たけびを挙げて発動させた、進化したゴッドキャッチ、「ゴッドキャッチG3」は、ロココの渾身のシュートを完璧に止める事に成功した。今までストライカーとしてのロココには押されっぱなしだった守が、初めて完勝したと言ってよいシーンだ。

 気落ちしながらも、ゴールを守るために必死で自陣に戻るロココ今ガラ空きのリトルギガントのゴールにシュートすれば決められそうな気もするが、守はサッカーの楽しさに胸がいっぱいで、そんなコスい事は思いつかない。


 そしてここで試合はロスタイムに入る。守のゴールキックを両チーム選手が必死で奪い合う。



 そっくりキャラ同士の奪い合い。


 こぼれ球を拾ったのは、今度はオーバーラップした守。敵味方、全員が驚く意表の攻撃参加だ。キャプテンに続いて攻め上がるイナズマジャパンのメンバーたち。リトルギガントの司令塔、マキシが全員防御を指示する。ロスタイムの最後のプレーだと、最後の攻防だとリトルギガントの司令塔も気付いている。

 敵味方、全ての選手がリトルギガントのゴール前に殺到する。仲間全員の思いを胸に、守はピッチを駆け上がる。






 このシーンはカッコ良過ぎて、心が震えた。


 そして守は、豪炎寺、虎丸との合体シュート「ジェットストリーム」を放つ。





 勝つのは自分たちと確信するロココ。「タマシイ・ザ・ハンドG2」で迎え撃つ。だが……。





 ロココの必死の頑張りも空しく、ボールはゴールネットを貫いた。ここで試合終了の笛が鳴る。


 ………

 静寂に包まれるタイタニック・スタジアム。誰もが声を出せないでいた。死闘から魂が生還し、得点ボードに目をやる事で、試合に勝利した事にようやく気付いたイナズマジャパンのメンバーたち。



 ついに彼らは成し遂げたのだ。サッカー世界一の座に就くという困難事を。スタジアムも大歓呼で勝者を称える。

 ロココを始め、あと一歩のところで敗れて悔しがるリトルギガントのメンバーだったが、一番悔しさを爆発させていたのが、おそらくフィールド上で最年長のリトルギガント監督、大介だったのがおかしかった。地団太を踏んで悔しがる大介の大人げないその態度に毒気を抜かれたものの、その情熱こそがサッカーを愛し、自らを向上させるものでもあるという事に気付くロココ。「この悔しさを糧に」彼らはより強くなるだろう。

 道也からの、一見ねぎらいの欠片もない言葉を受けるイナズマジャパンのメンバーたち。ただそこに愛情がこもっている事を見逃すはずもない。最大級の感謝の言葉を、自分たちを優勝に導いてくれた指導者に贈る守たち。


 試合後に母に送った手紙で、祖父の生存していた事を伝える守。なんだ、大介の無事をやっぱり母ちゃんに連絡して無かったんだ。それは早く教えてあげないとダメでしょ。


 長かった戦いが終わり、帰国の途に着く大会参加者たち。空港にて、次代を担う守、ロココ、フィディオを見つめ、響木と談笑する大介。



 ロココ、可愛いと思っていたけど、意外とでっかい。


 決勝戦の名勝負を振り返り、ともに健闘を称えあう。そしてともにもっと強くなる事を誓いあい、笑う守と大介。サッカー好きの血は争えない。

 「他の誰でもない、ただ一つの存在、『円堂守』になれ!」との最後の言葉を残して、大介はロココと共に去る。いつかまた、守の壁として立ちふさがる時が来るのだろう。

 そして今度こそ決勝の舞台で守と戦う事を誓って、フィディオも去っていく。話したい事があっても言葉にならない2人。いや、サッカーで繋がった2人の友情に、言葉は要らないのだろう。


 3人を見送り、海辺の特訓で使っていたタイヤを回収する守。優勝チームであるイナズマジャパンにも、帰国の時が迫っているのだろう。

 そこにやって来る、仲間たち。自分たちを率いて戦ったキャプテンを胴上げにやって来たのだ。





 戸惑いながらも仲間たちから胴上げされ、守は心からの喜びの笑顔を浮かべる。「俺、サッカーやってて良かった。本当に良かった」

 ………………


以下、次回に続く。





 時は流れ、次回は守たちが雷門中学の卒業式を迎える。桜の花咲く中、この物語も終焉を迎えるのだろうか。

 個人的には、この世界観がまだまだ分からない事だらけなので、いろいろと残念なんだけど、終わり方としてこれ以上カッコ良い終わり方は無いのかもしれない。『イナズマイレブン』が新たな章に行く事になっても、変わらず観続けたいと思う。



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