衆議院解散・総選挙へ 【審判の日は12月16日】
今回は久々の政治ネタ。
周知の通り今月16日、衆議院が解散された。選挙は12月4日公示、12月16日投開票と決まり、2009年の政権交代以来、3年2ヶ月ぶりの選挙となる。
- 時事通信より引用
民主政権3年、痛みじわり=生活保護最多、解散で株は急騰
株価は低迷し、生活保護受給者は過去最多。東日本大震災の復興費などで財政は厳しさを増し、日中関係悪化も経済に痛手となった。民主党政権の3年2カ月を数字で総括した。
7月の生活保護受給者数は約212万4600人と過去最多を記録。政権発足時の2009年9月は約175万人で、約37万人増えた。
一方、年間所得200万円以下の労働者は全体の23%前後で推移し、受給者の生活費が低所得者を上回る「逆転」も起きた。
国債や借入金などを合計した「国の借金」は9月末で983兆2950億円と過去最高を更新。3年前(864兆5226億円)から100兆円以上増加し、次世代へのツケは膨大だ。
日経平均株価は、12日に8700円を割り込んだが、野田佳彦首相が解散を表明した14日以降、反騰。16日の終値で9000円台を回復した。09年の衆院解散時は9600円台だった。
東日本大震災の影響があったとはいえ、たった3年でこの成果である。東北の復興費用を除外しても過去最大の赤字国債を発行しているので震災を言い訳にすることも出来ないのだが。
この間国策としてサムスンなどを後押しする韓国経済をスワップで助け続けたのは他でもない民主党だった。韓国企業と競合する日本の電機メーカーが影響を受け、シャープなどは株価が民主党政権誕生前の10分の1以下にまで落ち込んだ。
解散表明することで株価が上がるというのはものすごい皮肉だ。この政権ではもう景気浮揚も無理だと市場が判断して、民主党が権力の座から滑り落ちることを歓迎しているのだ。
また、マニフェストに書かれていることをほとんどやらず、書かれてもいなかったことに一所懸命だったということも忘れてはならない。2ちゃんねるだったが秀逸なまとめがなされていたので紹介したい。
- 4年間でマニフェストを実行する → 外国人参政権や夫婦別姓など、マニフェストに無い法案を全力で推進
- 子供手当てを出します → 満額支給断念 地方が負担(国籍不問=在日、出稼ぎ外国人が母国に残して来た子供にも支給、養子でもok)
- 埋.蔵.金を発掘します → 埋.蔵.金.はあり.ませんでした
- 公共事業9.1兆円のムダを削減 → 削減は0.6兆円だけ
- 天下りは許さない → 郵政三役を天下りさせた 政権発足から1年間で天下り4240人
- 企業・団体献金禁止 → 3年間は容認
- 公務員の人件費2割削減 → 法案を再来年以降に先送り 天下り先も無くすと更に肥大化
- 増税はしません → 扶養控除、配偶者控除の廃止、タバコ税と酒税を増税、相続税と内部留保課税、消費税、所得税の増税も検討、環境税導入も検討
- 暫定税率を廃止します → 維持しました(自動車取得税、自動車重量税、軽油取引税、揮発油税・地方道路税)
- 赤字国債を抑制します → 過去最大の赤字国債を発行(総額44兆円)
- クリーンな政治をします → 鳩山小沢北教組の違法献金と脱税 現職議員逮捕、議員辞職も離党もせず
- 沖縄基地は最低でも県外に移設→ 県外移設断念
- 内需拡大して景気回復をします → デフレ進行、景気対策補正予算の執行停止 CO2 25%削減表明、鳩山不況に突入しました
- コンクリートから人へ → 道路整備事業費が608億円増(民主の弱い選挙区へ) ホワイトビーチ埋め立てに一兆円
- 高速道路は無料化します → 全線無料化は実現困難
- ガソリン税廃止 → そうでしたっけ?フフフ
- 消えた年金記録を徹底調査 → 「年金記録を回復する必要性は薄れた」(長妻)
- 医療機関を充実します → 日本の医師免許を持たない外国医師の診療を可能にする制度改正を検討
- 農家の戸別保障 → 政府米買入れ廃止で米価暴落、農家悲鳴
- 最低時給1000円 → 実現時期「2020年までに」大幅先送り
- 消費税は4年間議論すらしない → 「消費税は22%にすべきだ」
- 年金を事務費に流用しない → 2010年度に2000億円流用
これ見ただけで、民主党議員など次回の選挙で全滅しないとウソだ。
私がこのブログを始めたのが2年1ヶ月前だから、開始以来ずっとこの民主党政権だったわけだ。その間に溜まりに溜まったこの政権への不満をブログに書きまくった。おかげでつましいゲーム感想ブログという枠をはみ出すきっかけともなったのだけれど。
その辺は過去記事を参照していただくとして、ついにこの日がやって来たというのが私の感想で、正直嬉しさ半分、慙愧の念に堪えないという印象が半分といったところだろうか。
前も書いたと思うのだが、私は民主党政権が誕生した3年2ヶ月前、不安はあったが自民党政権のダメな部分を根本から変えるためにも、政権交代自体は良かったのではないかと思っていた。何より民主党がここまでひどい連中ばかりだとは思わなかったというのもある。
「トラストミー」と言ってアメリカどころか世界中に嘘をつき、日本は信用できないという存在に貶めた鳩山由紀夫。東日本大震災の時に何の役にも立たないくせにスタンドプレーで福島第一原発に向かい、その結果水素爆発を引き起こした張本人の菅直人。そしてTPPに無知なくせに未だにその推進役の野田佳彦、とよくもここまで国益を台無しにする宰相が続いたものだ。
トップである民主党代表=内閣総理大臣がこの調子なのだから、党としての民主党がどれだけダメだったのかは言うまでもないだろう(言うけどね)。
選挙までの1ヶ月。あと数回はこの日本憲政史上最悪の政権の総括をしてみたいと思う。残念ながら、これほどの災禍をもたらしたのは私たち有権者にも責任があることなのだ。
その時代の感覚や目線で過去を裁く行為の野蛮さを、私はよく自覚しているつもりだ。だが私たちの3年2ヶ月前の選択はおそらく50年後の未来の日本人たちから轟々の非難を受けるということを私は今から覚悟している。
私は選挙権を持っているが、これまで民主党の議員に投票した経験は地方議員も含めて一度もない。だがこの極左売国政権の誕生に積極的に反対したわけでもなかった。その辺が慙愧に堪えない部分であるし、今日の惨状を招いてしまった責任の一端があると思っている。民主党政権のためにどれだけ国益を損じ、また国内経済を始め取り返しのつかない状態になってしまったのかを考えると、まだ選挙権のない若い人たち、そしてこれから産まれてくる未来の日本人たちに申し訳ないと思っている。
その贖罪の意味を込めて、私たちは次の選挙に望まなければならないだろう。次の選挙で誤れば、今度こそこの日本という国は終わってしまいかねない。
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