『ペルソナ4』第2話「The Contractor's Key(契約者の鍵)」の感想

 もう一つのアニメ感想文、テレビアニメ『ペルソナ4』を観ての感想を書く。今回は第2話「The Contractor's Key」。キャラの紹介を中心にという前回の感想が個人的に書いていて楽しかったので、『ペルソナ4』に関しては今後もこの形式で書いて行きたいと思う。あらすじも、文字通り「粗い筋」で書きますが。



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 再びベルベットルームより話は紡がれる。主のイゴール(CV:田の中勇)にペルソナの使い手として認められた主人公・鳴上悠(なるかみ ゆう CV:浪川大輔)は、一本のカギを受け取る。「契約者の鍵」を受け取った悠は、以後自らの意思で自由にこのベルベットルームへ入室が可能となった。悠のペルソナ能力は、全てのペルソナを降ろせる「ワイルド」であることを告げる、イゴールの助手のマーガレット(CV:大原さやか)。


 今回からオープニングテーマ曲が変わった。前回のは、最初ということでゲームの曲を敢えて使用したのだろうか? 新しい曲も実に世界観にマッチしている。画像も併せてすごくカッコ良いオープニングなので、ぜひ実物を聴いてみて欲しい。



 新OPも平田志穂子さんと目黒将司氏の、「これぞペルソナ!」コンビの曲。この女の子は、まだ舞台に登場していないので詳細は言及しません。DVD再生失敗時によく起こるノイズ現象に見えるけど、これは演出。



 前回と同じく深い霧が街に立ち込める日、再び殺人事件が起こる。今度の犠牲者は電柱に逆さ吊りとなって発見された。この猟奇的な殺人事件は連続殺人事件の様相を呈する。


 その前日、悠とクラスメイトの里中千枝(さとなか ちえ CV:堀江由衣)、花村陽介(はなむら ようすけ CV:森久保祥太郎)の3人は、迷い込んだテレビの世界でシャドウという化け物に襲われるが、悠の発現させたペルソナ能力で窮地を切り抜ける。

 テレビの中にいた変な生物・クマ(CV:山口勝平)のおかげで元の世界(ジュネスの大型テレビ前)に戻れたが、恐ろしい目に遭ったこともあり、早々に帰宅することにする3人。



 悠の同級生・天城雪子(あまぎ ゆきこ CV:小清水亜美)。地元の老舗旅館の一人娘で、跡継ぎの次期女将という立場。その美貌ゆえ人気が高く、学内学外問わず男子からモテモテ。いつも横にいる男よりも男前の千枝の存在のせいか、男性からのアプローチにイマイチ興味を持てない性格で、交際を申し込んでもすげなく断られ撃沈する男子生徒が続出(陽介もそのうちの1人)。そのお眼鏡に適う立場を目指すことをして天城越えと称されるほど困難を極めるらしい。その絶大な男子人気は、同学に現役アイドル歌手が転入して来るまで続く。一見冷静で理知的に見えるが、実は他の人間が笑わないようなネタがよくツボる天然ちゃん。特にパーティーグッズで使われる鼻眼鏡のようなベタいアイテムがお気に入り。料理の腕前は毒殺魔として「マーダーケースブック」に載るレベルで、料理下手ばかり出て来る本作中でもワースト。得意料理は紫色の煙をあげるカレー。主人公に影響を及ぼすアルカナはハイプリーステス(女教皇)。「JOJO」でいうところのミドラー(一回も表舞台に現れることなく敗れ去った雑魚キャラ)。



 翌日、雨の中を登校する千枝と雪子。前日の奇談を語る両者の前に、傘もささずに校門前で待っている不気味な男が現れる。一方的に語りかけ、雪子の気持ちを確かめることなくデートに誘う男。当然の如く雪子は断るのだが(デートに誘われていることにすら気付いていないのだけど)、嫌な雰囲気を残して男は立ち去る。何やらストーカーっぽい。



 全校集会で、陽介は驚愕の事実を知る。殺人事件の新たな被害者が、好意を持って憧れていた先輩の小西早紀(こにし さき CV:なかせひな)だったのだ。慕っていた女性の突然の訃報に、言葉を失う陽介。



 落ち込む陽介を励まそうとする千枝と悠。そんな彼らに、「昨日のマヨナカテレビを観たか?」と問う陽介。第一の犠牲者のアナウンサー・山野真由美(CV:甲斐田裕子)と2番目の犠牲者の小西早紀とが、マヨナカテレビに映し出されたという共通点を持つことに気付き、それを不審がる陽介。

 「(マヨナカ)テレビに映った人間は、死ぬ?」



 その真相を確かめるために、再度テレビの中に行くことを決意する陽介。一人で行かせる訳にも行かず、悠も同行することを告げる。千枝の反対を押し切り、気休めの命綱を腰に巻き付け、テレビの中に入って行く2人。



 テレビの中でクマと再会する。クマが言うには、現実世界で霧が発生する日はテレビの中は霧が晴れるという。またその時を狙って誰かがテレビの世界に人間を放り来むという。悠たちはペルソナの能力のおかげでテレビの世界でも一命を取り留めたが、送り込まれた人がその能力の無い人だったとしたら……。山野アナや小西早紀のように……?


 お互いが犯人であると疑い合う陽介とクマ。もつれ合い、クマの着ぐるみの頭部を取り除いた陽介は驚愕する(一応、悠も)。

 クマの中はがらんどうで、中身というものが無かったのだ。



 クマから真犯人を探して、こんなことを止めさせて欲しいと頼まれた悠は、あっさりと引き受ける。霧の中でも視界を失わないメガネを新たに受け取る陽介。

 小西早紀が気配を消したという建物、小西酒店に向かう悠と陽介。ジュネスに対する悪評が、どこからともなく聞こえてくる。商店街を寂れさせたことに対する怨嗟(えんさ)の声が響く中、怒りをむき出しにするジュネス店長の息子、陽介。


 小西酒店に駆け込んだ陽介はそこで、ビリビリに引きちぎられた映画のチケットを発見する。それは陽介が早紀をデートに誘う時に送ったものであった。

 そして、早紀自身の真実の声が聞こえてくる。

 「花ちゃんのこと、ウザいと思ってた……!!」


 見せていた笑顔の裏で渦巻いていた早紀のドロドロした本音を否応なく聞かされ、混乱する陽介。そこに嘲笑と共に現れたのは、何と陽介自身、陽介そのものの姿をした「シャドウ・陽介」であった。




 ここでCMアイキャッチ。前回からステータスの勇気の部分が1段階、「なくはない」にアップしているのに注目。陽介と一緒にテレビの世界に乗り込んだのは確かに勇気ある行動。


 シャドウ・陽介は陽介の影、陽介の心の中に存在するもうひとりの陽介だと語る。自らの弱さ、汚さ、計算高さなどを次々と口にするシャドウを、どうしても自分の一部だと認めたくない陽介。

 「お前なんか、俺じゃない!!」


 だがその自らと向き合わない姿勢こそ、まさにシャドウの力の源。影では無く自分こそ本物の陽介に成り変わろうと、その力を発動させるシャドウ・陽介。

 襲いかかるシャドウに対し、自らのペルソナ「イザナギ」を発動させる悠。



 悠のペルソナを見て、「センセイ」と謙(へりくだ)って呼びかけるクマ。強いモノに付くのは得意そうな性格してる。



 真の姿を現した陽介のシャドウ、「陽介の影」。


 「陽介の影」の攻撃にピンチが訪れる中、なおも自分の心と向き合わない陽介を殴りつける悠。良いシーンかと思いきや、単に間違えて殴ったと告げる悠。感動が台無しのシーン。



 だが陽介の早紀への思いが本物で、本当に好きだったのならウザがられ、嫌われていようとそれで良いじゃないかと語る悠。その言葉に救われた気持ちになる陽介。ついに自らの鬱屈した気持ちを吹っ切る。シャドウのことも自分の一部だと認めることが出来るようになったのだ。

 陽介の心境の変化に伴い、苦しみ出す「陽介の影」。そこにイザナギで止めを刺す悠。

 倒れたシャドウの肩をつかみ、その全てを受け入れることを告げる陽介。

 「お前は俺で、俺はお前だ」


 その存在を認めてもらえたシャドウは満足げな表情を浮かべ、その真の姿を現す。



 陽介がその心と向き合うことによって手に入れた新たな力、ペルソナ「ジライヤ」。モチーフはもちろんカエル忍者の児雷也。アルカナはマジシャン(魔術師)。得意技は疾風属性魔法。苦手相性は雷撃属性。


 自分と向かい合うことで力を得て、悠に感謝の言葉を述べる陽介。



 そしてテレビの世界から現実世界に戻ってくる2人。そこでは2人を心配するあまり、憔悴し切った千枝が待っていた。心配掛けたことを詫びる2人に、賠償としてジュネス名物のビフテキ10皿と愛屋名物の肉丼を求める、フードファイターも真っ青の肉食千枝ちゃん。


 帰り道、事件の解決を期する陽介と悠。悠と一緒なら、真犯人を見つけ事件を解決させられる気がすると陽介は語り、相棒に対するように手を差し伸べ、握手を求める。


 陽介と別れる頃には、雨も上がり、空は明るくなっていた。



  エンディング



 エピローグが次回のプロローグとなる形式。テレビに映るのは、雪子。いとこの堂島菜々子(どうじま ななこ CV:神田朱未)の家事を手伝う悠。その時点では、まだ次に起こる事件のことなど知る由も無かった。



 以下、次回。



 今回は陽介がペルソナ能力に目覚める回。次回は千枝、そして雪子かな? 今回は新規紹介キャラが雪子だけだったので、キャラ説明が長くなりすぎてしまったけど、ストーリーの方も前回より詳しく書いてみた。登場人物が勢揃いしたら、書くことがなくなりそうだから、今からあらすじ書きにも慣れておかないと……。『イナズマイレブンGO』との二本立てはかなり大変だけど。

 アニメの展開はここまで観た印象では、かなり早い気がする。結構原作のキャラが切られることなく出て来てくれそうな予感。部活関係やアルバイト関係のエピソードは幾つか切られそうな気がしていたので、それが切られずに描かれるのは歓迎なんだけど。学園生活や、日常パート部分は観てて和むので、ぜひ再現して欲しい。もちろんカッコ良い戦闘シーンにも期待するけど。



 次回「We are friends,aren't we?(私たち、友達だよね?)」に続く。



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