野田内閣の問題点・その1 【防衛大臣・国家公安委員長編】

 史上最低の菅直人内閣がようやく終焉し、新たに野田佳彦内閣が誕生した。野田氏の代表戦出馬に関しては以前ここで取り上げた。その時以来、遅かれ早かれ彼が首相の座に就くことになるとは思っていた。あれから3ヶ月も後になるとは、さすがに思ってもいなかったが。菅というペテン師に対する認識の甘さを痛感する。

 驚くべきは野田内閣の支持率の高さだ。報道機関各社の支持率調査結果の発表が一巡したが、日本経済新聞世論調査では、支持率67%という異様な高さ。最低の朝日新聞世論調査でも53%と過半数の支持を得ている。

 これは野田内閣に対する期待感というよりも、先代の菅内閣の余りの酷さへの反動であると見るべきだろう。そういう意味では、菅は野田首相に良い置き土産をしたと言えるかも知れない。もちろんその間も下がり続けた民主党への支持率は回復してはいないのだが。

 つまり、新しい夜明けの到来よりも、長すぎた悪夢がようやく終わったという安堵感が、国民をしてこの野田内閣支持率過半数越えの要因という訳だ。民主党及び野田首相は勘違いをしない方が良い。


 それでも当方的には、この支持率の高さは別の観点から納得がいかない。頭が変わったことで、全てが好転するだろうという発想は、こと民主党政権という「同じ穴から湧いてきたムジナ」たちが与党、権力者として政治を運営する限りあり得ないと言うことを、野田内閣の閣僚たちが早くも露見させているからである。


 まずそのムジナの筆頭は、防衛大臣に就任した一川保夫というバカだ。

一川防衛相:「素人だから文民統制」 石破氏は批判


 防衛相に就任した民主党一川保夫参院議員は2日、国会内で記者団に「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロール文民統制)だ」と述べた。

 この発言に対し、元防衛相の石破茂自民党政調会長は、東京都内で記者団に「そのひと言だけで解任に値する。任命した野田佳彦首相の見識も問われる」と批判。国会で追及していく考えを示した。

 一川氏は2日夜、自身の発言に関し「ほとんどの国民が素人なのだから、専門家でなく国民目線で国民が安心できるような安保政策が大事だという趣旨で言った」と官邸で記者団に説明した。

毎日新聞 2011年9月2日 20時48分(最終更新 9月3日 0時52分)

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110903k0000m010099000c.html



 一川保夫・防衛相。参院石川選挙区選出。


 久々に超が付くバカの国会議員を見た。自分よりバカな人間が国会議員をやってるだけで不快なのに、ましてやこんな認識の人間が防衛大臣ですって? 国家の安全を担当する責任者がこんなバカでもなれるなんて、何かの陰謀かとすら思える。

 シビリアンコントロールの基本認識すら間違っている。その言葉を覚えたての中学生か?



 文民統制とは、国民から選出された政治家が専門家の意見を聞き、軍隊を統制することであり、軍事より政治が優先されるという考え方がその根幹だ。そしていざ政治での解決が困難なときに、それでも軍事的選択肢を使用するのかどうかに政治家が責任を持つというのがシステムとしての文民統制の仕組みだ。

 決断を下す事が選良たる政治家が行うというだけであって、それを「何も知らない素人(本人談)」が出来る訳が無いではないか。そこでは国家の国益のために、専門的な知識がフル動員されるに決まっている。軍事的専門家(軍人)からのアドバイスに耳を傾け、その難しい用語なども理解しなければいけない。「コントロール」する側にも専門知識が要されるのは当たり前ではないか。

 こんなアホな防衛大臣が存在するという現実は日本にとって、大いに国益を損ねることは明白だ。中国や北朝鮮、さらには日本との間に領土問題を持つロシアや韓国までもが大喜びしていることだろう。敵性国家に大歓迎される防衛大臣を持ったということを日本人は憂慮しなければならない。

 またド素人が防衛大臣に就いたということは、一方的に知識を有する軍事関係者からの洗脳を受けてしまう可能性があり、シビリアンコントロールそのものの危機でもある(財務省厚生労働省に行った大臣が官僚に洗脳されて帰って来るのは見慣れた光景だ。野田首相自身も財務大臣時代に財務官僚によって洗脳され、今では増税派の代弁者になっている)。

 左翼の人間も、このことに関しては批判しなければならないはずだ。軍人が勝手な行動を取れないような仕組みがあらかじめ決められているというのに(これこそが「シビリアンコントロール」なのだが)、この素人さんはその軍人の影響を受ける気満々なことを言って恥じないのだから。左翼的見解から見ても危なくて仕方ないでしょ?


 なぜこんなド級のバカが大臣に就任する事が出来たのか? それはこの人が小沢一郎のグループの人間だからだ。理由はそれだけである。つまり派閥均衡のためだけに、野田首相はこんなド素人を防衛大臣という要職に就けてしまった訳だ。

 任命責任は問われて然るべきだと思うし、これだけで支持率は大幅減しないとおかしい。



 派閥人事の話が出たので、小沢側近のおかげで大臣になれた人間をもう1人紹介しておこう。国家公安委員長と消費者・拉致担当相に就任した山岡賢次だ。



 山岡賢次国家公安委員長、消費者・拉致担当相。衆院栃木4区選出。上記画像は国会対策委員長のときの発言。この頃からすでに中国様への忠誠心が隠し切れずに溢れ出している。


 この人はそもそも選挙運動員買収の容疑で検察と警察から捜査の手が伸びていると言われて来た。

民主・山岡議員が運動員買収疑いと告発状、捜査へ

2009年の衆院選で栃木4区から出馬、当選した山岡賢次民主党副代表の陣営が、公職選挙法違反の疑いがあるとして宇都宮地検に告発され、地検と栃木県警が捜査を始めたことが9日、捜査関係者への取材でわかった。
昨年12月、「世論を正す会」と名乗る団体が告発状を提出し、地検が受理していた。同会などによると、告発状は、山岡陣営が事務員として県選管に登録していた女性2人に対し、「電話で投票を呼びかけた報酬として、公選法に違反し、それぞれ12万円の計24万円を支払った」と指摘している。
公選法は、ポスター貼りなど単純作業をする人や事務員らを選挙事務所が雇用した場合、事前に登録すれば報酬を支払うことを認めているが、電話などで投票依頼をする人に報酬を支払うことはできないと定めている。2人への報酬は形式上、事務員としてのものだった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110209-OYT1T00899.htm (現在はリンク切れ)


 そんな人物が、なんと捜査する側のトップに就任してしまったのだ。捜査はもちろん、うやむやにされる可能性が高いだろう。この任命責任も、極めて大きいと思う。不正が権力によって握りつぶされる瞬間を、私たちはこの内閣で見ることになるのだ。マスコミがこの問題を再び取り上げるかどうか、見極めなければならない。


 大体、民主党政権になってからの国家公安委員長は、ろくな人物が就任して来なかった。こんなトップどもを抱え、警察の方々はさぞ肩身が狭かっただろう。本来は取り締まるべき立場の連中が自分たちのトップに次々就任しているのだから。


 民主党歴代公安委員長をまとめてある文章があったので紹介(出所は不明。おそらく2ちゃんねる)。

初代・中井洽

秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ!」とののしった馬鹿。
赤坂の韓国クラブ街で派手に飲み歩いていた、韓国人ホステスを議員宿舎に泊める。
元テロリスト「金賢姫」を国賓扱いして日本に呼ぶ。

etc・・・


二代目・岡崎トミ子

韓国で反日デモに参加した馬鹿。

etc・・・


三代目・中野寛成

韓国民潭が主催した当選祝賀懇親会で、
人権後進国ではなく、人権ハッテン国として、この問題こそ解決されるべきだアッ-!!」と叫んだ男。
子ども手当に国籍制限が無いことについて民主党は「かつての児童手当にも国籍制限は無かった!!」と強弁しているが、児童手当から国籍制限を外したのは中野寛成が推進したことによる。


4代目・山岡賢次

いわずと知れたチョン。

パチンコチェーンストア協会政治分野アドバイザー
健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟顧問

マルチ商法ネットワークビジネスと呼び、推奨している。
外国人参政権推進派の急先鋒
在日本大韓民国民団中央本部の新年パーティに参加。参政権成立に全力で錦の御旗として取り組むと法案実現を約束
韓国大使館で権哲賢駐日韓国大使と会食し、「(外国人参政権は)参院選があるからできないが、選挙が終わったらやる」と参院選後の成立を約束

不祥事には事欠かない。


なぜかというと・・・・


【旧名、金子賢次。】 藤野家の婿となって藤野賢次となる。義父の山岡荘八(本名は藤野庄蔵)の秘書として、作品の管理などに務めたとされる。

昭和18年4月25日生まれで、
安田生命の保険外交員の時に山岡邸に出入りしはじめ、
世間慣れしていない山岡荘八夫人の歓心を買い、言葉巧みに秘書に潜り込んだ。
そしていつの間にか一人娘の長女・秀江にいいより、やがて結婚に成功する。
成りすまし在日のパターン通り、養子縁組。
山岡荘八の本名、藤野姓を名乗り「藤野賢二」となるが、
ほどなく「藤野賢次」と改名。これにて「金子賢二」は完全に消滅。
 山岡荘八は、名作「徳川家康(26巻)」の完結は昭和42年であったが、
晩年は健康が優れず昭和53年9月に逝去。
それを待ち受けたかのように、今度は「藤野賢次」を「山岡賢次」に変え、
自分が山岡荘八の血のつながった息子のように装って、参院選挙に打って出た。

etc・・・

(引用者注:山岡氏の在日疑惑は噂レベルの域を出ていないことを注釈しておきます)


 この人物はマルチ商法との繋がりも以前から指摘されていて、おおよそ国家公安委員長として、これほど相応しくない人物も珍しい。また外国人参政権の熱烈な推進者であり、その観点から考慮して、拉致問題担当としてもどうかと思われる。ていうか、経歴を見るだに国会議員としても存在しちゃいけない人だと思うんだけどね。栃木4区の有権者の皆さんは、これらの情報を精査のうえ、次の選挙での選択を考慮して欲しい。



 時間が無いので、今回はこれまで。野田内閣に関して取り上げたい問題点は、まだまだたくさんあるので、何回かの連載形式にします。


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