ペテン師が日本の最高権力者であるということ

 昨日の今日だが、やっぱりあの辞任宣言は「ガキの使い」の山ちゃん風の「ドッキリ」だったらしい。



フジテレビより引用

菅首相、周辺に「辞めるつもりはない」 代議士会発言は辞任表明ではないとの認識
FNN(フジテレビ)(06/03 00:22)

菅首相が周辺に「おれは辞めるつもりはない」と語っていることがわかった。

関係者によると、菅首相は不信任案否決後、周辺に「おれは辞めるつもりはない」と話し、代議士会での発言は、辞任表明ではないとの認識を示しているという。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00200711.html



 まさかホントの本気でドッキリだったとは……。



朝日新聞より引用

「菅降ろし」激化の様相 早期辞任否定、広がる反発
2011年6月3日14時4分

 民主党鳩山由紀夫前首相は3日、菅直人首相が早期辞任を否定していることについて「ペテン師まがい」と厳しく批判、両院議員総会で首相辞任を求める考えを示した。松本龍防災担当相も早期辞任を要望。自民党など野党側も菅政権への協力を拒否する姿勢を鮮明にしており、「菅降ろし」の動きが激化してきた。

 首相は2日夜の記者会見で、辞任時期について、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉が100度未満の安定状態に保たれる「冷温停止」の時期とされる「来年1月」を示唆。首相は2日の不信任案採決前に鳩山氏と会談し、「第2次補正予算案の早期編成にめどをつけること」などとした文書を交わしていた。

 首相は3日の閣議で、「鳩山さんとの話は文書に書いてある通りで、それ以外は一切話していない」と強調。そのうえで首相は「事実上の通年国会になる可能性があるので、提出を見送っていたような法案もどんどん国会に出してほしい」と述べ、政権維持に強い意欲を示した。

http://www.asahi.com/politics/update/0603/TKY201106030178.html


 前総理大臣が現職の総理大臣を「ペテン師」と呼んで非難するなど、日本の憲政史上初めてではないだろうか? 見苦しいどころの話では無く、この時代にこんなトップを戴かざるを得ない現状が恥ずかしくて仕方が無い。

 ただ騙されたと主張する鳩山由紀夫前首相にも責任は大いにある。毎日新聞本日付朝刊によると、鳩山グループ全体での内閣不信任案賛成が難しい情勢の中、辞めるとは一言も書かれていない今回の文書で合意する。つまり成算の無い中での落とし所を選んだという側面があるのだ。

 どうとも読める文書を作文したのは、鳩山前首相の側近の平野博文官房長官との事で、鳩山前首相が全くの騙し討ちを被ったとも思い難い。分かった上で合意し、後で騙された被害者を演じる事で政治的責任を免れる戦術なのではないか?


 何にせよ、内閣不信任案は1国会で1度しか提出できず、今国会中は菅政権は信任された内閣として堂々とふるまう事が可能だし、事実厚顔無恥菅首相はそうふるまうであろう。野党は参議院での問責決議案で揺さぶるしか手は無い訳だが、問責決議案は衆院の内閣不信任案と違って法的拘束力は無い。

 それでも参院野党は問責決議案を提出するべきだ。参院民主党議員に踏み絵を踏ませる事が重要だから。民主党参議院会長は、刑事被告人となりながらも一定の影響力を保持している小沢一郎の側近の輿石東なので、どう行動するのかも気にかかる。

 参議院は野党が多数派だから、問責が通れば予算案以外の全ての法案が通らなくなる可能性が高い。今国会はそういった形であのペテン師を追い詰めるしかない。


 だいたい菅首相在日韓国人から献金を受けていた事だけで、即刻辞任しなければならない立場だというのに、誰もその事に言及しないまま大差で信任されてしまった。前原誠司前外務大臣が辞任したのも在日韓国人からの献金の責任を取ったものだった。首相という立場、献金額の多さを鑑みれば、前原前外務大臣に率先して辞めなければならないのは菅首相なのだ。自己保身第一のペテン師は本当に恥も外聞も無い。


 菅首相に恥や外聞を求めるのも酷なのかも知れない。この稀代のペテン師は社民連時代、日本人拉致の実行犯の辛光洙シンガンス)が韓国で逮捕された時、政治家としてその助命・釈放に尽力した張本人なのだ。



 これだけでも日本の政治家としておおよそ不適格だと思うのに、何と日本の首相、最高権力者になり、居座り続けているんだから呆れる。恥というものを知っていれば、とっくの昔に国会議員を辞職しているだろう。そんな事を気にしていたら、自己保身第一のペテン師にはなれない。



 とにかく内閣不信任案が否決された以上、今国会で菅首相を辞めさせる手段は無い。有権者にできる事は、今回の事態を次の選挙まで忘れずに記憶しておく事だ。

 年金改悪の問題、消費税増税の問題などと共に、現在被災地に置いてきぼりにされている被災者の方々の姿は、明日のわが身であると思う気持ちが大事だ。明日あなたの住む地方で震災が起これば、きっと同じ様な状態で数カ月、捨て置かれるだろう。自己保身第一のペテン師は自分の事以外は気にしない。



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