【菅ちゃんは】 内閣不信任案否決を聞いての感想 【総理大臣をやめへんで〜】

 別の話題をする予定だったのだけど、昨日の記事で触れた内閣不信任案が否決されるという緊急性のある話題があったので、そちらを取り上げる。


読売新聞より引用

内閣不信任決議案、反対多数で否決
(読売新聞) 2011年06月02日 15時27分

 自民、公明、たちあがれ日本の3党が提出した菅内閣不信任決議案は1日午後の衆院本会議で採決され、民主、国民新の与党の反対多数で否決された。

 採決結果は、投票総数445票、反対293票、賛成152票だった。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00729.htm


 菅首相が内閣不信任案が可決される可能性を恐れてどうしようもなくふざけた事を言った。毎日新聞朝刊によれば、きょう未明の段階では民主党議員の70人超が造反して、可決の可能性が現実味を帯びて来ていた。

 そこで、大震災への取り組みに一定のめどがついた段階での辞任を示唆する事で、民主党内の不信任案賛成派が反対に回る大義名分を与えるポーズを取る。自己保身に長けた菅首相、引きずり降ろされるという醜態を演じたくないという一点で、自分の意志で退陣を決断したかのように装った。しかも後で都合良くいくらでも言い逃れる事が可能な空証文によって。

 「一定のめどが付いた段階で後進に責任を引き継ぐ」って、菅首相の胸三寸でいくらでも恣意的に延ばせるじゃん。「まだめどが立っていないもんね〜」としたり顔で答える枝野官房長官の顔が目に浮かぶ。

 「めど」って、一体どういう状況の事を言っているのか? それを曖昧にしたままの辞任宣言など信用に値しない。散々信用できない事を繰り返している民主党の首相の言なのだから、なおさらだ。震災から3カ月が経とうとしているというのに、事態は一向に良い方向に進んでいないではないか。福島原発の対応も含めて一定のめどが付く頃には、菅政権は小泉政権や中曽根政権を軽く超えて、史上最長の政権になっているはずだ。国民はこんな一見責任を取ったかのようなポーズに騙されてはいけない。

 また、時期を明言しなかったからといえ、一旦「辞める」と言った宰相の元では、もはや何を決めるにしても決定事項になり得ない。

 責任を取り続けるという姿勢をもって、初めて権力を行使する資格があるのだ。レームダック、死に体とはよく言うが、政治の世界で「辞める」と宣言した場合はその瞬間それ以下、政治的に即死である。辞任を言う時はすなわち即時辞任というのが当たり前の世界なのだ。外国の首脳など、辞めて行く人間と先々の話などする訳も無い。日本は菅首相が首相である限り、世界から無視され続けるだろう。外務大臣も首相と運命を共にするのだから、相手にされないのは同様。

 目先の不信任案を恐れるあまり、場当たり的に「めどが付いたら辞める」などと最低の眠たい事をのたまった菅首相。それで選挙民をごまかせると甘く見て不信任賛成から反対に転じた多くの民主党議員は次の選挙で審判を受けるだろう。

 何にせよ、すでに死んでいる首相を抱えて今しばらく続くであろう日本の政治状況を深く憂う。震災問題と原発問題に、トップを含めて適切な人材を再配置する絶好の機会を逸した今、それらにめどが付く時期はより一層遅れるだろう。辞めたくないのが本音の菅首相にとっては、それこそ望みどおりなのだろうけど。





 今回の菅首相の態度、どうしても「ガキの使い」の山崎邦正を思い起こしてしまう。




 ……とか言い出したらどうしよう。



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