CMというものの意義を履き違えている輩をカットしたい 【動画追加】

 コマーシャル・メッセージというものは製品情報を広く世間一般に伝え、消費者に取捨選択の機会を提供する為のものだと思っていたのだけど、どうやらそれをテレビで流す民放連の会長にとっては「無理矢理に何度も見せて洗脳する」類いの手段という事らしい。

 痛いニュースより引用

録画機器の「CM飛ばし機能」規制へ
日本民間放送連盟(民放連)の広瀬道貞会長は19日の定例記者会見で、電機各社がテレビCMを自動的に飛ばす機器を販売していることについて「看過するつもりはない。これからメーカー側と厳しく折衝する」と述べた。メーカー側の対応によっては何らかの対抗策を打ち出す考えも示した。

CMの自動スキップ機能を搭載するテレビやブルーレイ・ディスク(BD)録画再生機をこが発売している。民放各局の収入はテレビ広告が大部分を占めており、広瀬会長は「メーカーが同種の機器を発売するのは民放の経営を危うくするので困る」と強調した。

広瀬会長の発言について、三菱電機は「顧客の要望が強い『録画番組を効率的に見る機能』の1つとして搭載している。今後はさらに意見交換して対応を検討していきたい」という。東芝は「要望書が届いていないので現時点ではコメントできない」としている。
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819696E3EBE2EB9B8DE3EBE3E3E0E2E3E28698E0E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2

 個人的にはCMはカットせずに見ているクチだけど、面白いCMは減っていると思うのも事実。そういったCM供給側の自省も改悛も無く、こうも傲慢な態度をのみ取るおバカさんが居ると思うと、むしろ見る気も失せるわ。毎分どんどん失せるね。

 経団連にしろ民放連にしろ、トップのお爺さんはどうしてこんなに愚かなんだろうね。年輪を重ねれば賢者になるというのは嘘だという実例。考えが硬直してるんだな。こんな考えでいる間は、どうせCMカット出来ない仕様にしても、早送りされて終わるだけ。省みられない事に変わりないのにこんな泥縄式対応をして不便を視聴者に押しつける民放連のトップ。こんな役職バカでもなれる、っていうか要らない。これが民放連の総意なんだったら、民放連ごと要らない。

 「視聴者がCMを見ないなら、見たくなるように面白いものを作ってやろう」という秀吉的発想に何故ならないの? 面白いCMを作らずに視聴者側に(民放連が代弁するところの)企業の論理で押しつける行為のどこに正統性があるのさ? 

 また今回のバカ通達に東芝三菱電機が屈したとして、誰が得するかと言えば海外の電機メーカーだという事に、民放連会長の思いは至っているのだろうか? 泥縄バカだからなーんも考えて無いだろうね、きっと。

 録画機能を劣化させることで、国内メーカーの製品は売れなくなる→日本の民放の事情などお構いなしにCMカット機能を標準装備した海外メーカーの録画機器に消費者は向かう→海外メーカーウマー、東芝三菱電機は機会喪失で涙目。

 こんな展開がもう容易に想像がつく。スポンサー業界はテレビ媒体を捨ててネットなどに注力する事で、民放連も衰退するだろうけど、それは自業自得。何の努力もせずに規制さえすれば良いとしか考えが至らない連中が朽ちて行くのは必然として、企業努力している東芝三菱電機を巻き添えにするなと言いたい。

 CMってその時々の流行や風俗や世相、時節柄というものが見える媒体だから、当方的にはCMを全否定する目線では無い。ただ供給側がアホだと、こちらも大人しくただ見てるだけでは済ましたくないという気にもなるよね。

 個人的にやっているレジスタンス運動なんだけど「正解はコマーシャルの後で」とかいうダメ番組があったらチャンネルを替える。自宅に視聴率調査機があるご家庭の人はぜひやって貰いたい。個々でやっている人も多いと思うんだけど、ネットで共闘的に運動を盛り上げて、こういったムーブメントがあるんだって事をテレビ業界に理解させられれば、この理不尽な押し付けも失くせるんじゃないかな、と思っているんだけどね。或いはそういった番組作りしてるスポンサーの商品を一斉に不買するとか。アジテーターの出現には一定の警戒も必要になるかも知れないけど、視聴者側からの圧力というものもネット社会の現在なら可能かもと思えてしまう。旧態依然の体制をこっちから変えて行くというのも痛快な話だよね。




 一昨日の『ドラゴンフォース』のエントリーで触れて以来、見直す度に惚れぼれするせがた三四郎のCM動画。CMの話題にこれを使わない手は無いと思い、急きょ追加。それまでの藤岡弘のイメージを180度変えたこのシリーズは歴史に残る面白さだった。実際に藤岡は柔道、空手、合気道の達人故にこの人選は正しかったのだが、ある意味正しすぎた。面白すぎるのだ。こんなCMを作ってくれれば視聴者は必ず食い入るように見ると思う。当方は、番組そのものよりせがたのCMの方が楽しみだったぐらい(それはそれで問題かも知れないが)。いつ新作が見れるかとワクワクしたものだ。



 ちなみにせがた三四郎を知らないという不届きな若人は、これを見て勉強する様に。実際にコマーシャルで使われた映像の詰め合わせ的プロモーションビデオ。なんとアイスランド人のゲーマーが同胞の外人の為に英訳付きでアップしたバージョン。世界で愛されるせがた三四郎……平均的日本人がこんなんだと思われたらまずいけど

 サンタに成りすましてプレゼント目当ての子供も泣かす。ゾンビも野球少年も、セガサターンで遊ばない奴は容赦なく投げ飛ばし絞め落とす非情の男、それがせがた三四郎。その理不尽なまでの暴力で、ぜひ、民放連会長も投げ……ゲフンゲフン。爆発させ……ゲフンゲフン。

 嗚呼、もう少し早く登場していてくれれば、ゲーム市場はセガの独占だったかも知れないのに……(セガファンの魂の慟哭)。


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