『ワンピース』60巻、明日発売ということで、『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』の感想

http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20101031mog00m200009000c.html

 『ワンピース』60巻が明日発売される。当方も読むのを大いに楽しみにしている漫画だ。最強の海賊団「白ひげ海賊団」と海軍との戦い、そして主人公ルフィの兄エースの救出という、連載が始まって以来最大の見せ場の後、ストーリーは2人の子供時代にスポットを当てて進行する様だ(59巻までの展開による予想。当方は週刊少年ジャンプでの連載をリアルタイムで読んでいない)。ルフィと仲間の麦わらの一味メンバーとの再会は何時になるかも含めて先の展開が楽しみなのだが、暫くはルフィエースの過去の話になる様なので、ストーリーが前に進むのはまだ先の話になるのかも知れない(ルフィと仲間達がはぐれたのは大監獄インぺルダウン編より前のシャボンディ諸島での王下七武海、バーソロミュー・くま戦での事で、隔世の感があったりするのだが)。

 それはさておき、次に仲間になるキャラの予想。作者の尾田栄一郎さんによると、「仲間は死なない」「死んだキャラは生き返らない」との事なので、残念ながらエースは仲間にならない様だ。ネットのどこかで、ルフィを除いては男→男→女の順(ゾロウソップナミサンジチョッパーロビンフランキーブルック次の仲間)で仲間になっているという法則があって、次の仲間は女性という予想がなかなか説得力あるな、と思ったり。敵役の王下七武海の一員でありながら、ルフィに惚れている蛇姫ボア・ハンコックか、(バーソロミュー・くまの能力で)ゾロと一緒のところに飛ばされたぺローナ辺りが仲間になるのかな?  どっちもちょっと強すぎる気がするけど。女性っぽいオカマキャラとしてMr.2ボンクレーという可能性もあったり……(アニメでフランキーと同じ声優さんなので、難しいのではないかとも思う)。

 今回はそんなワンピースのWiiアドベンチャーゲーム、『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』の感想文。文中でも触れているが、使用キャラクターのポリゴンによる違和感もあまり無く、とても出来の良いゲームになっている。続編的に『ワンピース アンリミテッドクルーズ』がEpisode 1・2と発売されていて、これもそのままの発展形で新味は無いが面白い作品になっている。是非続々編の発売を期待したいゲームだ。これら3作品とも原作ファンなら遊んで損は無いと、プレイした原作ファンの立場として断言できる。


甘茶さん の「ワンピース アンリミテッドアドベンチャー」 (Wii)
原作好きでWiiを持っている人間はプレイすべし
 今や空前の「ワンピース」ブームですが、ゲームもいい感じですね。
Wiiとの相性も良さそうです。  
こちらこそ長い間のご支援ありがとうございました。

甘茶
原作好きでWiiを持っている人間はプレイすべし(2010.3.26)

 ええ!? 【ゲームクエスト】が終了するって!? 

 それは無い。こんな貴重なサイト、今時他に無い。投稿者としても楽しく重宝してきたが、それ以前には読者として、ここの感想文を堪能させて頂いていた。後に感想文なるものを書くようになり、参加者としてほんのひと時ではあるが関わった者としての惜別の情は、本気で話すと十万言ぐらい話さないと語り尽くせない気分なので(泣き笑い)、残念ながらここでは言及しない。感想文では書く訳に行かない要望等、言いたい事はメールにて別途編集部に送付させて頂くので、何処かでお返事頂けると有り難い。

 ……さて、愉快なゲーム感想文に行く空気ではないが、今までに投稿した幾つかの感想文のタイトルを回想しつつ、無理矢理その方向に持っていく。今回は、1月に原作映画を観に行ってやりたい度が上がって衝動買いした『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』の感想だ。キャラゲーと言う事もあって、実はプレイ前は心配していた。「キャラゲーに当たり無し」という良く当たる格言があるからであるが、プレイ開始10分後には既に、それが杞憂であった事に胸をなでおろしていた。これは面白い。Wiiリモコンを振り回して操作する行為が、「ルフィ」たち主人公、『麦わらの一味』を操っている感が満々だし、アクションも簡単、軽快に出来てストレスもあまり感じない。Wiiの特性に実に合致していたゲームだと思える。キャラを絡めたゲーム性も申し分無い。アイテムを収拾する事により、それぞれのキャラの持ち味を生かして冒険に必要なアイテムなどを作って行くシステムは素晴らしい。食材はコックの「サンジ」、道具作りは器用な狙撃手「ウソップ」と大工の「フランキー」、薬など回復アイテムは医師の「チョッパー」と、役割分担もしっかりなされ、且つ設定に無理がない。原作漫画やアニメ、映画の面白さそこのけで、夢中で遊び倒して、気が付けば完全クリアを果たしていた程だ。原作のファンでWiiを持っている方は、絶対プレイする事をお勧めする。いや、本当におススメ。

 ストーリーは完全オリジナル(本作発売時の原作ストーリー進行上、音楽家ブルック」はまだ未参戦)。何時もの様に冒険の途上の海賊団『麦わらの一味』、船上でルフィが釣り上げた光る玉に導かれて、ある島へ行き着いた。そこは、様々な風景や気象を持ち合わせた、不思議な島だった。お宝に目が眩んだ強欲航海士「ナミ」に強要されながらも、一味は島の謎に挑む。

 キャラの描かれ方にまず拍手。原作の味が出ていて、不満は全く感じさせない。素晴らしい技術である。海軍をはじめ、原作で一味の前に立ちはだかった強敵(ボスキャラ)などが現れるのだが、前記した通りそれらと戦うに当たってのアクション操作も簡単で、面白いように攻撃できる。現状強敵に敵わない場合でも、戦闘時使用する事によりパワーアップしていく技レベルを上げたり、サンジの料理で体力などを上げる事でいつかは対処できるようになる。ゲームとしてのバランスもしっかりしている印象だ。

 雑魚はさておき、登場する強力な敵、所謂ボスキャラだが、これがまた良いキャラ選択で、しかも原作に忠実な作りの能力者ばかりで、原作を知る者としては身震いする程に感動した。これからプレイされる方の為に、敢えて名前は伏せるが、「え? こんな奴まで!?」と驚愕する事請け合いの意外性のあるキャラもいて、当方同様、存分に楽しめると思う。

 何よりハマったのが、上記したアイテムを集めて新しい道具や料理、薬品などを作る作業(当方が歴代の感想文中、一番上手く書けたと自賛する感想文、『マリーのアトリエ』の時も書いたが、当方、こういうやり込み作業が大好きなのよ)。ゲーム中現れる様々なオブジェクトを壊した時や敵キャラを倒したときに出現するアイテムを集める事で、局面を打開する新アイテムを作れたりして、これがストーリー進行も忘れて「ドハマり」してしまう程の面白さなのだ。ただ、ここが本作の面白さのキモだと思っている身からすると、それに関連する大きな不満点があるのも事実。それは、所持アイテム数の少なさだ。アイテムを保管する倉庫や、所持数を増やす鞄などの道具の開発もあるのだが、それでも全然足りない印象で、これがやる気をスポイルする事になる事もしばしば(せっかくの収穫物も、持ち物数に余裕が無いと、入手出来ない)。入手アイテムは、どれも捨てたくないのが人情というもの。ここを何とかして欲しかった(余談だが、もう書く機会が無いだろうからここで書くが、続編の『アンリミテッド クルーズ』でもこの問題はそのまま残っている。これは難易度絡みの仕様と割り切るしかないのであろうか?)。

 あと、気になった点として、目標達成時に次の地点に向かうのだが、その先が分かり難いという難点があった。次に何をして、どこに行けば良いのかが分からず、暫く右往左往する事も少なからずあったのだ。これは少々不親切。せっかく登場するオリジナルキャラにナビ役をさせるなど、見せ場を作る演出も兼ねて、親切さを重視したインターフェース性を発揮しても良かったと思う。このゲーム、作品的に子供もプレイする人口が多そうに思われるし……。難易度を上げ過ぎている嫌いも感じてしまった次第。

 不満点はこの2点ぐらいで、あとは本当に楽しいストーリー展開、驚くべきギミック等に満ち溢れた、素晴らしいゲームになっている。何度も言うが、原作好きでWiiを持っている人間はプレイすべし。面白いから。今ならベスト版が発売されていて、低価格で入手できる。ぶっちゃけて言わせてもらえば、当方は本作を家でゆっくりプレイする為にWiiを購入した程だ(同じくWiiのゲーム、『零 月蝕の仮面』の感想は、友人にWiiを借りて書いていた)。せっかくWiiまで買って、感想文をどしどし送る体制が整ったところに今回の報せ……。恨みがましい文体になる事をご容赦頂きたい(泣き笑い)。

 感想文受け付けに間に合わせる為に、碌に推敲もしなかった本文ではあるが、最後にこんな面白いゲームの感想を書く事が出来た巡り合わせに、ある意味感謝したい。【ゲームクエスト】に掛けた当方の思いは最初の投稿作、『ドラゴンフォース』の頃から一貫して変わらない。長い様で短い間であったが、今は心より感謝したい気持ちで一杯だ。ありがとう。


 【ゲームクエスト】終了の報を聞いて慌てて書いた内容。冒頭で、キバヤシ断言を聞かされたMMRメンバーばりに驚いている。本当に推敲する時間も無かった。【ゲームクエスト】への思い出も含めて語ろうと無理し過ぎて話が散漫になっており、とても出来の悪い感想文だが、愛着を持っていた【ゲームクエスト】に送る最期の感想文として、その時一番面白いと感じた本作で感想文を送る事にしたのだ。ちなみに編集部宛に送った本文中のメール、当然だが返事は無かった。

 あと、掲載から抹消までの期間が短かったので、いつもの編集さんのコメントは保存に失敗した。故に今回は未使用。掲載時のタイトルも記憶に残っていないので、当方が勝手に付けさせて頂いた。これらもまた、残念。

[追記]
 「フーテンのドラ息子」さんのお名前で【ゲームクエスト】の常連投稿者としてご活躍された、どらおさんから、最後の担当日記の内容をお知らせ頂きましたので、追記しておきます。情報のご提供、ありがとうございました。余談ですが、掲載時のタイトルは思った通りの部分だったので、的中がちょっと嬉しかったりして。【ゲームクエスト】の担当編集さんはこちらの思惑通りのタイトルを付けてくれないのが歯がゆかったですから(こちらの思惑通りのタイトルを付けてくれたのは、35回送って、2〜3回ぐらい)。




雰囲気を伝えるには、100万言を費やすよりも動画が一番。
ブログってこういう時、便利だねぇ。……動画を再生できない環境の人には申し訳ない。


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