『イナズマイレブンGOギャラクシー』第12話「フィールドの告白」の感想 【チーム内リア充誕生か?】

 恒例のアニメ感想文、今回は『イナズマイレブンGOギャラクシー』第12話「フィールドの告白」を観ての感想を書く。イジメ被害を受けて自信を無くした少女の心に響くのは、そんな自分でも愛してくれている人がいるという実感だ。果たして試合中のフィールドに轟(とどろ)く告白はその実を結ぶことが出来るのだろうか?



 当ブログは、『イナズマイレブンGOギャラクシー』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


  • 前回の感想は、

『イナズマイレブンGOギャラクシー』第11話「じぶん嫌い」の感想 【イジメはアカン!】
 をご覧ください。

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 少年サッカー世界大会「フットボールフロンティアインターナショナル(通称FFIV2)」アジア予選準決勝でタイ代表【マッハタイガー】との対戦が決まった、松風天馬(CV:寺崎裕香)率いる【イナズマジャパン】は一大決戦に向けて調整を続ける。

 マネージャーの空野葵(CV:北原沙弥香)の指示の下、与えられたメニューをこなして行く。準備運動としてアキレス腱を伸ばす際、九坂隆二(CV:岡林史泰)の視線は自然と同僚の森村好葉(CV:悠木碧)の小さな姿を追う。


 イジメに遭っていたという過去のトラウマから自分に自信が持てなくて一度はチームを抜ける決意をした好葉。それを翻意(ほんい)させるために後を追っていた九坂たちは道路で轢(ひ)かれそうになっていた子猫を驚異的な身体能力で救い出す好葉の姿を見た。

 好葉に対してはサウジアラビア戦で見失っていた自己を取り戻す言葉を告げられた経緯から借りがある思いの九坂は、好葉を意味ありげに見つめる。そしてそんな九坂の様子を後方から見ていた天馬もその様子に気が付く。



   オープニング



 攻守を決めて数人ずつが組になって行われる練習風景。だがこれまでの戦いから得た自信と日本を代表するサッカー選手としての自覚、そして当初思われていたよりずっと深淵な考えを持っていた監督、黒岩流星(CV:佐々木誠二)の課した本格的な特訓によって彼らは個々のレベルにおいて格段にレベルアップしていた。



 鉄角真(CV:泰勇気)のえぐり込むようなスライディングタックルを持ち前の身体の軽さでかわす野咲さくら(CV:遠藤綾)。新体操で鍛えたジャンプ力と絶妙の身体バランス能力を示す。


 さくらは神童拓人(CV:斎賀みつき)にパスを送る。今回の神童はオフェンス側の一員らしい。パスに走り込む神童の前はゴールまでがら空きだ。シュートを放つ神童とは因縁のあるキーパーの井吹宗正(CV:鈴木達央)は横っ飛びに飛びつき、見事に失点を阻止する。

 得意満面の井吹はもちろんアピールするが……


井吹「どうだ!!」
神童「次はもっと厳しいコースだ!」


 と実力を測るための手加減であったことを示唆される。だがここで怒りを爆発させなくなったことは、井吹をして精神的に成長しているということを実感させる態度だった。



井吹「良いねぇ……来い!!」


 続いてボールを保持する瞬木隼人(CV:石川界人)が皆帆和人(CV:代永翼)と対峙する。上達したステップで皆帆をかわそうとする瞬木だったが、皆帆はそれを完全に読んでボールを奪取する。



 これまでの実力だったら皆帆は瞬木の動きについていけなかっただろう。運動面では落ちこぼれっぽかった皆帆が体力面で目処(めど)が立てば、その抜群の推理力で敵チームからボールを奪取する役どころとして大きく活躍するであろう。


 そんな皆帆の成長を横目にしつつ、真名部陣一郎(CV:野島裕史)は剣城京介(CV:大原崇)のボールを奪う役として練習を開始する。だが剣城の幻惑的な動きに得意の読みを十全に発揮する間もなく、真名部は抜き去られてしまう。


剣城「惜しかったな」
真名部「僕の計算ミスです」


 ここのやり取りだけを聞いていると、どう見ても上級生の剣城が下級生の真名部を励ましている状態に思えるんだけど実は真名部の方が年上なんだよね。真名部は抜かれたことを反省しつつも修正したデータはインプット済みだと強がる。真名部のその態度に、この間までは冷めていたサッカーに対する真剣味を感じた剣城は厳しい練習中にもかかわらず、一瞬だけ笑みを浮かべる。


 一人でドリブル練習をする好葉を、相変わらず目で追う九坂。自らの練習にさえ上の空でいた九坂にパスを送り、我に帰らせるのは天馬だった。九坂に集中を促(うなが)し、暗に心に雑念を持つ九坂を叱る。九坂は頭を掻くといういつもの仕草で反省の色を見せる。



 長い笛を響かせ、葵は15分の小休止を指示する。そのタイミングを見て九坂は思い切って好葉に話しかける。だが相変わらず他者との間に垣根を設ける好葉は恐れて逃げ出してしまう。



 特に九坂は好葉の態度に対して「イラつく」と言ってしまったわけで、そう言われてイジメを受け続けてきた好葉にとっては顔を合わせることさえ辛(つら)い相手であることは疑いない。

 その件に関しての弁解さえ聞き入れてもらえそうにない現状に、九坂は座り込んでしまう。その九坂に語りかけるのは事情を知る葵だった。



 天馬と葵だけでなく、他のメンバーたちもやって来た! 九坂と好葉の間の不調に関してはもはやチーム中のメンバーが知っていたということか。さくらは野次馬根性丸出しで、九坂と好葉に何があったのかを知りたがる。


 九坂は意を決して、好葉が変調を来たしてしまっている理由が自分の不用意な発言にあったことを語る。「イラつく」という一言がどれだけ好葉を傷つけたのか、九坂は強く反省しているつもりであった。



 だがこれを聞いて鬼の首を取ったかの如く九坂を非難し出すさくらら。自分たちは好葉が失踪(しっそう)したとき探しに行かなかったクセにねぇ。あとさくらはここまで誰よりもナチュラルに好葉をイジメてた気がするんだけど。


 だが根が素直な九坂は非難をそのまま受け止め、改めて好葉に謝罪したいと天馬に告げる。天馬もそれに同意するが、肝心なのはどうやってそれを果たすかということだ。九坂をあからさまに避けている好葉に謝るのは簡単ではないだろう。先ほどのように逃げられてしまうのが関の山だ。

 さくらがここで練習中にさりげなく謝れば良いとアドバイスするが、ついでに謝るという形では誠意が伝わらないと皆帆や鉄角は反対する。逆に真名部は勢いを重視するその作戦に賛同し、仲間たちの意見は真っ二つに割れる。そんな中で九坂の取るべき判断は……?

 チーム内の不和と、それを全員で解決するよう務めるイナズマジャパンの現メンバーの動静を、もう一人のマネージャーである水川みのり(CV:高垣彩陽)がじっと見つめていた。



 そうしている間に休憩時間は終了する。


 練習の位置に向かう好葉に語りかけるのは、九坂と話して事情を知ったさくらだった。【好葉←さくら】という時点でもう嫌な予感しかしないのだが、さくらは子猫を助けた時に見せた好葉のすごい動きについて尋ねる。瞬木たち他のメンバーもやって来て、好葉のその動きについて興味を示す。九坂も混じったそのメンツに押されて好葉はしどろもどろになる。

 さくらはその動きを見せて欲しいと要求しつつ、猫に見立てたボールを投げる役として九坂を指名する。戸惑う九坂にさくらはいたずらっぽいウィンクを返す。これは九坂に謝罪するタイミングを与えるためのさくらの作戦だったのだ。



 イタズラな小悪魔っぽい表情を見せるさくらちゃんが可愛い。この作戦にまだピンと来ていない様子の瞬木の表情も可愛いが。


 アイコンタクトによって作戦を察した九坂はたどたどしくその役を引き受ける。好葉は自分を嫌っている(と思い込んでいる)九坂が出て来たことに警戒心を隠し切れない。

 九坂はその役を務めようとしつつ、本当の目的である謝罪の言葉を口にしようとする。だがやはりその時点で好葉は逃げ出してしまっていた。


 小細工を弄(ろう)することが嫌いな性格らしく、鉄角はちゃんと謝るべきだと九坂に対して念を押す。九坂も失敗を認めてその説に同調する。


真名部「ならば……」
皆帆「ならば一対一のシチュエーションを作れば良い!」
真名部「……って、それ僕が言おうと!!」

 やはり考え方が似ているこの2人、同じことを九坂にアドバイスしようとしていたらしい。ただ皆帆がこの場では真名部の機先を制してしまう。



 さくら案が失敗した今、とりあえず皆帆案を採用する。夕刻の合宿所前。その一角の木陰で九坂に待機するよう皆帆は指示する。この場に好葉を誘導して来るから、彼女が来たら前に飛び出せと言う。女の子なら飛び出すのが九坂じゃなくても逃げ出してしまう痴漢のようなシチュエーションなんだけど良いのか?

 九坂が前に現れることで好葉はパニックになり立ちすくむはずで、そこを逃さずキッパリと過(あやま)ちを謝罪すればよいと皆帆は自信満々だ。



 さて直接声を掛けても警戒するであろう好葉をどうやっておびき寄せるのかと思った皆帆案だが、何と好葉がやって来るのを見計らって猫を放つというクソザルな計画だった。こんなのでどうしてこんなに自信満々になれるんだろう?


 猫の鳴き声を聞いた好葉は顔をほころばせてそちらを見る。好葉は猫におびき寄せられ、どんどん九坂の潜(ひそ)む木に近付いてくる。皆帆のクソザルな計画がこうも上手く行くとは、さすがに驚いたが。

 だがそこで予期せざるイレギュラー。皆帆の仕込んだ猫に、その辺りを縄張りとすると思われる黒猫が威嚇(いかく)し、喧嘩状態となってしまったのだ。猫たちは好葉をよそに茂みに飛び込んでしまう。そして九坂の居る方向とは逆の方向に走り去ってしまう。猫が心配な好葉は喧嘩を止めようとそちらに走って行ってしまい、九坂の待ち伏せは空振りに終わる。



 予定調和的に猫たちが飛び込んだ茂みにはコイツらが潜んでいた。顔中傷だらけにされたのに、ライバルである皆帆が失敗したことで真名部はとても嬉しそう。良い性格してる。



 皆帆案も失敗となり、今度は真名部の案を採用する。真名部は合宿所横の先ほどより木が群生している辺りに九坂を導く。好葉が統計学的に木陰の道が好きだと割り出した真名部は懐疑的(かいぎてき)な九坂を説き伏せる。



 計画実行に当たっての予想図。5分後にこの暗い木陰ゾーンを好葉が通りがかる確率を98.74%と導き出した真名部は自信満々だ。どんな計算式でその確率が出たのか問い詰めたいが。


 自分の姿を見てやはり逃げ出すのではないかと言う九坂に対し、99.98%の確率で好葉は固まってしまって逃げることはないと真名部は語る。九坂を見ての好葉の反応に関しては皆帆と真名部は同じ意見だ。


 そして5分後、何と真名部の言っていた通りにこの場を通りがかる好葉。すげぇ、どんな計算式だったのか余計聞きたくなってきた。

 後は言われた通りに行動するだけだと、九坂は茂みの陰から姿を見せようとする。だがそこにまたもイレギュラー。宿舎の管理人の蒲田静音(CV:くじら)がやって来たのだ。



 まさに嫌がらせのようなタイミングで現れた蒲田さん。どんなマスコットのスーパーマーケットに行っとるんだ?(「でんぢゃらすじーさん問題」の解答だが) 買い物袋を半分持ってもらえると好都合の笑顔を浮かべるが、茂みの向こうで歯噛みして悔しがっている九坂にとってはさぞかしウザイ笑顔だったことだろう。


真名部「おおおおばちゃんは計算に入れていませんでした(~_~;)」


 98.74%の確率をも一瞬にしてゼロにしてしまうおばちゃんパワー恐るべし。夕焼け空に、真名部の弁解が虚(むな)しく響いた……。



 真名部案も失敗に終わり、万策は尽きた(たった3つだったけどな)。九坂と好葉の関係は改善することなく、ついに準決勝の日を迎えてしまう。ここ超満員のホーリーロードスタジアム、イナズマジャパンとタイ代表のマッハタイガーの一戦が今しも行われようとしていた。相変わらず容赦ない展開の速さだ。



ナパ「イナズマジャパンか。よくぞここまで勝ち上がってきたものだな」
天馬「何!?」


 ピッチに続く入場通路上にて両者は顔を合わせる。戦い前の舌戦を繰り出すマッハタイガーのキャプテンのナパ・ラダーム(CV:コノミアキラ)。ナパはイナズマジャパンを過小に評価し、最後に笑うのは俺たちだと自信満々に語る。さっきからの傾向として、自信満々に語る奴の意見は大概ハズレるのが今回のイナギャラの常識になってるけどな。


 会場には今回も瞬木の弟の雄太(CV:小林ゆう)と瞬(CV:戸松遥)がやって来ていた。彼らの応援対象は今回も兄だろうけど、前回は九坂を応援してたりしたからだんだん彼らもイナズマジャパン全体のファンになりつつあると思われる。





 恒例の試合開始直前の両チームの布陣。イナズマジャパンはもうこれしかないらしい、オーソドックスな4−4−2。注目はやはり左サイドの好葉とその前の九坂の関係だろう。

 一方のマッハタイガーは攻撃的な矢印型が印象的な3−6−1のスタイル。MFがやたら多い布陣だ。その名の通り鮮やかな黄色いタイガーカラーのユニフォームに身を包む。名前が判明しているのはキャプテンの3番ナパの他、GKの1番、ウドム・ゲウチャイ(CV:岩崎了)、6番MFのサリット・チナワット(CV:不明)、9番MFのバーク・セパクロー(CV:不明)、そして前回真名部に分析されていたFWの11番、タムガン・ジャー(CV:不明)の5名。サリットと5番、8番の選手は女性選手のようだ。ちなみにキャプテンがDFのチームはこの大会で初めてで、作品全体としてもすぐに名前が出て来ないぐらい珍しい。



 そして試合はマッハタイガーのキックオフで開始される。バークからエースストライカーのタムガンにパスが渡る。試合開始を示す儀式であるかのような様式美でゴール前に陣取る神童の姿を見て、相変わらずコケにされている思いの井吹は舌打ちして不満を表出させる。

 タムガンはマークする天馬を簡単にかわして前進する。さらに九坂、真名部をも難なくかわし、早くもゴール前に達する。キーパーを除けば最後の壁となる神童はここで必殺ブロック技「アインザッツ」を繰り出してタムガンの突進を阻止する。



 相変わらず無敵の強さを誇る「アインザッツ」。


 だがボールを奪われたのにナパは余裕の表情でそれを見ていた。

 反撃に転じるイナズマジャパン。だがマッハタイガーの選手たちは誰も動こうとせず、イナズマジャパンの攻勢を阻止しようとしないのだ。神童は敵の態度に違和感を持ちつつ、天馬からの要請に応えてパスを送る。

 神童からのパスを受けた天馬に、さらに剣城が声を掛ける。そちらにパスを送る天馬。エースストライカーの剣城にパスが通ればイナズマジャパンにチャンスが到来するはずだ。だが……


ナパ「ウワチャ〜ッ!!」


 そこまで静観していたナパがブルース・リーばりの叫び声を上げて突進してくる。そしてジャンプ一閃、そのパスを空中でカットしてみせた!



 ものすごい跳躍力で見るものすべてを驚愕させたナパのプレー。ナパは空中に浮かんでいる間に右サイドにある穴を見出し、タムガンにパスを送る。

 タムガンもムエタイ(タイ式キックボクシング)の競技者のように気合を込めた雄叫びを上げて突進する。マッハタイガーにとっての右サイドはイコール、イナズマジャパンにとっての左サイドである。そこでは好葉が弱々しげに守備していた。

 タムガンの勢いに圧倒された好葉は何も出来ずにその突破を許してしまう。その穴を埋めるべく向かっていくのは、好葉に罪悪感を抱き続ける男、九坂であった。

 だがタムガンはスピードで九坂を振り切り、シュートを放つ。それに飛びつくのはキーパーの井吹だ。九坂の頑張りでシュートコースをある程度限定したこともあってか、井吹は見事にタムガンのシュートをキャッチする。



 九坂は好葉を見るが、好葉は今のプレーだけでなく他の理由からも負い目を感じる九坂の視線を意図的に逸らしてしまう。

 ベンチでは井吹のナイスセーブに葵が歓声を上げるが、みのりはものすごく冷静に、さらに言えばやや意外とでもいうような口調で黒岩に報告する。


みのり「止めましたわ……」



 さくらの送るパスはまたもムエタイチックな雄叫びを上げるマッハタイガー選手たちにカットされてしまう。凄まじい身体能力を駆使してカウンター攻撃に転じるマッハタイガー。9番バークの突進に向かうのは真名部と皆帆だが、2人がかりの守備も信じられないほどあっさりと突破されてしまう。

 瞬木や剣城と練習してきたこの2人を抜き去るバークはなかなかすごい能力だ。だが慢心だけは能力の高さと関係なく頂けない。2人を抜いて気をよくしていたバークは神童のスライディングタックルを受け、ボールをサイドラインに押し出される。

 ゲームが途切れ、チーム的に作戦修正を図る時間が生まれた。カウンターを狙っているマッハタイガーの動きに合わせ、こちらも意思の疎通をするべき時だ。神童は真名部と皆帆に対し、一瞬で攻守が入れ替わるカウンター狙いの相手には守備でのミスが命取りとなることを告げ、2人のやる気を喚起する。神童はこの2人にもアドバイスすることで仲間と認めたのかもしれない。2人もそれを受け、気合いを入れて守備することを誓う。


 カタール代表【デザートライオン】を5−0と粉砕して勝ち上がって来たその強さの片鱗を見せるマッハタイガー。直接戦って分かるその強さに天馬たちは気合いを入れ直して臨む。



 そしてここからは互いの力が拮抗し、一進一退の攻防が続く。だがイナズマジャパンの攻撃は必ずどこかで防御網に引っかかり、カウンター攻撃を喫するという展開だけは変わらない。攻めてもそれが致命傷になりかねないという敵チームの懐の深さに、イナズマジャパンの攻撃は手詰まり感が否(いな)めない。


神童「ゴールを奪うには『神のタクト』を高い精度で成功させるしかない!」


 それには言外に自身の指示だけでなく、それを受ける受け手側の高い能力も求めるものだった。神童のそのつぶやきに、天馬は今の自分たちならそれが出来ると言って、かつて素人だった仲間たちの方を見やる。

 そこには強い意志を持って天馬と神童の視線を見つめ返す瞬木たちが居た。誰もが今の実力なら神童が要求する高い精度に応えることが出来るとその目が語っていた。神童はそれを見て、高次な作戦を実行に移すことを決意する。

 マッハタイガーのスローインインターセプトした天馬は即座に作戦の要役である神童にパスを送る。神童は「神のタクトFI(ファイアイリュージョン)」で仲間たちに指示を出す。



 鉄角からさくら、そして天馬へと針の穴を通すような精度でパスが通る。ナパは、まるでファイティングポーズを取るかのような姿で天馬の前に立ちはだかる。その態度が何を意図するものか理解できない天馬は一瞬戸惑う。


鉄角「キャプテン、足に気をつけろ!!」

 戸惑った天馬の隙をついてムエタイの蹴りを放つようにしてボールを奪おうとするナパ。鉄角はさすがに元ボクサーだけあって格闘技の動きを見切ることも出来たようだ。


 格闘技を利用したそのディフェンスは驚嘆に値した。神童がフォローに回る。天馬からパスを受けた神童はダイレクトで必殺シュート「フォルテシモ」を撃つ。迎え撃つマッハタイガーのキーパー、ウドムは必殺キーパー技「キラーエルボー」で対抗する。



 ウドムの必殺キーパー技「キラーエルボー」。意味は「殺しの肘(ひじ)」。まさにキーパー技まで格闘技を意識しているようだ。


 ウドムの技は「フォルテシモ」を押さえ込み、先制点を奪うことはならなかった。神童は珍しく悔しそうに顔を歪める。そんなイナズマジャパンに対して瞬木ブラザーズも舌鋒(ぜっぽう)厳しくなる。


雄太「(神童)何やってるんだよ!?」

瞬「にーちゃん! にーちゃんが決めて!!」


 いかん、ただ単に兄貴びいきなだけだった!


 だがその声に触発されたか、ウドムが前線にフィードしようとしたボールを、マッハタイガーのお株を奪うような空中インターセプトで奪い取ったのは瞬木だった。

 あわてて防御に戻るナパたち敵DFとキーパーの位置を確認し、瞬木は彼の必殺シュート「パルクールアタック」を撃つ。だがあわてて戻ったかのように見えた敵DFの動きは実はフェイクだった!


ナパ「かかったな!!」

 向き直ったナパともう一人のDFは合体防御技「デスサイズミドル」で瞬木の「パルクールアタック」の威力を対消滅させてしまう。


 瞬木の必殺シュートが早くも敗れ去った。驚く瞬木に構わず、DFはまたも前方に大きくフィード、これはまたもマッハタイガーのカウンター攻撃だ。

 ディフェンスを固めろと叫ぶ天馬の言葉に、好葉は恐れを抱きながらも敵選手に向かって行く。



 好葉ちゃんに対して「どきな!」と強気の突進をする8番の敵選手が美人だ。女の子なんだろうけど、タイはなぜか男の子でも女装美人が多いから油断ならない。


 強い口調で女の子にどけと言われ、女の子に恐怖症を持つ好葉はその足を止めてしまう。そのフォローをする気で追いかけていた九坂も敵のスピードに追いつけない。

 ここでタムガンにパスが通る。タイの攻撃はこの男一人のようだ。それを見破れない真名部ではない。立ち向かっていく真名部だったがタムガンはそれを突き破ってしまう。

 真名部と同様、タムガンを分析していた皆帆はその動きが想定よりも速いことに気付く。スライディングで止めにかかるが、やはり止めることが出来ない。分析時よりもさらにタムガンの能力は上がっているのだろうか?

 ディフェンスラインをズタズタにされ、ゴールを守るのは井吹ただ一人となる。タムガンは必殺シュート「アイボリークラッシュ」を放つ(ちなみに「アイボリー」とは象牙のこと)。




 その強烈なシュートは井吹の予測の逆のコースを突き、ゴールネットを揺さぶる。ついに先制点が敵であるマッハタイガーに入ってしまう!!


 逆コースを突かれた判断ミスを悔やむ井吹だったが、それは彼だけの問題ではなかった。同じく相手の力量を見誤ったのはシュートを止められた神童、そしてタムガンを2人でも止められなかった皆帆と真名部にも責任はあったのだ。

 だがその中で一番責任を感じていたのは、敵の一喝で歩を止めてしまい、結果失点へのパスを通すことを許してしまった好葉であった。



「……どうしよう……ウチのせい?」


 相手のペースにはまってしまっていることを懸念したコーチの船木宏正(CV:金野潤)はディフェンスラインを上げるよう提言する。しかし黒岩はやはり何も言わずに、その考えることは不明のままだ。



 失点したイナズマジャパンボールで再開されるが、再開して5秒も経たないうちにボールのコントロールはマッハタイガーが握っていた。チームがピンチに陥る状況を、好葉は自分のせいだという呵責(かしゃく)に見舞われていた。

 そこに雄叫びを上げて向かってくるのはバークだった。恐怖に足をすくませる好葉! その前に立ちはだかって好葉を庇(かば)ったのは、九坂だった。

 絶妙の足捌きで抜きにかかったバークを、九坂は執念の防御でボールをサイドラインに押し出す。九坂がふと見た好葉は、恐怖と自身の不甲斐なさに涙する姿だった。



 いたいけな好葉の泣き顔。これは九坂ならずとも守ってあげたいと思わされるよね。


 九坂は仲間たちに指示を出す天馬の下へ向かう。そして好葉を助けてやりたいと告げる。天馬にはもちろんその言葉に異存はない。好葉のカバーをしてやって欲しいと返すが、九坂の言っていることはそういうことではなかった。

 九坂は自分が不用意に口走ってしまった一言で自信を失ってしまった好葉に対してどうにかしてやりたいという責任感で一杯だった。九坂は好葉に伝えたいことがあると言う。

 だったら今言うべきだと天馬は九坂の大きな背中を後押しする。





 「告げるなら今でしょ!」と九坂を励ます天馬。感情を込めすぎたせいか、顔がややしゃくれている。



天馬「試合中はフィールドから逃げられない!」


 九坂はその一言で自分が何をすべきなのかを理解する。そして天馬を促し、自らはトレードマークのバンダナを外して雄叫びを上げる。それは彼の潜在能力を発揮する【怒髪天モード】のスイッチをオンにする動作であった!

 異変に気付いた好葉が驚いて立ちすくむ中(真名部の計算で99.98%の確率でこうなる)、怒髪天モードの九坂は好葉の前まで走ってくる。



 こんなんが走ってきたら気の弱い好葉ちゃんでなくともビビって立ちすくむよなぁ。


 九坂は怒りのオーラを収め、好葉に向き合う。そしてイナズマ史上に残る衝撃の告白をする!!



「俺は、お前が好きだ!!!」


 そのあまりに衝撃的で唐突な恋の告白に、好葉はおろか周囲の仲間たちまで目が点になる。九坂は構わず、好葉の温かさと可愛らしさを褒め称え、さらに衝撃の上から目線でこう言い切る。


「俺の彼女にしてやるから元気出せ!」


「えええええ〜っ!!??」

 ようやく自体が飲み込め、グーグルアースレベルで驚く天馬たち。



 九坂が好葉を気にしていたのは、すべて恋の発露であったことがここで明らかとなったわけだ。チームメイト思いとばかりに九坂に協力してきたさくらや真名部が呆れ果て、皆帆はその感情に関心を示し、鉄角が謎の笑みを浮かべる中(ホントに何なんだこの余裕の笑み)、当の好葉の顔がみるみる赤く染まっていく。


 九坂は言いたいことはそれだけだと言って立ち去る。好葉にとってはこれ以上ないほどの荒療治(あらりょうじ)であった。だが自信を失っていた彼女にとって、自分を好きになってくれる人が存在しているという事実は、どんな慰めの言葉よりも元気づけられたことだろう。

 試合中に私情に走った九坂の行為を、船木は頭を抱えて非難する。しかしこの行為がどれだけ好葉に良い効果をもたらすことなのかを理解する葵は笑顔でそれを歓迎していた。「誰かが良いところを見ていてくれる」というつぶやきを、ここまで無感情そうだったみのりが同意してくれたことに葵は喜ぶ。



 マッハタイガーのスローインで試合再開。ナパが攻撃に参加して来る。自分たちそっちのけでラブコメを演じたくさこのに嫉妬したのだろうか? その向かう先には好葉が居た。

 敵を恐れ震える好葉に向けて、九坂が強い調子で激励の言葉を贈る。



「森村、お前なら止められる! 絶対に出来る!!」


 言われた通りに止めないと取って喰われそうな凶暴な形相だったが、その言葉は好葉を冷静にさせ、その小さな身体を強い気持ちで満たす。そして好葉はこれまでに無かった意志の強さでナパに向かって行く。

 ナパのトリッキーなトラップにも好葉は惑わされない。冷静にその動きについて行く。ナパは自力で抜くことが出来ずに驚愕するが、味方の指示でそちらにパスしようとする。そうはさせじと対応しようとした好葉だったが、勢い余って足がもつれてしまう。倒れそうになった好葉は、空中で高速回転する……これは、新技への挙動なのか!?



 回転して大きな木の葉の塊となった好葉はナパを押しつぶし、ボールを奪取してしまう! ゲームだと反則率高そうな技やんね。


 何とこれまで良いところの無かった好葉が、敵のキャプテンのナパからボールを奪ってみせた! その動き、意識せずに無我夢中で出したという点が、子猫をトラックから救う時に見せた動きと共通していた。彼女の潜在能力はこういう形で出るらしい。そういえば退団試験の時も意識せずに放ったシュートがすごい勢いでゴールしてたしね。


さくら「先にやられちゃったじゃない、必殺技!」


 必殺技の会得という点で好葉に先を越され悔しそうな口調でそう言うさくらだったが、その表情はそれとは裏腹に嬉しそうな笑顔だった。これは彼女なりの好葉への祝福の言葉なのだろう。


 殊勲の好葉は奪ったボールを天馬に送る。攻勢に出るイナズマジャパンはここで神童の「神のタクトFI」の加護の下、一斉に攻め上がる。これはマッハタイガーのお株を奪うカウンター攻撃だった。

 ついに剣城へのパスが通る。シュート体勢に入ると思われた剣城だが、4番の選手がマークに入っていることを見越して老獪(ろうかい)にバックパスを送る。そこには九坂が居た。

 九坂に肉弾戦を挑むのはマッハタイガーでも一番の体格の持ち主の10番の選手だった。だが怒髪天モードの九坂に敵はいない。力で10番をねじ伏せ、吹き飛ばしてしまう。

 邪魔者を排除した九坂は、両手をポケットに突っ込むという傾(かぶ)いたスタイルで身体を弓なりに反(そ)らせる。それは九坂の必殺シュート「キョウボウヘッド」の体勢だった!

 


 「キラーエルボー」で迎撃するウドムだったが、暴力度で上回る九坂のシュートは止まらない。ウドムをぶちのめし、豪快な同点ゴールがマッハタイガーゴールに突き刺さる!


 これで試合は1−1と振り出しに戻る。皆の祝福の中、バンダナを結び直した九坂はもう元の仏の顔を取り戻していた。この勢いで攻めて行こうと言う天馬に九坂も笑顔で応えるが、その向こう側に気になる人の姿を認める。

 好葉に向けてグッと親指を突き立てて見事だったディフェンスを褒める。好葉は心から嬉しそうな笑顔を見せ、九坂を正面から見据える。九坂の姿に怯えていた彼女はもうすっかり消え失せていた。





 ここで初めてタイ代表の監督の姿が映るが、何と見目麗しい美女だった。まぁタイだから男性の可能性もあったりするんだけど……。



 前半戦は残りわずかとなるが、両チーム譲らない好展開を見せる。天馬がボールを持って攻め上がるその横を高速で敵陣に上がっていく一陣の影。それは瞬木だった。

 その瞬木に天馬はボールを渡す。駆け上がる瞬木に、ナパたちは再度合体必殺技の「デスサイズミドル」を使用する。その風圧は瞬木を薙(な)ぎ払う。瞬木からボールを奪ったナパは、またも前線まで一気にボールを送る。これまで何度も繰り返されて来たカウンター攻撃だ。

 やはりタムガンに渡ったボール、それを予期していた皆帆がマークする。タムガンは皆帆を一気に抜き去ろうとジャンプしてそのマークを外そうとする。だがそこにもう一人、タムガンを研究し尽くした男が挑みかかる。真名部のスライディングはタムガンからボールを奪うことに成功する。



 策が見事にはまり、タムガンの攻勢を阻止したところで前半戦終了のホイッスルが鳴る。勝負の趨勢(すうせい)は1−1の同点のまま、後半戦に委(ゆだ)ねられる。


 次は決めると捨てゼリフを残して引き上げていくタムガンの後ろ姿を意味ありげに見つめる皆帆と真名部。彼らは分析したデータと実物との比較を果たし、何を思っているのだろう?


 そしてベンチに向かう九坂に、好葉が後ろから声を掛ける。恋の告白をした九坂としては勢い背筋が伸びてしまう。好葉は九坂の言ってくれたことに対して礼を述べる。だが……



好葉「彼女になるのは……ダメです!」


 チーム内に二度目の衝撃が走った。好葉は頭を下げて謝罪する。九坂はフラれてしまったのだ。九坂の反応を恐れる好葉だったが、意外なことに九坂は笑顔を見せる。九坂にとっては好葉が元気になってくれたことが第一で、恋が成就しなかったことは二の次なのだ。



 そう言われ、好葉は今度こそ憂いのない笑顔を見せる。それを見て九坂も笑顔で、笑っていこうぜと呼びかける。個人的には九坂がこの後失恋の泣き顔を見せやしないかとヒヤヒヤするんだが。


 落胆の色も見せずにベンチに腰掛けた九坂に、鉄角がドリンクを差し出して一言。


鉄角「お前は男だ!」


 九坂は喜んでそのドリンクを受け取る。そして好葉には葵がアフターフォローに回る。タオルを手渡し、九坂の告白にも好葉のごめんなさいに対しても驚かされたと軽口を叩く。好葉は告白がいきなり過ぎたと困ったような表情を浮かべて、ベンチで仲間たちに茶化されている九坂を見つめる。



好葉「ウチ、前向きになってからちゃんと向き合ってみる。九坂くんの気持ちと……」


 2人の恋は今は保留状態といったところだろうか?


 ラブコメに沸くイナズマジャパンベンチ。それを忌々(いまいま)しそうに見るのはタイの監督(美女)だった。自分たちの勝敗が運命を左右すると謎の言葉を発し、それをまるで理解していないかのようなイナズマジャパンの選手たちの態度が我慢ならないと言いたげな態度だった。

 それに拳で掌(てのひら)を叩いて賛意を示すのは、ナパだった。(イナズマジャパンを)こてんぱんに叩いてやると宣言するナパの肩の筋肉が異様に盛り上がる。それは鍛え上げられた筋肉の伸縮というものではなく、血管が異常に盛り上がった以前のオーストラリア代表のメンバーの異変と同様のものであった。

 不気味な現象を見せつつ不気味に笑うナパ。彼らの正体は一体何なのだろうか? 彼らも敗れれば溶けて消えるという存在なのか? タイ監督(美女)の言う、勝敗で左右される運命とは?



 ハーフタイムも間もなく終わる。後半戦に向け、天馬はメンバーにさらなる気合いを入れる。



「よぉし、絶対に勝つぞ!!」
「おう!!」


 ただひとり掛け声に反応せず、物思いに耽(ふけ)る皆帆の様子に真名部が気が付く。皆帆は後半戦の戦いに関して漠然とした不安を感じると言う。真名部も実はそれを気にしていたことを告げる。この2人は大会の秘密に関するレベルの重要な情報に気付いている可能性もあるわけで、この不安は漠たるものとは言え信用度が高いと思われる。



 そしてそこで驚くべきことが起こる。これまで沈黙を保ってきた黒岩が真名部と皆帆の名を呼んだのだ。タイの監督(美女)と同様に、この大会の秘密を知っていると思われる黒岩である。そのサングラスの奥に隠して来た真意を今こそ明かすのであろうか?


 チーム内の問題が解決に向かう中、チーム外の秘密が徐々に明らかになっていく。果たしてこのあとの展開はどうなるのだろうか?



 前回以上に新たな謎のスタックを積み上げて、次回へと続く。



  エンディング




 今回の九坂は男らしかった。告白し、玉砕(ぎょくさい)したけどそれでも好葉の笑顔を一番に考えた彼の態度は大人だ。ただ怒髪天モードになって告白したのはズルいよね。シラフだと言えないことを酒の勢いで言ってみました的な印象を受けてしまう。愛の告白をするならバンダナを外しちゃダメやんね。

 好葉にもまだ名前は無いとは言え、新必殺技が誕生した。潜在能力が高い彼女だが、ネガティブな精神状態がそれを発揮する障害になっていたのは間違いない。九坂とのやり取りを経て彼女も普通のサッカー選手となることになって行くのかな? そうであって欲しい気がするけど。

 好葉が九坂をフッたのは九坂の幼なじみのサトちゃんに遠慮してのことだと思ったんだけど、流れを見てるとどうも違うようだ。九坂の告白を聞いてずっこけただろうなぁ〜サトちゃん。この会場にサトちゃん来てたらものすごい修羅場になっていたかもしれない。



 そして敵方の謎めいたセリフ。タイ監督(美女)が語る勝敗で運命が決まるというのはどういう意味なのか? やはり負けると溶かされちゃうってこと? でも相手チームはそのことを知ってるのに味方はそれをまったく知らないというのも変な話だよねぇ? 黒岩が意図的に隠しているってことはあり得る話だけど、彼を監督に就任させる際に後押しした豪炎寺修也(CV:野島裕史)がそんなことを許すはずもないし……うーん、やっぱり謎だ。


 次回はこの試合の決着がつくのかな。18話までは謎が続きそうなんだけど、イナギャラは早く知りたいと思う伏線があまりにも多すぎる。



  次回「勝利への解法」に続く。



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