北海道旅行記1日目 【小樽から登別編】

 二泊三日で北海道旅行に行ってきました。北海道に行くのは人生で二度目です。この寒い時期に日本で一番寒い方向に行くというのは個人的には賛同しかねたのですが、前回北海道旅行した時には出来なかった「美味しいものを食べて温泉に入ろう」という同行者からの甘言に弄されたのが真相です。



 関西空港から出発です。


 新千歳空港着。川端康成の「雪国」じゃないけど、すでに景色が一変しています。


 気温も大阪より10℃ほど低く、マイナスの世界です(マイナス5℃ほど)。寒さに弱いわたし的には無性に外に出たくなくなるのですが、それだと何のために来たのか分かりませんので、渋々空港の外へ。

 バスに乗って小樽へと向かいます。道中から見える雪景色には思わず感嘆しました。寒さは嫌いですが、雪は珍しいので心が浮かれます。


 小樽は到着時から雪が舞っていました。雪が積もり、雪国初心者的には滑って転倒することが心配されます。大股だとバランスを崩した時に支えが間に合わないということでそろそろと小刻みに歩くのがコツだそうです。

 小樽は寿司屋とガラス工芸店がやはり見処食べ処というわけで、早速寿司屋に入ります。熱燗も大量注文し、冷えた身体を中から温めようという作戦です。酔っ払うと雪道で転びやすくなりそうですが、気にしません。



 11貫で2800円也と、日ごろ回る寿司しか食べていない私にとってはなかなかのお値段。ただネタは最高でした。


 美味しいものを食べてひと心地付いたので、ほろ酔い気分で観光とショッピングに繰り出します。ただものすごく寒いので、少し進んでは居並ぶ店舗に入って暖をとるという形で、じわじわと攻略して行きます。途中の北一ヴェネツィア美術館は素晴らしく、堪能しました。商品のお値段の方も堪能したので見るだけですが。

 2階より上ではヴェネツィア文化なども紹介されているようでした。私は塩野七生の「海の都の物語」を読んで以来、ヴェネツィアの歴史も興味あったのですが、時間的な配分を考えて今回見ることは断念しました。ただここはかなり展示物も多く、一見の価値アリだと思います(ただし2階から上は有料)。


 そして観光場所では一番端の方に位置する北一硝子さんに到着。ここでは手頃な値段で綺麗なガラス製品が売られています。酒飲みの私はお土産にジョッキタイプのビアグラスを購入(2100円也)。同じ値段のピルスナーグラスの方がスマートで洗練されている印象でしたが、実用性を取りました(本音:何度も注ぐの、めんどいじゃん)。



 その後は併設する喫茶店「北一ホール」でコーヒーなど飲んで温まります。ここはランプだけで明かりを灯す幻想的な空間です。



 その後もあの有名な小樽運河などを観光しました。写真を撮ったのですが、川べりに山積みされた雪ばかり写っていて全然綺麗じゃなかったので掲載しません。こちらを見ていただいた方がよろしいかと。小樽運河に関しては冬以外の季節の方が景観を満喫できそうです。


 そして小樽観光も終え、一路登別へと向かうことにします。北海道の地理に詳しい方なら分かると思うのですが、この二都市は結構遠いです。北海道の札幌横の首のように細まった部分を縦断する感じで道南へと向かいます。


 飛行機とバス、移動のためのツールに乗っている時間が一番長い日ではありましたが、その日の宿「登別 石水亭」に到着しました。山あいにあって、周囲から温泉独特の硫黄臭がします。硫黄泉のようですね。

 道中、ツムラバスクリンで有名になった「登別カルルス」もありましたが、残念ながら立ち寄ることが出来ませんでした(すごい雪で)。北海道はアイヌ語が語源の地名が多く、カルルスというのもアイヌ語か何かだと思っていたのですが、チェコスロバキアのカルルスバード温泉と泉質が似ていたからそう名付けられたそうです(Wikipediaのマルパク)。



 宿の裏手は一面の雪景色。雪に覆われた山の斜面でした。雪崩たら怖いなぁと思いつつ、その辺はしっかり対策取られているんでしょうね。


 とにかく宿での醍醐味は温泉でしょう。くつろぐ間もあらばこそ、早速温泉に入り浸ります。厳寒の中、露天風呂にも入りましたが、熱いのやら寒いのやら分からない奇妙な感覚はクセになりそうでした。何度も入り直しました。

 夕食はバイキング形式でしたが、さすがは北海道だけあって海の幸山の幸と内容が豊富で満足できました。中でも登別近くの白老(アイヌ文化が色濃く残っているところ)産の肉牛を使用した白老ステーキはとても美味しかったです。


 温泉は24時間入れるのでその点も良かったです。私は深夜にブログのコメント欄を更新するためにホテルロビーのインターネットにつなげられるPCを使用したのですが、何と10分100円と、以前の湯布院の時よりも高額でビビりましたΣ(゚д゚lll)

 あわよくば旅行記初日の記事もその場で仕上げてしまおうかと思っていたのに、これでは不可能と諦めました。24時間温泉に入れる分、ホテルロビーにも常に人の行き来がありましたし。



 外の寒さはすごいのですが、室内は暖かくして過ごすというのが北海道流のようです。ホテル内も暖かく快適でした。まぁそりゃそうですよね、暖房がなければ本気で凍えて死んでしまうレベルの寒さですし。

 湯冷めする心配もなく、心地よい眠りにつきます。



 次回、 【登別から函館編(五稜郭と函館の100万ドルの夜景)】に続く。



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