『イナズマイレブンGO』第45話「未来(あした)へのパス」の感想 【ファン応募キャラ登場】

 恒例のアニメ感想文。今回は『イナズマイレブンGO』第45話「未来(あした)へのパス」を観ての感想を書く。ラスボスと呼べる敵を倒し、見事少年サッカー界に革命(かぜ)を起こした雷門中学。その原動力となった松風天馬(CV:寺崎裕香)とマネージャーの空野葵(CV:北原沙弥香)との過去の話が描かれる。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第44話「天まで届け!みんなのサッカー!!」の感想 【いつもより速浜多めでお送りします】
 をご覧ください。ラスボスとの闘いです。最後は大団円。


 それ以外の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 で、一覧表示されます。


 なお、『イナズマイレブンGO』をよく知らない方のために登場人物紹介のページを設けました。順次更新していきますので、目を通していただくとキャラクターのことが分かり易くなります。さらっとウソ情報が散りばめられていますので、あまり信用しないで、軽い感じで読んで下さい。

 目標としていたホーリーロード全国大会で、まさに死闘を繰り返して優勝を勝ち取った雷門中。大会に優勝するのみならず、その勝利によって自分たちの好きなサッカーを取り戻し、少年サッカー界に平穏をもたらすことにもなった。

 大会終了後、もう誰はばかることなく自分たちの好きなサッカーをする環境が整ったこの世界。雷門中もチームで練習に励む。3年生はホーリーロードが最後の花道なのだが、公式戦の出番が終わったとしても、好きなサッカーが出来る現状を楽しむかのように練習に参加していた。

 大会終盤、雷門の新キャプテンに抜擢された天馬も、今ではすっかりそのキャプテンシーがチームにも浸透し、練習でもFWの倉間典人(CV:高垣彩陽)、影山輝(CV:藤村歩)といったクセの強い選手たちを使いこなす。

 アイコンタクトで両者に指示を出し、輝が囮(おとり)となって霧野蘭丸(CV:小林ゆう)や天城大地(CV:奈良徹)を引きつけ、倉間に絶妙のパスを出す。ディフェンス側のキーパー・三国太一(CV:佐藤健輔)のファインセーブでゴールこそ阻止されたが、理想的な攻撃のスタイルを確立させていた。

 もはやすっかり良き先輩となってしまった倉間に褒められ、天馬はますます自信を深める。だがそれ以上に良くなったのはチーム全体の雰囲気だろう。

 選手たちが自由にサッカーを楽しむ環境が戻って来たことにより、その場の雰囲気自体まで穏やかに変わる。フィフスセクターの管理サッカーに従わざるを得なかった頃とは全く変わってしまったその雰囲気に、サッカー部顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)やマネージャーの葵、山菜茜(CV:ゆりん)といった女性スタッフも嬉しそうな笑顔で練習を見つめる。



 スケバンの瀬戸水鳥(CV:美名)が早くから彼らの資質を見抜いていたと自慢げに語るが、それは一同の何とも言えない失笑を買うこととなってしまう。茜に声を出して笑われ、水鳥は不機嫌にむくれる。だがその雰囲気すらも心地良い。その環境は雷門の選手たち自身で勝ち取ったものだ。


 雷門の優勝、そして歓喜のシーンを思い返す葵。その間も熱の入った練習が続く。葵は天馬をはじめとする選手たち全員に、心からの感謝と祝福の言葉を贈る。


 葵「良かったね……!」



  オープニング



 夕方まで実戦形式の練習は続く。剣城京介(CV:大原崇)のシュートを華麗に止め、どうだとばかりに啖呵(たんか)を切る三国。初対面時はデスソードで吹っ飛ばされていた仲だけど、すっかりチームの一員として溶け込んだ剣城も、その先輩のプレーを褒める天馬に同調して頷く。

 そこに、全員が復帰を心待ちに待っていた神童拓人(CV:斎賀みつき)が歩いてくる。その姿に神童ファンの茜は叫び声のような歓声を上げる。



 そしてその姿を見て一斉に駆け寄る選手たち。神童の復帰を喜ぶのは(剣城を含めて)全員に共通している。神童を中心にその姿をカメラに収める茜が、まさに彼女らしくって微笑ましい。

 神童はジャージ姿でまだ練習には参加できないようだが、すでに松葉杖を使わずに自分の足だけで歩いていた。彼が語るには、軽く走ることが出来るほどにまで回復しているらしい。新雲学園戦で負傷した脚も順調に回復しているようだ。

 神童をキャプテン、キャプテンと呼ぶ天馬たち。やはりこのチームにとってのキャプテンは、神童なのだろう。臨時のキャプテンを務めていた天馬にとっても、やはり神童が本当のキャプテンであるという意識があった。

 神童は改めて、みんなと本当のサッカーをする喜びに満ちた表情で嬉しさを表現する。こういう風に、みんなの思っていることを具体的に言葉で説明できるのも、おそらくこのチームでは神童だけだろう(サッカー馬鹿ばっかりだからな)。

 ホーリーロード優勝を機に、天馬はさらに深くサッカーというものを知りたいとし、その深みに連れて行ってもらえるよう、神童に指導を仰(あお)ぐ。神童の復帰で次の目標も決まった。錦龍馬(CV:岩崎了)や浜野海士(CV:金野潤)といった次代の最年長選手たちがホーリーロード2連覇を目指すことを目標とする。

 そして弱気でこれまではそんなキャラでは無かった速水鶴正(CV:吉野裕行)までもがその意見に強く同意し、友人の倉間に驚かれる。



 倉間にからかわれたとたん、ナヨッとなってしまう速水。


 そのムードを受け、鬼道有人(CV:吉野裕行)が監督に就任した時と幻影学園の真帆路正(CV:堀江一眞)と対立した時の2度までも退部直前まで思いつめた天城が、辞めなくて良かったと笑顔で語る。同じく3年生の車田剛一(CV:野島裕史)と三国も、この最高のチームの一員として中学生サッカー選手として引退を迎えることが出来る境遇を喜び、皆に感謝する。


 その一体となった雷門を、静かに優しい視線で見守る一人の男性。



 それは、かつての聖帝・イシドシュウジこと豪炎寺修也(CV:野島裕史)の現在の姿であった。聖帝を演じる必要もなくなり、歌舞伎町No1ホストの座も失い、髪の不健康なメッシュやピアスも外してすっかり健全なスポーツマンのいでたちとなった豪炎寺に、10年来の親友の円堂守(CV:竹内順子)と鬼道が声をかける。

 共にこの場で同じ雷門の選手として汗を流した同志として、円堂は豪炎寺の今の心境が手に取るように分かる。サッカー部の頃を懐かしんでいた豪炎寺も、その意見に笑顔で返す。

 偉大な先人に見つめられる今の雷門サッカー部。雷門サッカーは着実に次代の選手たちに受け継がれていた。



 翌日は日曜日だった。天馬は自室に飾っているイナズママークのサッカーボールを改めて見つめ、このボールが繋いだ自分とサッカーとの絆を思い返す。そしてそのボールを持って、愛犬サスケの散歩に出かけることにした。

 親代わりの木野秋(CV:折笠富美子)の子供扱いする注意を疎(うと)ましがる天馬。秋はそんな天馬を見送りながら、「子供じゃない」という言葉に成長の証を感じ、思わず顔がほころんでしまう。


 散歩中、すでに老境の域に差し掛かっているサスケが動かなくなってしまい、やむなく小さな公園でリフティング練習に励む天馬。こぼしたボールの先には、ちょうどその場に通りがかった葵がいた。

 天馬にボールを返しつつ、葵は天馬と初めて出会った場面を思い出す。2人が初めて出会ったのもこの公園で、シチュエーションもまさに天馬が転がしたボールを葵が拾ってあげるという、絵に描いた様な再現シーンであったのだ。



 少年時代の天馬(中1の今も少年だけど)は、一人で空き缶を並べてその間をドリブルするという練習をこの公園で行っていた。だが素人目に見ても上手いとは言えないレベルで、その日も失敗したボールを追っている時に公園の前を歩いていた2人の少女に出会ったのだった。

 使い込まれたイナズママークのボールは薄汚れていて、少女のうち一人はそれを激しく嫌がる。しかしもう一人のショートカットの少女は嫌がるそぶりも無く、親切にそのボールを拾い上げ、天馬に返す。その少女こそ、少女時代の葵だった(中1の今も少女だけど)。



 その汚れたボールを宝物と笑って答える天馬を見て、葵も好意的に見送る。同い年で同じ小学校の隣のクラスの少年という認識はあった葵は、友人の少女に天馬のことを聞く。天馬が地元のジュニアサッカーチームの入団テストを受けるということをそこで知った葵。稲妻町は今ではサッカーの名門校となった雷門中学を擁することで、そのサッカーレベルも非常に高いものがあった。そこに今の未熟な天馬がテストを受けるというのは、どう考えても無謀と思える。

 友人の女の子はそう言うが、葵が見る天馬はそんな評判など気にする風でも無く、一所懸命にサッカーに打ち込んでいた。サッカーボールを宝物と表現した天馬のその思いと合わせ、応援してあげたくなる姿だった。


 その時のことを思い返す葵の気持ちは天馬には良く分かっていないようだ。だががむしゃらに頑張って周りが見えなくなるという天馬の性格が、その頃と少しも変わっていないこと自体が葵には嬉しいようだ。



 そこでようやくサスケが起き上がり、天馬は散歩の続きに行くことにする。別れを告げる天馬に、葵は一緒について行くと答える。思い出話に花が咲いた状態で天馬と別れたくはなかったのだろう。


 通りがかった河川敷のサッカーグラウンドで小さな子供たちがサッカーに興じていた。思わず足が止まる天馬。そしてそこで活躍する少女の姿に感心する天馬と葵。少女は巧(たく)みに体格に勝る少年たちをかわし、なんと必殺シュート「レインボーバブルショット」を放ち、豪快にゴールを奪う。




 女の子なのにこの活躍、接触プレーで倒されても泣き事言わずに元気にプレーする少女の姿は、2人に感銘を与える。そして子供たちのサッカーを楽しむ姿は、天馬の記憶をも刺激していた。彼がまさにこの場で受けた、入団テストのことを思い出させる。


 再び小学生時代。今よりも若く元気だった壮犬だった頃のサスケに引かれて河川敷サッカーグラウンドにやって来た天馬。すでに入団テストを受ける子供たちが集まっていた、そしておそらくは彼らの保護者なのだろう、周囲には大人の姿も多数見受けられる。



 いつも寝ているサスケが信じられないほどやる気に満ちた表情。その若さに笑える。天馬も若いけどね。5〜6年ほど前かな? 人間でも小学生から中学生の間は劇的に変わるものだけど、天馬は今でも可愛いからあまり変わった印象が無い。


 テストという場の雰囲気に呑まれ、緊張する天馬に声をかける人物がいた。それは、この間の出会いで天馬を応援したくなっていた葵だった。思わぬ応援団を得た天馬だった。サスケを預かってくれる葵に感謝し、天馬も入団テストの受験生の一員に加わる。


 そして一次試験が開始される。稲妻KFCのディフェンダー選手が試験官となり、その選手からボールを奪うことが出来れば一次試験は合格だ。サッカーどころか、サッカーグラウンドに立つことすら初めての経験の天馬はワクワク浮かれまくるが、他の受験生たちはサッカー未経験の分際で入団テストを受けようとする天馬の態度に驚く。

 やるだけ無駄だと言われ、落ち込んでしまう天馬。変わり者と見られていた天馬は、友人もいなく一人独学でサッカーするしか無かったのだろう。だが彼にはこの頃からモットーとする理念があった


 天馬「なんとかなる!」


 持ち前のケセラセラの精神で、難関と思われる入団テストに挑む。今ではそんな天馬の理解者となった葵が、その姿を笑顔で見守る。


 続々と合格者が出て行く。一次試験ということもあり、試験官の選手も若干(じゃっかん)手を抜いているようだ。笑顔混じりで受験生のプレーに合わせているように見える。



 ほぼ全員が合格を約束されているような一次試験。これなら天馬にも望みがありそうだ。そしていよいよ天馬の番が回って来る。手足が同時に出るぐらい緊張する天馬。果敢に試験官に挑むが、対人のプレーなど今までやったことが無い天馬には、手を抜いた状態の相手ですらついて行くことが出来ない。

 何度挑んでもボールを奪うことが出来ない天馬。他の受験生たちが嘲笑する中、天馬の練習量を信じる葵は真剣な面持(おもも)ちで天馬の成功を祈る。葵のその意気に賛同するサスケが一声吼えた。

 天馬は何度失敗しても諦めない。この頃から諦めないという彼の長所が現れたシーンだが、そのしつこさに手を焼いた合否判定のおじさんが、シュートだけでもやってみるかと声をかける。

 敢然とそのチャンスを受ける天馬、シュートするが、そのキックは空(くう)を切ってしまう。止まっているボールすらまともに触れることが出来ない天馬に、さすがに合格は与えられない。まだまだと張り切る天馬に駄目出しするおじさん。

 だがそれを受け入れたくない天馬はドリブルで走り出す。一人で練習して来た彼が唯一才能を伸ばしたそのドリブルは他の受験生たちの度肝を抜く。ドリブルに関してだけは、この場に居る誰よりもすごいものを持っていたのだ。

 そしてそこからもう一度シュートする決意に燃える。仕方なく最後にそれを認めるおじさん。葵とサスケも天馬を応援する。が、サスケの吼えた鳴き声が刺激したのだろうか、その辺りを縄張りとするドーベルマンが恐ろしい形相で葵に迫る。守ろうとするサスケだったが、縄をベンチに繋がれて、葵の前に出ることが出来ない。恐怖のあまり座り込んでしまう葵。



 その異変に気付いた天馬、入団テストなどに構っている暇はない。ドリブルしたまま葵救出に向かう。そしてドーベルマンが葵に飛びかからんとしたその時、天馬はボールを蹴る。狙いはもちろんドーベルマンだったが、未熟な天馬のシュートはあさっての方向に飛んでいく。だが幸運なことに、ご都合主義的なことに、ボールは街灯に当たって跳ね返り、ドーベルマンの頭に直撃する。

 逃げて行くドーベルマン。結果論ながら葵を救えて一安心の天馬だったが、残念ながら入団テストはそのまま不合格となってしまう。


 夕暮れの稲妻町。シンボルの鉄塔前の展望台にて天馬の入団テストを駄目にしてしまったことを葵は詫びる。しかし天馬は葵を責めること無く、またテストを受ければ良いと笑顔で応える。いい子だね。まぁ今の実力ではテストは続けていても不合格だっただろうし。

 犬に襲われた時、救ってくれたことに礼を言う葵。天馬は上手く行ったのは偶然だとし、ある人物と同じ様には行かなかったと語る。宝物とするイナズママークのボールで、崩れる資材から自分とサスケを救ってくれた人物のことを葵に話して聞かせる。

 それが天馬のサッカーとの出会いであり、その人の様になりたいと思ったことが天馬がサッカーを始めるきっかけだったことを葵は知る。天馬と葵の通う小学校にはサッカー部が無いという。天馬が稲妻KFCに入団しようとしたのもそれが理由だ。

 天馬が一番好きな選手、それは炎のシュートを撃つストライカー。まさに豪炎寺のことだろう。あの時自分を救ってくれたのが豪炎寺だとこの段階では気付いていないだろうけど、無意識にその姿を追い求めていたのかもしれない。

 天馬のサッカーへの強い意思を見て感心した葵は、その時から天馬の応援団となったのだ。夕陽を背景に握手する2人。その日はそれで別れることとなった。サスケを葵に預けたまま帰ろうとしてしまったのは、2人ともサッカーのことで頭が一杯になっていたせいだろうか? 



 何とか帰る前に気付いたが、納得いかないまま連れて行かれそうになるサスケが笑えた。


 別れ際、お互いにまだ自己紹介していないことに気付いたのだろう。葵が自己紹介する。


 「私、空野葵。あなたは?」

 「天馬、松風天馬!」


 2人の長い付き合いが、そこから始まる。



 その後、葵は天馬と共にサッカー部を作ろうと奔走したという。結局駄目だったということだが、サッカーに燃える少年とそれを後押しするマネージャーという形は、いつか見たシーンに重なる(休眠状態だった雷門サッカー部を再始動させようとした円堂と秋の物語と符合する)。

 マネージャーをしているものの、目の前で活躍する少女の姿を見て、選手として活躍する道もあるかもしれないと語る葵。何気ないその言葉を、意外な人物が後押しする。その場に現れた豪炎寺が、これからは女子の中学サッカーも盛況になるだろうと告げ、2人の話に加わる。

 意外な、そして命の恩人として出会った頃からの憧れの人物の登場に驚き、喜ぶ天馬。そしてベンチに座って子供たちのサッカーを見つめる。誰もが自由にサッカー出来る環境をとても嬉しそうに見つめる豪炎寺。真の黒幕を欺(あざむ)くためとはいえ、フィフスセクターの聖帝として望まぬ立場にいた彼だけに、その言葉には実感がこもっていた。

 豪炎寺の理念を虚心坦懐(きょしんたんかい)に聞く天馬。豪炎寺の理想は、そのまま天馬の理想のサッカーでもあったのだから、そこに異論などあろうはずもない。

 ただ一人でドリブルの練習を続けて来た天馬が、雷門に入学して初めて仲間が出来、そしてチームプレーといえるサッカーを初めて出来るようになった時の喜びを昨日のことの様に語る。先輩について行けなかったことを昔話として明るく語る天馬くん。確かに今の彼はその才能で全員追い越してしまったからな。

 サッカーの素晴らしさを語る天馬。一つのボールで、仲間を繋ぎ、そして敵として戦った相手選手たちとも絆を繋ぐ。サッカーの持つ力を信じ、ずっとサッカーを続けると語る天馬に自分の後継者を得た気分の豪炎寺は、その肩を掴んでこれからのサッカーをその双肩(そうけん)に託す。


 その目の前で繰り広げられる少年たちのサッカー、キーパーの少年がシュートを撃ちたいと飛び出して来た。恐竜の化石を背景に放たれる必殺シュート「ダイナソーブレイク」。



 だが豪快なシュートではあったが、その軌道はゴールを大きく逸(そ)れ、公園の木に引っ掛かってしまう。サッカーには欠かせないボールを失ってしまって、子供たちは途方に暮れる。

 それを見ていた天馬に、豪炎寺がイナズママークのボールを渡す。そしてこれで引っかかったボールを撃ち落とせと示唆する。これで自分を救ってくれた豪炎寺の意思を継ぎ、今度は自分が子供たちを助ける番がやって来た。

 かつては葵を偶然でしか救えなかった天馬だったが、今は雷門でも一番上手いサッカー選手と言っても過言ではない存在だ(天馬に匹敵する選手は神童、剣城ぐらいかな)。大きく成長した天馬は、寸分違(たが)わぬ正確さで樹上のボールを射抜き、ボールを落とすことに成功する。

 豪炎寺と、葵の前で成長した姿を見せた天馬。子供たちから感謝され、さらに一緒にサッカーしようと誘われる。初めて会った人間が、一つのボールで繋がることが出来る。これもサッカーの持つ力だ。それを感じた天馬は豪炎寺に笑いかける。


 そして天馬は、もう一人の偉大な先輩の言葉を借り、子供たちに混じってサッカーを始める。自由を取り戻したサッカーを!



 天馬「サッカーやろうぜ!!」©円堂守



 次回に続く!



  エンディング



 これまで何度か天馬と葵の間の幼馴染みという設定は出ていたが、具体的な回想シーンはこれが初めてだ。前作のゲームでこの一端が描かれていたらしい。

 子供の頃の天馬と葵は共に可愛かったが、今も可愛いのであまり変わったという印象は受けない。感想文中にも書いたけど、やっぱりサスケの変貌ぶりが圧倒的に目を引いた。天馬の入団テスト時、出来れば若き日の秋ねえが引率して欲しかった気がする。ただ秋がいると葵の窮地を天馬が救うという展開にはしにくく、やむを得ない措置だったのかもしれない。


 今回出た少女キャラの「虹橋レイン」ちゃんやその必殺技「レインボーバブルショット」、そしてキーパーの「アイアンガッツ」くん(あだ名だろうけど、すごい名前だ)とその必殺技「ダイナソーブレイク」は、いずれもコロコロコミックの読者とイナズマ冬祭りからのデザイン、アイデアだったようだ。すごくキャラクターが立っていたので、特別なキャラだとは思ったけどファンの子供たちのデザインだったとは、なかなか素晴らしい。これは嬉しいだろうね。自分の考えたキャラクターがアニメに出て来るというのは、スタッフからの最高の贈り物だろう。


 次回は何だか今さら感のある印象の話になりそう。テレビ取材って、どんな感じになるのかなぁ? ホーリーロード決勝戦をもうちょっと盛り上げた方が、尺的には良かった様な気もするが、日常パートの面白い部分が見れるなら、それも良いかもしれない。



 次回「TV局が来た!」に続く。



人気ブログランキングへ
 ↑ 最後まで読んでくれてありがとう。「ひとつのブログが、みんなの心を繋いでいくんだ!」(今日の格言・天馬風)という訳で、記事が面白かったと思われましたら、クリックして頂けるとありがたいです。今回はすごくやりやすい格言でした。絶対見てないだろうけど、スタッフさんありがとう。



HAJIKE-YO!!(初回生産限定盤)(DVD付)
空野葵(北原沙弥香)
FRAME (2012-02-08)
売り上げランキング: 6292

イナズマイレブンGO ダーク
レベルファイブ (2011-12-15)
売り上げランキング: 146

イナズマイレブンGO シャイン
レベルファイブ (2011-12-15)
売り上げランキング: 117