【最高の舞台で】 サッカーW杯・なでしこジャパン世界一!! 【日本を元気にしてくれた】

 なでしこジャパンサッカーワールドカップドイツ大会で世界一の座に輝いた。これは何よりも、震災で傷ついた日本を勇気づける素晴らしい優勝だし、日本サッカー史に燦然と輝く一大偉業だ。



    
7月17日、サッカーの女子W杯決勝で、日本はPK戦の末、米国を下して初優勝を達成。写真は優勝を喜ぶ日本の選手たち(2011年 ロイター/Kai Pfaffenbach)


なでしこ悲願のW杯初優勝、澤がMVPと得点王
2011年 07月 18日 09:27 JST

 [フランクフルト 17日 ロイター] サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は17日、当地で決勝を行い、日本代表「なでしこジャパン」はPK戦の末、通算3回目の優勝を目指していた米国を下し、初優勝を果たした。国際サッカー連盟(FIFA)主催大会で日本が優勝したのは、男女を通じて初めて。

 日本は後半24分に先制を許したが、同36分に宮間あやが同点ゴール。延長に入って勝ち越されたものの、澤穂希の延長後半12分のゴールで再び追いつき、試合は2─2のままPK戦に突入した。

 PK戦では米国が4本中3本を外したのに対し、日本は4本中3本に成功。日本の4人目、熊谷紗希が決めた瞬間、日本の優勝が確定。米国戦26試合目にして初勝利を収め、満員の観衆の前で歓喜に酔いしれた。

 主将としてチームを引っ張り、大会MVPと得点王に輝いた澤は「信じられない。最後まであきらめず戦った結果。自分自身も最後まで走り続けたし、全力を出した。世界一を目標で戦ってきたので本当にうれしい」と喜びのコメント。

 また、佐々木則夫監督は「粘り強くやってくれた。小さな娘たちが粘り強くよくやってくれた」と、選手たちをたたえた。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22241120110718

 当方もNHK-BSの中継を生で観戦したが、2度の劣勢を追いつき、最後にPK戦で優勝を決めた時は快哉を叫んで彼女たちの偉業を称え、その喜びを元気という形で分けてもらった。男子サッカーがこれまで成し遂げられなかった偉業を成し遂げた彼女たちには感謝の気持ちでいっぱいだ。


 また、決勝の相手がランキング世界1位のアメリカだったというのが、出来すぎた舞台だった。24回戦って、一度も勝った事の無かった相手。今回も試合開始からほとんど攻守で日本を圧倒し、実力的にはアメリカが上だと思わせられた。体格も完全にアメリカの方が大きく、ピッチに倒されるのも青いユニフォームが多かった。

 日本側の失点2点も、アメリカに完全に崩され、横綱相撲的に押し切られた形だった。でもそのたびに追いついた日本のゴールはいずれも神がかり的なゴールで、実力とは違う何かが後押ししたのだと思う。澤選手の2点目は足の裏で蹴ったのだろうか? 10回試みて9回は枠内にすら行かないような難しいシュートだった。PK戦でのなでしこGK、海堀選手の好セーブ連発は、まさに神がかり的としか形容しようがない。


 なでしこはアメリカチームと背負うものが違ったのだと思う。もちろんアメリカチームが勝利に力強くまい進していたのは、そのプレーぶりを見れば明らかだが、なでしこには、勝って、被災地の人たちを勇気づけたい、日本を応援したいという何より強い思いがあったはずだ。その思いを持ってこの大会に臨んだのだと思う。その気持ちが勝利の女神を引き寄せたのだ。「勝利に向けて努力したものにだけ女神は微笑む」と思えば、この神がかりも全て彼女たちの努力の賜物であり、それは称賛されてしかるべきものだ。


 アメリカは強く、それだけに日本の優勝の価値も上がった。またアメリカは試合が終われば相手チームを称える事も忘れない、スポーツマンシップに溢れる素晴らしいチームだった。震災のこともあり、おそらくアメリカ国民以外のほとんど世界中の人がなでしこジャパンを応援する中、勝利に向けて頑張ったアメリカの、その試合に賭けた精神には敬意を払いたい。

 オバマ大統領が試合終了後すかさず日本に向けて「おめでとう」とtwitterで語ってくれたそうだ。とてもありがたいし、指導者として素晴らしい人格の持ち主で、こういう事に直面するたびにアメリカが羨ましくなってしまう。おのれの支持率を上げるためだけになでしこジャパンを利用しようとした日本のペテン首相と比較しても、国の指導者の質だけは、アメリカの勝利だったと思う。


 なでしこジャパンのメンバーも、応援してくれた世界中の人たちに対する感謝の言葉が書かれた横断幕を持って会場を回り、その恩義に報いた。選手たちが日の丸を掲げて歓呼に答える姿と共に、その姿は美しかった。アメリカのエンパイアステートビルは優勝チームの国旗の色に染めてくれるそうで、ここにもアメリカの素晴らしさがある。震災の時も日の丸色に染まったエンパイアステートビルが、再び日の丸色に染まる。


NYで点灯「日の丸と星条旗
2011.7.16 11:46


 ニューヨーク市の象徴でもあるエンパイアステートビル(全高443.2メートル、102階)が15日夜、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)決勝戦で日米代表が対戦するのを記念して、両国の国旗の色にライトアップされた。

 同ビルの公式サイトによると、東と西側は日の丸をイメージした「白・赤・白」に、北と南側は星条旗をイメージした「青・白・赤」に点灯。17日までは両国旗の点灯を“共存”させ、18日には優勝チームの国の色にするという。

 同ビルは4月、東日本大震災の被災者への支援の気持ちを表すため、世界各地の著名な高層ビルやタワーと連携して日の丸色の点灯を施したほか、2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が優勝した際にも赤と白にライトアップされた。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110716/scr11071611480006-n1.htm



 右から見るとアメリカ国旗の3色、左から見ると日の丸色に見える。今日はこれが全て日の丸色になる!


 自分は政治的には親米とは言えない信条だけど、これを見ると、やっぱりアメリカが決勝の相手で良かったと思う。



 再びドイツ、アメリカの両チームを倒して優勝できる確率は、正直言って相当難しいと思う。今回の優勝はおそらく千載一遇のチャンスだっただろうし、それをモノにした精神力は本当に素晴らしい。

 なでしこジャパンの選手たちは、勝利の美酒に酔う暇(いとま)もなく、明日には帰国し、国内リーグを戦うそうだ。今日の友は、明日の敵という感じであろうか。本当にご苦労さま、お疲れさまと彼女たちをお迎えしたい。



 私たちは彼女たちを応援していたが、その実、彼女たちの大活躍に日本全体が応援されてもいたのだ。おめでとう、そしてありがとう、なでしこジャパン。そして日本のみんなも、おめでとう。




 両チーム得点シーン。如何に素晴らしい死闘だったかが良く分かる。

FIFA 女子ワールドカップ2011 ドイツ大会 決勝

 日本 2−2 アメリカ  [フランクフルト]
0-1 Alex MORGAN(後24分)
1-1 宮間あや(後36分)
<延長戦>
1-2 Abby WAMBACH(延長・前14分)
2-2 澤穂希(延長・後12分)
■ 日本、岩清水梓が一発レッドで退場(延長・後15+1分)
PK戦> 日本 3-1 アメリ
アメリカ ×  ×  ×  ○
日本.   ○  ×  ○  ○
    宮間 永里 阪口 熊谷

◆ 日本女子  佐々木則夫監督
GK 21 海堀あゆみINAC神戸レオネッサ
DF 2 近賀ゆかりINAC神戸レオネッサ
   3 岩清水梓日テレ・ベレーザ
   4 熊谷紗希1.FFCフランクフルト/ドイツ)
   15 鮫島彩(ボストン・ブレイカーズ/アメリカ)
MF 6 阪口夢穂アルビレックス新潟レディース
   8 宮間あや岡山湯郷Belle
   10 澤穂希INAC神戸レオネッサ)(Cap)
   11 大野忍INAC神戸レオネッサ) → 18 丸山桂里奈ジェフユナイテッド市原・千葉
   (後21分) → 20 岩渕真奈日テレ・ベレーザ)(延長・後14分) FW 7 安藤梢
   (FCR2001デュイスブルク/ドイツ) → 17 永里優季(1.FFCトリビューネ・ポツダム/ドイツ)(後21分)
   9 川澄奈穂美INAC神戸レオネッサ
http://www.fifa.com/live/competitions/womensworldcup/matchday=15/day=1/match=300144437/

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