【訃報】声優の川上とも子さん死去のニュースに接して

　遅ればせながら、ものすごくショックで残念だった訃報。

　「少女革命ウテナ」の天上ウテナ役などで有名な声優の川上とも子さんが、卵巣がんのため亡くなられました。41歳という若さでした。

ブログ「ぷろだくしょんバオバブデスクのつぶやき」では、同事務所代表取締役の神田百合恵氏とスタッフ一同の連名でエントリー「ファンの皆さまへ」を更新。川上さんはかねてから病気療養中だったが、9日16時45分に亡くなったという。
川上さんは1990年代から声優として活躍。代表作には「少女革命ウテナ」の天上ウテナ役や「ヒカルの碁」の進藤ヒカル役、「ケロロ軍曹」の日向冬樹役、「遙かなる時空の中で」の元宮あかね役、「史上最強の弟子ケンイチ」の風林寺美羽役などがある。2008年から病気療養に入り、その後、一部作品には参加しながら闘病を続けていた。
この訃報を受け、声優やアニメ監督などの仕事仲間もTwitterで続々とツイート。突然の死に接し、悲しみに暮れている。
（以下略。ツイート部分はリンク先でご確認ください）
http://www.narinari.com/Nd/20110615694.html

　6月10日にはネットで既に出ていた情報なのですが、当方のアンテナの低さで、昨日ようやく知った次第です。

　実は川上さんの出演されているアニメは、代表作の「少女革命ウテナ」をはじめきちんと全話視聴した作品は無いのですが、番宣のCMなどで聴いたウテナの声は一度耳に入ると忘れられない、とても存在感のある声でした。

　アニメで一番たくさん観たのは「探偵学園Q」の鳴沢数馬役かな。同様に「ヒカルの碁」の主人公、進藤ヒカル役など少年役も多く務めておられましたが、やっぱり川上さんは男性的強さを持った女性の声がハマリ役だったと思います。そう、ウテナの様な。

　個人的に川上さんの役どころで一番身近に感じるのが、PSゲーム『エリーのアトリエ』で演じられたイクシー役でした。実際にゲームをプレイした人ですらすぐに思いつかないチョイ役だと思うのですが（物語中、一番遠方にあるケントニスという土地の売店の女性店員）、ウテナと全く逆のイメージのおっとりした女性役で、そこが却って印象的でした。

　　　　　　　　　　　　　　　
　これがそのイクシー（キャラクターデザインは山形伊佐衛門氏）。冷静で理知的な美人メガネっ娘キャラですが、話しかけて買い物をしなかったらきついイヤミを言ったり、暇な時は目を開けたまま眠っていたりと三枚目的な可笑しい魅力もありました。左右の眼の色が違うオッドアイは、このゲームシリーズでのケントニス人の特徴。マリー&エリーの先生のイングリドやヘルミーナもケントニス出身なのでオッドアイ。

　この訃報に関する想いを書くにあたって、いろいろと調べてみたところ、当方が購入したまま積みゲーにしてしまっている『金田一少年の事件簿3 青龍伝説殺人事件』にも声の出演をされているそうです。ご本人が亡くなっても、出演された作品は残されているのだなぁ、と実感しました。プレイする時は、不思議な気持ちを持ちながらも、その演技を心から堪能させてもらい、楽しませて頂きたいと思います。

　まだまだお若いうえ、溢れる才能をお持ちでしたので、今後もその実力を発揮してこちらを楽しませて頂けると思ってました。それだけに本当に残念です。心からご冥福をお祈りします。

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