親日家のミラ・ジョヴォヴィッチが日本支援のため映画『バイオハザード5』を東京で撮影宣言!

 映画「バイオハザード」シリーズで知られる女優のミラ・ジョヴォヴィッチが、自身のtwitterで嬉しい事をつぶやいてくれている。


       

 親日家で知られるミラは、先ごろツイッターで「東京、大好き! わたしのお気に入りの都市の1つよ。だから、バイオハザード5のいくつかのシーンを撮影するために東京に行くつもりなの」とつぶやいた。また、「(震災に見舞われた)日本のことを毎日祈っているわ」「バイオハザードの撮影開始と、日本に行くことをとても楽しみにしているのよ」とも。ハリウッド映画の多くが、震災の影響で撮影の延期や中止を表明する中で、東京で撮影を敢行する英断をしてくれたミラ。映画ファンは、このことを決して忘れないだろう。


ミラ・ジョヴォヴィッチ、日本支援のため映画『バイオハザード5』を東京で撮影宣言! - goo 映画

 当方が初めてミラ・ジョヴォヴィッチの映画を観たのは1999年公開の「ジャンヌ・ダルク」だった。同じリュック・ベッソン監督の作品で、彼女の出世作と言われる1997年の「フィフス・エレメント」は観なかったから、「ジャンヌ・ダルク」を観たのは、女優としての彼女に特に意識は無く、単に歴史物が好きというだけの理由だったようだ。


 ジャンヌが戦場で活躍し、その短い生涯を散らせた英仏百年戦争終結が1453年という年で、当方が大学時代に専攻したビザンティン帝国東ローマ帝国)の滅亡も同じ1453年という符号もあり、「一方その頃」的な好奇心も手伝って、百年戦争は結構興味あるテーマなのだ(2つの大きな出来事から、1453年はヨーロッパ中世の終わりの年と言われる)。剣を持った事もない16歳の一人の少女の登場によって、敗色濃厚だったフランスが大逆転勝利するという展開も、不思議で神がかっていて、ドラマティックだ(神は信じないけどね)。

 リアリティある歴史物としても、また娯楽モノとしても「ジャンヌ・ダルク」は優れた映画作品であったのだが、主役のジャンヌを迫真の演技で演じたミラのその演技力は素晴らしく、女優としての彼女を一気に意識せざるを得なくなった。

 「Follow me!(私に続け!)」と女だてらに騎馬姿で真っ先に敵陣に突入して奮闘し、オルレアンを救う雄姿は映画でも前半のクライマックスシーンとして印象深かった。戦況が好転した途端、ジャンヌが邪魔になったシャルル7世に見捨てられ、イングランド軍に引き渡された時の茫然とした表情の演技。異端を認めれば命を助けられると聞いて、一旦は異端を認め、さらに撤回した時の葛藤の姿。いわゆる魔女裁判から火刑に至るまでの映画後半の件(くだり)は、史実に基づいた物語だけに痛々しくて観ていられないほどの迫力でこちらに迫って来る、鬼気迫るものだった。

 脚本も良かったのだろうけど、とにかく本物の一個の人間、ジャンヌ・ダルクも、きっとこうだったのではないかと思わせる見事な演技力だった。これ以来、彼女の演技に惹かれ、ファンになった。



 「ジャンヌ・ダルク」予告編。残念ながら、字幕スーパーはありません。



 そんな彼女が、よりによって当方が熱中していたゲーム『バイオハザード』のヒロインを演じると聞いた時は狂喜したものだ(映画オリジナルの「アリス」というキャラ)。以後、シリーズはすべて劇場で観ている。映画パンフレットで読んだのだけど、何でも彼女もゲームの『バイオハザード』が大好きで、撮影中も毎日遊んでいたそうだ。そういう話を聞いて、大女優の彼女に親近感を抱いた。自分と同じ様にゲームを楽しみ、自分と同じ様に強敵に苦労して、自分と同じ様にこのシーンでビビったんだろうなぁ、とか思って。たぶん初代『バイオ』地下厨房で腹這いゾンビに足を噛まれた時は、あの大女優ミラ・ジョヴォヴィッチと言えども夜中に悲鳴を挙げて、家族に怒られたはずだ。自分と同じ様に。


 被災した日本でのロケ敢行という、親日家の彼女の今回の決断を聞いて、より一層彼女に親近感を抱いたし、またより一層ファンになった。東京のシーンは前作の「バイオハザード4アフターライフ」の中でもあったのだけど、震災後の今回は別の意味で嬉しいニュースだ。2012年9月14日に米国公開予定という事で、まだ1年以上あるけど、今から観に行くつもりでいる。



 ミラの親日ぶりがよく出ている会見動画。



 ゲーム『バイオハザード』シリーズの感想は、拙ブログで幾つか掲載している。ご一読して頂けると嬉しいです。

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