遊び尽くしても、また遊びたくなる『ペルソナ4』の2度目の感想文

 ブログ内記事のカテゴリー分けという作業をやってみたのだが、どうも上手く行っていないようだ。何か、1個しか飛べないの。詳しい方法にも目を通したが、ホントに訳の分からない書き方してて、理解不能。当方の様なアホにも分かる様に書くのが親切というものでしょうに。昨日のエントリーデータ消失騒動ほどでは無いにせよ「はてなダイアリー」に対する不満は尽きない。理解出来る様になり次第、改善しようと思いますので、今のところ、カテゴリー欄は無視して下さい。

【追記】
 カテゴリーに関しては、これが仕様の様です。
 最新タイトル→カテゴリーで一覧表に行けます。

 で、今回はそのケチの付いた『ペルソナ4』の2度目の感想文(『ペルソナ4』の最初の感想文は、こちら)。ゲーム中のクリスマス・イベントに言及している部分もある感想故に、タイミング的にクリスマス頃の掲載を予定していたのだけど(【ゲームクエスト】掲載時も12月22日だった)。まぁ出し惜しみする様なものでも無いので。検索して来てくれる人がたくさん居る事を期待して、掲載します。

 【ゲームクエスト】掲載時、ちょっと残念だったのは担当編集さんの一言が無かったという事。[担当日記]というコーナーで投稿作品に担当編集さんから一言批評を戴けるのだが、多忙なのか掲載数不足なのか不明だが、【ゲームクエスト】末期の半年ばかり、返答無しの不掲載という事が目立って増えていた(感想文だけはひっそりと掲載されていたので、誰にも気付かれないままという事が多々あった。当方の今回の感想文も、掲載時に殆どの方には読んで貰えなかった可能性が高い)。ぶん投げられた感が丸出しで、編集さん側のテンションの低下がこちらにも察せられる出来事ではある。当方は35回投稿して都合2回そういう目に遭ったのだが、1400回超という最多投稿者の「まみぼう☆AI」さんはその回数もバカにならなかっただろうな、と想像する。当方はまだ恵まれていた方なのだろう。

 ではいつもと違って、いきなり当方の感想からどうぞ。2度目の投稿という訳もあり、どうしてもある程度のネタバレ要素も描かざるを得なかったので、未プレイの方はご注意(分かりにくく書いたつもりだけど)。



メガテン繋がりの
 『デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団』の感想文は、こちら



甘茶
一生もののゲームとなるのだろう(2009.12.22)
 一度感想を投稿したゲームは二度は送らない。基本的にそう決めていた。ゲーム内容やその他感じたことは一回で書き切ることを命題として来たし、また同じゲームを面白く新味ある文章で表現する自信も無かったからだ。……まあそういった当方に於ける暗黙の了解があったのだが、本作をプレイし尽くした今、何をさておき書かずには居られなかった。つまらない取り決めを不履行にしてしまう、どうしようもない魅力をこの作品は持っていた、と弁解しておこう。見苦しいことは重々承知で、しばしお付き合い願いたい。

 というわけで、今回は以前拙稿を送らせて頂いた『ペルソナ4』の二度目の感想だ。正確に計測していないのではっきり断言出来ないのだが、おそらく2009年、当方が一番長時間プレイしたゲームだと思う。その意味で、本年のゲーム感想を締めくくる上でも良い選択肢ではないかと自負している(注:【ゲームクエスト】掲載時の話)。また本作は【ゲームクエスト】さんに頂いたものであるし、ここで再び感想を送らせて頂くのは恩返し、減価償却的意味合いもあるのでは無かろうか(それは無いか)。内容の詳細はくどいほど前回投稿時に書いたのでそちらを参照して頂くとして、今回はその後感じたストーリーの奥まった感想を中心に言及したいと思う。

 真のエンディングを見た現在、実際のところ、一度目のプレイ感想の背中が煤けて見えた。あれほど絶賛していたというのに……。物語の真相に触れずして、このゲームを語ったのはどうしても浅薄な行為に思える。それほどまでに本作の「真相」は奥深く、体験した者の心を強く揺さぶる。どうしてもネタバレする恐れがあるので詳細は明かせないが、どんでん返しが複数回訪れる展開であるとだけ言っておく。一度目のプレイでは思いつきもしなかった本作のストーリーの根幹、連続殺人事件の真実に迫り、これで遂に達成かと思いきや、実は……、という、感心するほど複雑に入り組み、作り込まれた展開。それでいて齟齬を感じさせる事もなく、読後に「ああ、そうだった。そういえばそうなんだよ!」と納得せしめる、質の良い推理小説を読んだ時と同様の肯定的スッキリ感。本作の魅力は一(いつ)にキャラクターの出来の良さに起因するが、この真のエンディングに至るストーリー展開は、ゲームというジャンルではなかなか味わう事の出来ない、貴重で素晴らしいものであった。

 ベストエンディングに至ることが出来たプレイヤーのみが見ることを許される、真のエンディング時に流れるエンディングテーマ曲も素晴らしい。お洒落でスタイリッシュなオープニングテーマ曲と違い、しみじみと主人公の心情を聴かせ、これまでのプレイヤーが経験した出来事をじっくりと再考させる(オープニングがプレイヤーのやる気を喚起せしめる役割なのに対して、エンディングはプレイヤーの道程を回想してもらうのが役割なのだから、当然と言えば当然なのだけれど)。作中、戦闘時ですら歌付きのBGMが流れる本作である。エンディングの作り込みもまた尋常では無いのだが、そのテーマ曲にデジャブを感じる。オープニングムービーが流れた後、プレイヤーのスタートを待ち受けるスタート画面のバックにうっすらと流れるBGMがまさに、エンディングテーマ曲のサビの部分のリズムだったのである。粋なその仕掛けに気付いた瞬間、ゲームを終了させた達成感とともに、大いなる感動が当方を襲った。

 前回の感想で言及した、やり込みきれなかったやり込み要素は、もちろん十分に堪能することが出来た。全コミュをMAXにして、各アルカナ最強のペルソナを獲得したし、付随して最強のあの女性とも闘った。「女性キャラは全部俺のもの」プレイも本当に後ろめたいが達成したし、様々なギミック、イベントもかなりの部分は確認出来たと思う。一定期間までに真相に繋がる道のりへの達成を果たした場合に起こるクリスマスパーティーでの、某キャラの物凄く意外な一面は必見。惚れてしまうのも止むなしである。選択肢とプレイング次第で訪れる最悪の展開である、男だらけの負け犬パーティーは、正直いたたまれなくて見たくはないが……それなりに面白いので一度だけでも見るべし。キャラの深みでも他ゲームを圧倒しかねない、魅力に満ちた良作である点が随所に見受けられる。

 真実の追求の果て、主人公たち及びプレーヤーの行きつく最後のダンジョン。実はこれがなかなかクリア出来なかった。レベルは全キャラカンストの99、主人公は最強のペルソナ「ルシファー」「ヨシツネ」を擁し、当方のプレイングを含め、能力不足に因るところでは全く無い。これを終わらせると全てが終わってしまうと思うと、寂しくて残念で、終わらせる踏ん切りが付かなかったからだ。主人公が1年の時を経て、実家に帰る前日に訪れることになるラストダンジョン(この部分はごく一部、ネタばれすることをご容赦願いたい)。これが終わると、感動のエンディングが待っていることは理解しているのだが、そうすれば仲間たちとの楽しいこのひとときも終了してしまう。そう思うと、全ての元凶、ラスボスの待つ最後のゾーンの扉を開くことを躊躇ってしまったのである。出来の良いRPGをプレイした時に当方にいつも訪れる現象である。ただこの現象を経験した幾つかのゲーム(紹介は、来年以降に譲りたい)は、これまで当方の中で一生もののゲームとなっている。おそらく本作もまた、そうなるのだろう。

 【ゲームクエスト】、今年もご苦労様。来年も様々な情報で当方を楽しませて頂きたい。


 最後の一文も空しく、【ゲームクエスト】は3か月後に終了してしまう(毎日新聞のゲーム情報サイトは現存している)。当方もこの後、終了の報を聞いて慌てて送った『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』の感想文まで投稿をサボってしまったのだから、非難めいた口は利けないのだけれど。

 終わらせるのが勿体なく思えるRPGは幾つかあったが、本作もその一つだったのは感想文中の通り。他に同様の想いを抱いたのは、今ぱっと思いつく作品を挙げるとすれば『幻想水滸伝2』と『アークザラッド2』、『ブレスオブファイア2』(奇しくも、『2』ばかりだが)辺りが挙げられる。当方にとって、全てが一生ものの作品。これらシリーズもいつか感想文という形で発表したい。

 余談だが、毎日新聞の方針だったのだろう、【ゲームクエスト】掲載時、こちらの書く「プレイ」をいちいち「プレー」と書き換えられて掲載されていた。これは本作に限らず、全ての感想文に於いて。「プレー」はともかく、「プレイング」を「プレーング」とか無理矢理変な感じで変換してくれるのには些か閉口した記憶がある。当ブログでは「プレイ」で統一するつもりで、適宜書き直しているが、もし見落としがあれば教えて頂ければ有り難いです。

 

 プレイ中、おそらく一番多く聴く事になるであろう戦闘中BGM。それだけあって、何度聴いても飽きない曲で、それどころか聴く度に元気を貰える優れモノ。戦闘そのものの作業感を排し、ワクワク感を高める演出として、BGMは大事だと実感する。ホントにペルソナの曲はカッコ良いよね。



 男だらけのさびしい負け犬パーティー動画。誘われているというのにがっかりする主人公が印象的。「クリスマスは男女で」という人間間の暗黙のルールに疎いクマの、妙なノリノリっぷりが笑える。

 わざわざゲーム中で見たくない人用。とはいえこのイベントで貰えるプレゼントは有効だし、次周プレイに持ち越せるので、ゲーム中で見ておくのも決して損では無い。かかるメリットを打ち消しかねないほど、心はとっても寒くなるのだが……。




 どうしてもキャラの声を聴いて欲しかったので紹介。エンディング前のエピローグ、事件を解決した主人公が、1年間を共にした仲間や家族と別れ都会に帰るシーン。ネタバレがあるので、知りたくない人は観ないで欲しいが、1分15秒〜1分30秒までを飛ばせば物語の核心部分に関する真相は聴く事無く観れる。上が日本語版、下が英語版の同一シーン(4分25秒(英語版は4分30秒)登場のSUNのアルカナを担うキャラだけは別キャラ。主人公がゲーム中に属するクラブで択一されるキャラで、これは動画製作者の意図的なものだろう)。変な意訳など無いので聴き比べるのも面白い。どちらの奈々子もいたいけでいじらしく、当方だったら間違いなく「帰らない」宣言する程に可愛い。

 日本語版は声優に関して全キャラこれしかないという配役なのだが、英語版もなかなかハマっていて悪くない。平均年齢がちと高めの声質だけどね。特に白鐘直斗役の人は、中性的な声質でピッタリ(ちなみに日本語版の直斗の声優は、「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリック、「ターンAガンダム」のロラン・セアック役でお馴染みの朴路美朴璐美))。

 「クマ」は英語版では「Teddie」なのね。語尾に「〜クマ」と付けないのは残念だけど、英語でそれやると訳が分からなくなるから仕方無いか。「先生」や「先輩」がそのまま「Sensei」「Senpai」なのは面白い。日米双方の動画に共通して言えるのは、どちらも最後は涙腺が緩むって事……。

 この後は怒涛の感動エンディング(敢えて紹介しません)。真のエンディングテーマ曲を聴いた時の事を感想文で挙げているが、その時感じた感動は、あたかも映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のラストシーンを観た時の様な印象。ぶわっと来た。ぶわっと来るのよ感動が。


 まだまだ面白い動画はたくさんあるのだが、今回の感想文に即した動画を選ぶと、どうしてもネタバレが避け切れないので選択に苦心した(メチャメチャ面白いけど、激しくネタバレなので断念したものも多数ある。残念)。こういう動画を観ると、また『ペルソナ4』を遊びたくなるから困るんだよね。




主な登場人物と声優陣の紹介
主人公(しゅじんこう)               浪川大輔
花村陽介(はなむら ようすけ)         森久保祥太郎
里中千枝(さとなか ちえ)           堀江由衣
天城雪子(あまぎ ゆきこ)           小清水亜美
巽完二(たつみ かんじ)             関智一
久慈川りせ(くじかわ りせ)           釘宮理恵
クマ                         山口勝平
白鐘直斗(しろがね なおと)          朴璐美朴路美

堂島遼太郎(どうじま りょうたろう)      石塚運昇
堂島菜々子(どうじま ななこ)         神田朱未
足立透(あだち とおる)             真殿光昭

イゴール                       田の中勇
マーガレット                      大原さやか


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