『イナズマイレブンGO』第8話「キャプテンの資格」の感想 【主人公に待望の新必殺技!】

 本来今回の記事は前日のうちには仕上がっていた予定だったのですけど、昨日は朝から車検、その後一言で説明できない雑用で1日が潰れてしまいました。


 今週の更新はスカスカ状態で私事ながら残念でなりません。ただ内容だけは少しでも濃いものにしたいと思います。訪れて下さった方に、ほんのちょっとでも楽しんで頂ければ幸いです。



 という訳で、恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』を観ての感想文、今回は第8話「キャプテンの資格」を観ての感想を書く。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第7話「円堂監督登場!!」の感想 【燃える新展開!】
 をご覧ください。


 それ以前の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 旧『イナズマイレブン』のアニメ感想、及びその他記事は、ココをクリック。


 で、それぞれ一覧表示されます。

 円堂守(CV:竹内順子)新監督のもと、再始動した雷門中学サッカー部。フィフスセクターに牛耳られたサッカー界への反旗を翻す意思の円堂監督に、果たして選手たちはついて行く事ができるのだろうか?



 のびのびとプレーする雷門メンバーが、そこにはいた。昨年の中学サッカー全国大会、「ホーリーロード」決勝戦で木戸川清修中学と戦う雷門中学。

 サッカー部室のモニターでそのビデオを観てはしゃぐ、新入部員の松風天馬(CV:寺崎裕香)と西園信助(CV:戸松遥)。昨年は小学生の1ファンとしてこの試合を観ていた彼らが、今は仲間となった先輩部員たちの一挙手一投足に釘付けとなっている。

 0-2と不利な試合展開の中、それでもキャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)の見事な指揮のもと、木戸川清修の防御陣を切り裂いて攻め上がる雷門。1年生ながらキャプテンを務める神童の「神のタクト」とまで呼ばれる指揮能力だ。



 相手チームの木戸川清修の選手。アイパッチの選手はキャラが立っているので、今年の大会にも出てくるかも知れない。いや、よく見ると他のキャラもパンチが効いていて特殊なデザインなので、全国大会では出て来そうな雰囲気(残念ながら、一切出て来ませんでした)。余談だけど、木戸川清修は前作でも雷門中学のライバルとして現れた学校だ。


 ビデオ映像の向こうの神童の鬼気迫る気迫を、息を飲んで見つめる天馬。



  オープニング



 残り時間がひっ迫する中、ラストパスを受けた神童が必殺シュート「フォルテシモ」を放つ。音楽好きな神童らしい、音楽関係の名称が付いた必殺技だ。シュートは相手ゴールを揺らし、雷門が1点差に追い上げる展開に。



 この時「フォルテシモ」という文字は出なかったが、実況の角馬王将(CV:古島清孝)は確かに「必殺シュート『フォルテシモ』」と呼んでいた。


 大活躍の神童に大喜びの信助。だが、「これもフィフスセクターの指示通りなんだよね……」とマネージャーの空野葵(CV:北原沙弥香)がポツリとつぶやき、天馬たちも我に返る。しかし、この決勝戦に関しては両チーム、八百長なしの真剣勝負だった。天馬たちにその辺の事情を説明するサッカー部顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)。フィフスセクターからの指令は常に確定している訳ではなく、まれに自由に試合をする事を許可する場合もあるらしい。以前作中で語られた、たまにできるまともな試合とはこの事を指しているのだろう。

 試合は終盤追い上げながらも、残念ながら雷門は敗北する。雷門の前回のホーリーロードは準優勝で終わった。負けはしたものの、大舞台でフィフスセクターに強制される事なく真剣勝負を繰り広げられた結果に、チームは満足していた、と寂しそうな笑顔で語る春奈。


 今年のホーリーロードも目前に迫っている。それにあたって昨年の試合を3人で観ていたと春奈に語る葵。そこに思わせぶりなポスター状の紙筒を持って現れる円堂。

 部室に天馬たちだけしか来ていない事を聞いても円堂は笑顔だ。すぐにみんなやって来る、と。サッカー好きの気持ちを誰よりも理解する円堂の言葉は力強い。

 持っていた紙筒を壁に貼りつける円堂。それは今期のホーリーロードの告知ポスターだった。円堂の学生時代は「フットボールフロンティア」と呼ばれていた大会だ。思えば11年前、円堂はそのポスターを見て、弱小で部員すら満足に揃っていなかった雷門中学を必死で強くしようとしたんだったよね。

 その間に先輩たちが続々と部室にやって来た。昨日の円堂の方針を先輩たちが受け入れてくれた証だという事に喜ぶ天馬。昨日来なかった南沢篤志(CV:梶裕貴)も何気にやって来ていて微笑ましかった。

 ただ相変わらずキャプテンの神童は現れなかった。暗い雰囲気を打ち消すように、円堂が目前に迫ったホーリーロードへ向けて発破を掛ける。そして朝の練習を開始するよう、指示を出す。



 登校する神童。朝錬には出るつもりは無いように見える。同じくサボりを決め込んだ倉間典人(CV:高垣彩陽)が声を掛ける。

 円堂の声真似までして円堂批判を口にする倉間を覚めた目で見つめる神童。単純に円堂の方針に嫌気を感じる倉間と違い、神童はもっとサッカーに対する根源的な悩みを抱いていた。


 倉間の話を聞いてか、遅れながら朝錬のグラウンドにユニフォーム姿の神童が現れる。神童のファンである女子マネの山菜茜(CV:ゆりん)はその姿をいち早く見つけ、顔をほころばせてカメラのシャッターを切りまくる。日頃のおっとりした雰囲気からは想像もつかないその早技に、隣で驚愕するスケバン瀬戸水鳥(CV:美名)。



 キャプテンの登場に天馬も喜ぶ。挨拶する天馬だが、それに余りに冷たい一瞥を向けただけで去って行く神童。その様を見て、神童は辞める意思を固めたと判断するメガネくんの速水鶴正(CV:吉野裕行)。相変わらずネガティブだけど、その判断は当たっていた。


 理事長室に呼び出された円堂。理事長の金山郷造(CV:小室正幸)がフィフスセクターからの指令を事務的に伝える。雷門の今年のホーリーロードは、地区予選1回戦で敗退という驚くべき指令だ。前年の準優勝チームの名門が、地区予選の1回戦で敗れるという乱暴な指令だが、それを円堂は淡々と受ける。

 かつて円堂が一介の学生だった頃、サッカー部顧問として師事したという因縁がある冬海卓(CV:四宮豪)の念押しに一礼して理事長室を辞する円堂。

 外では心配そうな表情の春奈が待っていた。悪辣な理事長たちと面会する円堂を心配し、またサッカー部の今後の方針に対しても同様の心配を寄せていたのだろう。

 負けろと指示された事を語る円堂。だが、その事を部員達に知らせるつもりは毛頭ない事を告げて、春奈を共犯者に巻き込むかのように悪戯っぽく笑いかける。フィフスセクターに対する反抗は円堂の意思により、明確になったのだ。



 一方の理事長室内。悪党だけに円堂の企みも容易に想像できてしまうのであろう、冬海が金山に先行きの不安を伝える。地区予選1回戦負けの指示も、学校の立場が無くなるとして不満を訴えるのだが、聖帝の意思に従うしかないと金山は答える。


 休み時間、朝錬の時の神童の様子に不安を感じた天馬はその姿を探す。屋上にいると信助から聞き、急いで屋上に駆けつける。

 そこでは3年生の三国太一(CV:佐藤健輔)と、彼に呼び出された神童と霧野蘭丸(CV:小林ゆう)との間で話し合いが持たれていた。神童はやはり退部を考えていた。神童にキャプテンを託した三国は落胆し、何とか翻意できないかと説得を続ける。そこに天馬と信助も加わり、辞めないで欲しい旨を伝える。

 去年の決勝戦の試合で活躍する神童を観た事を告げる天馬。円堂監督のもとなら、またあのような自由で素晴らしい試合ができると言う天馬に対し、円堂監督もフィフスセクターに逆らえず、いずれ飲み込まれてしまうと諦念の思いを持っている事を告白する神童。天馬のようなポジティブシンキングな意見を聞く事が苦しいと言って去って行く神童。天馬や三国の説得も、彼のフィフスセクターへの頑ななまでの諦念を翻意させる事はできなかった。


 おそらくその足で向かったのだろう、部室の円堂に退部届を提出する神童。



 受け取ろうとしない円堂に業を煮やした神童は、その場に退部届を置き、その非礼を詫びるように一礼して立ち去る。「俺は認めないぞ」と円堂は声を掛けるが、神童が立ち止まる事は無かった。

 部室の外にいた剣城京介(CV:大原崇)としばし無言で向かい合った後、部室からも去る神童。


 神童の退部(円堂が退部届を受け取っていないので、あくまで「見込み」)の話を車田剛一(CV:野島裕史)から聞かされて驚愕する天城大地(CV:奈良徹)。サッカーを愛する神童が部を辞めるという事は天城には信じられなかったのだ。しかし達観さんの南沢は落ち着いていた。内申書重視の彼にとっては、栄都学園戦でフィフスセクターの意向に逆らった神童の存在は疎ましくなっていたのかも知れない。


 神童の退部騒動は、2年生たちやマネージャーたちにも動揺を与えていた。神童がお目当てでマネージャーになった茜が残念がる。いつも通りネガティブに落ち込む速水を、水鳥が怒鳴り付ける。



 内申書に響く事を懸念する浜野海士(CV:金野潤)と同調する倉間。浜野を内心推していた当方的には、この反応にはがっかりだ。前回と言い今回と言い、ちょっとこのキャラの本心だけは掴みどころが無い。去年の決勝戦のような普通の試合に焦がれているところは微笑ましいんだけどね。

 そんな連中の後ろ向きな態度に激怒する水鳥。スレた上級生のお前たちには、1年生の様にサッカーのみに対する情熱は無いのか、と問う。



 天馬のマネをする(と思われる)水鳥。彼女には天馬はこう見えている。今回一番笑えるシーン。今回は茜と水鳥が目立っていて面白かった。


 「ありませぇ〜ん」とふざけて答える速水に鉄拳制裁を加えようとする姿を見ると、水鳥は本当にスケバンなのかも知れない。物理的にキラキラ光る水鳥はとても可愛かったのに。


 その頃の天馬、神童の退部届を見て、改めて神童と話し合う事を望む。本心で退部届を書いたはずは無いと力強く円堂に告げ、納得のいく返答を聞くため、練習後に神童の自宅に向かう。


 神童の自宅が大豪邸だった事に驚く天馬。神童がピアノを弾く音楽室に招き入れられる。

 招き入れたものの神童は、何故天馬の来訪を受け入れたのか自問していた。話す事は無いはずなのだが……。

 家の大きさや、その場の雰囲気に圧倒されながらも、天馬は神童のピアノ演奏を褒める。神のタクトの原点は音楽活動にあると思った天馬は、そこからまた去年の決勝戦の話に言及する。

 去年の決勝戦は確かにフィフスセクターの指示の無い自由な試合だった。しかし自由な試合ができたというその事自体が、結局はフィフスセクターの意向通りだったという矛盾に神童は気づいていたのだ。浜野や倉間が無批判に懐かしんだ去年の決勝戦、神童にはそれすらもフィフスセクターの言いなりであったという一点で我慢ならないものであった。

 そのままいれば、サッカーが嫌いになってしまう。サッカーを愛すればこそ、サッカーから離れざるを得ない心中を吐露する神童。栄都学園戦で見せた自分の軽挙。その事がどれほどの悪影響を学校全体に及ぼすかを懸念していた神童は、そのやり場のない怒りを天馬にぶつける。



 円堂の事も、いつかは強大な組織の言いなりになると断言する神童。円堂の事、まだまだ分かってなくて歯がゆい。

 言いたい事を言いつくした神童。悲しげな顔で引き下がる天馬だったが、最後に一つのお願いとして「フォルテシモ」を見せて欲しいと告げる。信助も呼んで、3人でサッカーする事を望む。

 嫌がる神童。だがキャプテンとサッカーがしたいという感情論一点張りで神童に食い下がる。しつこい天馬くんにいら立つ神童。だがついに根負けして同意する。

 「サッカー、本当に好きなんだな?」と呆れた口調で天馬に語りかける神童。苦笑混じりではあるが、始めて天馬に笑顔を向ける。良い感じだ。


 河川敷のグラウンドで天馬と信助、神童の3人でサッカーに興じる。天馬だけでなく、信助も心底嬉しそうな顔をしている。

 相変わらずドリブル以外の動作が未熟な天馬に、ボールの動きをよく見ろと指示する神童。何だかんだ言って、やっぱりキャプテンの責任感を見せている。サッカーが好きだという事と、サッカーができるという事は違うとカツを入れる。


 そして放たれる必殺技「フォルテシモ」。



 今度はちゃんと文字も出た。音符調の文字が特徴的。ちなみに「フォルテッシモ」ではない。


 ホンモノを目の当たりにして大喜びの天馬と信助。神童は義務を果たしたと、クールに去ろうとする。感謝の礼をする天馬と信助。キャプテンから教わった事を糧に頑張る事を誓う。

 だがそれは永久(とわ)の別れを意味する挨拶では無かった。本当のサッカーができるようになった時は、また戻って来てくれるかを問う天馬。神童はその問いに、本当のサッカーなど幻想であると語気荒く言い返し、天馬のボールを強引に奪い取る。再び“2 on 1”でボールを奪い合う両者。

 そんな3人を遠くから見つめる円堂。

 「本当のサッカー」を否定する神童に立ち向かう天馬。「その思いが本当なら、俺を抜いて見せろ!」と眼前に立ちふさがる神童。神童を目覚めさせるという使命感に燃える天馬は、自分が「本当のサッカー」になると宣言し、ついに……





 発動の色からして、おそらく風属性の技だろう。「そよかぜ」という名称だし。


 天馬の新必殺技、「そよかぜステップ」が誕生した瞬間だった。入部テストの時、あの手も足も出なかったキャプテンの神童を見事に抜いて見せたのだ。神童に対して「本当のサッカー」を実証しなければという使命感が、ここで天馬を一気に成長させたのではないだろうか?

 喜ぶ天馬。必殺技の誕生を祝福する信助。今度は信助が必殺技を誕生させる番だと盛り上がる2人の新入部員を見て、神童は涙を流す。天馬に吹き飛ばされた身体が痛むのだろうか? それとも新入りに抜かれて悔しかったのだろうか?

 そのどちらでも無い。新入りが頑張っているというのに、自分はクヨクヨ落ち込んでいただけだという不明を恥じての涙であった。弱い自分では、キャプテンの資格は無いと言う神童。



 そこにいいトコ取りをするかのようにやって来て、神童にこそキャプテンの資格があると告げる円堂。神童の涙はサッカーが好きなあまりに流す涙であると喝破し、3人の眼前で、神童が置いていった退部届を破り捨てる。ホントにいいトコ持って行くよなぁ。千両役者の貫禄充分だ。……前作の主人公なんだから当たり前かな。

 神童の「神のタクト」とも呼ばれる指揮能力が、天馬の潜在能力を引き出したと告げる円堂。円堂の大人の態度を見て、神童が素直に胸中を告げる。本当は勝ちたい、これ以上無様な試合はしたくない、と。

 その言葉が神童から発せられる事を待っていた円堂。いつもの人ったらしのハニカミ笑顔を投げかける。



 ふっきれた笑顔を浮かべる神童を見て、天馬と信助も大喜びだ。キャプテンの退部も無くなり、尊敬する監督と先輩のもとで、ホーリーロードに臨む事となる。絶対に勝ちましょうという信助の言葉に、力強く応じる円堂。

 満足そうな笑みを浮かべる天馬を見つめ、「俺はこの笑顔が見たかったのかも知れない」と、天馬と同じ表情で思う神童。天馬が来訪してきた時、自宅に招き入れた事の理由を含めて思い返す。


 だがその4人を見つめる不気味な影が。フィフスセクターよりの監視者、剣城がこの事態を黙って見過ごすはずは無かった。




 就寝前、ペットの愛犬サスケを撫でながらホーリーロードに思いを馳せる天馬。幼い頃、自分とサスケの命を救ってくれた、雷マークのボールの男が試合を見てくれる事を期待して床に就くのだった。ここで木枯らし荘の全景が映るが、2階の電気が点いているので、天馬の他にも住人がいる事が分かる。



 1階の左端は、管理人の木野秋(CV:折笠富美子)の部屋かな?


 翌日登校して来た神童に話しかける剣城。



 円堂が部員達には内緒にしていたフィフスセクターからの勝敗指示を神童に耳打ちする剣城。地区予選1回戦、雷門は2ー0で敗れる事を。驚く神童の心中に「負けていい試合なんて絶対に無い」と宣言していた円堂の言葉が蘇る。一体、どうすれば、どうなれば良いのか混乱する神童を残し、剣城は去って行く。

 そこに何も知らずにやって来る天馬くん。新必殺技の「そよかぜステップ」をチームのみんなに見せたいと無邪気にはしゃぐ後輩を見つめる神童の表情は冴えない。



 次回に続く。



  エンディング



 今回は見どころが多かったよね。神童の必殺技「神のタクト」、「フォルテシモ」に主人公天馬の待望の新必殺技「そよかぜステップ」の誕生、さらに神童がやっと前向きになって、腐敗したサッカー界に向き合う決意をした回でもあった。

 天馬の笑顔を見て「俺はこの笑顔が見たかったのかも知れない」とか言ってたけど、とんでもない、それは視聴者であるこちらが神童くんに言いたかったセリフだよ。神童のあのエエ顔を見るために、今まで『イナズマイレブンGO』を観続けて来た気がする。

 最後に剣城が暗躍して、また弱気な面が出て来そうなところが心配なんだけど、そういう時は円堂に相談しなさい。悩みは全て解消しちゃうだろうから。


 あと今回からオープニングに円堂が出て来ていた。




 歌い手の“T-Pistonz+KMC”の声がちょうど裏返る辺りに登場。その曲調にもピッタリ合ってて、カッコ良かったよね。最近のアニメのオープニングはよくマイナーチェンジするので、見どころが多くなっていて楽しい。天馬が蹴ったボールが暗雲を切り裂いて青空が見えるシーン、円堂登場によって明るい未来の可能性が高まった事を暗示するかのように、青空がそれまでより広くなっていた。そういう細かい演出も気付くと楽しい。


 次回はいよいよホーリーロードに突入だ。本来のトーナメントの楽しみもあるけど、雷門中学がフィフスセクターの意向に逆らって勝利する事で、どういった展開になって行くのかが見ものだ。



 次回「ついに開幕!ホーリーロード!!」に続く。



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『イナズマイレブンGO』第7話「円堂監督登場!!」の感想 【燃える新展開!】

  恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』を観ての感想文、今回は第7話「円堂監督登場!!」を観ての感想を書く。

 遂に現れた前作の主人公、円堂守(CV:竹内順子)が閉塞した世界観をどう突き破るのかがこれからの注目点になるだろう。そして、レギュラーキャラクターが円堂に触発されて、どう変わって行くのかも見ものだ。人間の成長ストーリーとしても楽しめる展開になりそうだ。


 ただ今回は本編の前に、どうしても言及しておきたい事がある。ホントは前回の感想時に書くつもりだったんだけど、すっかり忘れてしまっていた(秋ねえ風の言い訳)。

 それがこの、『イナズマイレブンGOトレーディングカードゲームのCMだ。



 主人公、松風天馬(CV:寺崎裕香)とライバルの剣城京介(CV:大原崇)がカードゲームで勝負するという微笑ましい(?)CMなのだが、雷門を襲撃した剣城が「絆をつなげて……」とか言いながら、おのれがサッカー部から追い出した雷門の選手と協力している絵ヅラがものすごく笑える。せめて黒の騎士団の選手と協力しろよ。

 しかもそれで天馬が負けてるし(笑)。今週の最新版では、天馬が勝ってるCMだったので、2パターンあるようです。どちらになるのか途中まで分からないので、毎回必見のCMになりそう。ちびっこのみならず、腐女子も買うべし。当方も買いたい。一緒に遊んでくれる大きなお友達の相手がいそうにないのだけど。



 では本題。

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 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
【次期監督は!?】 『イナズマイレブンGO』第6話「ラストパスにこめた思い」の感想 【正解は次回予告で】
 をご覧ください。


 それ以前の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


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 前回の栄都学園戦で、サッカー界の現状と、フィフスセクターの強大な権限を知った天馬。

 直情的にそのくびきに逆らい、キャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)を利用して(?)ゴールを決めたところまでは大満足で「何とかなるさ!」と思っていた天馬くんだが、その後監督を更迭された事でさすがに責任を感じて落ち込んでいた。


 三国太一(CV:佐藤健輔)から連絡が行ったのか、河川敷の公園で雷門を去る事になった久遠道也(CV:東地宏樹)監督に追いつき、謝る天馬。



 前回、雷門中学かと思った場面だったけど、これは河川敷でした。雷門中学を何度も去るのはおかしいと思ってたんだけどね。


 しかし、更迭が自らの身を襲う事になる事は既定路線だったと告げる久遠。天馬に気を遣わせないための配慮もあっただろうが、むしろ、こうなる事をこそ、久遠は望んでいたのだ。選手たち自らでフィフスセクターの支配に反抗するための素地を作り、次の監督に託す事、それが久遠の使命だった。入部早々の天馬がそれを果たしてくれた事を、久遠はきっと歓迎しているはずだ。

 天馬にはサッカーを続ける事を指示して、表舞台から去って行く久遠。


 とはいえフィフスセクター側に久遠追放の口実を与えてしまった事、そして新しい監督と雷門サッカー部の将来に対する不安が入り混じり、天馬の表情は晴れない。



  オープニング



 かつて伝説を生んだ雷門中学サッカー部発祥の地、古びたボロ小屋のような旧部室の前に佇む一人の男。剣城に破壊されたサッカー部の看板を見つめるその後ろ姿は、背の高さこそ違え、観る側にデジャヴを感じさせる。



 一方グラウンドでは、欠席した神童を除くサッカー部員が練習をしていた。精神的支柱のキャプテンがいないせいか、選手たちはどこか集中し切れず、本調子ではない様子。

 神童がお目当てで入部したマネージャーの山菜茜(CV:ゆりん)も、神童の不在に寂しそうだ。


 キャプテンの不在に加え、監督は更迭、フィフスセクターからの報復も気になる状態の中、練習に気が乗らない旨を告げるネガティブ思考の速水鶴正(CV:吉野裕行)。3年生の車田剛一(CV:野島裕史)の叱咤も空回り気味だ。

 そういう状態では、思考がマイナス方向に働くものだ。全ての責任は天馬がKYだった事と帰結させ、憎悪の目で天馬を睨む倉間典人(CV:高垣彩陽)。この考えは当たらずと言えども遠からずなだけに、天馬は辛いところ(倉間の憎悪の念には気付いてなかったけど。さすがKY)。


 盛り上がらないまま練習が終わり、今後のサッカー部の命運を心配する一同。次の監督はフィフスセクターから送り込まれる事が確実な今、選手の自主性を尊重してくれた久遠監督が辞めさせられた事は痛恨事だ。達観した諦め口調で内申書だけを目当てにする事を宣言する南沢篤志(CV:梶裕貴)。


 「(監督に)誰が来ても同じ」という厭世感に包まれる一同。そこに

「そんな事は無いぞ!」という超存在感のある力強い声が響く。


 その発言をした男が近づいてくる。逆光の中、その表情は読めないが、その正体にいち早く気づいたのが、サッカー部顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)だった。第1話の初登場以来、久々の満面の笑みでその男を迎える。




 視聴者と春奈以外は、その男の正体が分からず、ピンと来ない表情。だが男が自らをサッカー部の新しい監督、円堂守と名乗った途端、全員が驚愕する。サッカープレーヤーなら、誰もが伝説のキーパーであるその名前を知っていたのだ。ましてや円堂はここ、雷門中学のOBである。その名前を聞いて、だらしなく座り込んでいた選手たちがいっせいに立ち上がったのが印象的だった。

 円堂の新監督就任には、春奈も、そしてフィフスセクターからの監視人の剣城も驚く。


 天馬と西園信助(CV:戸松遥)は、伝説のキーパー、円堂守の監督就任に久遠前監督の事も忘れて大喜びだ。天馬は円堂と目が合っただけで顔を赤らめ、一目ぼれの様相。

 監督になっての初の指示を下す円堂。放課後に河川敷のグラウンドで特訓する事を告げる。雷門サッカー部が弱小でグラウンドが使えなかった時代と違い、今は専用のグラウンドも常設されている。なぜ河川敷で練習する必要があるのか理解できない一同。

 学校のグラウンドで見えない事が見える事もある、と抽象的な表現で返す円堂。すべては勝つためのサッカーをするためだと力を込める。

 「勝つためのサッカー」、これこそフィフスセクターの支配下にある現状ではタブーである。それなのに、このフィフスセクターから派遣されたであろう円堂新監督は、それをやろう、と自分たちに呼びかけているのだ。訳が分からず、互いに顔を見合わせる選手一同。

 放課後、河川敷で待っている事を告げ、その場を後にする円堂。しかし特訓という言葉に胸を躍らせたのは、新入生の天馬と信助の2人だけだった。





 天馬と信助の表情・ポーズに注目。ワクワクしっ放しだ(笑)。


 他の選手たちはその方針や真意に疑問を抱き、唐突感も手伝い、にわかには賛同する事ができなかった。やる気の無い順番に抜けて行き、放課後の練習には参加しない事を宣言する。

 まず口火を切ったのが達観さんの南沢。浜野海士(CV:金野潤)が、それにあっさり同意して抜けて行ったのにはずっこけた。浜野は過去を振り返っても雷門の中ではやる気のある方だと思っていたんだけどなぁ。天馬のKY的なやる気に対しても割と好意的だったし。

 浜野のそんな様を見て、ではないだろうけど、ネガティブなメガネくんの速水、さらに天馬に反感を持つ倉間が天馬の意見に耳を貸さず去って行く。霧野蘭丸(CV:小林ゆう)、天城大地(CV:奈良徹)も去り、付和雷同的に車田、三国も退場して行く。


 先輩たちが全員、ボイコットを決め込んだのだ。寂しそうな天馬だが、自分たちだけでも行こうと信助に提案する。円堂にサッカーを教わりたいという強固な気持ちは、先輩たちの態度がどうであれ、止める事ができない。円堂にサッカーを教わり、もっと上手くなる事を誓う天馬と信助。


 理事長室では、理事長の金山郷造(CV:小室正幸)が冬海卓(CV:四宮豪)校長を叱責していた。フィフスセクターから送り込まれた監督が円堂守である事に納得がいかない金山。



 本来送り込まれるはずだった、地味な監督。出ないキャラに凝っても仕方ないけど。


 これはおそらく前回に暗躍宣言していた目金欠流(CV:加藤奈々絵)の仕業に違いない。フィフスセクターのコンピューターにハッキングして、円堂の雷門赴任をねじ込んだのだろう。とにかく円堂守の監督就任は正式に決定された。彼らにとっては、おそらく久遠よりも都合の悪い男が監督に就任した事に異論を差しはさむ余地は無くなった。


 そして放課後、相変わらず一番乗りにこだわる天馬が河川敷目指して駆けて行く。天馬の忘れたスパイクを持って後を追う信助。

 河川敷に到着。円堂が笑顔で2人を待っていた。2人の名前を呼ぶ円堂。名前は栄都学園戦を観戦中に覚えたのかな? 



 駆けて来た天馬たちとさほど変わらないタイミングで存在するマネージャーと顧問の女子たち。彼女たちの脚力もすごそうだ。


 円堂プロデュースの特訓に興味しんしんの2人。早速その内容を問いかける。天馬には三角コーンを並べてその合間をドリブル、信助にはヘディングの精度を上げるため、繰り返しヘディングする事を課す。共に、2人の得意なプレーをより延ばすための特訓だ。2人の特徴は栄都学園戦ですでに見切っている事は間違いない。


 参加者がたった2人だという事に落胆する春奈。だが円堂はポジティブだ。サッカーを愛する選手たちの気持ちを見越し、いつか全員が参加する事になると太鼓判を押す円堂。


 円堂の特訓を、遠く橋の上から見つめる蘭丸。新監督就任も含め、その件を親友でありキャプテンである神童の自宅に伝えに行く。

 学校を欠席した神童は、自宅で趣味のピアノを弾いていた。しかし栄都学園戦での経緯が脳裏をよぎり、演奏を中断して激しく落ち込む。



 大きなグランドピアノが置かれた部屋。蘭丸が訪れた際は敬語を使う召使いらしい人が声を掛けている。神童は相当な資産家の御曹司と思われる。


 蘭丸から新しい監督の名を聞かされて、やはり驚く神童。円堂守の名は、サッカーを志す者なら誰でも感慨なしでは聞けない。そんな人物が新監督でやって来たという事は、相当な驚きだっただろう。

 勝つための特訓をするという円堂を変わり者と表現する蘭丸。しかし神童は、その「勝つため」という言葉に引っかかりを感じる。


 そして、円堂の言葉に対する引っかかりは、実は他の選手たちも感じていた。旧雷門サッカー部の部室を見つめながら思案する三国と車田。教室で特訓について自問する倉間と浜野。校舎前で円堂の言を批判する速水と天城。気の合う2人が組みとなり、それぞれ円堂の言葉の真意を模索する中、ひとり孤立する南沢がさみしい。


 結局その引っかかりの呪縛からは、みんな逃れる事が出来なかった。河川敷での練習風景を覗きにやって来る部員たち(南沢を除く)。何をやっているのか、気になって仕方が無いのだ。円堂の人心掌握術、恐るべし。



 下手くそだが、楽しそうに特訓する天馬と信助を見て悪態を吐きながらもちょっと羨ましそうな倉間。円堂の指導のもと、爽やかな汗をかく天馬と信助を見て、自分たちの昔の姿を重ね合わせる一同。サッカーをするという事、ただそれだけで楽しかったあの頃に。


 天馬がミスしたボールの転がった先に、剣城がいた。

 円堂の「サッカーやろうぜ!」という言葉に過剰に反応する剣城。第1話で天馬相手に、自嘲気味な口調で同じセリフを言った剣城。その後の円堂に対する態度も含めて、これは何か伏線がありそう。

 剣城の憎悪に対しても柳に風の円堂。まったく意に介さない。この伏線が上手く噛み合うのかどうか、少し不安になる。


 そしていつから気付いていたのだろうか、影から覗いていた他の部員たちも呼び寄せる円堂。ばつが悪そうにゾロゾロと出てくる部員たち(除く南沢、神童と蘭丸)。


 全員のキック力を見たいという円堂。皆にシュートを課す。一番乗りしようとした天馬を制して倉間が出る。出しゃばりの天馬をウザがったというより、円堂をこれ以上天馬に一人占めさせたくないという心理が働いたように見える。あとはフォワードの立場である自分のシュートを監督である円堂に見せたいという心理。

 倉間のシュートを褒める円堂。褒められて顔をそむけ、ツンデレぶりを発揮する倉間。


 次々にシュートを決めて行く一同。全員を褒める円堂。褒めて伸ばすタイプなのは、イナズマイレブンのキャプテンだった時と変わりない。天馬のシュートは大きくゴールを外れたが、その威力を褒める円堂。天馬もその言葉で救われ、笑顔を見せる。指導者としても理想的な性格だね、円堂は。


 そして最後のキッカーに剣城を指名する円堂。部員一同に緊張が走る。剣城はフィフスセクターの監視者であり、部員の感覚からすれば敵である。

 再び掛けられる「サッカーやろうぜ!」の声に怒りの形相を浮かべる剣城。河川敷練習に姿を現しただけでも驚きなのに、何とシュート練習に加わる事に応じる。

 円堂以外は緊張して事の成り行きを見守る。円堂はそれが剣城のモチベーションに繋がる事を知ってか知らずか、ゴールの前から動かない。あたかも、自分に向ってシュートして来いと言わんばかりだ。


 それは何故か円堂を憎悪する剣城にとっても望むところ。練習だというのに、カードゲームのCMでも見せた必殺技「デスソード」を放つ。標的は円堂の顔面だ。

 セカンドチーム全員を一撃で屠り、三国の「バーニングキャッチ」を軽く凌駕した必殺のシュートだ。まともに当たれば円堂といえども無事では済むまい。





 驚愕する一同。空野葵(CV:北原沙弥香)はその蛮行に思わず目を覆う。



 しかし円堂は首を少し動かしただけで、そのシュートをかわす。ボールは最初から決められた軌道の様に、ゴールに吸い込まれる。そして何事も無かったかのようにそのシュートを褒めあげる円堂。その態度は、円堂にぶつける事を狙った剣城の神経を大いに逆なでする。悪態を吐いて去って行く剣城。

 円堂の無事にほっとしつつも、物足りない天馬。伝説のキーパーなら、きっと必殺技で剣城のシュートも止めてくれると思ったのだ。円堂がそれをしなかった理由、その辺も伏線としてこれから語られるのだろう。若き監督にありがちな、怪我をして現役を断念したという展開でなければ良いのだけど……。


 そこで練習終了を告げる円堂。長時間特訓した天馬と信助はともかく、シュート一本で練習終了を告げられ、納得が付きかねる先輩たち。学校のグラウンドでは見えないものとは何かを知りたがる。

 わざわざ河川敷にまで来て、勝つための練習に参加する。本気の勝利を求めてやって来るという事、それが円堂が真に教えたい特訓だった。本気のサッカーをするために集まった仲間の顔を互いに認識させるための練習、だった訳だ。

 円堂のこの奇策は、選手たちの意識改革の第一歩になったのだろうか?


 帰り道、またしてもスパイクを忘れて慌てて戻る天馬。円堂監督からスパイクとボールを渡される。ボールも?

 なぜ特訓にやって来たのかを天馬に問う円堂。サッカーがやりたいから、サッカーが大好きだからと屈託なく答える天馬を見て、円堂は嬉しそうだ。きっと自身の中学生の頃と似ている、と思っていたのだろう。


 すっかり夜も更けて、ようやく自宅に到着した天馬。天馬の帰宅を待っていた、親戚のおねえさんの木野秋(CV:折笠富美子)が声を掛ける。




 新監督の事を勢い込んで秋に話す天馬。その名を聞いた秋は大いに驚く。秋が円堂の同級生だと聞き、今度は天馬が驚く番。秋はサッカー大好き少年の天馬に、なんで今まで円堂の話をしなかったのかなぁ?

 円堂の事を聞きたがる天馬に、2人が(サッカーバカ的な意味で)似ている事を改めて思った秋は笑い出す。



 サッカーバカ(褒め言葉)の図。この様に自分の名前も忘れてしまうぐらいのバカの一念でないと、この閉塞状況は突き破れない。円堂と天馬、2人のバカ(褒め言葉)のパワーで流れを替えてくれる事を望みたい。



 同時刻、町のシンボルの鉄塔の下で、久遠前監督と久しぶりの再会を果たす円堂。久遠と目金の差し金で、円堂が監督の後任になった事は間違いなさそうだ。

 「アイツは面白い奴です」と言う円堂に対し、一瞬浮かんだ笑顔で同意を表す久遠。雷門サッカー部にある一条の希望の光、その少年に対して共通の認識を持つ両者。

 腐敗しきったサッカー界の浄化を後任に託す久遠。力強くその要請に答える円堂。去って行く久遠を見送り、サッカーをする事だけに夢中になっていた少年の頃、よく登った鉄塔を見つめて決意を新たにする円堂。今度はその頃の自分と同じ年頃の少年たちを率いて、腐敗したサッカー界に反撃する番なのだ。



 次回に続く。



  エンディング



 いや、存在感が半端じゃなかった、円堂監督は。想像してはいたけど、まさかこれほどとは……。少年時代は丸顔で可愛いイメージだったけど、大人になってシュッとカッコ良くなっていたね。彼が今回見せた圧倒的なまでの求心力で雷門サッカー部をまとめ上げ、これまで鬱積していた物語の展開を替えてくれることだろう。


 当方はこういう続編モノだと、個人的に想像していた未来図との答え合わせをしたくなる性格。カップル厨と言われそうだけど、この辺は触れておきたい。


 天馬から円堂の事を聞かされた時の秋のそっけない態度で、円堂の結婚相手が秋だという線は消えた。個人的にはお似合いだと思っていたのでちょっと残念。

 またラストシーン、円堂と久遠が会っていたシーンの両者の態度で、久遠の娘の冬花(CV:戸松遥)と円堂の結婚の線も消えた。冬花と結婚していたなら、円堂が久遠の事を「お義父さん」とは呼ばないまでも、何かその辺の話が出るはずだから。


 という事は、円堂の嫁は雷門夏未(CV:小林沙苗)か、円堂にキスしていた財前塔子(CV:高垣彩陽)のどちらかか? 雷門中学の支配者たる理事長職が敵の手に落ちているという展開上、夏未はきっと雷門中学を取り戻すという立場で物語に出て来ると思うんだけど、それは果たして「円堂夏未」という名前で出てくるのだろうか? いや、楽しみだなぁ。カップル厨と言われようが。

 まさか嫁が風丸一郎太(CV:西墻由香)という腐女子大勝利展開じゃないだろうね?



 円堂監督登場で、これでようやく盛り上がって行けるのかな、と思いきや、次回予告では神童くんが相変わらずクヨクヨして監督との相性が良くなさそう。早く前向きになって欲しい。円堂の能力なら、受け手の気持ち次第で好転させる事ができると思うので。



 次回「キャプテンの資格」に続く。



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【次期監督は!?】 『イナズマイレブンGO』第6話「ラストパスにこめた思い」の感想 【正解は次回予告で】

 恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文、今回は第6話「ラストパスにこめた思い」を観ての感想を書く。

 お気づきの方もおられると思いますが、この『イナズマイレブンGO』の感想は拙ブログの中でも一番時間の掛かる作業となっています(他の記事の2〜3倍ぐらい)。手抜きせず書き切りたいという思いもあって、まとまった時間の取れる週末の更新とさせて頂いています。

 この手法では新鮮な情報を求めて来られる方にはお望み通りの回答が示せず、誠に申し訳なく恐縮なのですが、今後も観に来て下さるとありがたいです。もう少し早く更新できる時は、可能な限りそうしたいと思っています。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第5話「仕組まれた試合」の感想 【熱いアイツが帰って来た!】
 をご覧ください。


 それ以前の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 旧『イナズマイレブン』のアニメ感想、及びその他記事は、ココをクリック。


 で、それぞれ一覧表示されます。

 栄都学園との練習試合に臨んだ雷門中学サッカー部。サッカー界を影から支配するフィフスセクターからの指令により、この試合は3−0で敗れる事が課せられていた。

 栄都学園の選手のシュートが当初の予定通り雷門ゴールに突き刺さる。わざと負けないといけない責務に気を落とす先輩たちを見て、未だ裏の事情を知らない新入部員の松風天馬(CV:寺崎裕香)と西園信助(CV:戸松遥)。先輩たちの落胆の理由を、先取点を奪われた事と思い込み、明るく励ましの言葉を掛ける天馬。

 その屈託のない態度がさらに先輩たちをイラつかせ、落ち込ませる事も知らずに……。



  オープニング



 雷門ボールで試合は再開される。天馬たちと同じく、この試合に課せられた事情を知らずに声援を送るマネージャーの空野葵(CV:北原沙弥香)と何故かベンチ入りが許されている部外者、スケバンの瀬戸水鳥(CV:美名)。その姿を見て事情を知る立場のサッカー部顧問、音無春奈(CV:佐々木日菜子)は顔を曇らせる。かつて自らがマネージャーだった、サッカー界が幸せだった頃を思い出して、であろうか。

 観客席では、前回雷門のキャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)に賄賂を贈って息子のゴールを依頼した保護者の母親が熱心に試合を見つめる。息子の内申書のために買収工作を行った強引な女性だ。


 再開早々、さっそくボールを奪われる雷門サイドのメガネくんの速水鶴正(CV:吉野裕行)。もちろんシナリオ通り、わざと奪われたのだが、それを果敢に取り返そうと挑む天馬。だが天馬の今の実力では、八百長抜きでも簡単に突破されてしまう。



 センタリングで再びチャンスを演出しようとするが、もう一人、今回のシナリオを知らない新入生、信助が自慢のジャンプ力でパスをカットする。



 見上げる巨漢の3年生、天城大地(CV:奈良徹)の表情が印象的。おそらく彼が生涯できないプレーだろう。


 当初予定と違う異質因子の登場に、栄都学園サイドは監督も含めて合点が行かない様子。事前の話と違うではないか、と言わんばかりに、栄都のキャプテンの冴渡優一郎(CV:峯暢也)が神童に問い質(ただ)す。



 2点目までは即座に栄都が奪うという筋書きの通りに動かない選手がいる事にケチをつける冴渡。暗に協力を要請された神童は、信助にボールを渡すよう声を掛ける。

 キャプテンにパスを要求された信助は、絶対の信頼感でもってパスを渡す。神童がボールを持った事で浮かれる賄賂母。神童はすっかり買収に応じたと思い込んでいるのだ。母親はともかく、買収工作時にあまり乗り気に見えなかった息子選手も神童にパスを要求するなど、思いっ切り情けない。この母子にだけは思い通りにさせたくないらしく、高速で件の選手の横を走り抜ける神童。

 だが続いて神童の前に立ちはだかった選手のディフェンス技「シーフ・アイ」にあっさりボールを奪われてしまう。神童は買収にこそ応じなかったが、栄都に敗れるというシナリオには逆らうつもりは無く、自ら台本通りの展開に戻すようお膳立てしたのだ。




 前回、南沢篤志(CV:梶裕貴)からボールを奪ったのと同じ技。ちょっとカッコ良い技だけど、神童や南沢が本気ならもっとすごいドリブル技で軽くかわせるはずだ。


 台本に書かれたとおり、押し気味に試合を進める栄都。一見競り合うかのような試合展開に、観客の殆どはこの試合にシナリオがある事に気付かずに熱狂して試合を観ている。



 そして最初の失点同様、初期のゲーム版目金欠流に似ている栄都の選手の必殺シュート「パーフェクトコース」が雷門ゴールを襲う。前回同様、「バーニングキャッチ」で迎え撃つゴールキーパー三国太一(CV:佐藤健輔)。今度こそ止めた、と思う天馬。だが……





 最後の最後、シュートの衝撃に堪え切れなくなった(ように見せかけた)三国がゴールを割り、栄都学園に追加点が入ってしまう。またも予測が外れて、驚く天馬と信助。

 考え得るいろいろな要素を考慮に入れたとしても、さすがに様子がおかしいという事に気付き始めた天馬。確かめるかのように真剣な表情で、先輩たちのプレーを目で追う。そして先輩たちのプレーが、いつものそれでは無い事に完全に気付いた。

 そんな中、ボールが神童に渡る。尊敬し、信頼するキャプテンのプレーに一抹の期待を寄せる天馬。だがその神童までもが無気力なプレーをするのを目の当たりにし、天馬は愕然となる。

 天馬の様子を見て、ようやく無気力プレーに気付いた事を見てとるフィフスセクターの監視人、剣城京介(CV:大原崇)。


 ここで前半が終了する。強豪・雷門中学の苦戦、そして新鋭・栄都学園の思った以上の善戦に沸き立つ観衆。この試合が八百長試合である事に気付いている人間は、ほんの一握りなのだ。


 両チームがベンチサイドに下がるタイミングで、冴渡が神童に声を掛ける。「後半もヨロシク♡」と憎たらしく言い捨てて去って行く冴渡に、歯噛みして悔しがる神童。



 消沈する選手たちを迎えるマネージャーたち。水鳥もちょっとは手伝いなさい。


 そこに誰も、視聴者ですら聞いた事もない怒声が響く。天馬だ。先輩たちが何故不甲斐ないプレーをするのか分からない天馬が怒りを持って疑問を吐き出したのだ。



 本気を出して戦おうとしない先輩たちを詰問する天馬。天馬のその態度に、雷門メンバーの無気力試合に全く気付いていなかったマネージャー3人組(1人はマネじゃないけど)は驚く。

 嫌な責務を歯を食いしばって堪えて来た神童は、事情を知らないとはいえ空気を読まない新入りの無遠慮な罵声に対して怒りを募らせる。その空気を察したのか、助けに入る顧問の春奈。



 春奈は、この試合が最初から3−0で負けるという事が決まっている事実を、遂に天馬たちに告げる。フィフスセクターの指示には逆らえない事情を、悔しさに震えながらも話す春奈。忸怩たる思いがあるのは、彼女も同じなのだ。

 サッカーの強さで学校の価値が決まる現状。一極集中を望まず、ある意味の平等をもたらす事で秩序を維持するというのがフィフスセクターの思惑らしい。公平の名のもとに、努力や向上心を省みないその思想は、まるで結果の平等を押し付けた共産主義国の所業で、どう考えても歪んでいると思うが、これを打ち破るのが、これからの雷門の目標になるのだろう。


 八百長の押し付けにどうしても納得行かずに反発する天馬。その木を見て森を見ない態度に、遂に激昂して天馬を怒鳴りつける神童。

 「お前に何が分かる!」と。


 悔しい思いをしているのは自分たちだって同じだと、これまでの思いを叩きつけるように天馬にぶつける神童。フィフスセクターに逆らえば、サッカー自体ができなくなる。たまに思い通りサッカーがプレーできるその時を励みに、せめてサッカーを続ける権利だけは守ろうと、屈辱にまみれてでも必死になっていたのだ。

 神童の思いを受け、どうしたら良いのか分からなくなる天馬。神童の方も、監督の久遠道也(CV:東地宏樹)が何故天馬の様な何も分かっていない人物をサッカー部に入れたのかが理解できないまま、混乱する。



 気を鎮めるため、冷水で顔を洗う神童。



 栄都学園のキックオフで後半戦が始まる。事情を聞いてしまったからには、この試合の勝利は諦めるしかないのだが、その点は部外者の水鳥、とにかく天馬を応援する。天馬を応援する、天馬のためだけの私設応援団だから当然の態度と言えるかも知れないが。

 だが、天馬は自分の為すべき事が思いつかない。どうすれば良いのかが分からない。想像を越えるフィフスセクターの権力の大きさに、茫然自失の面持ちでピッチ上で棒立ちになってしまう。打ちのめされた天馬を「嫌なら辞めろ」と、しかめ面でやり過ごす、倉間典人(CV:高垣彩陽)。


 試合は一進一退の互角の勝負が展開される。もちろんこれもすべてシナリオ通りであり、雷門サイドは誰一人として納得ずくのプレーでは無い。敢えて全力を出さず、互角を演出しているのだ。


 そんな中も、棒立ち状態の天馬。心のダメージを慮り、心配する幼馴染の葵。

 そこに突っ込んで来る栄都の選手。棒立ちの天馬を弾き飛ばしてしまう。何の抵抗も見せずに倒されてしまう天馬。心配する春奈がピッチの外に出す事を提案するが、頑としてそれを容れない久遠。何も考えていないのか、それとも深遠な考えがその胸の内にあるのか……?


 神童に3点目を要求する冴渡。シュートするのは、またしても「パーフェクトコース」の彼だ。シュートをしたり、ブロックをしたりといった選手の説明に、「メガネの選手」という表現が使えない栄都学園の選手。全員メガネだからな。

 3たび「バーニングキャッチ」を使用する三国。そしてわざと破られ、ゴールを許す事もまた3度目となる。3−0、義務は果たされた。





 得点献上の義務は果たした訳だが、相変わらず栄都に押されまくる(フリの)雷門。シナリオの書き手は栄都側らしく、カッコ良いプレーも軒並み栄都側に生まれる。


 「こんなの間違っている。サッカーが泣いている!」

 天馬が吼える。シナリオ通りの展開に、空気を読まない異分子が立ち向かう。驚く神童、そして剣城。

 最初のプレーで簡単に横を抜かれ、さらに棒立ち状態の時に弾き飛ばされた因縁のあるゴーグルメガネの選手(背番号7)から敢然とボールを奪い、ドリブルで突進する天馬。



 そして奪ったボールを神童にパスする。どうして自分にパスするのか、驚く神童。試合は3−0で負けにするという事は、ハーフタイムで告げてあるはずなのに……。

 神童ばかりでは無い、他の選手たちも何が起こっているのか、にわかに理解できない状態だ。そんな味方を置いたまま、果敢にボールを取りに行く天馬。天馬に散々意地悪な態度を取っていた倉間が最初に天馬の意図に気付いたのは、ちょっと意外だった。



 この背信行為に、敵チームのキャプテンである冴渡は天馬を「空気の読めないダメ選手」と皮肉る。自分もそう思うのか、敢えて反論しない神童。


 未熟な技術を補うように、身体をボールにぶつけて相手からボールを奪い返す天馬。文字通り、身体を張った気合のプレーだ。



 そうして必死で奪ったボールを、また神童にパスする天馬。だがパスは途中で栄都の選手にカットされる。

 懸命にプレーを続ける天馬に、車田剛一(CV:野島裕史)が本気プレーを止めるよう忠告の言葉を掛ける。勝敗指示が出ている試合でフィフスセクターに逆らえば、必ず報復がある。

 しかし空気を読まないガチンコ天馬くんはボールを追う事を止めない。たった一人で栄都の選手たちと渡り合い、身体を使ったプレーでボロボロになりながらボールを奪う。そして、神童にパスを供給し続ける。


 今度は神童が棒立ちになる番だった。動こうとしない神童にパスを渡し続ける天馬。神童を信じてこそのプレーだったんだろうけど、何だかイジメにも見えたりした。自分のプレーをしてしまえば、それは雷門サッカー部壊滅の危機なのだから。それが分かっているから動かない神童。神童のその思いが分かっているのかどうか分からない天馬。

 天馬の情熱に衝き動かされたのか、思いを共にしてボールを奪う信助。そしてまたも天馬から神童にパスが送られる。





 ゴール前、おそらく身体が勝手に動いたのだと思う。深層意識でずっとこうしたかった思いが神童を動かしたのだろう。天馬からのパスを見事にボレーシュートする。技名が無かったから、おそらくノーマルのシュートだと思われる。




 慌てて必殺技「ムーンサルトスタンプ」で止めようとする栄都のキーパー。予定ではシュートすらされないというのが前提だったのかな? 必殺技を使ったにも関わらず、結果ノーマルシュートに身体ごとゴールネットに叩きこまれる結果になる。これが本来の両チームの実力差か。


 そこで試合終了の笛が鳴る。雷門中学対栄都学園は、1-3で栄都学園の勝利で終わった。勝敗は筋書き通りだったとはいえ、雷門が得点する事は指示には無かった。これは明白な命令違反に当たる。その後のフィフスセクターからの報復を恐れる弱気な速水。しかしその心配ももっともな物なのだ。

 また「黒の騎士団」のような選手を送り込んで来るのか、それとも一切の対外試合を禁じられ、サッカー界から干されてしまうのか? 雷門に対戦相手を回さないという行為も、フィフスセクターならば苦もなくやれる権限を持っているはずだ。雷門中学の生殺与奪は、フィフスセクターが握っている。


 シュートしてしまった事が自分でも信じられないといった面持ちの神童。仲間からの問いかけに、天馬からのボールが己をサッカーに向き合わせた、とポツリと述べる。やってしまった事に、後悔の念を隠せない神童。

 一方、一矢を報いた事に大喜びなのが、敵味方双方からKY扱いの天馬くん(ホントにKYだし、その評価も仕方が無いが)。信助や水鳥、葵も素直に天馬に共感して喜ぶ。

 そしてもう一人、今回の経緯に喜んでいたのが、監督の久遠だった。天馬を入部させた時語った「あの2人(天馬と信助)でなければならない」の意味は、神童をサッカーと向き合わせる触媒として、天馬と信助がこの場面で果たす役割に気付いていたという事ではないだろうか?


 試合からの帰路、フィフスセクターの制裁を心配する葵に向かって天馬が一言。

 「何とかなるさ!」


 やはりKYだった。能天気というべきか……。ただ屈託なく語る天馬を見ていると、信助と葵もだんだんとそう思えて来てしまう。恐るべし「何とかなるさ」教の教祖、天馬。



 一方、ちょっとは「何とかなるさ」教に入信した方が良いと思えるぐらいクヨクヨ悩み患う神童。自分のシュートが何を引き起こす事になるのか分からない状態なので、やむを得ないところもあるが。

 三国から掛かって来た電話は、果たしてその件に関する事であった。


 天馬が、そして神童がサッカーに対する意思を貫いたその代償は大きかった。3-0の指示に従わなかったとして、久遠は雷門中学サッカー部の監督を更迭される事となったのだ。

 雷門を去ろうとする久遠の元に駆けつける神童。自分のシュートのせいで監督業を追われる事となった久遠に頭を下げて詫びる。しかし久遠はそうではないと言う。「自分の役目が終わっただけ」と、納得づくの辞任である事を示唆する。神童が目覚めた今、久遠にできる事は終わったのだろう。

 その言葉はウソでは無いだろうが、もう一つの意味合いがあったと思う。それは神童に責任を背負いこませないための久遠の優しい気づかいだったのだろう。神童が悩むタイプだという事は、久遠は良く分かっているはずだから。


 去り際に久遠は神童に、「シュートした時の気持ちを忘れるな」と最後の指示を出し、去って行く。そして改めてあの男に連絡を取る。


 前回と同様、オタク度に磨きがかかったフィギュアが並ぶ仄暗い室内で連絡を受ける目金欠流(CV:加藤奈々絵)。そのメガネを妖しく光らせ、画策していた計画をいよいよ実行に移そうとしていた。




 この顔は、どうひいき目に見ても悪役ですよ。この顔で次回に続いていいのか?



 次回に続く。



  エンディング



 久遠監督、次回予告で何故かまた雷門中学を去ろうとしてたけど、どういう事? 忘れ物でもしたのかしら?

 前回、思わせぶりだった円堂守は今回は一言も発さず。しかし、久遠が去った後の雷門の新監督は円堂で決まりだろう。ていうか、次回タイトルからして新監督が円堂じゃなかったらむしろビックリだ(守じゃなくて、大介だったりして)。

 あと、目金が画策する計画も気になる。フィフスセクターの思惑を打ち破る物になるのだろうとは思うけど。せっかく円堂が監督になっても、今のままでは身動きが取れないからねぇ。個人的な予想としては、フィフスセクターの指令コンピューターにハッキングして、勝敗指令を無茶苦茶にする算段ではないかな? 目金はそういうのが得意そうだから。

 天馬くんは本当にいい奴なんだけど、もうちょっと周りに配慮が欲しいかな? 天馬のブック破り(筋書きを守らない行為)はまさに王道で、主人公はああふるまわないといけないというのは分かるんだけどね。現状打破には、ある意味KYが必要だ。だけどね、特に神童くんには気を使ってあげて欲しい。今回パスを託されまくっていた辺りは、痛々しくて正視できなかったよ。



 次回「円堂監督登場!!」に続く。



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『イナズマイレブンGO』第5話「仕組まれた試合」の感想 【熱いアイツが帰って来た!】

 今日は恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文を書く。恐ろしいぐらい昨日までの話題と全く違うけど、今週は今日で終わりな訳で、当ブログ恒例の『イナズマイレブンGO』の感想を飛ばす訳にも行かない。今回はラストシーンで、遂にあの男が帰って来たシーンが描かれていた。彼は新しい物語に、どう関わって来るのだろうか?


 ちなみに今回、リアルサッカー「キリンカップ 日本対ペルー」戦が裏番組で放映されていたけど、当方は『イナズマイレブンGO』を録画したその上でこっちを観たよ。『ダンボール戦機』までしっかり観た。録画した上で。限定版のゲームを予約した上で発売日に並んで購入するオタクレベルの作品に対する愛情故に。後半から観たリアルサッカーは凡戦だったし、選択は間違っていなかったと思う。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第4話「天馬の入部テスト!」の感想
 をご覧ください。


 それ以前の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 旧『イナズマイレブン』のアニメ感想、及びその他記事は、ココをクリック。


 で、それぞれ一覧表示されます。

 前回、憧れの雷門中学サッカー部の入部テストに合格した新入生の松風天馬(CV:寺崎裕香)と西園信助(CV:戸松遥)。早朝目覚めた天馬は、自分を雷門中学に導いたサッカーボールに、今後のサッカー部での活動を頑張る事を誓う。



  オープニング



 放課を知らせる鐘が鳴ると同時に、天馬と信助は走り出す。待ちに待ったサッカー部員としての最初の部活動の時が来たのだ。彼らのそのあまりの素早さに戸惑う天馬の幼馴染の空野葵(CV:北原沙弥香)。彼女もマネージャーとしての活動が今日から始まる。

 勢い込んで乗り込んだサッカー部室はまだ誰も来ていなかった。一番乗りした天馬。憧れの部室で感慨にふけっていると、先輩方がゾロゾロと一気にやって来た。慌てて挨拶する新入部員の3人。



 本当に一気にやって来る先輩たち。まるで出待ちしていたかのようだ。


 遅れてやって来た2年生キャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)にも深々と頭を下げて挨拶する天馬たち。キャプテンがやって来た事で、新入部員たちと既存部員たちとで互いに自己紹介をする事になった。



 天馬を気に入って押し掛けてきた女生徒、スケバンの瀬戸水鳥(CV:美名)。顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)は彼女を把握していなかった。え、マネージャーで入部したんじゃなかったの? 前回そう書いちゃったよ。

 水鳥はマネージャーの様な面倒な事はしたくない。自分はあくまで天馬の私設応援団だと名乗る。周囲もそれで納得したのか、誰も止める事なくスルーする。いいのか、部外者にそんなに曖昧な対応で。


 さておき、正式な部員として挨拶する天馬。先輩たちとは入学式以来さんざん一緒にプレーした間柄なのに、改まって話すとなると緊張して上手く話す事ができない。信助から落ち着くようアドバイスを受けて、何とか自己紹介の体をなす事ができた。初々しい新入生といった風情の天馬くん。

 続いて信助も自己紹介する。小学生の時はDFだった事を明かす。小柄なDFという事で、サイドバック候補かな。

 そして、問題児の剣城京介(CV:大原崇)。フィフスセクターから送り込まれたシードとしてふてぶてしい態度を貫く。気性の荒い3年生の車田剛一(CV:野島裕史)が荒々しく挨拶を促し、ようやく名前だけをポツリと名乗る。慣れ合う気持ちは欠片も無い事を、態度にも隠そうとしない。入学式で痛い目に遭わされた部員の中でも、弱気なメガネくんの速水鶴正(CV:吉野裕行)は剣城を恐れ、警戒している様子だ。


 部員は以上の3名。続いてマネージャーの自己紹介に移る。葵が元気に自己紹介、そして2年生の不思議ちゃんの山菜茜(CV:ゆりん)に続いて、マネージャーでは無い水鳥も自己紹介する。


 新たに加わったメンバーの自己紹介が終わり、既存の部員たちを新入部員達に紹介して行くキャプテンの神童。3年生は4人、2年生が5人という構成。顧問の春奈と監督の久遠道也(CV:東地宏樹)の紹介が終わったところで、顔合わせは終わる。

 憧れのファーストチーム(1軍)のユニフォームを受け取り、驚くと共に喜ぶ天馬。部員が大量に辞めてしまった現在、新入部員の天馬と信助もレギュラーとして今後は臨む事になる。やむを得ない措置である事を天馬に伝える霧野蘭丸(CV:小林ゆう)と車田。簡単に1軍になれたからといって、新入りが雷門サッカー部を甘く見ない様に釘をさす事を忘れない。先輩のその意を汲んで、謙虚に頑張る事を誓う天馬の態度が爽やかだ。


 そして天馬と信助にとっては初となる練習がスタートした。先輩たちのレベルの高いプレーに圧倒されながらも何とかついて行く天馬。




 入学式の「黒の騎士団」戦ではいいところ無かった南沢篤志(CV:梶裕貴)が必殺技「ソニックショット」を放てば、キーパーの三国太一(CV:佐藤健輔)が「バーニングキャッチ」で受け止める。新しい必殺技も徐々に披露されて行くのだろう。三国の技は剣城には簡単に破られていた技だけど。

 天馬が必殺技を目の当たりにしてワクワクしているところに、ゴーグルの気のいい先輩、浜野海士(CV:金野潤)からパスが送られる。気持ちを集中させていなかった天馬は簡単なトラップをミスして車田に叱責される。その流れには、天馬の私設応援団の水鳥もご機嫌斜めだ。やつ当たり的に浜野を罵倒する水鳥。浜野は気のいい先輩なのに、ひどい扱い。

 そんな中、天馬を入部させた監督の久遠に対して、変わらぬ疑念を抱き続ける神童。彼の見つめる先にいる久遠の表情からは、その考えは何も窺う事はできない。


 部活が終わり、帰宅の合間も今日の先輩たちの見せたすごいプレーの事を夢中で話す天馬と信助。2人のとめどない話しぶりに呆れながらも嬉しそうな葵。



 初々しい。この時期の少年は水を吸い込むスポンジのようにあらゆるものを吸収する。サッカーを愛するこの情熱があれば、きっと遠からず先輩たちに負けない実力をその身に付ける事だろう。


 その頃理事長室では、理事長の金山郷造(CV:小室正幸)が久遠に次の練習試合の相手を告げていた。対戦相手は栄都学園という学校。驚くべきは、その試合結果までも事前のフィフスセクターからの指示に従わなければならないという点。3−0で雷門が負けるよう告げる金山。この世界観ではすでに織り込み済みの事項なのだろう、眉をひそめながらも久遠はその指示を黙って聞いている。

 指示に従うよう、重ねて圧力をかける金山。久遠が去った後も校長の冬海卓(CV:四宮豪)に何か工作をするように命じる。


 場面はいかにもオタクっぽい部屋に移る。薄暗がりの部屋でゲームに熱中するその青年は、果たして前作『イナズマイレブン』にもマネージャーで出演していた目金欠流(CV:加藤奈々絵)だ。すっかりニートになってしまった模様。だがその情報収集能力は、些かも衰えてはいなかった。




 久遠から連絡を受けた目金は、なにやら準備を進めている様子。フィフスセクターのくびきを打ち破る工作を、こちらも着々と進めているようだ。目金のニート状態は、世間の目を欺く仮の姿なのかも知れない。その割には電話に出るのも面倒がるぐらい真剣にゲームに入れ込んでいたみたいだが。


 3−0で栄都学園に負けないといけないという指示に納得が行かない雷門既存の部員たち。重苦しい雰囲気が立ちこめる部室に、事情を知らない新入部員の天馬たちがやって来る。彼らには指示を受けてわざと負けるという事は一切告げない部員たち。

 練習試合ができるという事に、何も知らずに素直に喜ぶ天馬と信助。負けるという運命を知らずに、無邪気に頑張る事を宣言する天馬たちを見て、尚のこと落ち込む先輩たち。


 帰路を急ぐ神童の前に、栄都学園の選手の保護者らしいメガネの女性が現れる。内申書の為に、息子にゴールを決めさせて欲しいと告げ、神童の趣味のクラシックコンサートのチケットを手渡す。



 母子で髪形が似るという、不思議な現象。


 あっけらかんと買収しようとする母親の姿を見て愕然とする神童。「自らも属しているサッカー界とは、ここまで腐っているのか?」と、受け取ったチケットを握りつぶして懊悩する。


 同じ頃、天馬の夕食の用意をしているアパートの管理人の木野秋(CV:折笠富美子)。今夜はシチューだ。天馬の帰りが遅いので、心当たりの河川敷の公園を訪れる。想像した通り、天馬はそこでひとり、サッカーの練習をしていた。おそらく何度も、何十回も同じように練習に夢中で帰りが遅くなった事があったんだろうね。



 迎えに来た秋だったが、真剣にドリブルの練習を繰り返す天馬を見て、声をかける事を思い留まり、気の済むまでやらせる事に決めたようだ。サッカーに懸けるその強い情熱に、誰かの事を思い出したのかも知れない。

 あえて届かない声援を送って、天馬を励ます秋の姿が印象的だ。


 翌日、傷だらけの天馬を見て驚く葵たち。水鳥の荒っぽい確認で、大した怪我では無い事が分かる。



 女子の視線を釘付けにする天馬に、先輩たちもジェラシーを感じているように見える(特に車田)。


 先輩の足を引っ張らないようにと、傷だらけになっても練習していた天馬。勝敗が戦う前から決まっている試合。天馬のその情熱を裏切る事になる試合に臨まなければならない事に、先輩部員たちの苦悩も深くなる。

 かっちょいいバスに乗って移動する事を聞き、浮かれる天馬。一番乗りしようとして信助にたしなめられる。バスに有頂天になって、すっかり先輩の存在を忘れていたのだ。慌てて先輩に先乗りを譲る天馬。



 3年生の視線が厳しい(特に車田)。


 栄都学園に到着する。試合会場の雰囲気にのまれる天馬。水鳥が背中をピシャリと叩いて気合を入れる。



 対戦相手の栄都学園のメンバー。進学校だけあって、全員がメガネくんだ。試合直前だというのに、本を読んでお利口さんの装い。


 勝利が既に約束されている栄都学園サイドは余裕の表情。キャプテンの冴渡優一郎(CV:峯暢也)は監督と、与えられる3点を誰が取るのかという相談に余念が無い。スタンドに、自分を買収しようとした母親の姿を見つけ、不愉快そうに顔をしかめる神童。



 試合実況は、何故か雷門の生徒の角馬歩(CV:古島清孝)が担当。メガネ率が異様に高い今回のお話。登場人物のほぼ半数がメガネという、メガネくん好きには堪らない展開。角馬は可愛いメガネくんの頭数に入らないかも知れないが。




 両チームの布陣。栄都学園は控えのメンバーも全員メガネだ。校章にまでメガネが書かれてるもんな。メガネ着用が入学条件だったりして。片や雷門は控えメンバーがいない。仕組まれた負け試合とはいえ、怪我人や退場者を出したら交代する選手すらいないという事になる。一応チームの一員のはずの剣城はどうしたんだろう? ボイコット?


 雷門中学のキックオフで試合がスタートする。快調にパスを繋いで攻め上がっている様に見えたが、それも観客を楽しませるための演出だと、栄都のキャプテン、冴渡の言で判明する。





 南沢のボールをディフェンス技の「シーフ・アイ」で奪う栄都の選手。本来の南沢の実力なら、取られるはずの無いプレーのはずだ。南沢の突然の無気力プレーに、事情を知らない天馬と信助はあっけにとられる。

 その後も競っているようで、明らかに練習の時と様子が違う先輩たちのプレーをいぶかる天馬。何が起こっているのか分からず、闇雲にボールを追いかける事しかできない。

 そしてついに失点の時を迎える。冴渡が神童に指示を出す。わざと競り負けて敵にチャンスボールを与える神童。シナリオ通りの、まさにプロレスプレー。若しくは昨今話題の八百長相撲プレー。





 必殺シュート「パーフェクトコース」を放つ目金欠流似の栄都の選手。三国が得意の「バーニングキャッチ」で迎え撃つのを見て安心する天馬。三国なら余裕で止められると見越したのだ。しかし、粘る事も無く、あっさりとゴールネットを揺らされてしまう。三国の表情を見ても、明らかに無気力プレーだ。

 決して明かせぬ悔しさを胸に秘め、歯を食いしばる雷門メンバーたち。それをスタンドの最上段から観ている一人の男がいた。




 この男は、もしかして、あの男なのか!?


 正体が超絶に気になるが、次回に続く!



  エンディング



 謎の男、その正体は!? と思いきや、エンディングで普通に名前が出てたんでワロタ。まぁ、今さら隠してもあからさま過ぎるしね。熱い男、円堂守が、ついにこの世界に戻って来た。一体どういう立場で物語に絡んで来るのか、次回がとても待ち遠しい。


 次回「ラストパスにこめた思い」に続く。



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『イナズマイレブンGO』第4話「天馬の入部テスト!」の感想

 日本の多くの地域が梅雨入りしたという。平年よりずいぶん早い梅雨入りで、5月の爽やかな気候が1年で1番好きな当方的には、残念な気がする。温度や湿度の急激な変化に、体調を崩されない様、お気を付け下さい。台風も接近しています。未だ被災地で不便な生活を送っておられる方は、特にご注意を。


 今日は恒例のテレビアニメ『イナズマイレブンGO』の感想文をお送りする。今回は第4話「天馬の入部テスト!」の感想を書く。前向きな主人公に対してネガティブな部員たちという構図は前作『イナズマイレブン』を思い起こさせるが、キャプテンがあまりに後ろ向きなのがちょっともどかしい。主人公に引っ張られていずれ変わって行くのだろうと思うんだけど。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、面白おかしく書く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第3話「崩壊!雷門サッカー部!!」の感想 【ピカチュウの化身現る!】
 をご覧ください。


 それ以前の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 旧『イナズマイレブン』のアニメ感想、及びその他記事は、ココをクリック。


 で、それぞれ一覧表示されます。

 部員たちが次々と辞めて行き、崩壊寸前の名門、雷門中学サッカー部。理事長の金山郷造(CV:小室正幸)の後押しによって否応なく入部が決まった剣城京介(CV:大原崇)。サッカー部を崩壊に導くためにフィフスセクターから送り込まれた剣城は、キャプテンの神童拓人(CV:斎賀みつき)の屈辱に震える手から渡されたユニフォームを払いのけ、残された9人の部員たちの失われつつある尊厳と気概に追い討ちをかける。



 思わず殴りかかる神童を止める上級生の三国太一(CV:佐藤健輔)。暴力に訴えるのは、事態をさらに悪化させる以外の何物でも無い。受けた侮辱に対して何もできない神童。残された部員とユニフォームを一瞥する事も無く、理事長と共に去っていく剣城。



  オープニング



 先輩部員たちが屈辱にまみれている事など知る由も無い主人公、松風天馬(CV:寺崎裕香)。早朝6時半、地面のタイルをポールに見たて、ドリブル練習しながら友人の西園信助(CV:戸松遥)を待つ。入部テスト当日の朝、登校前に2人で練習するため待ち合わせしていたのだ。少年時代、一度入部テストに落ちた事を信助に明かす天馬。一人練習しかしていなかったのは、そういう理由らしい。今度は2人で合格しようと明るく誓いあう2人。


 一方、剣城の入部に1人悩む神童。



 相変わらず1人ですべて抱え込んでしまう性格が災いしている。腐臭を漂わせながら、それを心配そうに見つめる霧野蘭丸(CV:小林ゆう)。小学生の頃からの付き合いらしく、神童の性格を熟知している故、的確な心配りだが、神童から相談を持ちかけられない限り、彼にもどうする事もできない。

 3年生も今朝の剣城の行為を許せない気持ちは一緒だが、強大な権限を持つ理事長、そしてフィフスセクターの前に為す術が無い。車田剛一(CV:野島裕史)、天城大地(CV:奈良徹)、三国の3人が勝敗まで管理されるサッカーへの違和感、不満を口にする中で、一人達観した口調で、長いものには巻かれろと割り切る事を主張する南沢篤志(CV:梶裕貴)。



 声優が梶裕貴だからなのか、シニカルな性格の南沢クン。


 一方、先輩の苦悩を露とも知らない天馬くん。授業も上の空で、心はすでに放課後に飛んでいる。休み時間も信助と共に入部テストを想定しての練習に余念が無い。張り切る天馬を見て顔がほころぶ幼馴染の空野葵(CV:北原沙弥香)。そこにやって来たのが、前回のサッカー部騒動で奮闘した天馬を気に入った上級生のスケバン、瀬戸水鳥(CV:美名)。恋のライバル登場に、少したじろぐ葵ちゃん。



 合格したいという思いが気負った天馬のキックが大きくなってしまう。しかし、脅威のジャンプ力でボールに飛びつく信助。彼のサッカー部入部の思いが分かると共に、その潜在能力の高さも描写されたシーンだ。伊達にピカチュウには似ていない。

 そんな2人を教室から眺める諸先輩たち。



 天馬たちを見つめる2年生。左の浜野海士(CV:金野潤)は嬉しそうで好感触。真ん中の倉間典人(CV:高垣彩陽)は前回も天馬に反感を抱いていただけに「ウザい」の一言。右のメガネくんの速水鶴正(CV:吉野裕行)は、性格的にネガティブで駄目そうな発言。


 神童はキャプテンの腕章を持って苦悩する。先輩の三国に、剣城の挑発に乗ってしまった事を詫びる。そして1年生なのにキャプテンを任された時の話に及ぶ。なるほど、神童が新2年生でキャプテンを務めているのは、三国たち3年生からの推挙があったからだったんだ。いつか自由にサッカーができるようになったその時に、神童のチームをまとめる才能を見越して、三国はキャプテンマークを託したのだ。オーケストラのタクトの様に……って、そうそう神童拓人(しんどうたくと)だけにね。まさかのダジャレ。

 先輩たちのその期待を裏切るような結果になった事を改めて詫びる神童。「それでもお前を信じる」と笑顔で答える三国。後輩思いのいい先輩だね。眉毛も太くて、男っとこ前だ。


 昼休みが終わろうとしていた。練習を切り上げ、教室に向かう天馬たちの前に、携帯で何者かと連絡を取る剣城の姿が。天馬は近づき、サッカー部に入る事を剣城に告げる。勝手にしろ、と歯牙にもかけない剣城。

 化身など、底知れぬ能力を持つ剣城に臆する事無く宣言したこの態度は、大事なサッカー部を守る為の、天馬からの宣戦布告だったのだろう。


 告知板に貼り出されたサッカー部の入部テストの用紙は、すでに部を去り、辞めて行った元部員たちの心をも揺るがす。事情を知らずにサッカー部に対して好き勝手な批評をする一般生徒たちに怒りを募らせる、元部員の一乃七助(CV:折笠富美子)と青山俊介(CV:高垣彩陽)。2人の本音は後ろ髪を引かれての退部で、心残りがあるのは間違いない。



 悔しそうな一乃(右)と親友の青山(左)。一度は逃げた彼らが部の汚名をそそぐ日は来るのか?


 いよいよ、待ちに待った放課後が訪れた。入部テストに走る天馬と信助。同時期、顧問の音無春奈(CV:佐々木日菜子)にマネージャーとしてサッカー部への入部希望を口頭で告げる葵。少し戸惑いつつも2つ返事で歓迎する春奈。心配していたマネージャーに対する入部テストは無かったらしい。




 横からカメラで撮影された事に気が付く葵。先に入部していたのだろう、不思議ちゃんの山菜茜(CV:ゆりん)が笑顔で自己紹介する。春奈の戸惑いは、おそらくサッカー部崩壊の危機にも関わらず、2名もマネージャー希望者がいた事に対してのものだろう。


 そして入部テストが始まった。天馬たちを含めても、僅か5名という参加者の少なさに落胆する三国。



 人数に関わらず、三国以上に落ち込み、将来を悲観するキャプテンの神童。誰が何をしても無駄だと厭世的になっている。

 ベンチから天馬に声援を送る新マネージャーの葵。同じく天馬を応援するスケバンの水鳥。葵の預かり知らぬうちに彼女もマネージャーに就任したようだ。天馬を気に入っての入部は間違いなく、葵もうかうかしていられない。

 さらに天馬からの入部宣言を気にしてか、それともフィフスセクターのシードとしての任務からか、入部テストの視察に現れた剣城。



 入部テストは、5人でチームを組んで上級生のチームのゴールに攻め込むという実戦形式のもの。合格に前向きな天馬を見て心を苛立たせる神童。今の天馬は、彼の厭世感を逆なでする存在でしか無い。

 また天馬と信助以外の3人は、サッカーをしたいという動機から入部を希望しているのではない事も描かれる。あくまで彼らは内申書目当てだったのだ。

 その邪(よこしま)な思惑を、稚拙なプレーの責任をお互いになすり付けるという醜い行動で現し始める有象無象の3人。入部希望者が量だけでなく、質までここまで落ちぶれた事に嘆息する車田。情熱無き精神の堕落ぶりを見て、他のメンバーも残念そうに顔を歪める。

 そんな中、彼らとは思惑が違う天馬は明るく元気はつらつに声を出す。サッカーに対する情熱は天馬クラスの信助が、簡単なトラップをミスして落ち込んだ時も、明るく励ます天馬。



 ピカチュウを励ますサトシ、ではない。
 
 
 そして天馬自身が得意のドリブルで切れ込む。あの「黒の騎士団」をもきりきり舞いさせた自慢のドリブルだ。個人技で浜野を抜き去る天馬。抜かれた浜野は昼休みから好感を持っていた天馬に抜かれて、テストだというのに何だか嬉しそうだ。

 しかしそこに立ちふさがる、神童。誰も合格させるつもりの無い彼は、天真爛漫に入部する希望を口にする天馬を見て、入部テストにおよそ相応しくない全力のショルダーチャージで吹き飛ばす。入部を諦めさせる、彼なりの強引な手法なのだろうか。



 神童をよく知る蘭丸、三国もその何者をも拒絶するかのような神童の態度に驚く。

 好きなサッカーに裏切られるという悲しい思いを、自分と同じくサッカー好きの天馬にさせたくないという神童の思いを感じる。

 しかしそんなキャプテンの親心が通じない天馬くん。内申書目当てでやって来た連中が諦めムードの中、何度阻止されても「諦めなければなんとかなる!」と、明るく再チャレンジする。





 天馬の頑張りに、一度は消沈していた信助も触発されて神童に挑みかかる。諦めない入部希望者が増えた事に不快感を隠さない神童。

 夕刻になっても彼らの意地の戦いは続く。天馬と信助の前に大きく立ちはだかり続ける神童。傷だらけになりながらも励まし合い、挑み続ける天馬と信助。自分の心を理解しようとしない彼らに苛立った神童は、競り合いにかこつけ、サッカーボールごと天馬を蹴り飛ばす。

 それでも前に向かう天馬、神童からボールを奪い、信助にパスする。パスを回し、お昼休みに見せた脅威のジャンプ力で神童を上回る信助。



 しかし只者ではない神童。とっさの判断のオーバーヘッドキックでボールを奪い返す。努力や頑張りではどうにもならない事があるという事を教えようとする神童。それを否定する天馬に、怒りのシュートをぶち当てる。



 神童の加減無き強烈なシュートをまともに受けたものの、それでも立ちあがり、ボールを動かそうとする天馬。だがすでに体力の限界が訪れていた。力尽きながらもあくまで前向きに、うつ伏せに倒れる天馬。心配のあまり、天馬に駆け寄る葵と信助。




 そんな時でも冷静な口調でテスト終了を告げる監督の久遠道也(CV:東地宏樹)。天馬が倒れた事を確認し、その能力の低さに呆れた笑みを浮かべる剣城。今の天馬は、果たして彼の買いかぶりだったのだろうか。


 結果発表。合格者は、天馬と信助の2名だった。容赦ないプレーで全員不合格にしたつもりの神童は驚く。



 自分たちも納得行かなかったのだろうか、お互いの頬をつねり合って、これが夢では無い事を確認する天馬と信助。


 喜び勇んで、先輩達に入部の挨拶をする2人。意地悪な青髪の倉間、達観さんの南沢、神童の心の理解者で心情的女房役の蘭丸の3名を除いては、おおよそ歓迎ムードの先輩諸氏。



 入部テストの結果に納得の行かない神童は、監督の久遠を詰問する。「あの2人でなければならない」と、答えにならない答えを返す久遠。「答えになっていません!」と、当然の反応の神童。「今に分かる」と言い残し、天馬と信助の入部方針を変える事無く去って行く久遠。厭世的な思考回路に嵌ってしまっている神童には、久遠のその意図が理解できない。


 キャプテン神童の苦悩を残しつつも、雷門サッカー部は新たな2名の部員を加え、新しい出発を迎える。不安と期待が入り混じるその行く手には、一体何が待ち構えているのか?



 次回に続く。



  エンディング



 ようやく主人公のサッカー部入部が叶い、物語はサッカー部を中心に動く事になりそう。今回はキャプテンの態度が個人的にはもどかしくって。神童はオープニングでも泣いていたし、どちらかと言えばクヨクヨ悩むタイプなんだろうなぁ。責任感に押しつぶされないよう、頑張って欲しい。次回は初の対外試合らしく、面白い展開になりそうだ。メガネの目金欠流っぽいキャラの姿もあったし、期待したい。

 今回に限っては『ダンボール戦機』の方が面白かった印象。『ダンボール戦機』の方がストーリーが進んでいる分、こなれていて当然でもあるんだけどね。


 次回「仕組まれた試合」に続く。



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